JPH0363984B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0363984B2
JPH0363984B2 JP59121452A JP12145284A JPH0363984B2 JP H0363984 B2 JPH0363984 B2 JP H0363984B2 JP 59121452 A JP59121452 A JP 59121452A JP 12145284 A JP12145284 A JP 12145284A JP H0363984 B2 JPH0363984 B2 JP H0363984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
vinyl chloride
antistatic
layer
thermoplastic resin
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59121452A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61241A (ja
Inventor
Yoshikatsu Maruyama
Masanori Naito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP59121452A priority Critical patent/JPS61241A/ja
Publication of JPS61241A publication Critical patent/JPS61241A/ja
Publication of JPH0363984B2 publication Critical patent/JPH0363984B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は軟質の透明帯電防止フイルムもしくは
シートに関する。 〔従来技術〕 一般に、塩化ビニルフイルムもしくはシートは
非常に帯電しやすく、クリーンルームのカーテン
等に使用した場合、帯電してゴミが付着しやすく
なり、又IC製品を包装した場合はICが破壊され
る等多くの問題があつた。 上記問題を解決するために無可塑塩化ビニル樹
脂もしくは低分子可塑剤を10%以上含む可塑化塩
化ビニル樹脂フイルムの片面にカーボンブラツ
ク、グラフアイト等を主成分とする導電性材料を
含む導電性塗料を塗布した帯電防止塩化ビニルフ
イルム(特開昭54−29378号公報、特開昭54−
47763号公報)が提案されている。 しかしながら無可塑塩化ビニル樹脂フイルムは
硬質であり、軟質のフイルムを得ることができ
ず、クリーンルームのカーテン等には使用できな
い、可塑剤や安定剤などの液状物質を含む可塑化
塩化ビニル樹脂フイルムは液状物質が経時により
マイグレーシヨンし、帯電防止性能が低下する、
導電性材料がカーボンブラツクやグラフアイトを
主成分とする際にはフイルムが真黒になり、赤、
青等の着色フイルムを得ることができない等の欠
点があつた。 〔発明の目的〕 本発明は上記欠点に鑑み、長期間にわたつて帯
電防止効果がすぐれ、軟質の透明塩化ビニル系樹
脂フイルムもしくはシートを提供することを目的
としてなされたものである。 〔発明の構成〕 本発明の要旨は存透明軟質塩化ビニル系樹脂層
に、熱可塑性樹脂層及び樹脂バインダー100重量
部と粒径が0.2μ以下であり、酸化錫を主成分とす
る導電性粉末100〜350重量部よりなる帯電防止塗
料層が順次積層されてなる軟質の透明帯電防止フ
イルムもしくはシートに存する。 本発明において使用される塩化ビニル系樹脂と
は、塩化ビニルの単独重合体、塩素化塩化ビニル
樹脂及び塩化ビニルモノマーと共重合可能なモノ
マーとの共重合体であつて、該共重合可能なモノ
マーとしては、たとえば酢酸ビニル、エチレン、
プロピレン、(メタ)アクリル酸エステル、マレ
イン酸エステル、ビニルエーテル等があげられ、
共重合体中共重合可能なモノマーは20重量%以下
であるのが好ましい。 本発明における塩化ビニル系樹脂層は透明であ
り、かつ軟質であり、使用する樹脂が硬質の際に
は軟質化するために、たとえばジオクチルフタレ
イト、ジブチルフタレイト、トリクレジルホスフ
エート、トリエチルホスフエート、アリルエポキ
シアテアレイト、エポキシ化大豆油等の可塑剤が
樹脂100重量部に対し、一般に10〜150重量部添加
される。 又上記樹脂層には、樹脂層に安定性、難燃性等
を付与するためにジブチル錫ジラウレートなどの
有機錫系、金属石けん系などの安定剤、フエノー
ル系、亜リン酸エステル系などの抗酸化剤、ポリ
エチレン系ワツクス、酸アミド系化合物、エステ
ル系化合物などの滑剤、三酸化アンチモン、ハロ
ゲン化リン化合物などの難燃剤、酸化チタンベン
ガラなどの顔料、染料、炭酸カルシウムなどの充
填剤等を添加してもよい。 上記樹脂層の形成方法は任意の方法が採用され
てよく、たとえばカレンダー法、押出法、キヤス
テイング法等があげられる。 本発明における熱可塑性樹脂層は可塑剤、有機
錫系安定剤等の液状物質が前記塩化ビニル系樹脂
層から塗料層へ移行するのを防止する効果を有す
る層であつて、液状の可塑剤、液状の安定剤等の
液状物質を実質的に含まない熱可塑性樹脂によつ
て形成される層であり、熱可塑性樹脂としては、
たとえばアクリル系、ビニル系、ポリエステル
系、カーボネイト系等の熱可塑性樹脂があげら
れ、アクリル系及びポリエステル系の熱可塑性樹
脂が好適に使用できる。又その厚みは、0.5μより
薄くなると上記液状物質の塗料層への移行を防止
する効果が小さくなり、4μより厚くなると防止
効果は向上しなくなるので0.5〜4μであるのが好
ましい。 又上記熱可塑性樹脂層には酸化チタン、ベンガ
ラ等の顔料、染料、無機充填剤などの液状ではな
い添加物が添加されてもよい。 本発明において使用される樹脂バインダーとは
導電性粉末を結着しうる、一般に塗料として使用
されている樹脂が使用でき、たとえばアクリル
系、ビニル系、カーボネート系、ポリエステル
系、ウレタン系、エポキシ系等の樹脂があげられ
る。 本発明において使用される導電性粉末は、粒径
が0.2μ以下であつて、酸化錫を主成分とするもの
であり、アンチモンを0.1〜20重量%含有する酸
化錫が好適に使用される。 本発明における帯電防止塗料層は上記樹脂バイ
ンダーと導電性粉末から形成された透明な層であ
り、導電性粉末の添加量は少なくなると表面抵抗
が大きくなり帯電防止効果がなくなり、逆に多く
なるとシートの成形性塗料層の表面の平滑性及び
透明性が低下し、帯電防止効果は向上しないの
で、樹脂バインダー100重量部に対し、100〜350
重量部添加されるのであり、好ましくは120〜300
重量部である。又塗料層の厚みは0.5〜4μである
のが好ましい。 又上記塗料層には導電性粉末の分散性を向上さ
せるためにシランカツプリング剤、チタネートカ
ツプリング剤、界面活性剤、オレイン酸、レシチ
ンなどの分散助剤、紫外線吸収剤、安定剤、充填
剤等を添加してもよい。 上記熱可塑性樹脂層及び塗料層の形成方法は任
意の方法が採用されてよく、たとえば熱可塑性樹
脂の溶液やエマルジヨンを、塩化ビニル系樹脂層
にスプレー法、ロールコート法、バーコート法、
グラビア印刷法等の方法で塗布乾燥して熱可塑性
樹脂層を形成し、次に樹脂バインダーの溶剤溶液
やエマルジヨンに導電性粉末を分散し、スプレー
法、ロールコート法、バーコート法、グラビア印
刷法等の方法で上記熱可塑性樹脂層に塗布、乾燥
することによつて塗料層を形成する方法があげら
れる。 〔発明の効果〕 本発明の帯電防止フイルムもしくはシートの構
成は上述の通りであり、軟質塩化ビニル系樹脂層
と帯電防止塗料層の間に熱可塑性樹脂層が介在さ
れているので、帯電防止効果が経時的に低下する
ことがなく、長期間にわたつてすぐれており、又
導電性粉末は粒径が0.2μ以下の酸化錫を主体とす
るものであるから、フイルムもしくはシートは透
明であり着色剤を添加することにより、赤、青等
に美麗に着色することができ、クリーンルーム等
のカーテンやIC製品の包装材として好適に使用
できる。 〔実施例〕 次に本発明の実施例を説明する。 実施例1、2、比較例1、2 第1表に示す組成の塩化ビニル系配合物からカ
レンダー法により軟質塩化ビニル系シートを得、
得られたシートの一面に、熱可塑性ポリエステル
樹脂(東洋紡社製、バイロン200)の20wt%メチ
ルエチルケトン溶液をスプレー法で塗布し、乾燥
して厚さ2μの熱可塑性樹脂層を形成し、次に第
1表に示した組成の帯電防止塗料配合物を、上記
熱可塑性樹脂層にスプレーで塗布し、乾燥して厚
さ1μの帯電防止塗料層を形成して本発明の帯電
防止シートを得た。 又比較のために熱可塑性樹脂層を形成しない以
外は同様にして帯電防止シートを得た。 得られたシートの製造直後及び50℃のギヤーオ
ーブンに供給し1日後及び30日後に表面抵抗率
(ASTM D−257に準拠)、全光線透過率
(ASTM D−1003に準拠)及びヘーズ(ASTM
D−1003に準拠)を測定し、結果を第1表に示し
た。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 透明軟質塩化ビニル系樹脂層に、熱可塑性樹
    脂層及び樹脂バインダー100重量部と粒径が0.2μ
    以下であり、酸化錫を主成分とする導電性粉末
    100〜350重量部よりなる帯電防止塗料層が順次積
    層されてなる軟質の透明帯電防止フイルムもしく
    はシート。
JP59121452A 1984-06-12 1984-06-12 透明帯電防止フイルムもしくはシ−ト Granted JPS61241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59121452A JPS61241A (ja) 1984-06-12 1984-06-12 透明帯電防止フイルムもしくはシ−ト

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JP59121452A JPS61241A (ja) 1984-06-12 1984-06-12 透明帯電防止フイルムもしくはシ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61241A JPS61241A (ja) 1986-01-06
JPH0363984B2 true JPH0363984B2 (ja) 1991-10-03

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ID=14811481

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JP59121452A Granted JPS61241A (ja) 1984-06-12 1984-06-12 透明帯電防止フイルムもしくはシ−ト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61119125A (ja) * 1984-11-15 1986-06-06 森 敬 養魚装置

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Publication number Publication date
JPS61241A (ja) 1986-01-06

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