JPH0364513B2 - - Google Patents

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JPH0364513B2
JPH0364513B2 JP58205558A JP20555883A JPH0364513B2 JP H0364513 B2 JPH0364513 B2 JP H0364513B2 JP 58205558 A JP58205558 A JP 58205558A JP 20555883 A JP20555883 A JP 20555883A JP H0364513 B2 JPH0364513 B2 JP H0364513B2
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JP
Japan
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arg
dmf
mts
diethyl ether
gly
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JP58205558A
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JPS6097998A (ja
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Hiroshi Takagi
Haruaki Yajima
Osamu Nagase
Minoru Kubota
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP58205558A priority Critical patent/JPS6097998A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鎮痛作用を有するペプチド化合物に関
するものであり、詳しくは式() H−Tyr−D−Arg−Gly−Phe−Q1−Q2−OH
() (式中Q1はLeuまたはMetを、Q2はArg,D−
ArgまたはArg−Arg−Ileを示す。)で表わされ
るペプチド化合物に関するものである。 尚、本明細書中において使用されるアミノ酸
は、当該分野の慣用にならつたものであり、次の
略号が使用される。 Tyr:チロシン Leu:ロイシン Arg:アルギニン Met:メチオニン Gly:グリシン Ile:イソロイシン Phe:フエニルアラニン Hughesらによつて豚の脳から、内因性モルヒ
ネ様ペプチドとして、2種のペンタペプチドH−
Tyr−Gly−Gly−Phe−Met−OH(メチオニンエ
ンケフアリン),H−Tyr−Gly−Gly−Phe−
Leu−OH(ロイシンエンケフアリン)が単離構造
決定され(Nature,258,577(1975))、両者とも
に脳内投与で鎮痛作用を持つことが確認された。 以来、同様な内因性モルヒネ様物質として、各
種エンドルフイン類(α,β,γ,δ,−エンド
ルフインα,β−ネオエンドルフイン、ダイノル
フイン等)が単離されている。 また、本発明者の一人である高木らは、直接の
鎮痛効果を指標に、牛の脳から前述の物質とは異
なつた新らしい内因性鎮痛物質を単離し(H.
Takagi et al.Nature,282,410(1979)),この
ものがジペプチドL−Tyr−L−Argであること
を突きとめキヨートルフインと命名し、またその
周辺化合物にも脳内投与で鎮痛作用のあることを
見出した(H.Takagi et al.,Eur.J.
Pharmacol.,55,109(1979))。 ところで、これらの化合物はβ−エンドルフイ
ンを除いて末梢投与では鎮痛効力を示さない。ま
たβ−エンドルフインについても、このものは31
個のアミノ酸からなるポリペプチドであり、その
製造は非常に困難で、医薬品として大量に供給す
るには難点がある。 そこで本発明者らは、経済的に有利で、しかも
末梢投与でも充分な鎮痛効果のある化合物を得る
べく、前述のエンケフアリン、ダイノルフインお
よびキヨートルフインの構造に着目して鋭意検討
の結果、本発明を完成した。 式()に示した本発明のペプチド化合物は公
知の手段を用いた化学的合成法により得ることが
できる。 すなわち、本ペプチド化合物の合成は、液相法
でも固相法でも可能である。 また、ペプチド合成におけるペプチド鎖の延長
方法には、アミノ酸を逐次延長してゆくステツプ
ワイズエロンゲーシヨン法とアミノ酸数個からな
るフラグメントをあらかじめ合成しておき、次い
でフラグメントの間で縮合するフラグメントコン
デンセーシヨン法とあるが、本ヘキサペプチド誘
導体はいずれの方法によつても製造することがで
きる。 縮合法としては、アジド法、混合酸無水物法、
ジシクロヘキシルカラボジイミド(DCC)法、
活性エステル法、酸化還元法、ジフエニルリン酸
アジド(DPPA)法、DCC+添加物(1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N−ヒド
ロキシサクシンイミド、N−ヒドロキシ−5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド等)
法、ウツドワード法等をあげることができる。 溶媒としては、ペプチド縮合反応に使用しうる
ことが知られているものから適宜選択されうる。
たとえば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホロアミド、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、酢酸エチルまたはこ
れらの混合物があげられる。 尚、本発明の化合物の製造にあたり、反応に関
与しないアミノ酸およびペプチドのカルボキシル
基は、一般にはエステル化することにより、すな
わち、低級のアルキルエステル(メチルエステ
ル、エチルエステル、第三ブチルエステル等)、
アラルキルエステル(ベンジルエステル、p−メ
トキシベンジルエステル、p−ニトロベンジルエ
ステル等)として保護される。反応に関与しない
アミノ基の保護基として、ベンジルオキシカルボ
ン基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル
基、ホルミル基、第三ブチルオキシカルボニア
基、トリフルオロアセチル基等ペプチド合成化学
の分野で通常使用されている保護基を例示するこ
とができる。さらに側鎖に官能基を有するアミノ
酸のうち、Tyrの水酸基は、アセチル基、ベンジ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、第三ブチル
基等で保護されることがあるが、必ずしも常に保
護する必要はない。Argのグアニジノ基の保護基
としては、例えばニトロ基、トシル基、p−メト
キシベンゼンスルホニル基、メシチレン−2−ス
ルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、イソ
ボルニルオキシカルボニル基、アダマンチルオキ
シカルボニル基等を示すことができる。メチオニ
ンは、必ずしも保護する必要はないが、スルホキ
シドとして保護することも可能である。 保護基を有するアミノ酸、ペプチドフラグメン
ト、さらに最終的に製造された保護基のついたペ
プチド化合物の脱保護は、通常この分野で使用さ
れている方法、すなわち接触還元、液体アンモニ
ア/ナトリウム、フツ化水素、臭化水素、塩化水
素、トリフリオロ酢酸、酢酸、ギ酸、メタンスル
ホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等を用い
て行われる。 本発明によつて製造されるペプチド化合物の精
製は、イオン交換樹脂、イオン交換セルロース、
分配クロマトグラフイー、ゲルクロマトグラフイ
ー、向流分配等、ペプチド化学の分野で繁用され
ている方法を適宜用いて行われる。 次に本発明化合物の試験例を示す。グリシン以
外のアミノ酸は特に示す以外はL−型を意味す
る。 試験例 dd−Kマウス(14〜17g、雄)またはSTD−
ddyマウス(16〜30g、雄)を1群10匹ずつ用
い、試験化合物を生理食塩水に溶解し、無麻酔
下、静脈内に注射した。鎮痛作用はTail−Pinch
法(H.Takagi et al.,Jap.J.Pharmacol.16
287(1966))により測定した。 試験化合物は用量依存的に鎮痛作用が認めら
れ、これらの鎮痛作用の50%有効量(ED50)は
次表の通りである。
【表】 また、ウサギ輸精管を用いてのK−レセプタ−
への結合試験においてダイノルフインと同様に、
明確な親和性が認められた。 さらに、マウス静注によるLD50は200mg/Kg以
上であり、この範囲の投与では異常行動や呼吸抑
制もみられないことから、本発明の化合物がモル
ヒネの有する好ましくない副作用、すなわち、便
秘、呼吸抑制、血圧降下、縮瞳、依存性等を伴な
わい安全かつ有用な鎮痛薬になりうることが大い
に期待される。 また、生体内に存在するエンケフアリナーゼに
よつてN端部ジペプチドが切断される場合、本化
合物では鎮痛作用を有するTry−D−Argとな
る。したがつて、本発明化合物は作用発現、作用
持続性あるいは作用機作の点でも新しいタイプの
鎮痛薬となる可能性がある。本化合物は主として
非経口的(静脈内、皮下注)に投与されるが、場
合によつては経口投与されることもある。投与量
は広い範囲から適宜選択され、例えば大人で1〜
100mg/Kg/日の範囲が適当である。 以下に実施例をあげ本発明を説明するが、これ
は本発明の技術的範囲を制限するものではない。 尚、実施例中の略号は、当該分野での慣用に従
い次による。 Boc:第三ブチルオキシカルボニル Z:ベンジルオキシカルボニル Z(OMe):P−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル Mts:メシチレン−2−スルホニル OBzl:ベンジルエステル Tos:トルエンスルホニル OPCP:ペンタクロロフエニルエステル OTCP:2,4,5−トリクロロフエニルエステ
ル TFA:トリフルオロ酢酸 DMF:ジメチルホルムアミド TFMSA:トリフルオロメタンスルホン酸 THF:テトラヒドロフラン MSA:メタンスルホン酸 IAN:亜硝酸イソアミル また、薄層クロマトグラフイー(TLC)はシ
リカゲルを用い、溶媒系は次の通りである。 Rf1:クロロホルム:メタノール:水=8:3:
1 Rf2:n−ブタノール:酢酸:酢酸エチル:水=
1:1:1:1 Rf3:n−ブタノール:酢酸:ビリジン:水=
4:1:1:2 実施例 2 (1) Z(OMe)−Leu−Arg(NO2)−OBz1の製造 H−Arg(NO2)−OBz1・2TosOH9.81gを
DMF15mlに溶かし、氷冷下、トリエチルアミ
ン4.4ml,Z(OMe)−Leu−OPCP 8.56g,
DMF溶液15mlを加え、さらにHOBt2.03gを加
え、18時間反応させた。溶倍を留去し、残査を
酢酸エチルに溶かし、5%クエン酸、5%重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒留去後ジエチルエーテルを加えて
粉末とした。THF−ジエチルエーテルより再
沈殿。収量7.92g、融点65〜67℃,〔α〕24 D
14.3゜(C=−0.7,DMF),Rf10.64。 元素分析 C28H38N6Oとして 計算値C57.32,H6.53,N14.33 実験値C57.21,H6.46,N14.01 (2) Boc−Gly−Phe−Leu−Arg(NO2)−OBz1
の製造 Z(OMe)−Leu−Arg(NO2)−OBz1 4.69g
にアニソール4.5mlを加え、常法に従つて
TFA9.2ml処理。反応液にジエチルエーテルを
加え結晶とし、結晶を濾取乾燥。このものをト
リエチルアミン1.12mlを含むDMF20mlに溶解
した。この溶液にBoc−Gly−Phe−NHNH2
2.69gと3.87N塩酸/DMF5ml,IAN1.2ml,ト
リエチルアミン3.86mlより調整したアジドの
DMF溶液11mlを加え、4℃で48時間反応。溶
媒留去。残査を酢酸エチルに溶かし、5%クエ
ン酸、5%重曹水、飽和食塩水で洗浄。硫酸ナ
トリウムで乾燥後、酢酸エチル留去。残査にジ
エチルエーテルを加えて粉末とした。THF−
ジエチルエーテルより再沈澱。収量5.02g,融
点105〜110℃,〔α〕D−12.5゜(C=0.8,DMF),
Rf10.63。 元素分析 C35H50N8O9として 計算値C57.83,H6.93,N15.42 実験値C57.63,H6.85,N15.00 (3) Z(OMe)−D−Arg(NO2)−Gly−Phe−
Leu−Arg(NO2)−OBz1の製造 Boc−Gly−Phe−Leu−Arg(NO2)−OBz1
3.60gにアニソール2.8mlを加え、常法に従つ
てTFA5.7mlで処理した。ジエチルエーテルを
加え粉末とした。この粉末をDMF10mlに溶か
し、トリエチルアミン0.74mlを加えた後、Z
(OMe)−D−Arg(NO2)−OH 1.92g、トリエ
チルアミン0.74ml、イソブチルクロロホルメー
ト0.53mlより調整した混合酸無水物のDMF5ml
溶液と混合し、氷冷下4時間反応した。溶媒留
去後、残査を酢酸エチルに溶かし、5%クエン
酸、5%重曹水、飽和食塩水で洗浄。硫酸ナト
リウムで乾燥後酢酸エチルを留去し、ジエチル
エーテルを加えて結晶化。THF−ジエチルエ
ーテルより再結晶した。収量4.45g,〔α〕D
8.2゜(C=1.0,DMF),Rf1=0.53。 元素分析 C45H61N13O13・3H2Oとして 計算値C51.66,H6.45,N17.41 実験値C51.66,H5.89,N17.22 (4) Z(OMe)−Tyr(Bz1)−D−Arg(NO2)−
Gly−Phe−Leu−Arg(NO2)−OBz1 上記保護ペンタペプチド2.24gをアンソール
1.3ml−TFA2.6mlにより常法処理し、ジエチル
エーテルを加えて粉末とした。これをDMF6ml
に溶かし、トリエチルアミン0.63ml、Z
(OMe)−Tyr(Bz1)−OTCP 1.67g,
HOBt0.31gを加え17時間反応した。溶媒留去
後残査にジエチルエーテルを加えて粉末とし、
酢酸エチル−ジエチルエーテルより再沈澱して
目的物を得た。収量2.72g,融点105〜110℃。
〔α〕24 D−14.0゜(C=0.7,DMF),Rf1=0.52。 元素分析 計算値C57.99,H6.22,N15.52 実験値C57.96,H6.04,N15.41 (5) H−Tyr−D−Arg−Gly−Phe−Leu−Arg
−OHの製造 Z(OMe)−Tyr(Bz1)−D−Arg(NO2)−
Gly−Phe−Leu−Arg(NO2)−OBz1 1.01gを
DMF6mlに溶かし、酢酸1.5mlを加え、Pd−黒
により24時間接触還元を行つた。触媒を濾去。
濾液を濃縮後ジエチルエーテルを加えて粉末と
した(収量700mg)。このうち500mgをセフアデ
ツクスG−15カラム(3×110cm)にかけ0.2N
−酢酸で溶出した。5ml毎に分画し、275nm
の吸収度を測定。No.61〜72のチユーブを集めて
凍結乾燥した。次に、CM−セルロースカラム
(1.8×30cm)にかけ、水300mlで溶出後水1000
ml,0.1M酢酸アンモニウム(1000ml,PH6.9)
との連続濃度勾配で溶出。10ml毎に分取し、
275nmの吸光度を測定。主ビーク(Nos120〜
150のチユーブ)を集め凍結乾燥。得られた粉
末をセフアデツクスG−10カラム(1.8×145
cm)で脱塩して目的物とした。収量320mg,
Rf20.51,Rf30.63,〔α〕25 D+18.8゜(C=0.4,
0.2N酢酸)。 元素分析 C36H58N12O8・3CH3COOH・3H2O
として 計算値C50.56,H7.33,N16.08 実験値C50.79,H6.98,N16.23 実施例 2 (1) Z(OMe)−Met−Arg(Mts)−OHの製造 H−Arg(Mts)−OH1.00gをDMF5mlに溶か
し、トリエチルアミン0.39ml,Z(OMe)−Met
−OTCP 1.39gを加え、18時間反応。溶媒留
去。残査に5%重曹水を加え、酢酸エチル抽
出。水層をクエン酸酸性にし、酢酸エチル抽
出。飽和食塩水で洗浄。乾燥後酢酸エチルを留
去。n−ヘキサンを加えて粉末とした。収量
1.37g,融点88〜92℃,〔α〕25−9.1゜(C=0.2,
メタノール),Rf1=0.24。 元素分析 C29H41N5O8S2として 計算値C53.44,H6.14,N10.75 実験値C53.51,H6.22,N10.74 (2) Boc−Gly−Phe−Met−Arg(Mts)−OHの
製造 Z(OMe)−Met−Arg(Mts)−OH1.03gを
アニソールTFA(0.85ml−1.8ml)により常法処
理。ジエチルエーテルにより粉末としたのち、
濾取乾燥。これをDMF10mlに溶かし、トリエ
チルアミン0.22mlを加えた溶液にBoc−Gly−
Phe−NHNH2 0.53g,3.87N塩酸/DMF0.9
ml,IAN0.23ml,トリエチルアミン0.73mlより
調整したアジトのDMF10ml溶液を加え、48時
間アジド反応。溶媒留去。残査を5%クエン酸
とジエチルエーテルで処理し粉末としたのち濾
取し、水で洗つた。THF−n−ヘキサンより
再沈殿。収量1.09g(87%),融点127〜132℃,
〔α〕24 D−2.9゜(C=0.7,DMF),Rf1=0.22。 元素分析 C36H53N7O9S21/2H2Oとして 計算値C53.97,H6.80,N12.24 実験値C53.77,H6.61,N12.16 (3) Z−Tyr−D−Arg(Mts)−Gly−Phe−Met
−Arg(Mts)−OHの製造 Boc−Gly−Phe−Met−Arg(Mts)−
OH1.02gをアニソール−TFA(0.7ml−1.5ml)
により常法処理。ジエチルエーテルを加えて粉
末としたのち濾取、乾燥。これをDMF2mlに溶
かし、トリエチルアミン0.36mlを加えた溶液
に、Z−Tyr−D−Arg(Mts)−NHNH20.86
gと3.87N塩酸/DMF0.72ml,IAN0.19ml,ト
リエチルアミン0.6mlより調整したアジドの
DMF6ml溶液を加え48時間反応。溶媒留去。残
査を5%クエン酸とジエチルエーテルで処理し
て粉末としたのち、濾取して水で洗つた。
DMF−ジエチルエーテルより再沈殿した。収
量1.08g、融点139〜144℃,〔α〕24 D−11.6゜(C
=0.5,DMF),Rf1=0.28。 元素分析 C63H82N12O14Sとして 計算値C56.99,H6.23,N12.66 実験値C56.56,H6.22,N12.35 (4) H−Tyr−D−Arg−Gly−Phe−Met−Arg
−OHの製造 上記保護ペプタイド700mgをチオアニソール
−m−クレゾール(0.5ml−0.5ml)存在下MSA
−TFA(3ml−1ml)により氷冷下15分室温で
2時間処理。以下実施例1と同様の処理を行い
目的物を得た。収量191mg,〔α〕25 D+18.0゜(C=
0.1,0.2N酢酸)。Rf3=0.58,Rf2=0.56 元素分析 C37H56N12O8S・3CH2OOH・3H2O
として 計算値C48.57,H7.02,N15.81 実験値C48.05,H6.61,N15.74 実施例 3 (1) Z(OMe)−Gly−Phe−Leu−NHNH2 Z(OMe)−Gly−Phe−Leu−OH 1.53gを
メタノール20mlに溶かし、ジアゾメタンのエー
テル溶液を黄色が消えなくなるまで滴下、その
まま15分放置したのち酢酸数滴を加え、溶媒留
去。残査をメタノール10mlに溶かし、80%抱水
ヒドラジン1.53mlを加え室温で一夜放置。溶倍
を留去し、残査にジエチルエーテルを加えて結
晶化、濾取し、水で洗浄後、メタノール−ジエ
チルエーテルより再結晶。収量1.31g,融点
137〜142℃,〔α〕25 D−21.1゜(C=0.5,DMF)、
Rf1=0.71。 元素分析 C26H35N5O6として 計算値C60.80,H6.87,N13.64 実験値C60.38,H6.78,N13.46 (2) Z(OMe)−Gly−Phe−Leu−D−Arg
(Mts)−OH Z(OMe)−Gly−Phe−Leu−NHNH2 514
mg,3.87N塩酸/DMF(0.57ml),IAN 0.15ml,
トリエチルアミン0.46mlより調整したアジドの
DMF3ml溶液にH−D−Arg(Mts)−OH 356
mgのトリエチルアミン0.28ml含有DMF3ml溶液
を加え、4℃で48時間反応。溶媒を留去。残査
を酢酸エチルに溶かし、5%クエン酸、飽和食
塩水で洗浄。乾燥後酢酸エチル留去。残差にジ
エチルエーテルを加えて粉末とした。THF−
ジエチルエーテルより再沈殿した。収量742mg,
融点129〜134℃,〔α〕25 D−9.6゜(C=0.5,メタ
ノール)、Rf1=0.36。 元素分析 C41H55N7O10Sとして 計算値C58.76,H6.62,N11.70 実験値C59.04,H6.68,N11.53 (3) Z−Tyr−D−Arg(Mts)−Gly−Phe−Leu
−D−Arg(Mts)−OH Z(OMe)−Gly−Phe−Leu−D−Arg
(Mts)−OH 586mgをアニソール−TFA(0.3ml
−0.9ml)により常法処理。ジエチルエーテル
を加えて粉末とし、濾取、乾燥。これをDMF3
mlに溶かし、トリエチルアミン0.2mlを加えた
溶液に、Z−Tyr−D−Arg(Mts)−NHNH2
514mg,3.87N塩酸,DMF0.44ml,IAN0.13ml,
トリエチルアミン0.34mlより調整したアジドの
DMF3ml溶液を加え、4℃で48時間反応した。
溶媒を留去し、残査に0.2N酢酸を加え、上清
をデカンテーシヨンにより除去。残査にジエチ
ルエーテルを加え粉末とし、メタノール−ジエ
チルエーテルより再沈殿。収量830mg、融点143
〜149℃、〔α〕25 D−11.3゜(C=1.0,DMF)。Rf1
=0.35。 元素分析 C64H84N12O14S2・1/2H2Oとして 計算値C58.29,H6.50,N12.75 実験値C58.16,H6.75,N12.48 (4) H−Tyr−D−Arg−Gly−Phe−Leu−D−
Arg−OH 上記保護ペプタイド392mgにm−クレゾール
2.3mlを加え、1M TFMSA−チオアニソール
TFA溶液25mlにより、氷冷下20分、室温2
時間常法処理。以下実施例1と同様の処理を行
い、目的物を粉末として得た。収量200mg,
〔α〕25 D+12.0゜(C=0.3,0.2N酢酸)、Rf2=0.51

Rf3=063。 元素分析 C38H58N12O8・2CH3COOH・
2.5H2Oとして 計算値C51.68,H7.33,N17.22 実験値C52.05,H7.33,N16.44 実施例 4 (1) Z(OMe)−Arg(Mts)−Ile−OBz1の製造 Z(OMe)−Arg(Mts)−OH(シクロヘキシ
ルアミン塩12.40gより調整したもの)とH−
Ile−OBz1(Tos−OH塩10.23gとトリエチルア
ミン3.62mlより調整したもの)のTHF−DMF
(50ml−50ml)混液にDCC4.95g、HOBt3.24g
を加え18時間反応。不溶物を濾過後、濾液を濃
縮。残査を酢酸エチルに溶解し、5%クエン
酸、5%重曹水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後
酢酸エチルを留去。残査にn−ヘキサンを加え
て結晶化、THF−n−ヘキサンで再結晶した。
収量12.02g,融点45〜50℃,〔α〕25 D−7.5゜(C
=0.5,DMF)、Rf1=0.93。 元素分析 C37H49N5O8Sとして 計算値C61.39,H6.82,N9.68 実験値C61.80,H6.82,N9.42 (2) Z(OMe)−Leu−Arg(Mts)−Arg(Mts)−
Ile−OBz1の製造 Z(OMe)−Arg(Mts)−Ile−OBz12.90gに
アニソール1.7mlを加え、常法に従つてTFA4.5
mlで処理。反応液にジエチルエーテルを加え結
晶とし、濾取乾燥。このものをトリエチルアミ
ン0.56mlを含むDMF12mlに溶解した。この溶
液にZ(OMe)−Leu−Arg(Mts)−
NHNH22.59g,3.87N塩酸/DMF2.27ml,
IAN0.59ml,トリエチルアミン1.84mlより調整
したアジドのDMF溶液15mlを加え、4℃で48
時間反応。溶媒留去。残差を酢酸エチルに溶か
し、5%クエン酸、5%重曹水、飽和食塩水で
洗浄。硫酸ナトリウムで乾燥後酢酸エチル留
去。残査にジエチルエーテルを加えて粉末とし
た。THF−ジエチルエーテルより再沈殿。収
量3.37g、融点110〜115℃,〔α〕25 D−20.9゜(C
=0.6,メタノール)、Rf1=0.82。 元素分析 C58H82N10O10S・H2Oとして 計算値C58.36,H7.09,N11.74 実験値C58.41,H6.96,N11.74 (3) Boc−Gly−Phe−Leu−Arg(Mts)−Arg
(Mts)−Ile−OBz1の製造 Z(OMe)−Leu−Arg(Mts)−Arg(Mts)−
Ile−OBz1 3.17gをアニソール−TFA(1.5ml
−3ml)により常法処理。ジエチルエーテルを
加え結晶とし、濾取、乾燥した。これをトリエ
チルアミン0.38mlを含むDMF5mlに溶かしこの
溶液にBoc−Gly−Phe−NHNH2 1.01g,
3.87N塩酸/DMF1.7ml,IAN0.44ml,トリエ
チルアミン1.38mlより調整したアジドのDMF
溶液5mlを加え、4℃で48時間反応した。溶媒
留去。残査を酢酸エチルに溶かし、5%クエン
酸、飽和食塩水で洗浄し、乾燥後酢酸エチルを
留去。残査にジエチルエーテルを加えて粉末と
した。メタノール−ジエチルエーテルより再沈
殿した。収量2.97g,融点126〜131℃,〔α〕25 D
−12.4゜(C=0.4,DMF)、Rf1=0.77。 元素分析 C65H94N12O13S2・H2Oとして 計算値C58.53,H7.26,N12.60 実験値C58.52,H7.01,N12.69 (4) Z−Tyr−D−Arg(Mts)−Gly−Phe−Leu
−Arg(Mts)−Arg(Mts)−Ile−OBz1の製造 上記保護ペプタイド1.97gをアニソール−
TFA(1ml−2.2ml)により常法処理。ジエチ
ルエーテルを加えて粉末とした後、濾取、乾
燥。これをトリエチルアミン0.21mlを含む
DMF5mlに溶かした。この溶液にZ−Tyr−D
−Arg(Mts)−NHNH2 1.20g,3.87N塩酸/
DMF1.03ml,IAN0.27ml,トリエチルアミン
0.82mlより調整したアジドのDMF7mlを加え、
4℃で48時間反応。溶媒留去。残査に0.2N−
酢酸を加え、上清をデカンテーシヨンした。残
査にジエチルエーテルを加えて粉末としたのち
濾取し、メタノール−ジエチルエーテルより再
沈殿した。収量2.72g,97%,融点203〜207
℃,〔α〕25 D−8.4゜(C=0.5,DMF)、Rf1 0.64。 元素分析 C92H123N17O18S3・1.5H2Oとして 計算値C58.83,H6.76,N12.68 実験値C58.56,H6.68,N12.86 (5) H−Tyr−D−Arg−Gly−Phe−Leu−Arg
−Arg−Ile−OHの製造 Z−Tyr−D−Arg(Mts)−Gly−Phe−Leu
−Arg(Mts)−Arg(Mts)−Ile−OBz1 555mgに
m−クレゾール2.3mlを加え、1M TFASA−
チオアニソール TFA溶液25mlにより、常法
で氷冷下20分、室温2時間処理した。以降実施
例1と同様の処理を行い目的物を得た。収量
189mg。〔α〕25 D+3.0゜(C=0.3,0.2N酢酸)、
RRf3=0.60。 元素分析 C50H81N17O10・4CH3COOH・
2.5H2Oとして 計算値C51.01,H7.53,N17.44 実験値C50.77,H7.38,N17.20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 H−Tyr−D−Arg−Gly−Phe−Q1−Q2−OH (式中Q1はLeuまたはMetを、Q2はArg,D−
    ArgまたはArg−Arg−Ileを示す)で表わされる
    ペプチド化合物。
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