JPH0366223B2 - - Google Patents

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JPH0366223B2
JPH0366223B2 JP58193439A JP19343983A JPH0366223B2 JP H0366223 B2 JPH0366223 B2 JP H0366223B2 JP 58193439 A JP58193439 A JP 58193439A JP 19343983 A JP19343983 A JP 19343983A JP H0366223 B2 JPH0366223 B2 JP H0366223B2
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layer
container
multilayer base
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Otohiko Myauchi
Junji Yotsuyanagi
Michihiro Ookawachi
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Showa Denko KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は缶様容器に関する。更に詳しくは、薄
い金板箔と合成樹脂層とからなる薄い板状体を立
体化した容器本体と、その外面のトレイと、薄い
平板状蓋体とからなるレトルト可能な、バリヤー
性に優れた缶様容器に関する。
〔従来の技術〕
従来、レトルト可能な、バリヤー性に優れた缶
様容器としては、金属缶(ブリキ缶)があるが、
開缶時に別途特別の道具が必要であること、重い
こと、開口部が鋭利であり危険であることの他、
廃棄物としての処理が煩雑であるなどの欠点があ
つた。
また、軽量化の対策として深絞り可能な厚手の
金属板の両面に熱可塑性合成樹脂層を設け、深絞
り加工して薄い金属層を中間層として有する多層
容器もあるが、金属層の厚みを均一且つ、必要十
分に抑えることの困難性、合成樹脂層の延伸現象
とかピンホール発生などの問題があつた。
一方、レトルト可能性、バリヤー性を考慮せず
に、種々の加工紙を立体的に折り曲げ加工をし、
容器とするような考えは多数ある(例えば、特開
昭58−20642号公報、特開昭56−84250号公報等)
が上述の物性を有しないため、従来の金属缶にと
つてかわることはできない。
また、上述のごとく加工紙を立体的に折り曲げ
て得た容器の補強、変形防止等の目的で該容器成
形と同時に補強用等外層を成形する考え形は知ら
れていた(例えば特開昭53−58583号公報)。しか
し、異種材料を用いての同時成形一体化には成形
上の無理があり、容器としての機能(例えば完全
バリヤー性)とか、容器構成材料の選択性の幅の
制限等があり、満足されるものではなかつた。
〔本発明が解決しようとする課題〕
缶様容器即ち、立体的容器には上述のごとく
種々の問題点がある。従つて本発明者等は、金属
のみからなる容器ではなく、また成形上の問題の
ある容器ではなく、しかもレトルト可能で、バリ
ヤー性に富み、強度の高い容器を得ることを目的
とした。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等はこの目的を達成すべく鋭意研究し
た結果、平板状材料を折り曲げ、立体化に際して
生ずる余り部分を折りたたんで三重構造とする紙
製容器の考え方を利用し、該材料として特殊な材
料を用い、更に特殊な補強成形をすることにより
解決することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は、容器本体の底板と、そ
の周縁に立設する側板と、該側板端部から外方に
延びる肩部のそれぞれが平板状多層基材を立体的
に折り曲げ、該折り曲げ時に生じる該多層基材の
余りを折りたたんで側板または肩部に三重構造を
構成せしめて形成されてなる容器本体と、平板状
蓋体とからなる缶様容器において、 前記平板状多層基材は、中間層が40ミクロン未
満の金属箔層で、その各両面にはそれぞれ当該金
属箔層よりも厚い熱溶融接着可能な合成樹脂層を
有する、少なくとも三層以上の構成からなり、前
記三重構造の部分は一体的に熱溶融接着されてな
り、且つ、前記容器本体の外面には厚肉の合成樹
脂製トレイが一体的に接合されてなり、平板状蓋
体は一層が金属箔層で、少なくともその一面には
前記容器本体の合成樹脂層と熱溶融接着可能な合
成樹脂を有する少なくとも二層以上の多層基材か
らなる缶様容器にある。
以下、本発明の内容を詳説する。
本発明に係る缶様容器の本体は平板状多層基材
を立体的に折り曲げた形に構成されたものにその
外面から合成樹脂製トレイが補強的に一体化接合
されたものであり、多角形の底部に相当する底板
の各辺において該多層基材に折り曲げて側板とし
て立設せしめ、更に、該側板の上端部を外方に、
前記底板にほぼ平行になるように折り曲げられて
なるものであるが、平板状基材を立体的に折り曲
げるわけであるから当然各側板境界に該基材の余
り部分が生ずる。この余り部分は2つ折りの状態
で隣りの側板面に重ねられて全体として三重構造
となる。ここにいう三重構造とは全体としてすべ
て三重構造であることを意味するものではなく、
加工時のばらつきで上記折り曲げて生じた二重構
造が部分的に更に折り曲げられ五重構造となつて
いる場合も含まれるが、側板の厚み斑の原因とな
り、好ましいことではない。
一方、側板の上端は更に外方に、且つ底板面に
ほぼ平行に折り曲げられて肩部となつているが、
該肩部も折り曲げによる三重構造が形成されてい
て、この面は平板状蓋体との接着面となる。
本発明の係る平板状多層基材は、中間層にアル
ミニウム箔等金属箔があり、その両面に熱溶融接
着性合成樹脂層を持つている。該金属箔は上記折
り曲げ加工ができ、ピンホールなど発生せず、ガ
スバリヤー性が良い厚みであれば十分であり、通
常40ミクロン未満で十分である。
中間層の金属箔の両面には熱溶融接着性の樹脂
たとえばポリプロピレン、ポリエチレン等がラミ
ネートされている。この樹脂は平板状多層基材を
折り曲げ、余り部分を折りたたみ、三重構造にし
て後加熱すると、該折りたたみ部の相対する面間
は熱融着すると共に、最外面と最内面の樹脂は左
右に流れて平滑化されるが、この平滑化がより良
く起こるには金属箔層よりも厚いことが必要であ
る。若し薄いと、三重構造の形がそのまま残り、
段差が生じ、平滑化は望めない。
また、合成樹脂層を厚くすることにより、金属
箔層は上記基材の折り曲げ時に鋭利に折れないた
めピンホールや破れを生じさせない効果を生ず
る。
このような構成とすることにより、容器本体内
の食品は折り目の間〓にもはいらず、また容器自
体レトルトが可能であり、且つバリヤー性に富ん
でいる。
しかし、上記容器本体は薄い金属箔とその両側
の合成樹脂とからなる基材からなり、重量の大な
内容物を収納したり輸送時、作業時、耐破損性
(つぶれ、変形防止)等を考えるとこのままでは
不十分であり、更に改善が必要であり本発明にお
いてはこの容器本体の外面に厚肉の合成樹脂製ト
レイを一体的に接合せしめることにより解決をし
た。ここにいう合成樹脂製トレイは前記容器本体
の外面に熱接着可能な合成樹脂で所望の肉厚に成
形されたものである。該トレイは、容器本体外表
面に射出成形しても得られるが、予め容器本体外
面形状にあわせた内面形状を持つ厚肉トレイを成
形後、容器本体外表面に熱圧接合して一体化する
こともできる。
本発明にいう平板状蓋体は容器本体の肩部に重
なつた状態で熱接着され、密封されるため、蓋体
の片面の合成樹脂は容器本体の内面の合成樹脂と
同種類のものがよい。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
第1図は本発明の容器を構成する容器本体(角
型容器本体)の斜視図を示す。第1図にて1は内
容物(充填)する収納部であり、収納部1は底板
(壁)2と当該底板の四辺に立設された側板(壁)
3とから成る。又第1図にて、4は肩部であり、
肩部4は前記側板3の上端に当該側板に対してほ
ぼ直角方向に突出し、連設されている。
又第2図に第1図に図示の容器本体の展開図を
示した。第2図中の符号は第1図に対応させてあ
る。即ち、1′は容器本体の収納部1を構成する
部分であり、容器本体の底板2を構成する部分
2′と容器本体の側板3を構成する部分3′とから
成つており、又4′は容器本体の肩部4を構成す
る部分である。尚これら1′〜4′についても同様
に以下それぞれ収納部、底板、側板、肩部とい
う。
本発明に係る容器本体は側板3′が折目線5に
より内側に折曲げられ、底板2′の周縁に連設し
て立設され、この側板3′に連設された肩部4′が
折目線6により、側板3′のほぼ直角方向に外側
に折曲げられている。
ところで、第2図に展開図を示すような多層基
材から、第1図に斜視図を示すような容器本体を
成形するには、即ち平板状(2次元)の多層基材
から立体的(3次元)な容器本体を作るにはどう
しても多層基材の余りが出る。第2図において1
1A,11B,12A,12B,13A,14
A,14Bは多層基材の余りである。
本発明では容器本体は該多層基材の余りを各コ
ーナー部(第2図では四隅7,8,9,10)に
おいて折込んである基本構造をとる。これを多層
基材の余り11Aを例にとつて説明する。即ち第
2図において、多層基材の余り11Aを折目線1
5により多層基材16側に折り曲げ、同時に多層
基材17を折目線18により反対側に折曲げ返え
される。このように多層基材11Aを折込むこと
により、多層基材の余り(折込部)11Aの表面
が多層基材16の表面に接合し、多層基材の余り
(折込部)11Aの裏面が多層基材17の裏面に
接合し、折込部11Aと多層基材16,17との
三重構造を構成する。上記では折込部11Aを以
つて例示したが、11B以下の折込部についても
同様に折込みされ、三重構造を構成する。
この場合、コーナー部7においては11A,1
1Bの折込部が形成され、以下コーナー部8,
9,10においてそれぞれ2箇所の折込部が形成
される。もつとも、本発明の容器本体はいちいち
側板3′を折目線5により折曲げ、肩部4′を折目
線6により折曲げ、又多層基材を例えば折目線1
5,18により折曲げることなく同時成形され
る。第3図はこの同時成形に使用される雌金型の
斜視図であり、この雌金型19には肉厚部20を
除いて容器本体の深さ、形状、大きさ等に合せた
溝部21が刻設されている。この雌金型上に、1
枚の連続した多層基材から容器本体を構成するに
充分な大きさに打抜かれた多層基材を載置する。
そして、第4図に示す雄金型22をこの多層基
材上に載置し、当該雄金型22を押圧すると、多
層基材は雌金型19の溝部21内をスライドして
容易に第1図に示す容器本体となる。この際、重
要なことは、これら雌金型19と雄金型22に工
夫が必要であるということである。
本発明者らは鋭意検討した結果、雌金型19と
雄金型22のそれぞれのストレート部23と24
とはクリアランスが殆んどなく即ち雌金型19の
溝部21のストレート部23の壁面と雄金型22
のストレート部24の側壁面とが当接するように
するが、雌金型19の溝部21の各コーナー部2
4,25,26,27と雄金型22の各コーナー
部28,29,30,31との間にはより広いク
リアランスを設けることがよいことが判つた。第
5図はこの関係を図示したもので、図において3
2,33,34,35はそれぞれ雄金型と雌金型
との間の各コーナー部のクリアランスを示す。
このように多層基材を雌金型の上に載置し、更
にその多層基材上に雄金型を載置することによ
り、多層基材が雌金型の溝部内をスライドし、特
に折曲げ工程を要せずして、多層基材が容易に折
曲げられて容器本体の収納部が形成され、又各コ
ーナー部にはクリアランスが設けられているの
で、この部位で多量基材の余りが集められ、折込
まれ以つて容易に第1図に示す如き、容器本体の
基本構造を構成することができる。
上記成形に際して、一連の連続した多層基材か
ら打抜かれた多層基材の各コーナー部を、第2図
に示すように、例えば、鋸歯状にカツト36して
おき、多層基材の余り11A,11Bの折込みに
際し、肩部の端線37A,38A,39A;37
B,38B,39Bを一線に揃えるようにしてお
くのがよい。他の各コーナー部の折込みにおいて
も同様である。
一方、本発明の容器本体の基本構造として、多
層基材の余りを容器本体の隅を構成する部分に縦
方向の三重構造の細い皺状折り込みとして集めて
もよい(第6図)。このような容器本体は、第3
図及び第4図に示す金型を用い、前記広幅の三重
構造の場合と同様に成形できる。
尚上記容器本体成形の際に、予じめ多層基材に
ホツトスタンプ等の方法で折曲げ予定位置例えば
折目線5,6,15,18(図示を省略してある
が他の折目線も含む)となる部分に線条の切込み
を入れ、容器本体作成を容易にすることもでき
る。
又上記実施例では四角形状の角缶容器を例示し
たが、四角以外の例えば五角、六角形状の容器と
なしてもよい。
本発明に係る容器本体は延伸せずに、多層基材
の余りを折込みとして形成したので薄い金属箔に
より構成された容器本体とすることができ、当該
金属箔について伸び亀裂を生ぜず容器の保存性等
にも好結果をもたらすことができる。同時に、薄
い金属箔を使用しても伸び亀裂を生じることがな
いので当該金属箔を最小厚みに抑えることができ
る。
更に、薄肉の金属箔により構成されているの
で、完全燃焼が可能であり、缶使用後の処理上の
問題を解消できる。更に、薄い金属箔を使用して
底の深い収納部を有する容器本体を形成するとき
には伸び亀裂を生じ、それを実現できないが、本
発明に係る容器本体では延伸によらずに、多層基
材の余りを折込みとして形成するようにしたの
で、伸び亀裂を生ぜずに底の深い収納部を有する
容器本体となすことができる。更に、重ね合わせ
る部分の多層基材を切断して容器本体を構成した
ものでないので、当該基材切断面が食品等の内容
物と接触することがなく、食品衛生上も好ましい
ものとすることができる。
一方、前記折り込み(折り曲げ)により相接す
るようになる面間の熱接着がなされる。この熱接
着がなされていなければ折り込み部へ容器内容物
がはいりこみ好ましくない。またこの熱接着をさ
れることにより容器本体として強固なものとする
ことができる。
次に、このような本発明に係る容器本体を構成
する材料について説明するに、中間層が金属箔層
でその両面に熱溶融接着可能な合成樹脂層を有す
る少なくとも三層以上の多層基材が使用される。
金属箔には各種のものが使用できるが、本発明の
前記目的から特にAl箔が代表例として例示され
る。金属箔の厚みは40μ未満であり、本発明では
前述の如く延伸過程を経ないので終始多層基材特
に金属箔の厚みが均一であり、薄肉のものの使用
も可能で、例えば7μ厚のものでも容器本体を構
成することができる。40μを越えると多層基材の
折り曲げ、立体化に際し、折り曲げの困難性、折
れによる割れ、破断等が生じ易く好ましくない。
合成樹脂層を構成する合成樹脂には各種のものが
使用できるが、合成樹脂例えばエチレンプロピレ
ン共重合体等のポリオレフイン系合成樹脂が例示
される。尚、当該樹脂層を構成する樹脂の好まし
い例及び当該樹脂層の厚みについては後述するト
レイ並びに蓋体との関係において適宜詳述する。
次に本発明の容器を構成するトレイ及び蓋体に
ついて説明する。
第7図イ,ロ及びハは本発明容器の分解斜視図
であり、同図にて、それぞれ符号Aは蓋体、Bは
第1図に示す容器本体、又Cはトレイである。
本発明容器は容器本体Bの外面にトレイCを取
付け、当該容器本体Bの上部に蓋体Aを取付け
る。当該蓋体Aは、一層が金属箔層で少なくとも
その一面に熱溶融接着可能な合成樹脂層を有する
少なくとも二層以上の多層基材より成る。当該金
属箔や樹脂層を構成する樹脂としては前記容器本
体を構成する多層基材と同様のものが使用され
る。蓋体は容器本体にその樹脂層(内層)を熱溶
融させて取付け(冠着)られる。従つて当該蓋体
の容器本体側樹脂層は熱により溶融し容器本体と
熱接合可能な樹脂により構成することが適当であ
る。
第8図は、第1図に示す容器本体41Bに蓋体
42Aを冠着したものの縦中央方向を切断した断
面図を示す。
当該蓋体42Aは蓋体の周端部43が容器本体
41の肩部4とヒートシール等によりシールさ
れ、密閉容を構成する。このシールは第8図に示
すように、容器本体の熱溶融接着可能樹脂層(内
層)44と蓋体42の内層45とをそれぞれ熱溶
融接着させることにより行われる。従つて、当該
容器本体と蓋体とをそれぞれの樹脂層により熱接
合(ヒートシール)するときには、当該容器本体
の内層44も熱により溶融し、熱接合可能な樹脂
であることが適当である。この関係から容器本体
の内層44厚は40μ以上好ましくは50〜100μが適
当である。
尚第8図に示す実施例では蓋体42について中
間層を金属箔46とし、この金属箔46の一面
(容器本体側)に前記した熱により溶融し熱接合
(ヒートシール)可能な樹脂層45を有し、かつ
他面(外面)に熱溶融可能な樹脂層(外層)47
を有して成るサンドイツチ構造の多層基材で構成
された蓋体の例を示したが、当該外層47を省略
することもできる。
トレイについては各種合成樹脂材料が使用で
き、例えば、プラスチツク、ポリスチレン発泡体
により構成される。又このトレイについては、容
器の輸送時、積し上げ作業時等に容器本体を下か
ら支持しあるいは容器の変形等を防止できるよう
な厚肉のもので構成することがよく、後述する如
く当該容器本体の外面に射出成形により樹脂を射
出して厚肉のプラスチツクトレイとすることが好
ましい。更に、このトレイについては容器本体の
外形に沿つた内面形状をもつものが使用される。
第9図に示すようにトレイC内に容器本体Bが
嵌合され、トレイCの内面が容器本体Bの外面に
接着される。トレイCと容器本体Bとを接着剤を
用いて接着してもよいし又はトレイC内面にヒー
トシール層を設け、容器本体Cの内層49(第8
図)とヒートシールしてもよい。
次に、本発明の缶様容器の製法例の二三を示
す。
(1) トレイの外面形状に沿つた内面形状を有する
金型にトレイを供給し、当該トレイに別工程で
作られた第1図に示すように容器本体を供給
し、ヒートプレスによりトレイに容器本体を取
付け(固着)する。
次いで、蓋体を容器本体に取付け(ヒートシ
ール)する。尚蓋体取付前に食品等内容物を充
填し、蓋体を取付け、容器内を密閉しレトルト
処理を行う。
(2) 上記(1)の製法においてトレイに平板状の多層
基材を供給し、当該トレイ内で第1図や第6図
に示すような容器本体を形成し、他は(1)の製法
と同様に缶様容器を作つてもよい。
(3) 又第1図や第6図に示すような容器本体をイ
ンジエクシヨン金型内に保持させ、当該容器本
体に樹脂をインジエクシヨンしてもよく、これ
によりプラスチツクトレイをもつ缶様容器を作
ることができる。
このようにして成形された本発明による缶様容
器は、レトルト処理が可能で、ガスバリヤー性に
富み、長期間の保存に耐え、フアツシヨン性に富
み、食品に対する味覚の劣化もなく、特に缶詰容
器として従来の金属缶に代つて新しい分野を切り
開くものである。
本発明による缶様容器にあつてはトレイが取付
けられているので、容器本体を薄肉の金属箔を中
間層とする多層基材により構成してもその変形を
抑えることができ、容器本体についての上述した
特色を十二分に生かすことができる。
以上本発明者によつてなされた発明を実施例に
もとづき具体的に説明したが本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い限り適宜変更可能であることはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明
に係る容器本体の斜視図、第2図は同展開図、第
3図は本発明容器本体を製造する際に使用される
雌金型の斜視図、第4図は同雄金型の斜視図、第
5図は雄金型を雌金型に嵌合させた関係を示す平
面図、第6図は本発明の他の実施例を示す斜視
図、第7図はイ〜ハは本発明容器の分解斜視図
で、それぞれイは蓋体、ロは容器本体、ハはトレ
イを示し、第8図は容器本体と蓋体との関係を示
す断面図、第9図は本発明による缶様容器の断面
図である。 11A,11B,12A,12B,13A,1
3B,14A,14B…多層基材の余り(折込
部)、40…縦方向細幅折込部、41…容器本体
(多層基材)、41…蓋体(多層基材)、44…容
器本体樹脂層(内層)、45…蓋体樹脂層(内
層)、46…蓋体金属箔層、47…蓋体樹脂層
(外層)、48…容器本体金属箔層、49…容器本
体樹脂層(外層)、A…蓋体、B…容器本体、C
…トレイ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 容器本体の底板と、その周縁に立設する側板
    と、該側板端部から外方に延びる肩部のそれぞれ
    が平板状多層基材を立体的に折り曲げ、該折り曲
    げ時に生じる該多層基材の余りを折りたたんで側
    板または肩部に三重構造を構成せしめて形成され
    てなる容器本体と、平板状蓋体とからなる缶様容
    器において、 前記平板状多層基材は、中間層が40ミクロン未
    満の金属箔相で、その各両面にはそれぞれ当該金
    属箱層よりも厚い熱溶融接着可能な合成樹脂層を
    有する、少なくとも三層以上の構成からなり、前
    記三重構造の部分は一体的に熱溶融接着されてな
    り、且つ前記容器体体の外面には厚肉の合成樹脂
    製トレイが一体的に接合されてなり、平板状蓋体
    は一層が金属箔層で、少なくともその一面には前
    記容器本体の合成樹脂層と熱溶融接着可能な合成
    樹脂層を有する少なくとも二層以上の多層基材か
    らなることを特徴とする缶様容器。
JP19343983A 1983-10-17 1983-10-18 缶様容器 Granted JPS6090131A (ja)

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EP84112523A EP0140282B2 (en) 1983-10-17 1984-10-17 Can-like container and method for manufacturing same
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DE8484112523T DE3482814D1 (de) 1983-10-17 1984-10-17 Behaelter und verfahren zu seiner herstellung.
US06/838,488 US4735665A (en) 1983-10-17 1986-03-11 Method for manufacturing a can-like container
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CA000564086A CA1254708A (en) 1983-10-17 1988-04-13 Method for manufacturing a piercable container cover with injection molded handle

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