JPH0368307A - リクライニングシートの傾斜角記憶装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、自動車のリクライニングシートの傾斜角記憶
装置に係り、特に、シートを前方に倒したとき、倒す直
前のシート角度を記憶するリクライニングシートの傾斜
角記憶装置に関する。

「従来技術およびその問題点」 一般に、自動車特に２ドアタイプの自動車に搭載されて
いるリクライニングシートは、後部座席の乗降に便利な
ように、レリーズハンドルを回動操作すると、シートバ
ックが前方へ倒れ、乗り降り時の間口が広がるようにな
っている。

そして、該乗降後、前方に倒したシートバックを起立す
るのであるが、該起立時に、シートバックを乗降前の傾
斜位置に戻すことはできない。したがって、再度シート
に坐ってからレリーズハンドルを操作し、シートバック
をフリーにした状態で、背中で押しながら前後の傾斜を
調整し、適宜の位置でレリーズハンドルを離してロック
している。このため、該調整に要す時間は無駄であり、
その操作も非常に煩わしいものとなっている。

該傾斜角記憶装置は、固定側ブラケット（ロアアーム）
に回動自在に支持したアッパーアームにラッチギヤを固
定し、該ラッチギヤの歯面に対向するようにボールギヤ
（揺動ロック部材）を枢着している。そして、該ボール
ギヤを操作レバーの操作にて回動し、その歯面とラッチ
ギヤの歯面とを係脱してシートバックをロック又は解放
する。

さらに、前方に倒す直前のシート傾斜角をメカ的に記憶
させて、シートバックの起立時にはこれを初期位置に戻
し、起立後の傾斜調整という煩わしい作業をなくするよ
うに構成している。

該傾斜角記憶装置の傾斜角記憶動作を詳述すれば、シー
トを前方に傾斜したとき、操作レバー（レリーズハンド
ル）の操作に連動するボールギヤがラッチギヤ（ラチェ
ット部材）から外れてシートバックを解放する。この際
、操作レバーに連動する記憶レバーが、そのフックをア
ッパーアームに形成した歯面に係合し、この時点でのシ
ート角度を記憶する。そして、シートバックと共に移動
するフックがロックプレートを同方向に押圧回動し、該
プレートの先端がボールギヤと係合し、該ボールギヤを
、ラッチギヤを解放している位置に保持する。この状態
では、操作レバーから手を離しても、ボールギヤがラッ
チギヤに係合することはなく、アッパーアームはフリー
状態に保持される。

この状態からシートバックを後方に押すと、シートバッ
クがフリーのまま後方に回動され、前傾以前の初期位置
に回動した時点で、記憶レバーに形成した起立片がロッ
クプレートをボールギヤから外す。これにより、ボール
ギヤがラッチギヤに向けて回動してその歯面と係合し、
アッパーアームをその位置（初期値りにてロックする。

ところで、上述した従来の傾斜角記憶装置は、操作レバ
ーの一回の操作で、ロック解除と初期位置の記憶を同時
に行ない得ろものの、板ばねの付勢力のみにより記憶レ
バーをアッパーアームの歯面から離脱し、初期位置記憶
の解除としているため、縦板ばねが、へたり等によって
充分な付勢力を記憶レバーに作用しなくなったときは、
その後の傾斜角の記憶を適正に行なうことができなくな
ってしまう。

さらに上記アッパーアームを第１０図にて説明すれば、
プレート先端に形成したフランジ４０の中央部を平坦に
して歯面４１を形成しているため、フランジ４０をアッ
パ−アーム４２先端全面に形成してその強度を維持しな
ければならないにも拘わらず、フランジ４０の中央部が
とぎれていることにより、強度が充分ではなくなってし
まう。これにより、アッパーアーム４２が歪んで変形す
る等の不具合を生じる虞れがある。

そして、上記傾斜角記憶装置を、記憶機構を持たない一
般のリクライニングシートに適用しようとすると、アッ
パーアームを、歯面４１を形成したアッパーアーム４２
に交換しなければならず、装置の汎用性が損なわれ、コ
ストアップを招いてしまう。

「発明の目的」 本発明は、従来のリクライニング装置についての以上の
問題意識に基づき、アッパーアームの強度を損なうこと
なく、シート傾斜角の記憶を確実に行ない得、一般のリ
クライニングシートにも容易に適用し得る傾斜角記憶装
置を得ることを目的としている。

「発明の概要」 本発明は、クッションシートに固定されるロアアーム；
シートバックに固定され、このロアアームに枢着される
アッパアーム；このアッパアームと一体に回転するラチ
ェット部材；このラチェット部材に係脱する、上記ロア
アームに支持した揺動ロック部材；この揺動ロック部材
をラチェット部材との噛合方向に付勢し、常時はアッパ
アームをロアアームに固定する付勢手段；およびこの付
勢手段に抗して揺動ロック部材をラチェット部材から離
脱させ、アッパアームのロックを解除するレリーズハン
ドルを備えたリクライ；ング装置において、アッパアー
ムと同軸に枢着され、かつアッパアームが中立位置から
回動したときアッパアームに対して相対回動するメモリ
プレートと；レリーズハンドルのロック解除動作に連動
して動作し、そのロック解除時のメモリプレートのアッ
パアームに対する相対位置を固定するメモリレバーと；
レリーズハンドルによるロック解除の後アッパアームを
前方に倒したとき、揺動ロック部材とラチェット部材の
係合を阻止する係合阻止位置に移動する係合阻止部材と
；アッパアームが前倒位置から後方に倒されたとき、こ
の係合阻止部材を上記係合阻止位置から排除する、上記
メモリプレートに設けられた押圧排除部と；を備えたこ
とを特徴とする。

したがって、シートバックが適宜の角度でロックされて
いる状態において、レリーズハンドルな付勢手段に抗し
て回動する。すると、該回動に連動して、揺動ロック部
材がラチェット部材から離脱し、アッパーアームはその
ロックが解除される。同時に、上記レリーズハンドルの
回動に連動して、メモリレバーが、ロック解除時のメモ
リプレートのアッパアームに対する相対位置を固定する
。すなわち、これがシートバックの初期位置を記憶する
動作である。

そして、シートバックが前方に倒れると、メモリプレー
トがアッパーアームに固定されたまま同方向に回動する
と共に、係合阻止部材が、揺動ロック部材とラチェット
部材の係合を阻止する係合阻止位置に移動する。この状
態では、レリーズハンドルを離しても、係合阻止部材が
揺動ロック部材とラチェット部材の間でこれらの係合を
阻止するため、アッパーアームがロックされることはな
い。

この状態から、シートバックを後方に回動すると、該回
動の間、係合阻止部材が揺動ロック部材とラチェット部
材との係合を阻止し続けているため、アッパーアームは
同方向に自由に回動する。

そしてアッパーアームが、上記前倒蒔直前にメモリプレ
ートにより記憶された初期位置まで回動すると、アッパ
ーアームに相対位置を固定されたまま回動するメモリプ
レートが、その押圧排除部により係合阻止部材を係合阻
止位置から押圧排除する。

これにより、揺動ロック部材は、レリーズハンドルを介
した付勢手段の力により移動してラチェット部材に係合
する。したがって、シートバックは、メモリプレートに
て記憶された初期位置にてロックされる。

「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。

リクライニングシートｌに装着した傾斜角記憶装置３２
は、第１図、第２図、第６図および第７図に示すように
、シートクツション３０に設けたロアアーム２を有して
おり、該ロアアーム２には、その立ち上がり部に回動軸
４が設けられている。

回動軸４には、−側に歯面１５ａを形成したラチェット
部材１５が、孔１５ｂを回動自在に嵌合している。さら
に、回動軸４に、シートバック３１に取付けられるべき
アッパーアーム３が孔３ａを嵌合している。該孔３ａに
はボス部材９が嵌合されており、該ボス部材９に、トー
ションスプリング１０が嵌合されている。ラチェット部
材１５はアッパーアーム３に接合されていて、該アッパ
ーアーム３と共に回動する。

さらに、ボス部材９に、メモリプレート８、ロックプレ
ート７およびロアアームプレート６がそれぞれの孔８ａ
、７Ｃ１６ａを回動自在に嵌合していると共に、レリー
ズハンドル５がその孔５Ｃを回動自在に嵌合している。

上記メモリプレート８には、孔８ａと同心状に円弧溝８
ｂが形成され、かつ押圧排除部８Ｃが折曲して形成され
ていると共にスプリング保持部８ｄが形成され、円弧溝
８ｂに隣接する所定位置には係合位置決め部材２６が設
置されている。

ロアアームプレート６には矩形孔６ｂ、スプリング当接
部６ｃおよび長孔６ｄが形成されており、該プレート６
はロアアーム２に固定される。

そして該長孔６ｄは、回動軸４を中心とする半径方向に
沿って形成されている。スプリング当接部６Ｃは、メモ
リプレート８の係合部８ｄと重なるように略同−の形状
にされており、トーションスプリング１０の両端が、係
合部８ｄと共に該スプリング当接部６ｃに両側から当接
される。

したがって、メモリプレート８は、回動軸４を中心にし
て時計方向又は反時計方向に回動される際１回動方向に
あるスプリング１０の一端をスプリング保持部８ｄが押
圧すると同時に該スプリング１０の他端がスプリング当
接部６ｃに当接するため、メモリプレート８は該回動状
態からフリーにされると、ロアアーム２との相対位置が
常に同じである中立位置に復帰する。

また、上記矩形孔６ｂには板ばね２３が嵌込まれており
、抜板ばね２３に形成した突起２３ａは、ロックプレー
ト７に形成した孔７ｂと同一円周上に位置するように配
置されている。したがってロックプレート７は、突起２
３ａが孔７ｂに係合しその位置を固定されることにより
、歯面１５ａと歯面１９ａの間に保持され得る。

一方、ロアアーム２には、レリーズハンドル５のカム溝
５ａと重なる位置に「し」の字状のカム溝２８が形成さ
れており、さらにビン１７を介して揺動ロック部材１９
が枢支されている。この揺動ロック部材１９の先端に取
付けたビン部材２゜は、第２図左方から、レリーズハン
ドル５に形成したカム溝５ａを貫通してカム溝２ａに挿
入される。該カム溝５ａは、その一端から他端に向けて
傾く「へ」の字状に形成され、そのカム面が回動軸４か
ら次第に遠のくようになっている。

したがって、ビン部材２０は、レリーズハンドル５が第
１図時計方向に回動されると、カム溝２ａとカム溝５ａ
に案内されて、次第に回動軸４から離れるように移動さ
れる。これにより、揺動ロック部材１９は、ラチェット
部材１５の歯面１５ｂから離間する方向に回動し、ラチ
ェット部材１５を解放する。

アッパーアーム３の一側には、長手方向に沿って円弧溝
１２ａを形成したメモリレバー１２が、ビン１４を介し
て枢着されている。さらに、該メモリレバー１２には、
−側面にラチェット歯面１２ｂが形成されており、該歯
面１２ｂは上記係合位置決め部材２６に係合された際、
アッパーアーム３に対してメモリプレート８を固定する
。

円弧溝１２ａには、第２図右方からメモリプレート８の
円弧Ｊ８ｂを貫通したビン１３が挿入され、該ビン１３
はさらにロアアームプレート６の長孔６ｄを貫通し、さ
らにレリーズハンドル５に形成したカム孔５ｂを貫通し
、その先端をクリップ２６により係止されて、抜は止め
される。

カム孔５ｂは、その一端から他端に向けて回動軸４から
次第に離れるように形成されており、したがって、レリ
ーズハンドル５が第１図時計方向に回動されると、同方
向に回動移動するカム孔５ｂがビン１３を孔６ｂに沿わ
せながら、回動軸４から次第に離れるように移動する。

一方、回動軸４に４シ一トバツク回動スプリング４３が
設置されており、該回動スプリング４３は、レリーズハ
ンドル５の操作によりシートバック３１がフリー状態に
されたとき、該シートバック３１を前方（第１図反時計
方向）に回動する。

さらに、レリーズハンドル５とロアアーム２の間にはテ
ンションスプリング４４が張設されており、このスプリ
ング４４は、レリーズハンドル５を、反時計方向に付勢
している。なお、図中２５は抜止め用クリップ、２４は
スプリングである。

ついで、本実施例の作動について説明する。

ラチェット部材１５に揺動ロック部材１９が係合し、シ
ートバック３１が適宜の角度にて固定された第３図に示
す操作前状態において、メモリレバー１２は、回動軸４
側に回動してラチェット歯面１２ｂが係合位置決め部材
２６から離間した位置に保持されている。

この状態において、後部座席の人を乗降させるべく、レ
リーズハンドル５をテンションスプリング４４に抗して
時計方向に回動すると、ビン部材２０がカム溝２ａとカ
ム溝５ａに案内されて、第４図に示す状態になる。すな
わち、カム溝２ａとカムｐ　５　ａに沿ってラチェット
部材１５から離れるビン部材２０により揺動ロック部材
１９が回動し、歯面１９ａをラチェット部材１５の歯面
１５ｂから離脱する。したがって、ラチェット部材１５
即ちシー　ドパツク３１はこの時点でフリー状態となる
。

同時に、メモリレバー１２側では、レリーズハンドル５
の回動によるカム孔５ｂの移動により、ビン１３が孔６
ｄに沿って、回動軸４から離れる方向に移動する。これ
により、メモリレバー１２がその円弧溝１２ａ内面を同
方向に押圧されるため、時計方向に回動する。

この際メモリプレート８は、トーションスプリング１０
にてスプリング保持部８ｄを両側から挟持されて中立位
置にあるため、メモリレバー１２はそのラチェット歯面
１２ｂを、該中立位置での係合位置決め部材２６に係合
する。これにより、メモリプレート８は、シートバック
３１の初期位置に対応した回動角度において、メモリレ
バー１２を介してアッパーアーム３に固定される。すな
わち、これが初期位置の記憶動作である。

そして、メモリプレート８がアッパーアーム３との相対
位置を決定され、かつラチェット部材１５がロックを解
放された状態にて、シートバック３１はシートバック回
動スプリング４３により前方（反時計方向）に回動され
る。この状態では、メモリプレート８が、アッパーアー
ム３に固定された状態のまま同方向に回動するが、レリ
ーズハンドル５側に固定された状態のビン１３に対し、
メモリプレート８がその円弧溝８ｂを摺接すると共にメ
モリレバー１２がその円弧溝１２ａを摺接するため、ア
ッパーアーム３はビン１３に影響されることなく前方に
回動する。

該回動に伴い、同方向に移動する当接部３ｂが、第４図
に示す位置にあるロックプレート７を下方に向けて押圧
する。このため、ロックプレート７の折曲部７ａが、ラ
チェット部材１５の歯面１５ａと揺動ロック部材１９の
歯面１９ａの間に入り込む。さらに、アッパーアーム３
が前方に完全に倒されると、ロックプレート７はその孔
７ｂが、ロアアームプレート６に固定されている板ばね
２３の突起２３ａに係合する。すなわちロックプレート
７は、折曲部７ａが離間したラチェット部材１５と揺動
ロック部材１９の間に入り込んだ位置で停止保持される
。

この状態では、レリーズハンドル５から手を離しても、
ロックプレート７の折曲部７ａが両歯面１、９　ａと１
５ａの間に入ってこれらの係合を阻止しているため、シ
ートバック３１がロックされることはない。そして、該
揺動ロック部材１９が第３図に示す回動位置に復帰でき
ないことにより、ビン部材２０は第５図に示す位置に保
持される。

したがってレリーズハンドル５は、該ビン部材２Ｏによ
り、テンションスプリング４４に順じた回動を阻止され
る。このため、ピン１３が第５図に示す位置から移動さ
れることはなく、メモリレバー１２は、係合位置決め部
材２６と係合した状態に保持される。

一方、この状態からシートバック３１を起立するべく時
計方向に回動すると、ラチェット部材１５が、その歯面
１５ａをロックプレート７の折曲部７ａにカバーされて
、揺動ロック部材１９係合することなく同方向に回動す
る。そして、アッパーアーム３が、メモリプレート８に
て記憶されている初期位置まで回動すると、その直前に
おいて、アッパーアーム３と共に回動するメモリプレー
ト８の押圧排除部８ｃがロックプレート７に当接し、こ
れを時計方向に押圧する。

これにより、ロックプレート７は同方向に回動し、折曲
部７ａが歯面１５ａと歯面１９ａの間から排除され、さ
らにその下面を板ばね２３の突起２３ａに当接し、第３
図に示す状態に保持される。このため、揺動ロック部材
１９は、レリーズハンドル５を介して受けているテンシ
ョンスプリング４４の付勢力により、ラチェット部材１
５に向けて回動し、その歯面１９ａを歯面１５ａに係合
する。したがってアッパーアーム３即ちシートバック３
１は、記憶されていた初期位置にてロックされる。

同時にメモリレバー１２が、レリーズハンドル５のテン
ションスプリング４４に順じた回動に連動して初期状態
に戻る。これにより、メモリプレート８はアッパーアー
ム３から解放され、トーションスプリング１０により中
立位置に回動するため、この時点で、初期位置の記憶は
解除される。

したがって、本実施例の傾斜角記憶装置３２は、揺動ロ
ック部材１９とラチェット部材１５との係合を阻止する
位置から排除した時点で、レリーズハンドル５に作用す
るテンションスプリング４４により、メモリプレート８
をアッパーアーム３から直ちに解放する。このため、従
来の装置のように、初期位置の記憶解除用の板ばねにへ
たりが生じて、その後の初期位置の記憶動作が行なえな
い等の不具合を防止することができる。

次に、シートに坐った状態でシートバック３１を前後に
調節する際の動作について説明する。

第３図に示す状態においてレリーズハンドル５を時計方
向に回動すると、これに連動して、揺動ロック部材１９
がラチェット部材１５から離間すると共に、メモリレバ
ー１２が時計方向に回動して係合位置決め部材２６と係
合する。この状態にて、シートバック３１を例えば背中
で押して後方（時計方向）に回動すると、アッパーアー
ム３に固定されたままでメモリプレート８が同方向に回
動する。

そして、適宜の位置でのシートバック３１の回動を止め
、レリーズハンドル５から手を離す。すると、テンショ
ンスプリング４４の付勢力によりレリーズハンドル５が
反時計方向に回動し、ビン部材２０がカム溝５ａに案内
されて揺動ロック部材１９を回動し、ラチェット部材１
５に係合する。同時に、ビン１３がカム孔５ｂに沿って
移動し、メモリレバー１２を初期状態に戻すため、メモ
リレバー１２と係合位置決め部材２６の係合が解除され
る。したがって、メモリプレート８はアッパーアーム３
に対してフリーになり、トーションスプリング１０によ
り初期位置に復帰され１次に前方に回動される際の、初
期位置記憶可能な状態に保持される。

なお、前倒ししないときのリクライニング操作は、通常
と同じである。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係る傾斜角記憶装置は、
従来の装置のように、ギヤを形成したアッパーアームを
使用することがないので、強度を損なったアッパーアー
ムが歪んで変形して、リクライニングシートが適正に動
作しない等の不具合を確実に無くすることができる。

さらに、メモリプレート、係合阻止部材、メモリレバー
を付加することにより、本領角記憶装置を、記憶機構を
持たない一般のリクライニング装置に適用することがで
きるため、高価なアッパーアームの交換が要らず、コス
トダウンを図ることができると共に、装置の汎用性を大
幅に向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した傾斜角記憶装置を示す側面図
、第２図はその分解図、第３図はそのシートバック傾斜
前の状態を示す側面図、第４図はレリーズハンドルを操
作した際の各部の動きを示す側面図、第５図は第４図に
示す状態からシートバックを前方に倒した際の各部の状
態を示す側面図、第６図は第１図のＶｌ−Ｖ’１線に沿
った断面図、第７Ａ図は第１図の■Ａ−■Ａ線に沿った
断面図、第７Ｂ図は第１図の■Ｂ−■Ｂ　！Ｉに沿った
断面図、第８図は、従来の傾角調整装置に用いていたア
ッパーアームを示す斜視図である。 ｌ・・・リクライニングシート、２・・・ロアアーム、
３・・・アッパーアーム、４・・・回動軸、５・・・レ
リーズハンドル、７・・・ロックプレート（係合阻止部
材）、７ａ・・・折曲部、８・・・メモリプレート、８
Ｃ・・・押圧排除部、１２・・・メモリレバー、１５・
・・ラチェット部材、１９・・・揺動ロック部材、２６
・・・係合位置決め部（材）、３０・・・クッションシ
ート、３１・・・バックシート、３２・・・傾斜角記憶
装置、４４・・・テンションスプリング（イ１勢手段）
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）クッションシートに固定されるロアアーム；シー
   トバックに固定され、このロアアームに枢着されるアッ
   パアーム；このアッパアームと一体に回転するラチェッ
   ト部材；このラチェット部材に係脱する、上記ロアアー
   ムに支持した揺動ロック部材；この揺動ロック部材をラ
   チェット部材との噛合方向に付勢し、常時はアッパアー
   ムをロアアームに固定する付勢手段；およびこの付勢手
   段に抗して揺動ロック部材をラチェット部材から離脱さ
   せ、アッパアームのロックを解除するレリーズハンドル
   を備えたリクライニングシートにおいて、 アッパアームと同軸に枢着され、かつアッパアームが中
   立位置から回動したときアッパアームに対して相対回動
   するメモリプレートと； レリーズハンドルのロック解除動作に連動して動作し、
   そのロック解除時のメモリプレートのアッパアームに対
   する相対位置を固定するメモリレバーと； レリーズハンドルによるロック解除の後アッパアームを
   前方に倒したとき、揺動ロック部材とラチェット部材の
   係合を阻止する係合阻止位置に移動する係合阻止部材と
   ； アッパアームが前倒位置から後方に倒されたとき、この
   係合阻止部材を上記係合阻止位置から排除する、上記メ
   モリプレートに設けられた押圧排除部と； を備えたことを特徴とするリクライニングシートの傾斜
   角記憶装置。