JPH0368491B2 - - Google Patents

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JPH0368491B2
JPH0368491B2 JP60166346A JP16634685A JPH0368491B2 JP H0368491 B2 JPH0368491 B2 JP H0368491B2 JP 60166346 A JP60166346 A JP 60166346A JP 16634685 A JP16634685 A JP 16634685A JP H0368491 B2 JPH0368491 B2 JP H0368491B2
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lightning arrester
arm
distance
power transmission
jumper wire
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JP60166346A
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JPS6226714A (ja
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Keiji Wakamatsu
Takashi Irie
Tetsuya Nakayama
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Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
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Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造
に関するものである。
(従来の技術) 従来の架空送電線用避雷碍子装置として、例え
ば第8図に示すものがあつた。これは鉄塔1のア
ーム2の先端に耐張碍子装置55が架設され、同
耐張碍子装置55に架空送電線56が掛止される
とともに、同架空送電線56間にジヤンパー線1
0が接続されている。そして、前記アーム2の先
端に避雷碍子57が固定装着されていた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の送電線用避雷碍子装置の
装柱構造では風圧等による外力が送電線56に作
用すると送電線に接続されたジヤンパー線10が
左右方向及び前後方向に振れ易く、避雷碍子57
を鉄塔に固定した状態でもジヤンパー線10と避
雷碍子57との放電間隙長が一定せず、従つて、
避雷碍子装置としての安定性にも欠けていた。ま
た、異常な雷撃によつて避雷碍子57が破損し、
導通状態となり続流によるアークが発生したよう
な場合、電線56にアークスポツトができるため
溶断するという欠点があつた。そのため、近時に
おいては、例えば特開昭60−32270号公報に示す
装柱構造のものが提案されている。
これは、風圧等による送電線導体の振動に対し
ても放電間〓長を一定に保持し得るようにして放
電開始電圧を安定化させることを目的とし、その
ために、耐張鉄塔のアームの先端部に放電線導体
を支持するための支持碍子を吊下固定するととも
に、そのアームの内側には避雷碍子を吊下げ固定
し、前記両碍子の課電側間に所定の放電間〓を形
成するようにしている。
ところが、かかる装柱構造のものにおいては、
避雷碍子がアームの下面に接合固定されているた
め、万一避雷器が想定をこえる雷撃その他の理由
で故障して放圧し、その続流アークが放圧口から
吹き出たときには、そのアークがアームにあたり
アームが溶損するので鉄塔アームの機械的強度に
悪影響を与えるという問題があつた。
しかも、このような従来の装柱構造において
は、避雷碍子はアームの両外側枠間に間欠的に架
設したステーに取付けられるのが通常であり、そ
のため、支持碍子との間に最適な放電間〓を形成
するうえにおいて避雷碍子の取付位置には制約を
受けることがあつた。また、避雷碍子の重量を考
えるとステーに避雷碍子を取付固定するのは鉄塔
に対する取付強度の面でも問題があつた。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 第一発明は前記問題点を解決するため、耐張鉄
塔のアームの先端にブラケツトを介してジヤンパ
ー線支持碍子を吊下固定し、前記アームの内側に
は間隔保持部材を介してアームの下面から所定距
離離間するように避雷碍子を吊下固定し、さらに
前記両碍子の課電側間に距離変動不能で、しかも
再閉路可能に放電間〓を設けるという手段を採つ
ている。
第二発明は耐張鉄塔のアームの先端にブラケツ
トを介してジヤンパー線支持碍子を吊下固定し、
前記アームの内側には同アームの両外側枠のうち
送電線との間に形成される水平角が大きい側の外
側枠に間隔保持部材を吊下固定するとともに、同
間隔保持部材にはアームの下面から所定距離離間
するように避雷碍子を吊下固定し、さらに前記両
碍子の課電側間に距離変動不能で、しかも再閉路
可能に放電間〓を設けるという手段を採つてい
る。
(作用) 第一発明は前記手段を採用したので、風圧等に
よる外力が作用しても避雷碍子、ジヤンパー線支
持碍子及びジヤンパー線の振れが防止され、鉄塔
とジヤンパー線との間隙及び放電間隙が一定に保
持されるため、避雷碍子装置としての安定した特
性を確保することができるとともに、異常時にお
いてもジヤンパー線支持碍子に金具を介して固定
されることから電線の溶断を防止でき、さらに、
避雷碍子はアームの先端より内側に取付けられる
のでアームの強度面でも有利となる。しかも、間
隔保持部材により避雷碍子とアームの下面との間
には所定の距離が確保されているので、アームの
下面に接合固定する場合よりもフラツシオーバー
電圧の高さは同一にしたままで避雷碍子の上下両
端部に設けるアーキングリング間の距離を縮めて
避雷碍子のコンパクト化、軽量化を図ることがで
き、その結果、アームに対する避雷碍子の吊下負
担重量が軽減される。
さらに、鉄塔と避雷碍子課電端に安全面から充
分な絶縁間隙を確保することが難しい場合、ジヤ
ンパー線支持碍子をアーム先端より突出しても軽
量なため、アーム強度上問題となることはなく装
柱面で自由度が高くなる利点がある。
第二発明は前記手段を採用したので、前記第一
発明の作用に加えて、支持碍子との間に最適な放
電間〓を形成するうえにおいて耐張鉄塔のアーム
に対し避雷碍子の取付位置は制約を受けることが
なく、外側枠の長手方向に沿つて任意の位置に吊
下固定が可能とされる。また、ステーよりも大型
の部材が使用されかつ強度的にも優る外側枠に取
付けるようにしたことにより、鉄塔に対する装柱
作業が行い易くなるとともに、避雷碍子の取付強
度も向上される。さらに、異常時におけるアーク
により送電線が溶断するおそれがなく、しかも塔
上における作業位置をアームに対して避雷碍子の
取付位置と反対側にとれば、避雷碍子との絶縁距
離を大きく確保できるので、作業時の安全性が高
められる。
(実施例) 以下、第一発明を具体化した一実施例を第1図
〜第5図に従つて説明する。
第1図において、1は耐張鉄塔、2は同耐張鉄
塔1のアーム、3は同アームの先端に対し第3図
に示すようにボルト4により水平方向に片持支持
固定したブラケツトである。5は上下両端にキヤ
ツプ金具6,7を備え、上部キヤツプ6を前記ブ
ラケツト3の下面に対し、第3図に示すようにボ
ルト8により固定したジヤンパー線支持碍子であ
つて、同下部キヤツプ金具7には把持金具9によ
つてジヤンパー線10が封止されている。11,
12は上下両キヤツプ金具6,7に対向するよう
に設けられた異常雷撃あるいは汚損閃絡により生
じたアークにより碍子破損を防止するためのアー
キングホーンである。13は前記キヤツプ金具7
と把持金具9間に挾着固定されたブラケツト14
に止着した課電側の放電電極であつて、ブラケツ
ト14に止着された連結棒13aと、同連結棒1
3aに溶着された連結板13bと、同連結板13
bに対しスライド可能にボルト13d着された連
結板13c及びその端に取付けられたホーン13
eとからなり、連結板13b,13c、ボルト1
3dで長さ調整機構を構成している。さらに、放
電電極13は後述する避雷碍子18の課電側放電
電極35を指向している。
15はアーム2の中間部に下向きに固定された
一対のブラケツト16に対し、ボルト17により
吊下固定した互いに平行な一対の間隔保持部材と
しての取付板、18は同取付板15,15の下端
部間にボルト19により吊下固定された避雷碍子
であつて、その下部には後述する放電電極35が
前記放電電極13と対向して一定の放電間隙をも
つて片持支持されている。
次に、第4,5図により前記避雷碍子18の一
例を説明すると、磁器製の碍管20の上端外周面
及び下端外周面には円筒状のフランジ金具21,
22がセメンチング23により嵌合固定されてい
る。上部のフランジ金具21の外周面には前記取
付板15,15に対して前記ボルト19により取
り付けられる吊耳24,24が互いに180度をお
いて一体に形成されている。
前記碍管20及びフランジ金具21,22の端
面には、端子板25,26が複数(この実施例で
は8本であるが、一本のみ図示する)のボルト2
7により固定されている。碍管20の端面と端子
板25,26との間にはそれぞれシール部材2
8,28が介装されている。
前記端子板25,26には碍管20内の空間と
大気側とを連通する放圧通路25a,25aが透
設されている。そして、端子板25,25の端面
には前記放圧通路25a,25aを覆うように破
裂板29,29が当接され、同破裂板29,29
の表面には押圧リング30,30が当接され、前
記ボルト27により固定されている。端子板2
5,25の端面と破裂板29,29との間には、
それぞれシール部材31,31が同心状に2箇所
に介在され、こうして碍管20内の空間は密閉状
態に保持されている。
前記端子板25,26の端面には前記押圧リン
グ30,30の外周近傍を囲繞するようにそれぞ
れ放圧路形成カバー33,33の開口縁が当接さ
れ、同カバー33,33は複数のボルト34によ
り端子板25,26に固定されている。同カバー
33,33の外側には前記ジヤンパー線10と平
行する方向に向けて、かつ互いに接近する方向へ
傾斜して対向するように放圧口33a,33aが
形成されている。
前記下部の放圧路形成カバー33の下面中央に
は、前記接地側の放電電極35が前記放電電極1
3と対向して一定の放電間隙をもつて片持ち支持
されている。同放電電極35は放圧路形成カバー
33に取着された連結棒35aと、同連結棒35
aに溶着された断面コ字状の連結部35bと、同
連結部35bに対し回転可能にボルト35d着さ
れた連結板35c及びその端に取付けられたホー
ン35eとからなり、連結部35b、連結板35
c、ボルト35dにより、ホーン35eの回転機
構を構成している。
放電電極35は放圧路形成カバー33に取付け
ているが、定格放電電流が大の場合あるいは強度
上問題のある場合はフランジ金具22に直接取付
けてもよい。さらに、ジヤンパー線支持碍子5と
避雷碍子18との取付上の間隔誤差を吸収し、ギ
ヤツプ長を正規の値に設定するために、前述した
ように放電電極13には長さ調節機構を、双方の
電極を対向させるために放電電極35にはアーム
2面での取付位置の補正を行い、その制約を緩和
するためホーン35eの回転機構を設けている。
一方、前記フランジ金具21,22の外周面に
は第4,5図に示すようにアーキングリング腕部
36a,36aが取り付けられ、その端部には碍
管20を余裕をもつて取り巻くように略円環状の
アーキングリング36,36が水平に片持支持さ
れ、その一部は前記放圧口33a,33aと対応
する位置において切欠かれている。
次に、碍管20の内部避雷構造について説明す
ると、碍管20内には機械的強度に優れた強化プ
ラスチツク(FRP)等の材料よりなる耐張絶縁
筒37が収容され、同絶縁筒37の上下両端外周
部には内側のフランジ金具38,38が接着剤3
9により気密性をもつて嵌合固定されている。
両フランジ金具38,38の端面と前記端子板
25,26との間には取付筒40,41が介在さ
れ、複数のボルト42,43により固定されてい
る。そして、上部の取付筒40を前記ボルト42
により前記端子板25に締付固定し、前記耐張絶
縁筒37を所定位置に吊下保持している。
一方、前記フランジ金具38,38の蓋部には
放圧通路38a,38aが透設され、同通路38
a,38aを密閉するように、同フランジ金具3
8,38と取付筒40,41との間には、破裂板
44,44が介在されている。フランジ金具3
8,38と破裂板44,44の間及び破裂板4
4,44と取付筒40,41の間には、シール部
材45,45がそれぞれ介在されている。又、端
子板25と取付筒40との間にもシール部材46
が介在されている。
前記下部の取付筒41の下端面には係合凹所4
1aが形成され、ここに端子板26の上面に突設
した係合突部26bが上下方向の相対移動可能に
嵌入され、碍管20と耐張絶縁筒37の熱膨脹の
違いによる上下方向の相対移動を吸収して、耐張
絶縁筒37の破損を防止するようにしている。
又、前記係合凹所41aと係合突部26bとの間
にはシール部材47が介在されている。さらに、
前記端子板26には脱落防止ボルト48が前記取
付筒41を貫通してフランジ金具38に螺合さ
れ、碍管20と耐張絶縁筒37の相対移動を許容
するとともに、碍管20が破壊されたとき同碍管
の落下を防止するようにしている。
また、前記端子板26の上面には凹所26cが
形成され、同凹所26cにシヤフト60を有する
バネ61が収容され、その上端が取付筒40の下
面に押圧され、電気的な導通が計られている。
前記耐張絶縁筒37内には酸化亜鉛を主体とし
た電圧電流特性が非直線性の材料よりなる避雷素
子50が収容されている。同避雷素子50は上下
両端に当接された接触金具51,51に円環状の
締付部材52,52を係合させ、この締付部材に
FRPにより形成された締付棒53を挿通してナ
ツト54により複数個積層されている。
フランジ金具38の凹所38bと接触金具51
との間には第4図に示すように素子50を押圧
し、素子相互の接触を良好にならしめ、また、外
的衝撃によつて素子相互の変位を防止するための
バネ38cが収容されている。
第1図に示すように前記ジヤンパー線支持碍子
5の上下のアーキングホーン11,12の間隙を
l1、ジヤンパー線支持碍子5の放電電極13と
前記避雷碍子18の放電電極35との間隙をl
2、避雷碍子18のアーキングリング36,36
の間隙をl3、前記アーキングホーン12と上部
のアーキングリング36との間隙をl4とする
と、これらl1〜l4は l2<l3<l1≒l4 の式が成立するように設定され、放電間隙l2側
において常に放電が行われるようにしている。
次に、以上のように構成した架空送電線用避雷
碍子装置について、その作用を説明する。
今、大規模雷撃により送電線に高電圧が印加さ
れると、この電圧はジヤンパー線10、ブラケツ
ト14を経て放電電極13から放電電極35へ放
電され、避雷碍子18、吊耳24、取付板15、
ブラケツト16、アーム2を経て耐張鉄塔1に流
れ、大地ヘアースされる。
前記異常電圧が前記避雷碍子18に内蔵した避
雷素子50に流れて、同素子50が破壊された電
気的導通状態においては、続流によつて超高温の
アークが発生する。このため、耐張絶縁筒37内
の圧力が上昇し、破裂板44,29が順次破裂し
て端子板25,26の放圧通路25a,26aか
ら超高温のアークが放圧路形成カバー33,33
内に流れ、さらに放圧口33a,33aから外部
へ放出され、このアークは上下一対のアーキング
リング36,36に移行する。
このとき、接地物として作用するアーム2の下
面と避雷碍子18との間には取付板15により一
定の距離が確保されているので、前記アークのふ
く射熱がアーム2に及ぶおそれは少なく、又、ア
ークがアーム2にあたることもないのでアーム2
が溶損することはない。しかも、避雷碍子18の
アークの放圧口33aはジヤンパー線10と平行
する方向に向けられているので、異常時における
超高温のアークの放圧端が前記ジヤンパー線10
にあたるおそれもない。そして、放電電極13と
放電電極35との間の放電間隙l2で確実に放電
が行われる。
さて、このとき風圧等による外力が送電線に作
用してもジヤンパー線支持碍子5、ジヤンパー線
10及び避雷碍子18の左右方向及び前後方向の
振れが防止され、鉄塔1とジヤンパー線10との
間隙、及びジヤンパー線支持碍子5と避雷碍子1
8との放電間隙l2とが一定に保持されるため、
前記放電間隙で確実に放電が行われる。
なお、この第一発明の実施例は既存の耐張鉄塔
1のアーム2の先端に水平に延出するようにブラ
ケツト3を固定し、同ブラケツト3にジヤンパー
線支持碍子5を吊下固定したので避雷碍子18と
の放電間隙l2を充分に確保して架設することが
でき、従つて避雷碍子18の課電側アーキングリ
ング36と耐張鉄塔1との間隙l5を、絶縁設計
上、運用上必要な間隔に充分確保することが可能
となり信頼性が格段に向上する。また、放電電極
13と35に長さ調節機構と回転機構を設けたの
で、間隔長l2を正しく設定でき、またアーム面
での取付位置の制約も緩和される。
なお、この第一発明の実施例は前記実施例に限
定されるものではなく、鉄塔の利用形態上第6図
に示すように、アーム2と直交する方向へ水平に
ブラケツト3を延出し、同ブラケツト3の下面に
対し、ボルト(図示略)によりジヤンパー線支持
碍子5を吊下固定してもよい。
次に、第二発明を第7図に従つて説明する。
この第二発明は第7図に示すように送電線56
の屈曲箇所に設けられる耐張鉄塔1の装柱構造に
関し、避雷碍子18はそのような耐張鉄塔1のア
ーム2の両外側枠2a,2bのうち、送電線56
との間に形成される水平角αが大きい側の外側枠
2aの中間部に取付板15を介して吊下固定され
ている。
従つて、耐張碍子装置の課電側と避雷碍子18
の課電側の絶縁間隔も十分確保でき、ジヤンパー
線支持碍子5をアーム2先端より大きく突出する
必要もない。また、アーム2主材が連続している
ことから、アーム2の内側に間欠的に設けたステ
ー(図示略)に避雷碍子18を取付けた場合と比
べて、避雷碍子18の取付け位置の制約を受け
ず、任意の位置に吊下固定でき、前記ジヤンパー
線支持碍子5の放電電極13との放電間隙l2も
取り易い。また、避雷碍子18の取付け強度が増
すばかりでなく、装柱も簡単に行える。なお、そ
の他の作用効果は前記第一発明の実施例と同様で
ある。
また、この実施例において、避雷碍子18がア
ーム2の外側枠2aに吊下固定され、かつ放圧口
33aが外側を向いているので、アークがアーム
2にあたることはなく、アーム2の損傷を防止す
るとともに、同アークが送電線56にあたるおそ
れもないので送電線56が溶断することもない。
そして、耐張鉄塔1とアーム2の他方の外側枠2
bとの接点A(避雷碍子18から遠い側)で作業
者が昇降するようにしておけば、避雷碍子18と
の絶縁距離を大きくとれるので、点検及び補修等
の作業時の安全性が高まる。
この装柱構造はアーム寸法が小さく装柱面での
制約のある場合、有効である。
発明の効果 以上詳述したように、第一発明は風圧等による
外力が作用してもジヤンパー線支持碍子、ジヤン
パー線及び避雷碍子の左右及び前後方向の振れを
防止し、ジヤンパー線支持碍子と避雷碍子との放
電間隙を一定に保持でき、避雷碍子装置としての
信頼性を高めることができるだけでなく、間隔保
持部材により避雷碍子とアーム下面との間の距離
を大きくとつているので、異常時におけるアーク
によりアームが溶損するおそれはなく、またアー
ムの下面に接合固定する場合よりも避雷碍子のア
ーキングリング間のフラツシオーバー電圧は同一
としたままでアーキングリング間の距離を縮めて
避雷碍子本体のコンパクト化、軽量化が図れ、そ
の結果、アームの内側に吊下固定しただけの場合
よりもアームに対する避雷碍子の吊下負担を一層
軽減することができるという効果がある。
第二発明は前記第1発明の効果に加えて耐張鉄
塔が送電線の屈曲箇所に設けられている場合にお
いて、避雷碍子の取付位置はアームのステーに取
付ける場合よりも支持碍子との間に最適な放電間
〓を形成するうえで位置的制約を受けることがな
く、外側枠の長手方向に沿つて任意の位置に吊下
固定することができ、また、避雷碍子をステーよ
りも大型の部材が使用されかつ強度的にも優る外
側枠に取付けるようにしたことにより、装柱作業
が行い易くなるとともに、鉄塔に対する避雷碍子
の取付強度を向上することができ、さらに、送電
線との水平角が大きく異常時におけるアークが送
電線にあたるおそれもないのでアークによる送電
線の溶断を防止することができ、しかも、塔上に
おける作業位置をアームに対して避雷碍子の取付
位置と反対側にとれば、避雷碍子との絶縁距離を
大きく確保できるので、点検及び補修等の作業時
の安全性を高めることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一発明の一実施例を示す送電線用避
雷碍子装置の装柱状態の正面図、第2図は第1図
の一部省略平面図、第3図はブラケツト付近の拡
大斜視図、第4図は避雷碍子上部の半縦断面図、
第5図は避雷碍子下部の半縦断面図、第6図は第
一発明の別例を示す一部省略平面図、第7図は第
二発明の一実施例を示す一部省略平面図、第8図
は従来例を示す略体斜視図である。 1……耐張鉄塔、2……アーム、3……ブラケ
ツト、5……ジヤンパー線支持碍子、10……ジ
ヤンパー線、15……間隔保持部材としての取付
板、18……避雷碍子、33a……放圧口、56
……送電線、l1,l3,l4……間隙、l2…
…放電間隙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐張鉄塔1のアーム2の先端にブラケツト3
    を介してジヤンパー線支持碍子5を吊下固定し、
    前記アーム2の内側には間隔保持部材15を介し
    てアーム2の下面から所定距離離間するように避
    雷碍子18を吊下固定し、さらに前記両碍子5,
    18の課電側間に距離変動不能で、しかも再閉路
    可能に放電間〓l2を設けたことを特徴とする架
    空送電線用避雷碍子装置の装柱構造。 2 前記避雷碍子18はその上下両端部に線路と
    平行する方向に向き、かつ上下傾斜して互いに対
    向しているアークの放圧口33aを有する特許請
    求の範囲第1項に記載の架空送電線用避雷碍子装
    置の装柱構造。 3 ジヤンパー線支持碍子5の課電側放電電極1
    3と避雷碍子18の課電側放電電極35は、対向
    方向の長さ調整機構と水平方向の回転機構を備え
    ている特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    架空送電線用避雷碍子装置の装柱構造。 4 ジヤンパー線支持碍子5の上下のアーキング
    ホーン11,12の間〓をl1とし、ジヤンパー
    線支持碍子5の放電電極13と避雷碍子18の放
    電電極35の間〓をl2とし、避雷碍子18の上
    下のアーキングリング36,36の間〓をl3と
    し、前記アーキングホーン12と上部アーキング
    リング36との間〓をl4とすると、l2<l3
    <l1≒l4となる特許請求の範囲第1項乃至第
    3項に記載の架空送電線用避雷碍子装置の装柱構
    造。 5 送電線56の屈曲箇所に設けられる耐張鉄塔
    1のアーム2の先端にブラケツト3を介してジヤ
    ンパー線支持碍子5を吊下固定し、前記アーム2
    の内側には同アーム2の両外側枠2a,2bのう
    ち送電線56との間に形成される水平角(α)が
    大きい側の外側枠2aに間隔保持部材15を吊下
    固定するとともに、同間隔保持部材15にはアー
    ム2の下面から所定距離離間するように避雷碍子
    18を吊下固定し、さらに前記両碍子5,18の
    課電側間に距離変動不能で、しかも再閉路可能に
    放電間〓l2を設けたことを特徴とする架空送電
    線用避雷碍子装置の装柱構造。 6 前記避雷碍子18はアークの放圧口33aを
    有し、同放圧口33aはアーム2の外側方に向
    き、かつ、線路と平行する方向に向いている特許
    請求の範囲第5項に記載の架空送電線用避雷碍子
    装置の装柱構造。
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