JP3025498U - ジグソーパズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】パズル片を紛失しても、その紛失部分を特定す
ることが容易で、これにより、紛失部分のパズル片の購
入が容易な、円形のジグソーパズルを提供すること。 【解決手段】同心円上で、放射状に配されたパズル片を
有し、円の中心から半径方向の外側に向かう少なくとも
１本の仮想直線を基準線とし、この基準線上に、相互に
インターロッキングされる各段のパズル片の会合線の直
線部を位置させることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はジグソーパズルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ジグソーパズルは大人から子供まで楽しめるゲームであり、また、児童の知育 用玩具としても広く用いられているところである。この種のジグソーパズルは、 台紙上に雲形などの形状に打ち抜きされたパズル片の凹凸部分をインターロッキ ングしながら並べていき、絵柄を完成させるものである。 ところで、従来のジグソーパズルは、台紙の形状が正方形や長方形のものが多 く、また、台紙を円形のものとしたものにあっては、パズル片を円弧状にしたも のの存在は認められるところである。この種の円形ジグソーパズルにあっては、 パズル片が円弧状に形成されているため、ゲームの困難性より興趣性の向上のみ に拘泥するものであった。また、いわゆる丸形のジグソーパズルは、絵柄を完成 させた後にそれを収容する額縁の選択が極めて難しいものであった。

【０００３】 そこで、円形ジグソーパズルであっても、パズル片を雲形のものとし、興趣性 の追求はもとより、パズルの困難性を追求することができるものを、本考案者は 提案した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、パズル片は非常に小さく、薄型のものであることから、紛失し やすいものである。近時、パズル片を紛失した場合には、紛失したもののみが販 売されることがあるが、この場合には、紛失ピースを特定して注文しなければな らない。長方形や正方形の台紙に並べるものにあっては、何段目の左から３個目 とか、紛失したものの特定が容易であるが、円形のジグソーパズルにあっては、 この特定が容易でない。このため、紛失ピースのみを購入することが行われにく く、ユーザーにとっては紛失した場合には、その補充が行われないままになって いた。ジグソーパズルは、一つのパズル片がなくてもできるが、絵柄が完成しな いので、面白味が半減する。また、絵柄完成後に壁などに飾る場合には、不足し たパズル片があると、装飾用には不適当である。

【０００５】 本考案は、パズル片を紛失しても、その紛失部分を特定することが容易で、こ れにより、紛失部分のパズル片の購入が容易な、円形のジグソーパズルを提供す ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、同心円上で、放射状に配されたパズル片を有し、円の中心から半径 方向の外側に向かう少なくとも１本の仮想直線を基準線とし、この基準線上に、 相互にインターロッキングされる各段のパズル片の会合線の直線部を位置させる ことを特徴とする。

【０００７】

【実施の形態】

次に、本考案の実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。

【０００８】 図１に示すように、円の中心から時計１２時方向に向けて一点鎖線で示す基 準線を仮想的に設定する。

【０００８】 そして、上記基準線に沿って各段の基準パズル片Ｐの左側側面（図２において 参照番号３）を位置させる。この基準線に沿って並べられるパズル片を以下の記 載においては基準パズル片という。この基準パズル片のインターロッキング用の 凸部１は基準線を越えて反時計方向回り側に突出していてもよい。なお、図２に おいて参照番号２は、隣り合うパズル片の前記凸部１が嵌合するインターロッキ ング用の凹部である。

【００１２】 ところで、本考案のジグソーパズルのパズル片は雲形形状をしており、これら のパズル片Ｐは、前記基準パズル片とともに、中心から放射方向に配されている とともに、同一段は同心円上に位置するように配されている。

【０００９】 なお、前記した基準パズル片と会合する反時計回り側の隣り合うパズル片の右 側面も当然ながら、基準線に沿っていることになる。従って、この隣り合うパズ ル片を基準パズル片となる。

【００１０】 そして、この基準線以外には基準となるような仮想線はなく、これにより、パ ズルの組立の困難性を確保する。すなわち、上記基準線の両側の規準パズル片以 外のパズル片は、このような中心から半径方向外側に向かう仮想線上に並べられ るものはないものである。

【００１１】 図１においては、便宜上、同心円上に配されたパズル片Ｐを７段としてあるが 、これは一例を示すもので、８段以上であっても、また、６段以下であってもよ い。もっとも、６段以下の場合には、段数が少なくなればなるほど。パズルとし ての困難性が弱まるので、年令や知能の発達に応じた段数や周方向の数とするこ とができ、幼児などの知育用玩具として用いることができる。しかも、この場合 にあっても、パズル片が円弧状をしておらず、雲形状となっているので、パズル としてのある程度の困難性が期待でき、知育用としては適したものとなる。

【００１２】 上記説明においては、中心から時計１２時方向に基準線を設定することとした が、これに限定されるものではなく、中心から時計６時方向であっても、また、 ３時方向等であってもよいことはいうまでもない。

【００１３】

【考案の効果】

上記したように、本考案のジグソーパズルによれば、基準線に沿って基準パズ ル片が放射方向に配置されるので、例えば、図３において斜線で示したパズル片 を特定するにあたっては、中心から４段目の右方向に３番目のものといったよう に特定できるので、パズル片を紛失した場合にも、それを容易に注文することが 可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のジグソーパズルの原理説明図

【図２】本考案のジグソーパズルのパズル片の一例を示
す平面図。

【図３】本考案のジグソーパズルの一例を示す平面図。

【符号の説明】

Ｐ パズル片 １ インターロッキング用凸部 ２ インターロッキング用凹部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同心円上で、放射状に配されたパズル片
   を有し、円の中心から半径方向の外側に向かう少なくと
   も１本の仮想直線を基準線とし、この基準線上に、パズ
   ル片相互の凹凸をインターロッキングされる各段のパズ
   ル片の会合線の直線部を位置させることを特徴とするジ
   グソーパズル。