JPH0368631B2 - - Google Patents

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JPH0368631B2
JPH0368631B2 JP20788187A JP20788187A JPH0368631B2 JP H0368631 B2 JPH0368631 B2 JP H0368631B2 JP 20788187 A JP20788187 A JP 20788187A JP 20788187 A JP20788187 A JP 20788187A JP H0368631 B2 JPH0368631 B2 JP H0368631B2
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voltage
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diode
power supply
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Takashi Ogata
Taku Ooizumi
Hideo Oora
Kunio Yanagi
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Akai Electric Co Ltd
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Akai Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、安定化電源として使用されるスイ
ツチング電源回路に関し、特に自励発振方式の
DC−DCコンバータ回路をなすものに関する。
〔発明の概要〕
この発明は、メイントランスの帰還巻線の出力
により可飽和トランスを介して1次側の電流を断
続するスイツチング素子を制御する自励発振方式
のスイツチング電源回路において、上記スイツチ
ング素子のゲート・ソース間あるいはベース・エ
ミツタ間にダイオードとツエナダイオードとを互
い同極側を接続した直列回路を介挿し、そのダイ
オードに並列に抵抗を接続することにより、スイ
ツチング損失を低減すると共に発振周波数変化を
減少させて、安定な発振と電源回路の効率を向上
させるようにしたものである。
〔従来の技術〕
一般に、スイツチング電源回路は、ドロツパ方
式の安定化電源回路と比べて小型軽量で高効率で
あり、広範囲な入力電圧及び負荷の変動に対応で
きる点等で優れている。
このような、スイツチング電流の回路方式とし
ては、従来より他励式パルス幅制御(PWM)方
式の回路と、自励式リンギング・チヨーク・コン
バータ(以下「RCC」という)方式の回路が主
に用いられている。
第8図に示す他励式PWM方式のスイツチング
電源回路は、入力電圧Vinに応じてメイントラン
ス10の1次側に流れる電流をスイツチング素子
(トランジスタ)13によつて断続することによ
り、その2次側に発生する電圧をダイオードD1
によつて整流し、さらにチヨークコイルCHとコ
ンデンサC1によつて平滑して得た出力電圧Vout
を負荷に供給する。なお、ダイオードD2はチヨ
ークコイルCHによるサージ電流吸収用である。
そして、この出力電圧Voutを抵抗R11,R12
よつて分圧して帰還増幅器11によつて増幅し、
その電圧によつて発振・パルス幅変調回路12を
制御して、スイツチング素子13のオン・オフの
デユーテイを制御するようになつている。
この回路は、発振が安定しており、回路設計の
自由度が大きい等の利点があるが、回路が複雑で
部品数が多く、価格が高くなる等の問題がある。
一方、第9図に示す自励式RCC方式のスイツ
チング電源回路は、メイントランス20に帰還巻
線Lb1,Lb2を設け、抵抗R21とダイオードD21
D24とツエナダイオードZDによつてスイツチング
素子23のオン・オフを制御する自励発振の帰還
回路(RCC回路)を形成し、メイントランス2
0の2次側に発生する電圧をダイオードD1とコ
ンデンサC1によつて整流・平滑して負荷に供給
する。
なお、Rsは入力電圧Vinが印加された時に起動
パルスを与えるための抵抗である。
この回路は、「ON−OFF方式」(フライバツク
方式)であり、他励式PWM方式に比べて回路が
簡単であるが、メイントランスが大きくなり出力
にリツプルが多く、起動及び発振の安定化が難し
い。
そこで、本願出願人は先にRCC方式の長所を
生かして短所を解決するため、第10図に示すよ
うに帰還回路に可飽和トランスを挿入した自励式
RCC方式のスイツチング電源回路を出願してい
る(特願昭62−91387号)。
この回路において、メイントランス1の帰還巻
線Lbの出力は、コンデンサC2,C3と抵抗R1とダ
イオードD3とよりなる結合回路4を通つて可飽
和トランス2の1次側に供給され、コアの飽和特
性によつて2次側に発生する、入力電圧Vinと負
荷電流に応じて変化するパルスによりスイツチン
グ素子(FET)3を制御するようにしたもので、
メイントランス1の2次側L2に発生する電圧を
ダイオードD1とチヨークコイルCHとコンデンサ
C1によつて整流・平滑して負荷に供給する。
この回路は、「ON−ON方式」(フオワード方
式)であり、広範囲な入力及び負荷の変動に対し
ても出力電圧が安定し、高周波化も容易であり、
しかも簡単な回路で安価に提供できるものであ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第10図に示したスイツチング電源回路は、上
記のように第9図に示した自励式RCC方式のス
イツチング電源回路に比べて優れた特徴を備えて
いる。しかしながら、他励式PWM方式のスイツ
チング電源回路に比べれば、効率の点でやや劣る
という問題点があつた。
この効率低下の原因は、オフ時のスイツチング
速度がやや低いことによりスイツチング損失が大
きいためと、入力電圧が高くなるかあるいは出力
電流が減少するに従つて発振周波数が増加するた
め、それに比例して他の回路素子例えばメイント
ランス、整流ダイオード等の損失が増すためであ
る。
この発明は、このような問題点を解決して、可
飽和トランスを用いたスイツチング電源回路の効
率を向上させることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は上記の目的を達成するため、入力電
圧に応じてメイントランスの1次側に流れる電流
をスイツチング素子によつて断続することによ
り、その2次側に発生する電圧を整流及び平滑し
て出力電圧を得るスイツチング電源回路におい
て、メイントランスに設けた帰還巻線の出力によ
り可飽和トランスを介して前記スイツチング素子
を制御する自励発振の帰還回路を形成すると共
に、上記スイツチング素子のゲート・ソース間あ
るいはベース・エミツタ間にダイオードとツエナ
ダイオードとを互いに同極側を接続した直列回路
を介挿し、そのダイオードに並列に抵抗を接続し
たものである。
〔作用〕
この発明によるスイツチング電源回路は、上記
可飽和トランスの2次側出力すなわちトリガ電圧
が反転してスイツチング素子をオフにする時、ツ
エナダイオードに流れる順電流を直列に接続した
ダイオードが阻止することにより、トリガ電圧が
クリツプされずにスイツチング素子のゲートある
いはベースにかかる。その結果、スイツチング素
子のオフ遷移時間が短縮されてスイツチング損失
が減少する。
また同時に、入力電圧上昇や出力電流減少に伴
う発振周波数の増加も抑制され、効率が向上する
ことも確認された。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図はこの発明の一実施例を示し、第10図
と対応する部分には同一の符号を付してある。
このスイツチング電源回路は、メイントランス
1の1次巻線L1の一端をMOS−FETによるスイ
ツチング素子3のソース・ドレイン間を介して接
地し、入力電圧Vinに応じて1次巻線L1に流れる
電流をスイツチング素子3によつて断続すること
により、2次巻線L2に発生する電圧をダイオー
ドD1によつて整流し、チヨークコイルCHとコン
デサC1によつて平滑した出力電圧Voutを負荷に
供給する。
そのメイントランス1に帰還巻線Lbを設けて
おり、それをコンデンサC2と抵抗R1の並列回路
とダイオードD3との直列回路に、コンデンサC3
を並列に接続してなる結合回路4を介して、可飽
和トランス2の1次巻線に接続してループ回路と
し、その可飽和トランス2の2次巻線の一端を接
地し、他端をコンデンサC4と抵抗R2とを介して
スイツチング素子(FET)3のゲートに接続し
て、自励発振の帰還回路を形成している。
そして、コンデンサC4と抵抗R2の接続点Pと
アース間すなわち、スイツチング素子3のゲー
ト・ソース間に、ダイオードD4とツエナダイオ
ードZD1とを互いに同極側(図示の例ではカソー
ド側)を接続した直列回路を介挿し、そのダイオ
ードD4に並列に抵抗R3を接続している。
また、P点とプラス側入力端子との間に起動パ
ルスを得るための抵抗Rsを接続し、メイントラ
ンス1の1次巻線L1に並列に残留エネルギ吸収
用のコンデンサC5(スナバ回路)を接続してい
る。
なお、スイツチング素子3としてバイポーラト
ランジスタを使用する場合には、そのベース・エ
ミツタ間に可飽和トランスの2次側に発生する電
圧をコンデンサC4を介して印加するので、その
ベース・エミツタ間に、ダイオードD4とツエナ
ダイオードZD1の直列回路を介挿することにな
る。
この実施例の作用を説明する前に、可飽和トラ
ンス2の特性及び作用について説明する。
第2図はこの可飽和トランスのみを示し、第3
図はその可飽和コアのB−Hループ特性の模式図
(ヒステリシス特性)を示す。
この可飽和トランスの1次側電流I1により励起
磁界Hが発生し、その磁束φの変化によつて2次
側に電圧E2が発生する。すなわち、 E2∝dφ/dtである。
スタート時にI1が0から正方向に増加するにつ
れて、Hが0から一点鎖線で示したコースを通つ
てA点に達する迄E2として正電圧が発生する。
更にHがA点を越えると可飽和コアが飽和状態と
なり、HがB点に達したのちI1が減少していきH
がA点からC点にまで移動してもφは変化しない
のでE2は0になる。
その後E1が反転してI1が負方向に増加し、Hが
D点を過ぎるとE2として負電圧が発生する。更
にI1<0の値によつて例えばHがEa点に達したの
ちI1が減少し始めると、HはEa点から破線で示し
たコースを通つて戻り始めE2は0になる。
次に再びI1が正方向になると、HがFa点を過ぎ
てA点に達する間E2として正電圧が発生し、A
点を過ぎるとE2は0となる。以下E1が極性反転
する度にループ(A→B→C→D→Ea→Fa→A)
のサイクルィが繰返され、2次側電圧E2は第4
図aに示すようになる。
これによつて、第1図のスイツチング素子3は
第4図bに示すようにON・OFF制御されること
になる。
ここで、I1<0の値が小さければループ(A→
B→C→D→Eb→Fb→A)のようなサイクルが、
I1<0の値が大きいとループ(A→B→C→D→
Ec→F→A)のようなサイクルがそれぞれ繰返
されるため、第4図bのOFF時間は主としてI1
0の値によつて決定される。またON時間はI1
0の値によつて決るF→Aの長さ及びI1>0の値
によつて変化する。
このように、可飽和トランスのコアの飽和・不
飽和状態をエネルギ伝達のスイツチとして用いる
ことができ、この可飽和トランスのコア材料とし
て非晶質合金(アモルフアス合金)を用いること
により、急俊なB−Hループ特性が得られ、小さ
な励磁電流で高周波スイツチングが可能になる。
そこで、第1図の実施例の作用を説明する。
入力電圧Vinが印加されると、抵抗Rsを通じて
スイツチング素子3のゲートに起動トリガが与え
られ、このスイツチング素子3がON状態にな
り、メイントランス1の1次巻線L1に電流が流
れ、2次巻線L2に起電圧が発生する。
同時に、このメイントランス1の帰還巻線Lb
にも正の起電圧が発生し、結合回路4を通して可
飽和トランス2の1次側にその起電圧に応じた電
流が流れる。
それにより、前述のように2次側に電圧が発生
し、P点の電位はコンデンサC4を通してパルス
的に上昇するが、ツエナダイオードZD1のツエナ
電圧でクリツプされる。その電位は抵抗R2を通
してスイツチング素子3のゲートに印加されるの
で、スイツチング素子3はON状態を維持する。
その後、可飽和トランス2のコアが飽和状態に
なると、その2次側電圧が0になり、コンデンサ
C4の電荷によつてスイツチング素子3のゲート
電位が低下し、これをOFF状態にする。
すると、メイントランス1の残留エネルギによ
りその帰還巻線Lbには逆電圧が発生し、結合回
路4を通して可飽和トランス2の可飽和コアを逆
方向に磁化し、それによつて2次側に発生する負
の電圧でP点の電位はパルス的に負になる。
第10図に示した回路例では、P点が直接ツエ
ナダイオードZD1に接続されていたから、順電流
が流れてP点の電位は−0.5〜−0.7V程度にクリ
ツプされるため、スイツチング素子3のゲートに
蓄積されている電荷の放出に時間を要していた。
この発明による実施例では、ツエナダイオード
ZD1の順電流はダイオードD4により阻止され、並
列抵抗R3によりこの回路に最適な電流値に抑制
されてコンデンサC4を前と逆方向にチヤージす
る。
従つて、スイツチング阻止3のゲートは、抵抗
R2を通してパルス的な負電圧(数ボルト程度)
になり、蓄積されている電荷が急速に放出され
る。すなわち、スイツチング素子3のオフ遷移時
間が大幅に短縮され、スイツチング損失が減少す
る。
なお、抵抗R2は、スイツチオフ速度が過度に
速まるとサージ・ノイズが増加するので、スイツ
チオフ速度を調整するためのものである。この間
スイツチング素子3はOFF状態のままになつて
いる。
再び2次側電圧が0になると、コンデンサC4
にチヤージされた電圧がP点の電位を押上げ、ツ
エナダイオードZD1のツエナ電圧を越えた瞬間に
電流が流れ、これをトリガとして帰還ループ内の
インダクタンス、キヤパシタンス及び抵抗分によ
る共振のリンギング電圧が発生し、それが、スイ
ツチング素子3を再点弧するトリガパルスとなつ
て、スイツチング素子3が再びON状態になる。
以後、同様な発振動作繰り返えされる。
この時の発振のON時間(スイツチング素子3
がONになつてメイントランス1の1次巻線L1
電流を流す時間)は、可飽和トランス2のコアを
飽和に至らしめるまでの時間であるから、結合回
路4のコンデンサC2,C3、抵抗R1を適当な値に
設定すると、メイントランス1の帰還巻線Lbの
起電圧の大きさにより変化する。
すなわち、入力電圧が上昇するか又は負荷が軽
減すると、この帰還巻線Lbの起電圧が上昇し、
可飽和トランス2の励磁電流も増大して可飽和コ
アの飽和が早まり、ON時間が短縮されてメイン
トランス1の2次側に伝送されるエネルギが減少
する。
逆に、入力電圧が低下するか又は負荷が増大す
ると、メイントランス1の帰還巻線Lbの起電圧
が低下し、ON時間が延びてメイントランス1の
2次側に伝送されるエネルギが増大する。
OFF時間(スイツチング素子3がOFFになつ
ている時間)の方は、入力電圧や負荷の変動も幾
分影響するが、主としてメイントランス1の残留
エネルギによる帰還巻線Lbの起電圧とコンデン
サC3およびスナバ用のコンデンサC5の値により
決まるため、略一定である。
したがつて、このON時間とOFF時間は、入力
電圧が高く負荷が軽い時には第5図aに示すよう
にONデユーテイが小さくなり、入力電圧が低く
負荷が重い時には同図bに示すようにONデユー
テイが大きくなる。なお、この図から判るように
ONデユーテイが小さくなると発振周波数が高く
なる。
このように、この実施例によれば、メイントラ
ンス1の1次側コンバータ部で大きな入力変動及
び負荷変動を吸収してしまうため、メイントラン
ス1の2次側においては、その出力電圧を単に整
流及び平滑するだけでも、電圧変動の小さい出力
電圧Voutが得られる。
第6図はこの発明の他の実施例を示し、第1図
と同じ部分には同一の符号を付してあり、それら
の説明は省略する。
この実施例も、自励発振の帰還回路によるコン
バータ部分は第1図の実施例と同じであるが、入
力に一般商用電源の交流80〜270Vを用い、それ
を全波整流回路を形成するブリツジ型ダイオード
D5によつて整流し、コンデンサC6によつて平滑
して直流入力電圧Vinを得るようにしており、メ
イントランス1′には3個の2次巻線L2,L3,L4
を巻回し、それぞれ出力回路5,6,7を形成し
て3種類の出力電圧V1〜V3を得るようにしてい
る。
出力回路5は、第1図の実施例における出力回
路と同じであり、前述のようにコンバータ部分で
入力及び負荷の変動を吸収して略安定化された準
安定化直流電圧V1を出力する。
出力回路6は、出力回路5と同様な整流・平滑
回路の出力側に、一般に多用されているドロツパ
方式の安定化回路8を設けて、負荷変動に対する
安定性を高めた安定化直流電圧V2を得る。
出力回路7は、メイントランス1′の2次巻線
L4に発生するパルス状の出力電圧をマグアンプ
素子MAを介してからダイオードD6によつて整流
し、チヨークコイルCHとコンデンサC7によつて
平滑して、安定化直流電圧V3を得る。なお、ダ
イオードD7はチヨークコイルCHによるサージ電
圧吸収用である。
9はマグアンプ制御用帰還増幅器であり、出力
電圧V3の大きさに応じた制御電流Isをダイオー
ドD8を介して出力し、メイントランス1′がOFF
状態で2次巻線L4に起電圧が発生しない時に、
その制御電流Isをマグアンプ素子MAに矢示方向
に流して制御磁束を発生させ、次にメイントラン
ス1′がON状態になつて2次巻線L4に起電圧が
発生した時、マグアンプ素子MAのB−Hループ
特性により出力側で電圧が立上るタイミングを遅
らせて、パルス状出力電圧をパルス幅制御する。
すなわち、出力電圧V3が高くなるとマグアン
プ素子MAを通したパルス電圧のパルス幅を第7
図bに示すように小さくするように制御して実効
値を低下させ、出力電圧V3が低くなるとそのパ
ルス幅を同図aに示すように大きくするように制
御して実効値を高め、直流化した出力電圧V3
常に一定になるようにする。
このように、第1図の実施例より一層安定した
出力電圧を得るには、個々の負荷変動の一部を吸
収するマグアンプ素子MA及びその制御用帰還増
幅器9、あるいはドロツパ方式の安定化回路8等
を付加すれば良いが、その入力電圧は略安定化さ
れているので各安定化回路の負担は小さく、小型
低損失化ができる。
この実施例において、入力は一般商用交流電源
80〜270V、出力20W、スイツチング中心周波数
150KHzとした場合、ダイオードD4に並列に挿入
する抵抗R3の値は数百Ω乃至数KΩの範囲で安定
した発振が得られたが、この最適抵抗値は電源回
路の仕様あるいは他の各素子の特性によつて変化
するものであり、この範囲に限定されるものでは
ない。
上記の条件下で、ダイオードD4および抵抗R3
を省いた回路と、この実施例との効率を比較する
と、電源電圧が100VACの時には71%が75%に、
240VACの時には62%が80%に、それぞれ大きく
改善されたことを確認することが出来た。
殊に、電源電圧が高い方で効率の改善が著しい
ことは、ダイオードD4および並列抵抗D3を設け
たことにより、単に、スイツチング損失が低減し
た効果のみでないことを示している。
すなわち、スイツチング素子3のオフ時にメイ
ントランス1′の残留磁束エネルギの放出によつ
て生ずる電流の一部がツエナダイオードZD1に流
れていたものが、ダイオードD4の挿入によつて
全てスナバ回路に流れ、エネルギが有効に使用さ
れると共に、それに伴つて発振周波数すなわちス
イツチング回数の増加が抑制され、他の回路素子
のスイツチング損失の増加も抑えられる。
このような効率の向上により、運転費の低減と
同時に発熱が減少するので、各素子の寿命が伸
び、危機の信頼性が向上する。また、放熱板面積
が小さくてよいので機器の小型化が可能する。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によるスイ
ツチング電源回路は簡単な回路で広範囲入力対応
の定電圧電源回路を構成でき、入力電圧及び負荷
の変動に対して安定性が高く、且つ効率が優れて
いるので電源の小型・軽量化及び低価格化が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すスイツチン
グ電源回路の回路図、第2図乃至第5図は第1図
の実施例の動作を説明するための説明図、第6図
はこの発明の他の実施例を示す回路図、第7図は
同じくそのマグアンプ素子によるパルス幅制御の
説明に供する波形図、第8図は従来の他励式パル
ス幅制御(PWM)方式のスイツチング電源回路
の例を示す回路図、第9図は従来の自励式リンギ
ング・チヨーク・コンバータ(RCC)方式のス
イツチング電源回路の例を示す回路図、第10図
は帰還回路に可飽和トランスを使用した自励式
RCC方式のスイツチング電源回路を例を示す回
路図である。 1,1′……メイントランス、2……可飽和ト
ランス、3……スイツチング素子、4……結合回
路、5〜7……出力回路、8……ドロツパ方式の
安定化回路、9……マグアンプ制御用帰還増幅
器、L1……1次巻線、L2〜L4……2次巻線、Lb
……帰還巻線、ZD1……ツエナダイオード、D4
…ダイオード、R3……並列抵抗。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力電圧に応じてメイントランスの1次側に
    流れる電流をスイツチング素子によつて断続する
    ことにより、その2次側に発生する電圧を整流及
    び平滑して出力電圧を得るスイツチング電源回路
    において、 前記メイントランスに設けた帰還巻線の出力に
    より可飽和トランスを介して前記スイツチング素
    子を制御する自励発振の帰還回路を形成すると共
    に、前記スイツチング素子のゲート・ソース間あ
    るいはベース・エミツタ間にダイオードとツエナ
    ダイオードとを互いに同極側を接続した直列回路
    を介挿し、前記ダイオードに並列に抵抗を接続し
    たことを特徴とするスイツチング電源回路。
JP20788187A 1987-08-21 1987-08-21 Switching power supply circuit Granted JPS6450762A (en)

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