JPH036882B2 - - Google Patents
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- JPH036882B2 JPH036882B2 JP59023268A JP2326884A JPH036882B2 JP H036882 B2 JPH036882 B2 JP H036882B2 JP 59023268 A JP59023268 A JP 59023268A JP 2326884 A JP2326884 A JP 2326884A JP H036882 B2 JPH036882 B2 JP H036882B2
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
「発明の目的」
(産業上の利用分野)
本発明は、タイルなどの窯業製品を製造する場
合に、原料たる粉状の坏土から基本的形体を有す
る素体(焼成前のもの)を形成させるのに用いる
乾式プレス装置に対して、該乾式プレス装置が具
備する複数の成形凹部内へ必要十分量の坏土を充
填でき、しかも各成形凹部相互間で坏土充填量が
均一とすることができる、新規な方法に関するも
のである。
合に、原料たる粉状の坏土から基本的形体を有す
る素体(焼成前のもの)を形成させるのに用いる
乾式プレス装置に対して、該乾式プレス装置が具
備する複数の成形凹部内へ必要十分量の坏土を充
填でき、しかも各成形凹部相互間で坏土充填量が
均一とすることができる、新規な方法に関するも
のである。
(従来の技術)
第4図は、乾式プレス装置1を示す斜視図であ
る。該乾式プレス装置1は、正方形状をした複数
個の開口部3,3,……が枡目状に配置された枠
型集合体2と、該枠型集合体2の各開口部3,
3,……内にそれぞれ下型5,5,……を臨ませ
てこれら各下型5,5,……を一体的に保持する
下型集合体4と、該下型集合体4の上方部で前記
各下型5,5,……に上型7,7,……を対向さ
せてこれら各上型7,7,……を一体的に保持す
る上型集合体6とより成る。前記枠型集合体2
は、数cm程度の上昇ができるように設けられてい
た。従つて、枠型集合体2を上昇させれば、その
各開口部3,3,……内に、下型集合体4におけ
る各下型5,5,……の上面との間で複数の成形
凹部(図示省略)が形成されるものとなり、これ
を坏土の充填用空間としていた。該成形凹部の各
個へ坏土を充填した場合は、上型集合体6を下降
させて各上型7,7,……の下面を坏土充填面へ
接触させると共に、該上型集合体6及び下型集合
体4を相互の相寄方向へ圧下させてタイル素体
(図示省略)を成形する。
る。該乾式プレス装置1は、正方形状をした複数
個の開口部3,3,……が枡目状に配置された枠
型集合体2と、該枠型集合体2の各開口部3,
3,……内にそれぞれ下型5,5,……を臨ませ
てこれら各下型5,5,……を一体的に保持する
下型集合体4と、該下型集合体4の上方部で前記
各下型5,5,……に上型7,7,……を対向さ
せてこれら各上型7,7,……を一体的に保持す
る上型集合体6とより成る。前記枠型集合体2
は、数cm程度の上昇ができるように設けられてい
た。従つて、枠型集合体2を上昇させれば、その
各開口部3,3,……内に、下型集合体4におけ
る各下型5,5,……の上面との間で複数の成形
凹部(図示省略)が形成されるものとなり、これ
を坏土の充填用空間としていた。該成形凹部の各
個へ坏土を充填した場合は、上型集合体6を下降
させて各上型7,7,……の下面を坏土充填面へ
接触させると共に、該上型集合体6及び下型集合
体4を相互の相寄方向へ圧下させてタイル素体
(図示省略)を成形する。
このような乾式プレス装置1では、一般に、各
成形凹部(下型5,5,……の各上面部)へ坏土
を充填するために、粉マス8を用いていた。該粉
マス8は、坏土を貯留するホツパー9の下部領域
と、前記乾式プレス装置1の枠型集合体2上で成
形凹部が配設される領域との間を、往復摺動可能
に成された枠状物である。図中符号10は、粉マ
ス8に摺動駆動を伝達するためのピストンロツド
などである。該粉マス8には、その上周部の一部
に係止突起8bが突設されていたので、粉マス8
がホツパー9の下部領域へ進入する方向に摺動し
た場合は、上記係止突起8bによつてホツパー9
のシヤツター11が引つ掛けられて開動し、その
下部供給口から粉マス8内へ坏土が供給されるよ
うになつていた。
成形凹部(下型5,5,……の各上面部)へ坏土
を充填するために、粉マス8を用いていた。該粉
マス8は、坏土を貯留するホツパー9の下部領域
と、前記乾式プレス装置1の枠型集合体2上で成
形凹部が配設される領域との間を、往復摺動可能
に成された枠状物である。図中符号10は、粉マ
ス8に摺動駆動を伝達するためのピストンロツド
などである。該粉マス8には、その上周部の一部
に係止突起8bが突設されていたので、粉マス8
がホツパー9の下部領域へ進入する方向に摺動し
た場合は、上記係止突起8bによつてホツパー9
のシヤツター11が引つ掛けられて開動し、その
下部供給口から粉マス8内へ坏土が供給されるよ
うになつていた。
(発明が解決しようとする課題)
従来、乾式プレス装置1によつて成形されたタ
イル素体を、その後幾つかの工程を経て焼成した
場合、得られたタイル各個には、その外形上の寸
法誤差において許容範囲を超えるものが多く発生
していた。また、亀裂、欠け、反りなどを起こし
ているものも相当数あつた。結局、乾式プレス装
置1によるタイル素体の成形量に比して、焼成後
に市場へ流通させることができるタイルの量は少
なく、歩留りは劣悪であつた。これらの問題点
は、焼成後の素地収縮過程で発生することが観察
されていたため、その原因の多くは乾式プレス装
置1による成形時にあることは明らかだつた。す
なわち、従来の乾式プレス装置1によつて成形さ
れたタイル素体は、その単体中の平面局所ごと又
はタイル素体個々の坏土充填密度に粗密差が生じ
ていたのである。
イル素体を、その後幾つかの工程を経て焼成した
場合、得られたタイル各個には、その外形上の寸
法誤差において許容範囲を超えるものが多く発生
していた。また、亀裂、欠け、反りなどを起こし
ているものも相当数あつた。結局、乾式プレス装
置1によるタイル素体の成形量に比して、焼成後
に市場へ流通させることができるタイルの量は少
なく、歩留りは劣悪であつた。これらの問題点
は、焼成後の素地収縮過程で発生することが観察
されていたため、その原因の多くは乾式プレス装
置1による成形時にあることは明らかだつた。す
なわち、従来の乾式プレス装置1によつて成形さ
れたタイル素体は、その単体中の平面局所ごと又
はタイル素体個々の坏土充填密度に粗密差が生じ
ていたのである。
タイル素体の坏土充填密度に粗密差が生じるメ
カニズムを分析すると、次の如くであつた。すな
わち、粉マス8がホツパー9の下部領域へ進入し
て坏土の供給を受ける場合、該ホツパー9のシヤ
ツター11は、粉マス8が進入度合を増すに連れ
て下部供給口の開動度合を徐々に高めるようにな
る。そのため、粉マス8の枠内部では、ホツパー
9寄りの端部から乾式プレス装置1寄りの端部へ
向かつて坏土の山積み高さが増加する如き偏つた
坏土積層状態を呈するようになつていた。従つ
て、該粉マス8を枠型集合体2の成形凹部配設領
域へ摺動させた場合、最初に交差する成形凹部
(ホツパー9寄りに位置付けられたもの)へは多
くの坏土が充填されるが、これより先方へ位置付
けられた成形凹部ほど、充填される坏土量は不足
することとなつていた。このようなことを防止す
るため、粉マス8の枠内部へ複数の掻き板8a,
8a,……を設けるようにし、更に該粉マス8の
摺動を成形凹部の配設領域中で小刻みに往復震動
させるようにしていたが、これによつても満足な
結果は得られなかつた。
カニズムを分析すると、次の如くであつた。すな
わち、粉マス8がホツパー9の下部領域へ進入し
て坏土の供給を受ける場合、該ホツパー9のシヤ
ツター11は、粉マス8が進入度合を増すに連れ
て下部供給口の開動度合を徐々に高めるようにな
る。そのため、粉マス8の枠内部では、ホツパー
9寄りの端部から乾式プレス装置1寄りの端部へ
向かつて坏土の山積み高さが増加する如き偏つた
坏土積層状態を呈するようになつていた。従つ
て、該粉マス8を枠型集合体2の成形凹部配設領
域へ摺動させた場合、最初に交差する成形凹部
(ホツパー9寄りに位置付けられたもの)へは多
くの坏土が充填されるが、これより先方へ位置付
けられた成形凹部ほど、充填される坏土量は不足
することとなつていた。このようなことを防止す
るため、粉マス8の枠内部へ複数の掻き板8a,
8a,……を設けるようにし、更に該粉マス8の
摺動を成形凹部の配設領域中で小刻みに往復震動
させるようにしていたが、これによつても満足な
結果は得られなかつた。
本発明は、上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、成形凹部各個において坏土の充填量
が必要且つ十分な量となり、また成形凹部相互間
で坏土充填量が均一となるようにし、もつて成形
後のタイル素体を焼成した場合にその歩留りをを
向上させることができる、乾式プレス装置の新規
な坏土充填方法(以下、本発明方法と言う)を提
供することを目的とする。
のであつて、成形凹部各個において坏土の充填量
が必要且つ十分な量となり、また成形凹部相互間
で坏土充填量が均一となるようにし、もつて成形
後のタイル素体を焼成した場合にその歩留りをを
向上させることができる、乾式プレス装置の新規
な坏土充填方法(以下、本発明方法と言う)を提
供することを目的とする。
「発明の構成」
(課題を解決するための手段)
本発明方法の要旨とするところは、乾式プレス
装置の複数の成形凹部内へ充填される坏土を該充
填に供すべく貯留するホツパーに対して該ホツパ
ーの下部領域へ坏土移送用粉マスを進入させつつ
該粉マスの進入度合に応じた適切なタイミングで
ホツパーの下部供給口を開動させ、該下部供給口
の開動と同時にホツパーに打撃震動を与え、前記
乾式プレスの各成形凹部とホツパーの下部供給口
との機械的馴染度合から導き出した粉マスに対す
る理想上の坏土積層状態に基づいてタイマーカウ
ントを行つて前記ホツパーの下部供給口を閉動さ
せ、該下部供給口の閉動と同時にホツパーに対す
る打撃震動も停止させ、しかる後乾式プレス装置
の全成形凹部上へ粉マスを摺動させて坏土の充填
を行わせる点にある。
装置の複数の成形凹部内へ充填される坏土を該充
填に供すべく貯留するホツパーに対して該ホツパ
ーの下部領域へ坏土移送用粉マスを進入させつつ
該粉マスの進入度合に応じた適切なタイミングで
ホツパーの下部供給口を開動させ、該下部供給口
の開動と同時にホツパーに打撃震動を与え、前記
乾式プレスの各成形凹部とホツパーの下部供給口
との機械的馴染度合から導き出した粉マスに対す
る理想上の坏土積層状態に基づいてタイマーカウ
ントを行つて前記ホツパーの下部供給口を閉動さ
せ、該下部供給口の閉動と同時にホツパーに対す
る打撃震動も停止させ、しかる後乾式プレス装置
の全成形凹部上へ粉マスを摺動させて坏土の充填
を行わせる点にある。
(作用)
ホツパーの下部領域へ向かつて粉マスが進入摺
動すると、その進入度合に応じた適切なタイミン
グを計つて、該ホツパーの下部供給口(シヤツタ
ー)が開動されるようになる。また、ホツパーに
は、その下部供給口の開口と同時に打撃震度が与
えられるので、下部供給口を通過して粉マスへ供
給される坏土量は一定化される。すなわち、摺動
する粉マスに対して坏土の積層開始位置を所望状
態に設定できると共に、該積層開始位置から粉マ
ス摺動方向の後流側へ向かつて坏土の積層量を一
定化できるものとなる。
動すると、その進入度合に応じた適切なタイミン
グを計つて、該ホツパーの下部供給口(シヤツタ
ー)が開動されるようになる。また、ホツパーに
は、その下部供給口の開口と同時に打撃震度が与
えられるので、下部供給口を通過して粉マスへ供
給される坏土量は一定化される。すなわち、摺動
する粉マスに対して坏土の積層開始位置を所望状
態に設定できると共に、該積層開始位置から粉マ
ス摺動方向の後流側へ向かつて坏土の積層量を一
定化できるものとなる。
そして、ホツパーの下部供給口は、予めタイマ
ーによつて設定された開口維持時間を経過する
と、自動的に閉鎖されるようになつている。タイ
マーに設定する開口維持時間は、乾式プレス装置
の各成形凹部やホツパーの下部供給口が、それら
の使用頻度に応じて摩耗した程度や組付け上の寸
法誤差などに関連する機械的馴染度合を判定基準
として、これから経験則上、粉マスに対して理想
的な坏土積層状態が得られるように導き出す。こ
のようにして坏土が供給された粉マスを、乾式プ
レス装置の全成形凹部上(配設領域上)へ摺動さ
せれば、坏土の充填量は必要十分量となり、且つ
全体的にも均一化される。
ーによつて設定された開口維持時間を経過する
と、自動的に閉鎖されるようになつている。タイ
マーに設定する開口維持時間は、乾式プレス装置
の各成形凹部やホツパーの下部供給口が、それら
の使用頻度に応じて摩耗した程度や組付け上の寸
法誤差などに関連する機械的馴染度合を判定基準
として、これから経験則上、粉マスに対して理想
的な坏土積層状態が得られるように導き出す。こ
のようにして坏土が供給された粉マスを、乾式プ
レス装置の全成形凹部上(配設領域上)へ摺動さ
せれば、坏土の充填量は必要十分量となり、且つ
全体的にも均一化される。
(実施例)
以下、本発明を、その実施例を示す図面に基づ
いて説明すると次のとおりである。
いて説明すると次のとおりである。
第1図乃至第3図は、本発明方法をその実施手
順に沿いながら経時的に示す側断面図である。本
発明方法は、坏土を貯留するホツパー9に対し
て、その下部供給口9aを開閉するシヤツター1
1の開動タイミング及び閉動タイミングを所望す
るところに応じて制御できるようにしたものであ
る。
順に沿いながら経時的に示す側断面図である。本
発明方法は、坏土を貯留するホツパー9に対し
て、その下部供給口9aを開閉するシヤツター1
1の開動タイミング及び閉動タイミングを所望す
るところに応じて制御できるようにしたものであ
る。
すなわちホツパー9には、シヤツター11に開
閉駆動を伝えるエアシリンダーなどの切出し装置
12が設けられている。第1図に示す如く、該切
出し装置12がシヤツター11を開動させるうえ
では、ホツパー9の下部領域に対して粉マス8が
所定の進入位置に達したか否かを近接スイツチな
ど(図示省略)を介して検知し、これにタイミン
グを合わせるようにする。例えば、切出し装置1
2によるシヤツター11の開動速度を粉マス8の
摺動速度よりも速くした場合には、ホツパー9の
下部供給口9aに対して、その真下を粉マス8の
先流側となる端部8aが通過する瞬間にシヤツタ
ー11を開動させる。なお、上記した近接スイツ
チ(図示省略)の位置付けを調節すれば、粉マス
8に対する坏土の積層開始位置を所望に応じて変
更できることは言うまでもない。一方、第2図に
示す如く、上記切出し装置12がシヤツター11
を閉動させるうえでは、上記した開動動作からタ
イマーカウントを始めて、所望のタイミングを計
る。すなわち端的に言えば、ホツパー9の下部供
給口9aに対して、その真下を粉マス8の後流側
となる端部8bが通過する前にシヤツター11を
閉動させるものである。しかし、この閉動タイミ
ングは、全ての場合に共通した定理的なものとし
て捉えることはできない。なぜなら、乾式プレス
装置1は、仮令、その製造年代や型式などが同じ
ものであつたとしても、それ独自の使用頻度や組
付け上の寸法誤差などに起因して成形凹部(下型
集合体4における各下型5,5,……の上面部)
の配設状況などが微妙に異なるからである。また
ホツパー9の下部供給口9aが有する開口面積
や、粉マス8の坏土容量などについても、同様で
ある。従つて、これら乾式プレス装置1やホツパ
ー9又は粉マス8には、相互間の組付けにおいて
機械的特性的な馴染関係が存在し、この機械的馴
染度合の特性に応じてホツパー9のシヤツター1
1を閉動させるタイミングも影響されるのであ
る。そこで、本発明方法では、上記した個々の機
械的馴染度合を判定基準として、これから経験則
上、粉マス8に対する理想的な坏土積層状態を導
き出し、これに沿つた坏土供給ができるように、
ホツパー9における下部供給口9aの開口維持時
間を決定するのである。なお、殆どの場合は、粉
マス8に対する坏土の積層状態を、第2図に示し
た如き上面の平らな梯形とするのが理想に近いも
のであつた。しかし場合によつては、ホツパー9
寄りへ坏土の積層山頂を偏らせたり、乾式プレス
装置1寄りへ坏土の積層山頂を偏らせたりした状
態を理想とする場合もある。いずれにしても、粉
マス8の進入度合を検知する近接スイツチなど
(図示省略)の位置付けや感度を調節したり、ホ
ツパー9における下部供給口9aの開口維持時間
(タイマーへのセツト時間)を調節したりするこ
とで、粉マス8に対する坏土の積層状態を所望の
ものとすることができるようになる。
閉駆動を伝えるエアシリンダーなどの切出し装置
12が設けられている。第1図に示す如く、該切
出し装置12がシヤツター11を開動させるうえ
では、ホツパー9の下部領域に対して粉マス8が
所定の進入位置に達したか否かを近接スイツチな
ど(図示省略)を介して検知し、これにタイミン
グを合わせるようにする。例えば、切出し装置1
2によるシヤツター11の開動速度を粉マス8の
摺動速度よりも速くした場合には、ホツパー9の
下部供給口9aに対して、その真下を粉マス8の
先流側となる端部8aが通過する瞬間にシヤツタ
ー11を開動させる。なお、上記した近接スイツ
チ(図示省略)の位置付けを調節すれば、粉マス
8に対する坏土の積層開始位置を所望に応じて変
更できることは言うまでもない。一方、第2図に
示す如く、上記切出し装置12がシヤツター11
を閉動させるうえでは、上記した開動動作からタ
イマーカウントを始めて、所望のタイミングを計
る。すなわち端的に言えば、ホツパー9の下部供
給口9aに対して、その真下を粉マス8の後流側
となる端部8bが通過する前にシヤツター11を
閉動させるものである。しかし、この閉動タイミ
ングは、全ての場合に共通した定理的なものとし
て捉えることはできない。なぜなら、乾式プレス
装置1は、仮令、その製造年代や型式などが同じ
ものであつたとしても、それ独自の使用頻度や組
付け上の寸法誤差などに起因して成形凹部(下型
集合体4における各下型5,5,……の上面部)
の配設状況などが微妙に異なるからである。また
ホツパー9の下部供給口9aが有する開口面積
や、粉マス8の坏土容量などについても、同様で
ある。従つて、これら乾式プレス装置1やホツパ
ー9又は粉マス8には、相互間の組付けにおいて
機械的特性的な馴染関係が存在し、この機械的馴
染度合の特性に応じてホツパー9のシヤツター1
1を閉動させるタイミングも影響されるのであ
る。そこで、本発明方法では、上記した個々の機
械的馴染度合を判定基準として、これから経験則
上、粉マス8に対する理想的な坏土積層状態を導
き出し、これに沿つた坏土供給ができるように、
ホツパー9における下部供給口9aの開口維持時
間を決定するのである。なお、殆どの場合は、粉
マス8に対する坏土の積層状態を、第2図に示し
た如き上面の平らな梯形とするのが理想に近いも
のであつた。しかし場合によつては、ホツパー9
寄りへ坏土の積層山頂を偏らせたり、乾式プレス
装置1寄りへ坏土の積層山頂を偏らせたりした状
態を理想とする場合もある。いずれにしても、粉
マス8の進入度合を検知する近接スイツチなど
(図示省略)の位置付けや感度を調節したり、ホ
ツパー9における下部供給口9aの開口維持時間
(タイマーへのセツト時間)を調節したりするこ
とで、粉マス8に対する坏土の積層状態を所望の
ものとすることができるようになる。
そしてまた、第1図に示した如く本発明方法で
は、ホツパー9のシヤツター11を開動させて下
部供給口9aから坏土が落下している間中、該ホ
ツパー9へ打撃震動を与えるようにしている。本
実施例では、ホツパー9の傾斜側板9bに対して
略々垂直となる受打部14を設け、該受打部14
をランマー13によつて打撃するようにしてあ
る。このようにすると、ホツパー9の下部供給口
9a内で坏土が架橋するのを防止でき、該下部供
給口9aを通過して落下する坏土量を一定化する
ことができる。そのため、粉マス8への坏土積層
状態を、その摺動方向に沿つて一定なものとする
ことができる。なお、シヤツター11が閉動した
後もホツパー9へ打撃震動を与え続けると、該ホ
ツパー9の内部で坏土が詰りを起こすおそれが生
じるため、該打撃震動はシヤツター11の閉動と
同時に停止させる必要がある(第2図参照)。
は、ホツパー9のシヤツター11を開動させて下
部供給口9aから坏土が落下している間中、該ホ
ツパー9へ打撃震動を与えるようにしている。本
実施例では、ホツパー9の傾斜側板9bに対して
略々垂直となる受打部14を設け、該受打部14
をランマー13によつて打撃するようにしてあ
る。このようにすると、ホツパー9の下部供給口
9a内で坏土が架橋するのを防止でき、該下部供
給口9aを通過して落下する坏土量を一定化する
ことができる。そのため、粉マス8への坏土積層
状態を、その摺動方向に沿つて一定なものとする
ことができる。なお、シヤツター11が閉動した
後もホツパー9へ打撃震動を与え続けると、該ホ
ツパー9の内部で坏土が詰りを起こすおそれが生
じるため、該打撃震動はシヤツター11の閉動と
同時に停止させる必要がある(第2図参照)。
このようにして粉マス8へ坏土を供給した後
は、第3図に示す如く、該粉マス8を乾式プレス
装置1の枠型集合体2上へ向けて摺動させる。こ
の場合において粉マス8の先流側となる端部8b
(前記の坏土供給時とは反対側の端部)が、枠型
集合体2上の中央部へ到達したときに、該枠型集
合体2を上昇させ、下型集合体4における各下型
5,5,……の上面部へ成形凹部15,15,…
…を形成させる。成形凹部15,15,……のう
ち、ホツパー9寄りに位置付けられるものへは、
当然の如く粉マス8内から必要十分量の坏土が充
填されることとなるが、該粉マス8には、この摺
動時に後流側となる端部8aにわたつて十分量の
坏土が積層されているので、これより粉マス8が
摺動を続けた先方側の成形凹部15にあつても、
同様に必要十分量の坏土が充填されることとな
る。なお、従来と同様に、枠型集合体2の上面部
で粉マス8を小刻みに往復摺動させると、各成形
凹部15,15,……に対する坏土充填量を一層
均一化できるものであり、好適である。
は、第3図に示す如く、該粉マス8を乾式プレス
装置1の枠型集合体2上へ向けて摺動させる。こ
の場合において粉マス8の先流側となる端部8b
(前記の坏土供給時とは反対側の端部)が、枠型
集合体2上の中央部へ到達したときに、該枠型集
合体2を上昇させ、下型集合体4における各下型
5,5,……の上面部へ成形凹部15,15,…
…を形成させる。成形凹部15,15,……のう
ち、ホツパー9寄りに位置付けられるものへは、
当然の如く粉マス8内から必要十分量の坏土が充
填されることとなるが、該粉マス8には、この摺
動時に後流側となる端部8aにわたつて十分量の
坏土が積層されているので、これより粉マス8が
摺動を続けた先方側の成形凹部15にあつても、
同様に必要十分量の坏土が充填されることとな
る。なお、従来と同様に、枠型集合体2の上面部
で粉マス8を小刻みに往復摺動させると、各成形
凹部15,15,……に対する坏土充填量を一層
均一化できるものであり、好適である。
(別態様の検討)
乾式プレス装置1の構造や動作状況、及び粉マ
ス8を摺動させるための構造をはじめとして、ホ
ツパー9に打撃震動を与えるランマー13や、シ
ヤツター11を開閉させるための切出し装置12
などは、従来公知の適宜機構と置換できることは
言うまでもない。このように、本発明方法の細部
にわたる構成は、実施の態様に応じて適宜変更可
能である。
ス8を摺動させるための構造をはじめとして、ホ
ツパー9に打撃震動を与えるランマー13や、シ
ヤツター11を開閉させるための切出し装置12
などは、従来公知の適宜機構と置換できることは
言うまでもない。このように、本発明方法の細部
にわたる構成は、実施の態様に応じて適宜変更可
能である。
「発明の効果」
以上の説明で明らかなように、本発明に係る乾
式プレス装置の坏土充填方法によれば、乾式プレ
ス装置の成形凹部各個において坏土の充填量が必
要且つ十分な量となり、しかも成形凹部相互間で
坏土充填量が均一となる。そのため、これを加圧
成形して得られるタイル素体などは、その後幾つ
かの工程を経て焼成しても、外形上の寸法誤差が
許容範囲内に収められ、亀裂、欠け、反りなども
生じ難くなる。結局、タイル製造に関する全体と
しての歩留りが向上することとなる。のみなら
ず、本発明方法は、ホツパーの開、閉動タイミン
グを変更するのに、新たな機械加工や新規部品の
追加などは全く不要であるから、この変更が極め
て簡単に行え、また変更の時間を選ばないもので
ある。そのため、乾式プレス装置やホツパーなど
がその使用頻度に応じて摩耗乃至変形してゆく中
で、粉マスへの坏土積層状態は常に理想状態に保
つておくことができる等、幾多の優れた利点を有
している。
式プレス装置の坏土充填方法によれば、乾式プレ
ス装置の成形凹部各個において坏土の充填量が必
要且つ十分な量となり、しかも成形凹部相互間で
坏土充填量が均一となる。そのため、これを加圧
成形して得られるタイル素体などは、その後幾つ
かの工程を経て焼成しても、外形上の寸法誤差が
許容範囲内に収められ、亀裂、欠け、反りなども
生じ難くなる。結局、タイル製造に関する全体と
しての歩留りが向上することとなる。のみなら
ず、本発明方法は、ホツパーの開、閉動タイミン
グを変更するのに、新たな機械加工や新規部品の
追加などは全く不要であるから、この変更が極め
て簡単に行え、また変更の時間を選ばないもので
ある。そのため、乾式プレス装置やホツパーなど
がその使用頻度に応じて摩耗乃至変形してゆく中
で、粉マスへの坏土積層状態は常に理想状態に保
つておくことができる等、幾多の優れた利点を有
している。
第1図乃至第3図は本発明方法をその実施手順
に沿いながら経時的に示す側断面図、第4図は乾
式プレス装置の成形凹部へ坏土を充填する従来の
状況を示す斜視図である。 1……乾式プレス装置、2……枠型集合体、3
……開口部、4……下型集合体、5……下型、6
……上型集合体、7……上型、8……粉マス、9
……ホツパー、9a……下部供給口、11……シ
ヤツター、12……切出し装置、13……ランマ
ー、15……成形凹部。
に沿いながら経時的に示す側断面図、第4図は乾
式プレス装置の成形凹部へ坏土を充填する従来の
状況を示す斜視図である。 1……乾式プレス装置、2……枠型集合体、3
……開口部、4……下型集合体、5……下型、6
……上型集合体、7……上型、8……粉マス、9
……ホツパー、9a……下部供給口、11……シ
ヤツター、12……切出し装置、13……ランマ
ー、15……成形凹部。
Claims (1)
- 1 乾式プレス装置の複数の成形凹部内へ充填さ
れる坏土を該充填に供すべく貯留するホツパーに
対して該ホツパーの下部領域へ坏土移送用粉マス
を進入させつつ該粉マスの進入度合に応じた適切
なタイミングでホツパーの下部供給口を開動さ
せ、該下部供給口の開動と同時にホツパーに打撃
震動を与え、前記乾式プレスの各成形凹部とホツ
パーの下部供給口との機械的馴染度合から導き出
した粉マスに対する理想上の坏土積層状態に基づ
いてタイマーカウントを行つて前記ホツパーの下
部供給口を閉動させ、該下部供給口の閉動と同時
にホツパーに対する打撃震動も停止させ、しかる
後乾式プレス装置の全成形凹部上へ粉マスを摺動
させて坏土の充填を行わせることを特徴とする乾
式プレス装置の坏土充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2326884A JPS60166406A (ja) | 1984-02-09 | 1984-02-09 | 乾式プレス装置の坏土充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2326884A JPS60166406A (ja) | 1984-02-09 | 1984-02-09 | 乾式プレス装置の坏土充填方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60166406A JPS60166406A (ja) | 1985-08-29 |
JPH036882B2 true JPH036882B2 (ja) | 1991-01-31 |
Family
ID=12105850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2326884A Granted JPS60166406A (ja) | 1984-02-09 | 1984-02-09 | 乾式プレス装置の坏土充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60166406A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4115275Y1 (ja) * | 1964-03-28 | 1966-07-16 | ||
JPS5313611A (en) * | 1976-07-23 | 1978-02-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Powder filling method |
JPS58965A (ja) * | 1981-06-09 | 1983-01-06 | インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エル・シ− | キノリン誘導体、その製造法及び該化合物を含有する、5―ヒドロキシトリプタミン拮抗質として使用する医薬組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60251Y2 (ja) * | 1981-04-20 | 1985-01-07 | 一成 近藤 | プレス機における材料充填装置の支持機構 |
-
1984
- 1984-02-09 JP JP2326884A patent/JPS60166406A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4115275Y1 (ja) * | 1964-03-28 | 1966-07-16 | ||
JPS5313611A (en) * | 1976-07-23 | 1978-02-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Powder filling method |
JPS58965A (ja) * | 1981-06-09 | 1983-01-06 | インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エル・シ− | キノリン誘導体、その製造法及び該化合物を含有する、5―ヒドロキシトリプタミン拮抗質として使用する医薬組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60166406A (ja) | 1985-08-29 |
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