JPH036920B2 - - Google Patents

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JPH036920B2
JPH036920B2 JP58134930A JP13493083A JPH036920B2 JP H036920 B2 JPH036920 B2 JP H036920B2 JP 58134930 A JP58134930 A JP 58134930A JP 13493083 A JP13493083 A JP 13493083A JP H036920 B2 JPH036920 B2 JP H036920B2
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
fibers
mold
capillary
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58134930A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6025798A (ja
Inventor
Jinpei Gomi
Makoto Ooya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP58134930A priority Critical patent/JPS6025798A/ja
Publication of JPS6025798A publication Critical patent/JPS6025798A/ja
Publication of JPH036920B2 publication Critical patent/JPH036920B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は液体導出用繊維加工体及びその製造方
法に関する。詳細には、顔料系インキ、化粧類、
ペイント、各種の粘性媒体を導出させる筆記体、
水性ボールペンのインキ背面にインキを導出させ
るインキ誘導芯、その他各種筆記具の中継インキ
導出部材等に有効な液体導出用繊維加工体及び前
記を効果的に製造する方法を開示する。 従来、筆記具のペン先として、軸線方向に貫通
孔を形成した繊維ペン体が実公昭35−4014号公
報、特公昭45−3691号公報等に開示されている。
しかしながら、前記はいずれも実用性を満足させ
ていない。実公昭53−4014号公報は、繊維製ペン
の中央に縦孔を穿ち、これに細管を嵌挿させるも
のであり、成形効率が極めて悪い上、毛細管サイ
ズの透孔を形成させることが実質上困難であつ
た。また、特公昭45−3691号公報は第1の繊維
と、これと異質の第2の繊維を混合して束状に成
形固化し、その後第2の繊維を溶解除去して毛細
管状のインキ孔を形成させる試みであり、溶解除
去の繁雑性に加えて得られるインキ孔以外にはイ
ンキを保持ないし導出させる多孔性の微細間隙が
形成されておらず、持久性を満足させるとしても
高粘性のインキや願料インキを潤沢に流出させる
ことができない。 本発明は、前記した従来の不具合な点を解消す
る、液体導出用繊維加工体及びその製造方法に関
するもので、以下に詳細を説明する。 本発明の繊維加工体は、熱固定性のある繊維か
らなる複数の糸が集束固定されて繊維間に微細な
毛細間隙を形成していると共に前記毛細間隙に連
通し、軸線方向に貫通する少なくとも1個以上の
毛細管通路を配設した構成を特徴とする。 前記構成において熱固定性のある繊維とは、ア
イロンがけ温度以上、軟化温度以下の温度範囲で
一旦熱固定されると変形し難い特性を有するもの
であり、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊
維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール系繊
維、アセテート繊維等、及びポリエステル系、ポ
リアミド等を成分とする複合繊維等が例示でき
る。 前記繊維は単繊維繊度1.5〜30デニールであり、
捲縮加工糸、フイラメント糸、紡積糸等の連続性
の糸の形態として適用される。かくして配列の規
則性が保持され、安定した品質が確保される。 前記糸は、複数、好ましくは3本以上集束固定
され、互いの糸で取囲まれる中央に毛細管通路が
配設される構成が効果的である。 尚、集束固定は、具体的には熱加工、樹脂加
工、被覆加工等により外形を保持させると共に、
繊維間には微細な毛細間隙を形成させた状態をい
う。 本発明の要部は、前記毛細間隙と連通し、軸線
方向に貫通する少なくとも1個以上の毛細管通路
(具体的には1mm〓以下の孔径)を配設したことを
特徴とする。 前記の毛細管通路は、ストレート状であり、イ
ンキの浸透性を迅速となし、先端部に導出させる
効果に加えて、インキの貯溜空間としての機能を
もち、周辺の微細かつ多孔性の毛細間隙からのイ
ンキと合流させ、相互に補給し合つて先端部に潤
沢にインキを導出させる。 かくして、筆記体としては勿論、水性ボールペ
ンのインキ貯蔵部からボール背面にインキを導出
させるインキ誘導芯として適用され、高速ないし
連続筆記に耐える。潤沢なインキをボール背面に
供給するのに有効に寄与する。 次に具体例を記載する。第1図及び第3図は本
発明繊維加工体の縦断面図、第2図は第1図の、
第4図は第3図の横断面図である。 第1図の縦断面図に例示の繊維加工体1は、ポ
リエステル加工系(単繊維繊度5デニールの50本
のフイラメントからなる、全繊度250Dの捲縮加
工糸)を30本集束させ、樹脂加工により外径1.7
mm〓に固定されてなり、繊維間に微細な毛細間隙
3を形成させ気孔率80%に保持されており、軸心
部には前記毛細間隙3と連通し、軸線方向に貫通
する1個の毛細管通路4が配設されている。 第3図の繊維加工体1は、前記ポリエステル加
工系を43本集束させ、前記同様の樹脂加工による
外形保持が施されて、外径2.1mm〓となし繊維間に
微細な毛細間隙3による気孔率85%の多孔体を形
成させ、前記の互いに連通する3個の毛細管通路
4が互いに等間隔に配設されてなるものである。 前記は水性ボールペンのインキ貯蔵部からボー
ル背面にインキを導出させるインキ誘導芯とし
て、或いは先端部を砲弾型に研削することによ
り、化粧料の塗布具、顔料系インキ、その他粘稠
液の筆記体として供される。 次に第2の発明である、液体導出用繊維加工体
の製造方法について説明する。 本発明の製造方法は、一端が固定され、他端が
自由端となつている金属細線が前記固定部を中空
の金型の入口手前に位置して前記金型中空部内に
軸線方向に配置された熱固定型を用い、前記金属
細線及び金型内部が材料繊維の熱固定温度域に保
持された熱固定型内に熱固定性を有する繊維から
なる糸が前記金属細線を取囲む状態で導びかれ、
繊維束外周を圧縮しつつ、引抜かれ繊維間に微細
な毛細間隙を形成させると共に、外周部及び金属
細線と接触する糸表面を固定させ、内部軸線方向
に貫通し、前記毛細間隙に連通する、少なくとも
1個以上の毛細管通路を連続的に成型し、必要に
応じて外形保持処理を施すことを特徴とする。 前記において、金属細線は0.05〜1.0mm〓近辺の
直線状のものが適用され、金型の内部軸線の少な
くとも中間位置より延長化された寸法のものが、
端部を自由端となして、金型に内挿配置される。
前記細線は繊維の熱固定温度域に保持され、接触
する繊維表面を効果的に熱固定して目的の形状、
大きさ、配置の毛細管通路を形成させる。 適用する糸は、具体的にはポリエステル、ポリ
アミド、アクリル、ビニロン、アセテート等の繊
維からなり、捲縮性の加工糸、フイラメント糸、
紡積糸等の形態のものであり、ポリエステル、ポ
リアミド等を成分とする複合繊維からなる各種の
糸も有効である。 前記の繊維からなる糸は、以下に例示の熱固定
温度によつて熱固定される。ここで、本発明でい
う熱固定温度とは、表1に説明する如く、軟化点
よりも低く、文献(「合成繊維ハンドブツク」朝
倉書店三版(昭35))に記載されている織物の防
縮加工における熱固定温度から、さらに低い一般
のアイロンがけ温度付近までを意味する。
【表】 前記した熱固定温度範囲による繊維の固定は、
個々の繊維の軟化ないし融着によるものではない
ので、繊維間には微細な毛細間隙が形成され、か
つ該間隙は互いに連通していことは勿論、毛細管
通路といずれも連通して成形されている。 また、集束固定される、繊維は連続した糸であ
り、配列による規則性が保持され、目的の個所に
金属細線を配置することにより目的の毛細管通路
が形成され、繊維間にもバラツキのない毛細間隙
が確保される。 尚、熱固定された成形体は、必要に応じて、樹
脂加工、熱加工、被覆加工等による外形保持処理
を施して実用に供される。 次に本発明の製造例を記載する。第5図は、第
1図の繊維加工体の製造工程の縦断説明図であ
り、第6図は配列板の要部平面図である。 0.4mm〓のピアノ線5の一端を配列板7に固定
し、他端を金型6(内径1.7mm〓、全長60mm)軸心
位置に挿入して端部を金型出口より突出させた熱
固定型が用いられ、前記配列板7の孔7−1には
ポリエステル捲縮加工糸2(250D−50f)が挿通
されて、前記ピアノ線を取囲む状態で金型内に導
びかれ圧縮されると共に連続的に引抜かれる。 ここで、熱固定型は約200℃に加熱されており、
引抜き成形される繊維束は外径1.7mm〓に熱固定さ
れ、内部軸心に0.4mm〓の毛細管通路4が貫設され
ると共に繊維間に微細な毛細間隙3が形成されて
いる。 前記熱固定による繊維束は一連の工程でポリウ
レタン樹脂溶液を付着させ加熱乾燥処理すること
により(樹脂加工装置の図面省略)、第1図に例
示の繊維加工体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図は本発明繊維加工体の縦断図
面であり、第2図は第1図の、第4図は第3図の
横断面図である。第5図は第1図の繊維加工体の
製造工程の縦断説明図、第6図は配列板の要部平
面図である。 1……液体導出用繊維加工体、2……糸、3…
…微細な毛細間隙、4……毛細管通路、5……金
属細線、5−1……固定部、6……金型、7……
配列板、7−1……孔、8……引取りロール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱固定性のある繊維からなる複数の糸が集束
    固定されて繊維間に微細な毛細間隙を形成してい
    ると共に前記毛細間隙と連通し、軸線方向に貫通
    する少なくとも1個以上の毛細管通路が配設され
    てなる液体導出用繊維加工体。 2 特許請求の範囲第1項記載の繊維加工体が水
    性ボールペンのインキ貯蔵部からボール背面にイ
    ンキを導出させるインキ誘導芯である。 3 一端が固定され他端が自由端となつている金
    属細線が前記固定部を中空の金型の入口手前に位
    置して前記金型中空部内に軸線方向に配置された
    熱固定型を用い、前記金属細線及び金型内部が材
    料繊維の熱固定温度域に保持された熱固定型内
    に、熱固定性を有する繊維からなる糸が前記金属
    細線を取囲む状態で導びかれ、繊維束外周を圧縮
    しつつ引抜かれ、繊維間に微細な毛細間隙を形成
    させると共に、外周部及び金属細線と接触する糸
    表面を固定させ、内部軸線方向に貫通し、前記毛
    細間隙に連通する、少なくとも1個以上の毛細管
    通路を連続的に成型し、必要に応じて外形保持処
    理を施すことを特徴とする液体導出用繊維加工体
    の製造方法。
JP58134930A 1983-07-22 1983-07-22 液体導出用繊維加工体及びその製造方法 Granted JPS6025798A (ja)

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JPS6025798A JPS6025798A (ja) 1985-02-08
JPH036920B2 true JPH036920B2 (ja) 1991-01-31

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ID=15139874

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2535318Y2 (ja) * 1989-09-02 1997-05-14 司フェルト商事株式会社 化粧用塗布芯
JP2517866Y2 (ja) * 1989-09-02 1996-11-20 司フェルト商事株式会社 粘性塗液の塗布芯
JP4567116B2 (ja) * 1999-06-17 2010-10-20 株式会社篠原 合成樹脂製容器の蝶番構造

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JPS6025798A (ja) 1985-02-08

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