JPH0369527B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 走行車輪によつて駆動される１つの回転ブラ
シを２つのごみ集積空間の間に回転自在に内蔵し
たハウジングからなり、該２つのごみ集積空間は
該ハウジングから上方に取出し可能なごみ集積容
器によつて形成され、且つ該ごみ集積容器はそれ
を作動位置に確保し又手動でそれを解放位置に移
行せしめることができる弾性施錠装置を具えてな
る床掃除機であつて、前記２つのごみ集積容器２
４，２５は互いに結合されて、共通の上面２７を
有し、その略々中央には作業者によつて把持され
引出し方向に一定の範囲だけ動かされるべき部分
３５が存在し、それが引出し方向に動かされた際
には前記施錠装置３６が解放位置に移行すること
を特徴とする床掃除機。

２ 相互に結合された２つのごみ集積容器２４，
２５の共通の上面２７に凹穴３７が設けられ、そ
して該凹穴内に係合用開口３８を除いて該凹穴３
７を覆い且つ引出し方向に可動の部分をなす回動
レバ３５が設けられたことを特徴とする請求の範
囲第１項に記載された床掃除機。

３ 回動レバ３５が略Ｕ字型をなし、その冠部３
９は平板状に形成され且つ係合用開口３８を除い
て該凹穴３７を覆うと共に作業者の指先によつて
下側から把持されるようになされ、一方該略々Ｕ
字型をなす回動レバ３５の２本の脚４０はごみ集
積容器２４，２５の上部壁２６に貫通して係合し
且つその自由端によつて該上部壁２６の下側の水
平軸のまわりに枢支されていることを特徴とする
請求の範囲第１項又は第２項に記載された床掃除
機。

４ 略々Ｕ字型をなす回動レバ３５の２本の脚４
０が垂直に下方に突出した薄板によつて構成され
平板状冠部３９の下側に形成されていることを特
徴とする請求の範囲第１項から第３項までの一項
に記載された床掃除機。

５ ベアリング軸４１が略々Ｕ字型をなす回動レ
バ３５の自由端の相互に向い合う側面上に設けら
れ、これらのベアリング軸はごみ集積容器２４，
２５の上部壁２６に設けられた下方に突出する壁
部分４３のベアリング孔に係合していることを特
徴とする請求の範囲第１項から第４項までの一項
に記載された床掃除機。

６ 基本位置において、一定の範囲内で可動の回
動レバ３５は冠部３９の助けによつてごみ集積容
器２４，２５の上部壁２６の上側面２７に対して
静止し、また上方へ回転した位置において、脚４
０の助けによつてごみ集積容器２４，２５の上部
壁２６の下側に対して静止することを特徴とする
請求の範囲第１項から第５項までの一項に記載さ
れた床掃除機。

７ 作動位置にあるごみ集積容器２４，２５を確
保する弾性施錠装置３６がごみ集積容器２４，２
５の上部壁２６の下側に設けられたスプリングワ
イヤ４４によつて形成され、該スプリングワイヤ
は回動レバ３５の枢軸４１に平行に延び、ごみ集
積容器２４，２５の側壁３３から突出したその２
つの端部４５によつてハウジング１１の適宜な切
欠部４６に係合し、更に中央部において、ごみ集
積容器２４，２５の側壁３３から突出した端部４
５の内向きの弾発的な動きのための湾曲部によつ
て形成されたＵ字型弧４７を有することを特徴と
する請求の範囲第１項から第６項までの一項に記
載された床掃除機。

８ 略々Ｕ字型をなす回動レバ３５の冠部３９が
その下側にスプリングワイヤ４４のＵ字型弧４７
の２つの脚４８の外側に接して相互に離れて静止
する２つの突起５０を有し、且つ該突起は傾斜面
４９を有していることを特徴とする請求の範囲第
１項から第７項までの一項に記載された床掃除
機。

９ ２つの下向き突起５０の傾斜面４９間の間隙
が下に行くに従つて減少していることを特徴とす
る請求の範囲第１項から第８項までの一項に記載
された床掃除機。

１０ ２つの下向き突起５０がその自由端に、相
互に相手の方を指向する延長部分５１によつて形
成されたスプリングワイヤ４４のためのストツパ
を有することを特徴とする請求の範囲第１項から
第９項までの一項に記載された床掃除機。

１１ 弾性施錠装置３６を形成するスプリングワ
イヤ４４がその自由端４５に斜め下及び内側を指
向する湾曲部５２を有し、該湾曲部５２は内側を
指向する湾曲部５３に推移することを特徴とする
請求の範囲第１項から第１０項までに記載された
床掃除機。

明細書 本発明は走行車輪によつて駆動される１つの回
転ブラシを２つのごみ集積空間の間に回転自在に
内蔵したハウジングよりなる床掃除機であつて、
該２つのごみ集積空間は前記ハウジングから上方
に取出し得るごみ集積容器によつて形成され、更
に該ごみ集積容器はそれを作動位置に確保した
り、手動で解放位置に移行せしめたりすることの
できる弾性施錠装置を有する床掃除機に関する。

この床掃除機においては、それが意図したよう
に使用される時には、ごみは走行車輪によつて駆
動される回転ブラシによつて進行方向前面に設け
られた特別なごみ集積空間内に掃き入れられる。
従つて作業者から見て一つのごみ集積空間は回転
ブラシの前方に又もう一つのごみ集積空間は回転
ブラシの後方に設置されている。このように、各
ごみ集積空間はハウジングから上方に単独で取出
し得る別々のごみ集積容器によつて形成されてい
る。作業者はごみ集積容器を空にするために２つ
のごみ集積容器を床掃除機のハウジングから個々
に取出して、これを空にする。作業者は床掃除機
のハウジングから各ごみ集積容器を取出すために
該ごみ集積容器の対向する両側に具えられた２つ
の弾性施錠装置を緩める必要がある。このために
ごみ集積容器を取出し、これを空にすることは非
常に面倒なことである。

従つて、個々のごみ集積容器の取出しを容易に
するために施錠装置は該ごみ集積容器をまたぐク
リツプによつて相互に予じめ結合されており、こ
のクリツプを引上げることによつて２つの施錠装
置は解放位置に移行する。しかしながらごみ集積
容器を係合するこのクリツプの使用によつて、ご
み集積容器の表面は傷んだり、余分な空間が必要
となつたりする。

本発明の目的は冒頭に述べた床掃除機即ちかか
る欠点がなく更に実質的に操作時にごみ集積容器
を取出し空にする作業を容易に行なうように作ら
れた床掃除機を提供することにある。

この目的は、本発明によれば２つのごみ集積容
器が相互に連結され、且つ共通の上面を有し、該
上面の略々中央に作業者によつて把持され又引出
し方向に一定範囲だけ動かし得る部分を有し、こ
れを引出し方向に動かした場合、弾性施錠装置が
解放位置に移行すると云うことによつて達成され
る。２つのごみ集積容器を一つの構造単位に結合
することによつて作業者はごみ集積容器を簡単に
一動作で一しよに床掃除機のハウジングから取出
してごみを空けることができる。同時に、２つの
結合容器を取り出したり入れたりすることも特に
簡単である。

互いに結合された２つのごみ集積容器の共通す
る上面には凹穴が設けられ、該凹穴内には係合用
開口の部分を除いて該凹穴を覆い且つ引出し方向
に可動の部分を形成する回動レバが位置してい
る。該引出し方向に可動の部分はこのようにごみ
集積容器の上面の凹穴に設けられた回動レバによ
つて形成されるので作動位置において該回動レバ
はごみ集積容器の上面より上へ突出することはな
い。

回動レバは略Ｕ字型をなし、その冠部は平板状
に作製され、係合用開口の部分を除いて該凹穴を
覆い且つ作業者の指先によつて下側から把持され
ることができ、一方略々Ｕ字型をなす回動レバの
２本の脚は該ごみ集積容器の上部壁を貫通してこ
れと係合し、その自由端によつて該上部壁の下側
に水平軸のまわりに枢着されている。その結果、
ごみ集積容器の上面に設けられた凹穴は係合用開
口を除いて回動レバの平板状の冠部によつて単純
に被覆されるのみなので作業者は該回動レバの平
板状の冠部の下側に指先を入れてこれを把持して
これをごみ集積容器の引出し方向に引上げ、そし
て同時に、この引上げの結果として施錠装置はそ
の開放位置に移行する。略略Ｕ字型をなす回動レ
バの２本の脚はごみ集積容器の上部壁の内側上に
枢支され該回動レバの回動を許容する。

略々Ｕ字型をなす回動レバの２本の脚は下方に
垂直に突出した薄板によつて構成され、平板状の
冠部の下側に形成される。脚を構成する２枚の薄
板を賦型し、平板状の冠部の下側に下向きに垂直
に突出することによつて、すべての荷重に耐え得
る強固な構造が得られる。略々Ｕ字型をなす回動
レバの２本の脚の自由端の互に対面する側面にベ
アリング軸を設けることもでき、これらのベアリ
ング軸はごみ集積容器の上部壁に設けられた下向
きに突出する壁部分のベアリング孔と係合する。
この結果回動レバはしつかりとごみ集積容器の壁
面に枢着される。

回動レバは一定の範囲内で回動可能であるが、
その基本位置において、冠部の一部の助けによつ
てごみ集積容器の上部壁の上面に対して静止しそ
して上に回動した位置において脚の助けによつ
て、ごみ集積容器の上部壁の下側に対して静止す
る。このことによつて、回動レバの作動範囲に信
頼性のある限度が簡単に与えられる。

ごみ集積容器をその作動位置に確保する弾性施
錠装置は該ごみ集積容器の上部壁の下側に取付け
られたスプリングワイヤによつて形成され、該ス
プリングワイヤは回動レバの枢軸に平行に延び、
該ごみ集積容器の側壁から突出した２つの端部に
よつてハウジングの適宜な切欠部と係合し且つ、
中央部はごみ集積容器の側壁から突出する端部の
弾発的な内向きの運動を許容するための湾曲部分
によつて形成されたＵ字型弧をなす。該Ｕ字型弧
の２本の脚の弾性圧縮の結果、スプリングワイヤ
の自由端は内方へ引張られハウジングの適宜な切
欠部と係合する該スプリングワイヤの自由端はそ
の解放位置に移行する。中央部に設けられたＵ字
型弧もまたスプリングワイヤで形成されているの
で、該スプリングワイヤは自動的にその作動位置
に復帰する。

略々Ｕ字型をなす回動レバの冠部は、その下側
に、スプリングワイヤのＵ字型弧の２本の回動レ
バの外側に相互に離れて対面する、傾斜面を有す
る２つの突起を有する。かくして、回動レバが上
方に回動するとスプリングワイヤのＵ字型弧の２
本の脚は傾斜面を有するこれらの２本の突起によ
つて圧縮され、施錠装置は解放位置に移行する。

該２つの下向き突起の傾斜面の間の距離は下に
行くに従つて減少している。その結果、スプリン
グワイヤのＵ字型弧の２本の脚は、回動レバが上
方に回動した時には簡単に圧縮される。

該２つの下向き突起はその自由端部に、互に相
手の方に延びた延長部によつて形成されるスプリ
ングワイヤのためのストツパを有する。

スプリングワイヤのためのこれらのストツパに
よつて、スプリングワイヤは下向き突起から不意
に外れて飛び出すことを防止される。

弾性施錠装置を形成するスプリングワイヤはそ
の２つの自由端に内向きの湾曲部に推移して行く
斜め下及び内向きの湾曲部を有する。

湾曲部がスプリングワイヤの自由端において斜
めに下向き並びに内向きを指向している結果、ご
み集積容器の床掃除機のハウジング内への簡単な
挿入が保証される。なぜならば斜めに下向き且つ
内向きの湾曲部はハウジング空間の縁部に接触す
る斜面として働き、ごみ集積容器が床掃除機のハ
ウジング内に押込まれる際、スプリングワイヤの
端部が内向きに押されるからである。

本発明が図面に示す実施例において説明され
る。

即ち 第１図は本発明にかかる床掃除機の概略図を示
し、第２図は該床掃除機の正面図を示し、第３図
は該床掃除機の側面図を示し、第４図は該床掃除
機の平面図を示し、第５図は第４図の−線に
沿う断面図を示し、第６図はごみ集積容器の平面
図を示し、第７図は該ごみ集積容器の側面図を示
し、第８図は第６図の−線に沿う断面図を示
し、第９図は第６図の−線に沿う断面図を示
す。

図に示す床掃除機１０はハウジング１１よりな
る。該ハウジング１１の外側には床掃除機を清掃
されるべき床上をあちらこちら移動せしめるため
の棒状ハンドル１３が取付けられている。該床掃
除機の内側においては、掃除ブラシと、床掃除機
を床面で移動させ、且つ該掃除ブラシを駆動する
ための走行車輪とがハウジング１１内に収容され
ている。該床掃除機によつて清掃されるべき床か
らごみを拾い上げるために先ず移動方向に対して
横方向に位置する回転ブラシ１４が存在する。清
掃されるべき床に対して回転ブラシ１４を回転さ
せるために、詳細には図示していないピニオンが
シヤフト１５の端部において回転ブラシに取付け
られ、摩擦によつて作動するように走行駆動車輪
１６に接している。該走行駆動車輪１６はハウジ
ング１１内に対となつて取付けられている。

回転ブラシ１４は床掃除機１０の側壁附近から
或る距離だけ離れた地点までにしか清掃作用が及
ばないので、側壁領域をカバするために補助ブラ
シ１７が設けられており、これらの助けによつ
て、回転ブラシの有効範囲外の側部領域をもカバ
することができ、結果として階段や壁際に沿う床
面や隅の部分でさえも完全に清掃することができ
る。

図示の実施例においては、補助ブラシ１７が床
掃除機の各前隅部に設けられ、これらは実質的に
垂直な軸のまわりに回転自在で、且つ椀型の、即
ち半径方向に外向き且つ下向きの立毛縁部を有
し、一方では回転ブラシ１４の有効範囲と重複
し、他方ではハウジング１１の側壁並びに前壁領
域と重複している。清掃に有効な回転をなさしめ
るために、該２つの補助ブラシ１７は、これらの
間に設置された走行駆動車輪１８と駆動結合され
ている。

ハウジング１１内に回転ブラシ１４を回転自在
に取付けるために、２つのベアリング止め具１９
が回転ブラシ１４の端部に各々係合している。該
ベアリング止め具１９はスプリング鋼製の略々Ｕ
字型をなすクランプによつて形成され、該Ｕ字ク
ランプの２本の脚によつてハウジング１１の下向
きの壁部に摩擦力で取付けられる。これら２つの
ベアリング止め具１９によつて、回転ブラシ１４
はハウジング１１内に容易に取付け、取外しでき
るように保持される。

前述の如く、２つの走行駆動車輪１６は回転ブ
ラシ１４の２つのピニオンの各々に割り振られて
いる。対になつている走行駆動車輪１６のうちの
一つは回転ブラシ１４の前方に設置され、もう一
つは回転ブラシ１４の後方に設置されている。走
行駆動車輪１６はゴムリング２０によつて形成さ
れるトレツド２１を有しており、このトレツド２
１は走行駆動車輪１６が回転ブラシのピニオンに
よつて駆動されるように回転ブラシ１４のピニオ
ンに対して押付けられている。結果として、走行
駆動車輪１６が回転すると、回転ブラシ１４が回
転する。走行駆動車輪１６は回転ブラシのピニオ
ンよりも大きな直径をもつているので、該回転ブ
ラシはより高速で回転する。床掃除機が任意にあ
ちらこちらと動かされると走行駆動車輪１６は異
なつた回転方向に回転するので、回転ブラシ１４
もまた異なつた回転方向に回転する。

２つのごみ集積空間２２及び２３が回転ブラシ
１４に割り当てられている。作業者から見てごみ
集積空間２２は回転ブラシ１４の後方に、そして
ごみ集積空間２３は回転ブラシ１４の前方に設け
られている。床掃除機が任意にあちらこちらと押
し廻られるとごみは清掃されるべき床から運動方
向の前方に位置する特定のごみ集積空間２２また
は２３内に掃き込まれる。

２つのごみ集積空間２２，２３は該回転ブラシ
１４に面するごみ取込み口を除いて、すべての側
面を密閉されたごみ集積容器２４，２５によつて
形成されている。

該２つのごみ集積容器２４及び２５は相互に連
結されて一構造単位を形成している。その結果、
２つのごみ集積容器２４及び２５は床掃除機のハ
ウジング１１から単一の部品として取出すことが
できる。従つて、ごみ集積空間２２，２３を空に
するには床掃除機１０のハウジング１１からたつ
た一つの部品を取出すだけでよいので大変簡単で
ある。

２つのごみ集積容器２４及び２５は相互に結合
されており、共通の上部壁２６を有し、その外側
面は同時に２つのごみ集積容器２４，２５の上面
２７を形成している。該２つのごみ集積容器２
４，２５の上面２７は同時に床掃除機１０の上面
の一部をも形成する。このことは特に第４図に明
らかに示されている。２つのごみ集積容器２４，
２５の底壁２８，２９は回転ブラシ１４が係合す
る開口３０のために相互に別れて設けられてい
る。回転ブラシに対面する底壁２８，２９の縁部
には、ごみを投入するための導入斜面３１があ
る。２つのごみ集積容器２４，２５に共通の側壁
３３は、開口３０の領域に、回転ブラシに接する
切欠部３４を有する。

該共通上面２７には、その略々中央に、作業者
によつて把握されるべき部分３５が存在し、引出
し方向に一定の範囲で可動であり、且つ引出し方
向に動いた場合、弾性施錠装置３６を解放位置に
移行せしめる。相互に結合された２つのごみ集積
容器２４，２５の共通上面２７には凹穴３７が形
成され、該凹穴内に係合用開口３８を除いて該凹
穴３７を覆う回動レバ３５が設けられ、引出し方
向に可動の部分を形成する。従つて引出し方向に
可動の部分を形成する該回動レバ３５は該凹穴３
７中に設置され、上面２７から突出することはな
い。

第６図において明らかな如く、回動レバ３５は
略Ｕ字型に設計されており、その冠部３９は平板
状をなし、且つ係合開口３８を除いて凹穴３７を
覆つている。回動レバ３５の該平板状冠部３９は
係合用開口３８を通して作業者の指先によつて下
側から把持することができる。略々Ｕ字型をなす
回動レバ３５の２本の脚４０は２つのごみ集積容
器２４，２５の上部壁２６に貫通係合し、その自
由端によつて上部壁２６の下側の水平軸４１のま
わりに枢着されている。ここにおいて、略々Ｕ字
型をなす回動レバ３５の２本の脚４０は下方に垂
直に突出する薄板によつて構成され、平板状の冠
部３９の下側に形成される。

ベアリング軸４１は該略々Ｕ字型をなす回動レ
バ３５の２本の脚４０の自由端の相互に対面する
側面に設けられ、そしてこれらのベアリング軸は
ごみ集積容器２４，２５の上部壁２６上に設けら
れた下向きに突出した壁部材４３のベアリング孔
に係合する。

基本位置において、限定された範囲内で回動自
在な回動レバ３５は冠部３９の一部の助けによつ
てごみ集積容器２４，２５の上部壁２６の上面２
７の上に静止する。上方に回動した位置におい
て、脚４０はごみ集積容器２４，２５の上部壁２
６の下側に静止する。この結果、どんな場合であ
つても回動レバ３５の回動を制限するストツパが
存在することになる。

作動位置において２つの結合されたごみ集積容
器２４，２５を確保する弾性施錠装置３６はごみ
集積容器２４，２５の上部壁２６の下側に設置さ
れたスプリングワイヤ４４によつて形成され、該
スプリングワイヤは回動レバ３５の枢軸４１に平
行に延び且つごみ集積容器２４，２５の側壁３３
から突出するその２つの端部４５によつてハウジ
ング１１の適宜な切欠部４６と係合する。該スプ
リングワイヤ４４はその中央部に、ごみ集積容器
２４，２５の側壁３３から突出する端部４５が内
向きに動けるように湾曲部によつて形成されたＵ
字型弧４７を有する。略々Ｕ字型をなす回動レバ
３５の冠部３９はその下側に２つの突起を有し該
突起は、相互に離れて対面し、スプリングワイヤ
４４のＵ字型弧４７の２本の脚４８の外側面に静
止し且つ傾斜面４９を有する。２つの下向き突起
５０の傾斜面の間の間隙は下に向うにつれて減少
する。その結果、回動レバ３５が引上げられる
と、スプリングワイヤ４４のＵ字型弧４７の２本
の脚４８は突起５０の傾斜面４９によつて相互の
方向に弾発的に押圧され、スプリングワイヤ４４
の端部４５は内方へ引張られてハウジング１１の
切欠部４６から脱出する。このようにして、施錠
装置３６は解放位置に移行し、２つの結合された
ごみ集積容器２４，２５は床掃除機１０のハウジ
ング１１から引出される。

２つの下向き突起５０はその自由端に、相互の
方向を指向する延長部５１によつて形成されるス
プリングワイヤ４４のためのストツパを有するの
で、該スプリングワイヤ４４は回動レバ３５の下
向き突起５０から脱出することはできない。

弾性施錠装置３６を形成するスプリングワイヤ
４４は、その２つの自由端４５に、斜め下方及び
内方を指向し、且つ内向きの湾曲部５３に推移す
る湾曲部５２を有する。このように、湾曲部５２
は斜面５４を形成し、それによつて２つの結合さ
れたごみ集積容器２４，２５を床掃除機１０のハ
ウジング１１内に押し込むことを可能にする。な
ぜならば斜面５４によつてスプリングワイヤ４４
の端部４５は押込み操作の間に解放位置に移行す
るからである。２つの結合されたごみ集積容器２
４，２５が床掃除機１０のハウジング１１内に挿
入される際には、従つて回動レバ３５を作動する
ことを要しない。

既に述べた通り、図示された設計は本発明を実
行するための一実施例に過ぎず、本発明はこれに
限定されるものではない。この他にも多くの他の
設計や変形が可能である。