JPH036369Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数の迷路を楽しむことができる回
転式迷路盤に関する。

一般に、迷路ゲームは、１枚の紙にスタート位
置およびゴール位置と、これらの両位置間に形成
された迷路とをを備え、スタート位置から通路を
指で辿つてゴール位置まで到達するようにしたゲ
ームである。

ところが、従来の迷路ゲームにおいては迷路の
構成を変化させることができなかつたため、１度
ゴール位置まで到達してしまうと再度楽しむ気が
おきなかつた。

本考案は、このような点に鑑みて、複数種の迷
路を作成でき、何度でも楽しめる迷路盤を提供す
ることを目的とする。

本考案は、相対回転し得るように重ね合せられ
た上板および下板を有し、前記上板にはスタート
位置およびゴール位置と、これらの両位置間に形
成された迷路とを設けるとともに、この迷路を切
断する複数の開口を円周方向に形成し、前記下板
には、前記開口に対向し前記切断された迷路と連
続する配置で種々の迷路を環状に設けてあり、前
記上板および下板を相対回転して適宜の位置で停
止することにより複数種の迷路が形成されるよう
にしたものである。

以下、本考案を図面により説明する。

第１図は本考案の回転式迷路盤１の平面図であ
り、この回転式迷路盤１は、鳩目２により相対回
転し得るように重ね合せられた円形の上板３およ
び下板４を有している。これらの上板３および下
板４は同径の外形に形成されており、前記鳩目２
に中心位置を枢着されている。また上板３および
下板４の外周縁にはそれぞれタブ５，６が突設さ
れており、これらのタブ５，６を指で摘むことに
より上板３および下板４の相対回転を容易になし
得るようになつている。

前記上板３の表面の周辺部にはスタート位置７
が設けられており、また中心部にはゴール位置８
が設けられている。そして、これらのスタート位
置７およびゴール位置８間には迷路９が形成され
おり、この迷路９は相互に連通する多数の通路１
０，１０，…，および通路１０の通行を阻害する
多数の障害物１１，１１，…，とからなつてい
る。さらに前記通路１０の交差部を遮断するよう
に、上板３の中心近傍および外周縁近傍には、そ
れぞれ円周方向に等しい間隔を隔てた複数個（実
施例においてはそれぞれ６個ずつ）の開口１２，
１２，…，１３，１３，…，が形成されている。

一方、前記下板４の表面には、第２図に示すよ
うに、前記開口１２に対応するような環状の迷路
１４、および前記開口１３に対応するような環状
の迷路１５が形成されている。これらの迷路１
３，１５は、それぞれ複数の通路１０および障害
物１１をさまざまな態様に組合せて構成されてい
る。

前述した構成によれば、上板３および下板４を
相対回転して適宜の位置で停止することにより上
板３の各開口１２，１３には、下板４上の種々の
態様の迷路１４，１５が現れることになる。した
がつて、上板３および下板４を相対回転すること
により複数種の迷路９が構成されることになり、
飽きることなく何度も楽しむことができる。

以上説明したように、本考案に係る回転式迷路
盤は、相対回転し得るように重ね合せられた上板
および下板を有し、前記上板には、スタート位置
およびゴール位置とこれらの両位置間に形成され
た迷路とを設けるとともに、この迷路を切断する
複数の開口を円周方向に形成し、前記下板には、
前記開口に対向し得る位置に迷路を環状に設けた
ので、前記上板および下板を相対回転して適宜の
位置で停止させれば、複数種の迷路が構成され、
何度も迷路ゲームを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る回転式迷路盤の実施例を
示す平面図、第２図は第１図の下板の平面図であ
る。 １……回転式迷路盤、３……上板、４……下
板、７……スタート位置、８……ゴール位置、
９，１４，１５……迷路、１０……通路、１１…
…障害物、１２，１３……開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対回転し得るように重ね合せられた上板およ
   び下板を有し、前記上板には、スタート位置およ
   びゴール位置と、これらの両位置間に形成された
   迷路とを設けるとともに、この迷路を切断する複
   数の開口を円周方向に形成し、前記下板には、前
   記開口に対向し前記切断された迷路と連続する配
   置で種々の迷路を環状に設けてあり、前記上板お
   よび下板を相対回転して適宜の位置で停止するこ
   とにより複数種の迷路が形成されることを特徴と
   する回転式迷路盤。