JPH038360B2 - - Google Patents

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JPH038360B2
JPH038360B2 JP57097277A JP9727782A JPH038360B2 JP H038360 B2 JPH038360 B2 JP H038360B2 JP 57097277 A JP57097277 A JP 57097277A JP 9727782 A JP9727782 A JP 9727782A JP H038360 B2 JPH038360 B2 JP H038360B2
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JP
Japan
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phe
gly
tyr
arg
group
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JP57097277A
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JPS58213743A (ja
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Hiroshi Takagi
Haruaki Yajima
Osamu Nagase
Minoru Kubota
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鎮痛作用を有するテトラペプチドに関
するものであり、詳しくは式() (式中、R1およびR2はそれぞれ水素または低
級アルキルを、R3は−COOH,−CONH2または
−CH2OHを示す。)で表わされるテトラペプチ
ド誘導体に関するものである。 尚、本明細書中において使用されるアミノ酸残
基およびその誘導体の略号は、当該分野の慣用に
ならつたものであり、次の略号が使用される。 Tyr:チロシン Arg:アルギニン Gly:グリシン Phe:フエニルアラニン MePhe:N−メチルフエニルアラニン Phe−ol:フエニルアラニノール 従来より、生体内のオピエートレセプターに結
合する能力を有する内因性モルヒネ様物質の探索
研究が行なわれてきた。その結果二つのペンタペ
プチドH−Tyr−Gly−Gly−Phe−Met−OH(メ
チオニンエンケフアリン)、H−Tyr−Gly−Gly
−Phe−Leu−OH(ロイシンエンケフアリン)と
が単離、構造決定され(J.Hughes et al,
Nature,258,577(1975))、両者ともラツト脳室
内投与で鎮痛作用を持つことが確認された。 以来、同様な内因性モルヒネ様物質として各種
エンドルフイン類(α,β,γ,δ−エンドルフ
イン、α,β−ネオエンドルフインetc)が単離
されている。 また、本発明者の一人である高木らは、直接の
鎮痛効果を指標にウシの脳から前述の物質とは異
なつた新しい内因性鎮痛物質を単離し(H.
Takagi et al,Nature,282,410(1979))、こ
のものがジペプチドTyr−Argであることを突き
とめキヨートルフインと命名し、またその周辺化
合物にも脳内投与で鎮痛作用のあることを見出し
た(H.Takagi et al,Eur.J.Pharmacol.55,109
(1979))。 ところで、これらの化合物は、β−エンドルフ
インを除いて末梢投与では鎮痛効果を示さない。
またβ−エンドルフインについても、このものは
31個のアミノ酸からなるポリペプチドであり、そ
の製造は非常に困難で、医薬品として大量に供給
するには難点がある。 そこで、本発明者らは経済的に有利で、しかも
末梢投与でも充分な鎮痛効果のある化合物を得る
べく、前記二種のエンケフアリンの共通構造部分
であるテトラペプチドTyr−Gly−Gly−Pheにキ
ヨートルフイン構造を組み入れた化合物につき鋭
意検討の結果、本発明を完成した。 式()に示した本発明のテトラペプチド誘導
体は公知の手段を用いた化学的合成法により得る
ことができる。 すなわち、テトラペプチド誘導体の合成は、液
相法でも固相法でも可能である。 また、ペプチド合成におけるペプチド鎖の延長
方法には、アミノ酸を逐次延長してゆくステツプ
ワイズエロンゲーシヨン法とアミノ酸数個からな
るフラグメントをあらかじめ合成しておき、次い
でフラグメントの間でカツプリングするフラグメ
ントコンデンセーシヨン法とがあるが、本テトラ
ペプチド誘導体はいずれの方法によつても製造す
ることができる。 縮合方法としては、アジド法、混合酸無水物
法、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
法、活性エステル法、酸化還元法、ジフエニル燐
酸アジド(DPPA)法、DCC+添加物(1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)N−ヒド
ロキシサクシンイミド、N−ヒドロキシ−5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド等)
法、ウツドワード法等をあげることができる。 溶媒としては、ペプチド縮合反応に使用しうる
ことが知られているものから適宜選択されうる。
たとえば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホロアミド、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、酢酸エチルまたはこ
れらの混合物があげられる。 尚、本発明の化合物の製造にあたり、反応に関
与しないアミノ酸およびペプチドのカルボキシル
基は、一般にはエステル化することによりすなわ
ち、低級のアルキルエステル(メチルエステル、
エチルエステル、第三ブチルエステル等)、アラ
ルキルエステル(ベンジルエステル、p−メトキ
シベンジルエステル、p−ニトロベンジルエステ
ル等)として保護される。反応に関与しないアミ
ノ基の保護基としてベンジルオキシカルボニル
基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、
ホルミル基、第三ブチルオキシカルボニル基、ト
リフルオロアセチル基等、ペプチド合成化学の分
野で通常使用されている保護基を例示することが
できる。さらに、側鎖に官能基を有するアミノ酸
のうち、Tyrの水酸基はアセチル基、ベンジル
基、ベンジルオキシカルボニル基、第三ブチル基
等で保護されることがあるが、必ずしも常に保護
する必要はない。Argのグアニジノ基の保護基と
しては、例えば、ニトロ基、トシル基、p−メト
キシベンゼンスルホニル基、メシチレン−2−ス
ルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、イソ
ボルニルオキシカルボニル基、アダマンチルオキ
シカルボニル基等を示すことができる。 また、本発明化合物のC末端部分のアルコール
化については、対応するアミノ酸もしくはペプチ
ドのエステルを公知の手段で還元することにより
行なわれる。 保護基を有するアミノ酸、ペプチドフラグメン
ト、さらに最終的に製造された保護基のついたテ
トラペプチド誘導体の脱保護は、通常この分野で
使用されている方法、すなわち、接触還元、液体
アンモニア/ナトリウム、フツ化水素、臭化水
素、塩化水素、トリフルオロ酢酸、酢酸、ギ酸、
メタンスルホン酸、トリフルオルメタンスルホン
酸等を用いて行なわれる。 本発明によつて製造されるテトラペプチド誘導
体の精製は、イオン交換樹脂、分配クロマトグラ
フイー、ゲルクロマトグラフイー、向流分配等、
ペプチド化学の分野で繁用されている方法を適宜
用いて行なわれる。 次に本発明化合物の試験例を示す。 試験例 dd−Kマウス(14〜17g、雄)またはSTD−
ddyマウス(16〜30g、雄)を1群10匹ずつ用
い、試験化合物を生理食塩水に溶解し無麻酔下大
槽内、あるいは静脈内に注射した。鎮痛作用はテ
イル−ピンチ法(H.Takagi et al.Japanese J.
Pharmacol,16,287(1966))により測定した。
試験化合物は、容量依存的に鎮痛作用が認めら
れ、これらの鎮痛作用の50%有効量(ED50)は
次表の通りである。 (ArgはD体、TyrおよびPheはL体)
【表】
【表】 本発明化合物はいずれも大槽内投与において、
メチオニンエンケフアリン、ロイシンエンケフア
リンよりはるかに強い鎮痛効果を有するのみなら
ず、静脈内投与においても強い効力を示す。 また、マウス皮下注におけるLD50は200mg/Kg
以上であり、この範囲の投与では異常行動や呼吸
抑制もみられず、本発明の化合物がモルヒネの有
する好ましくない副作用、すなわち、便秘、呼吸
抑制、血圧降下、縮瞳、依存性等を伴なわない安
全かつ有用な鎮痛薬になりうることが大いに期待
される。 なお、生体内に存在するエンケフアリナーゼに
よつてN端部ジペプチドが切断される場合、本化
合物では鎮痛作用を有するTyr−Argとなる。 したがつて、本発明化合物は作用発現、作用持
続性、および作用機作の点で新しいタイプの鎮痛
薬となる可能性がある。 本化合物は主として非経口的(静脈内、皮下
等)に投与されるが、場合によつては経口投与さ
れることもある。投与量は広い範囲から適宜選択
され、例えば大人で1〜100mg/Kg/日の範囲が
適当である。 本剤は、公知の製剤方法により任意の剤型、例
えば、注射剤、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒
剤、スプレー剤、シロツプ剤等に加工して使用す
ることが可能であり、投与経路として注射、内
服、坐剤、経鼻等が可能である。 以下に実施例をあげ本発明を説明するが、これ
は本発明の技術的範囲を制限するものではない。 尚、実施例中の略号は、当該分野での慣用に従
う他、次による。 Boc:第三ブチルオキシカルボニル Z:ベンジルオキシカルボニル Mts:メシチレン−2−スルホニル ONB:N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミドエステル TFA:トリフルオル酢酸 DMF:ジメチルホルムアミド MSA:メタンスルホン酸 THF:テトラヒドロフラン OTCP:2,4,5−トリクロロフエニルエス
テル また、薄層クロマトグラフイー(TLC)はシ
リカゲルを用い溶媒系は次の通りである。 Rf1(クロロホルム:メタノール:水=8:
3:1) Rf2(n−ブタノール:酢酸:酢酸エチル:水
=1:1:1:1) Rf3(n−ブタノール:酢酸:水=4:1:
5) アミノ酸はArgはD体を、TyrおよびPheはL
体を使用した。 実施例 1 (1) Boc−Gly−Phe−OHの製造 H−Phe−OH1.65gを水10mlに溶かしトリエ
チルアミン2.7mlを加えた。次にDMF10mlに溶か
したBoc−Gly−ONB3.36gを加え、室温で18時
間反応した。溶媒留去、残渣を水20mlに溶かし、
酢酸エチル30mlで抽出した。水層をクエン酸酸性
にし、油状物を酢酸エチル30mlで抽出し、飽和食
塩水で洗浄。硫酸ナトリウムで乾燥後酢酸エチル
留去。残渣にn−ヘキサンを加えて結晶化した。
収量2.10g、融点140〜143℃。Rf1=0.35 〔α〕24 D+28.5゜(C=1.0、メタノール) 元素分析 C16H22N2O5として 計算値 C59.61,H6.88,N8.69 実験値 C59.52,H6.66,N8.68 (2) Z−Tyr−Arg(Mts)−Gly−Phe−OHの製
造 Boc−Gly−Phe−OH0.64gをアニソール1ml
存在下、TFA2mlで処理し、無水エーテルを加え
て粉末とした。これをDMF3mlにとかし、トリエ
チルアミン0.28mlを加えて中和した。この溶液に
Z−Tyr−Arg(Mts)−NHNH21.33gから得ら
れたアジドのDMF(5ml)溶液を加え、4℃で48
時間反応した。溶媒留去。残渣に5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液20mlを加え、酢酸エチル20mlで洗
浄、水層をクエン酸酸性にし酢酸エチル20mlで抽
出。飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥後
酢酸エチル留去。残渣にエチルエーテルを加えて
粉末とした。収量1.25g。融点125〜130℃。 Rf1=0.30 〔α〕24 D−1.6゜(C=1.0,DMF) 元素分析 C43H51N7O10Sとして 計算値 C60.19,H5.99,N11.43 実験値 C60.43,H5.77,N11.64 (3) H−Tyr−Arg−Gly−Phe−OHの製造 Z−Tyr−Arg(Mts)−Gly−Phe−OH422mgに
チオアニソール0.5ml m−クレゾール0.5mlを加
え、氷冷下MSA3mlを加えた。0℃で30分、室温
で60分撹拌。反応液にエチルエーテルを加えると
沈殿を生ずる。上清をデカントして除き、残渣に
水20mlを加えた。ダウエツクス1×4(AcO-
3g)を加えて30分撹拌し、樹脂を濾去。濾液を
濃縮乾固し、エチルエーテルを加えて固化粉末
化。このものを0.2N酢酸2mlに溶かし、同溶媒
を溶出液とするセフアデツクスG−10カラムクロ
マトグラフイー(カラム1.8×145cm)に付した。
7mlずつ分取し、275nmの吸光度を測定。24〜29
のチユーブを集め濃縮し、残渣にエチルエーテル
を加えて粉末とした。収量206mg。Rf2=0.53 Rf3
=0.23 〔α〕24 D+72.0゜(C=0.7、メタノール) 元素分析C26H35N7O6・CH3 COOH・1.5H2O
として 計算値 C53.49,H6.73,N15.60 実験値 C53.69,H6.99,N15.50 アミノ酸分析 Tyr 1.00,Arg 0.92,Gly 1.02, Phe 0.98 実施例 2 (1) Z(OMe)−Arg(NO2)−Gly−Phe−OBzlの
製造 Boc−Gly−Phe−OBzl4.71gにアニソール3.6
ml存在下、TFA9mlを加え、0℃、15分、室温1
時間反応。反応液にn−ヘキサンを加えると結晶
析出、濾取し、乾燥後、DMF10mlに溶かしトリ
エチルアミン1.59mlで中和した。この溶液をZ
(OMe)−Arg(NO2)−OH4.81g、トリエチルア
ミン1.75ml、エチル クロロホルメート1.19mlよ
り調整した混合酸無水物のDMF(10ml)溶液に加
え、室温で18時間反応。溶媒留去。残渣を酢酸エ
チルに溶かし5%クエン酸、5%炭酸水素ナトリ
ウム、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾
燥。溶媒を留去しエチルエーテルを加えて粉末と
した。THF−エチルエーテルより再沈殿。収量
4.79g、融点133〜136℃、Rf10.62 〔α〕24 D−4.9゜(C=0.7,DMF) 元素分析値C33H39N7O9・1/2H2Oとして 計算値 C57.71,H5.87,N14.28 実験値 C57.89,H5.42,N14.43 (2) Z(OMe)−Tyr(Bzl)−Arg(NO2)−Gly−
Phe−OBzlの製造 Z(OMe)−Arg(NO2)−Gly−Phe−OBzl4.79
gをアニソール3ml存在下、TFA8mlにより0℃
15分、室温1時間処理。無水エーテルを加え粉末
とし、濾取。このものをDMF20mlにとかし、ト
リエチルアミン0.99ml。Z(OMe)−Tyr(Bzl)−
OTCP4.78g,HOBt0.96gを加え、室温で18時
間反応。溶媒留去。残渣にエチルエーテルを加え
粉末とし、バツチ式に5%炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄後、DMF−エチルエーテルより再沈
殿。収量6.35g、融点99〜102゜。Rf1=0.72 〔α〕24 D−10.2℃(C=0.9,DMF) 元素分析値 C49H54N8O11として 計算値 C62.01,H5.95,N11.81 実験値 C62.33,H6.26,N11.76 (3) H−Tyr−Arg−Gly−Phe−OHの製造 Z(OMe)−Tyr(Bzl)−Arg(NO2)−Gly−Phe
−OBzl6.1gをDMF30ml、酢酸10mlにとかし、
パラジウム黒2gにより接触還元した。24時間還
元後、触媒濾去。濾液を濃縮し、残渣にエチルエ
ーテルを加えて粉末化。以下実施例1−(3)と同様
に精製した。 収量3.23g。Rf2=0.53 Rf3=0.23 実施例 3 (1) Z−Tyr−Arg(Mts)−Gly−Phe−NH2の製
造 Boc−Gly−Phe−NH2386mgにアニソール0.5
ml存在下、TFA1.4mlを加え、常法処理。エチル
エーテルを加え、生ずる沈殿を濾取乾燥。この粉
末をDMF4mlに溶かし、トリエチルアミン0.14ml
を加えた。氷冷下この溶液にZ−Tyr−Arg
(Mts)−NHNH2668mg,3.87N塩酸/DMF0.57
ml,亜硝酸イソアミル0.15ml、トリエチルアミン
0.46mlより調整したアジドのDMF溶液(4ml)
を加え、4℃で48時間反応。溶媒を留去し残渣を
酢酸エチルに溶かした。酢酸エチル層を1N−塩
酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、酢酸エチル
留去。残渣にエチルエーテルを加えて粉末とし
た。収量825mg、融点107〜111℃。 Rf1=0.46 〔α〕24 D−17.9゜(C=0.7,DMF) 元素分析値 C43H52N8O9S・1.5H2Oとして 計算値 C58.41,H6.27,N12.68 実験値 C58.56,H5.93,N12.26 (2) H−Tyr−Arg−Gly−Phe−NH2の製造 Z−Tyr−Arg(Mts)−Gly−Phe−NH2 308mg
にチオアニソール0.5ml、m−クレゾール0.5mlを
加え氷冷下、さらにTFA(1ml)−MSA(3ml)
を加え、氷冷下15分、室温で2時間反応。以下実
施例1−(3)と同様にして精製した。収量186mg,
Rf2=0.60,Rf3=0.37 〔α〕24 D+26.5゜(C=0.4、メタノール) アミノ酸分析 Tyr 1.00,Arg 0.96,
Gly 1.04,Phe 0.98 実施例 4:H−Tyr−Arg−Gly−Phe−olの製
造 Z−Tyr−Arg(Mts)−Gly−Phe−OMe(融点
115〜117℃)の357mgをメタノール5mlに溶かし、
この溶液を氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム155
mgを含んだ80%メタノール溶液10mlに滴加した。
室温に戻して5時間反応させ、溶媒を留去し、残
渣を酢酸エチルに溶解した。これを1N塩酸およ
び飽和食塩水で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥後
酢酸エチルを留去し、残渣にエチルエーテルを加
えて粉末状のZ−Tyr−Arg(Mts)−Gly−Phe−
olを得た。収量327mg。融点129〜132℃。 〔α〕24 D+2.7゜(C=0.2、メタノール)Rf1=0.62 このものを実施例1−(3)と同様にして保護基を
除去し精製し目的物を得た。 Rf2 0.62 Rf3 0.39 〔α〕24 D+14.6゜(C=0.5、メタノール) 以下、同様にしてp−メトキシベンジルオキシ
カルボニル−N−メチルフエニルアラニンまたは
第三ブチルオキシカルボニルN−メチルチロシン
を出発原料として次のペプチドを製造した。
【表】 製剤例 実施例1のペプチド 1mg 滅菌生理食塩水 10ml 両者を混合して注射用液剤とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中、R1およびR2はそれぞれ水素または低
    級アルキルを、R3は−COOH,−CONH2または
    −CH2OHを示す。)で表わされるテトラペプチ
    ド誘導体。 2 式 (式中、R1およびR2はそれぞれ水素または低
    級アルキルを、R3は−COOH,−CONH2または
    −CH2OHを示す。)で表わされるテトラペプチ
    ド誘導体の少なくとも1つを有効成分とする鎮痛
    薬。
JP57097277A 1982-06-07 1982-06-07 テトラペプチド誘導体 Granted JPS58213743A (ja)

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