JPH0350950Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はゲーム盤上の小径円盤に設けた円孔に、
着色ピースをゲーム盤内方に設けた通路を移動さ
せて嵌合させる、その操作の思考力を養う幼児向
きのゲーム盤に関する。

従来知育ゲーム玩具は多種多様でゲーム盤に属
するものもあるが幼児向きのものは少なく、幼児
の知育には不適のものが多い。

本案は幼児が容易に操作してゲームの興味を覚
え、知らず知らずの内に知能の育成に役立つゲー
ム盤の提供を目的とするものである。

以下本案を図面に示す実施例によつて説明する
と、１はプラスチツクの如き材料で形成された、
周囲に所要高さの縁２を立設した所要外径を有す
る皿状盤、３は前記皿状盤の内方に同心的に配設
した小径円盤にして、縁２との間に所要間隔の通
路４が残され、又皿状盤の底面との間に所要の間
隙５を残すように小径円盤の中心部底面に設けた
轂部６を皿状盤の底面に固着している。小径円盤
３には、所定の幅と長さを有する切欠き長溝７
と、短溝８とを定間隔を設けて交互に周縁側に向
けて放射状に配設し、各切欠き溝の内端には、
夫々前記通路４の幅に略等しい内径をもつた円孔
９が形成されている。前記切欠き長溝７、及び切
欠き短溝８の外端直前に当る縁２の内側には、
夫々外れ止突起１０を設けている。１１は前記の
ように構成されたゲーム盤と、別に形成したピー
スにして、外径が前記ゲーム盤に形成された通路
４の幅に略等しい外径を有し、厚さが間隙５に略
等しく、上面中央に摘み１２を突設している。こ
のピースは前記小径円盤３に設けた円孔９と同数
を形成し、且つ半数づつを異色で色分したもので
ある。

本案は上記のように形成されているから、これ
を使つて遊ぶ場合の一例を挙げれば、例えば赤色
ピース５個と、青色ピース５個とを混合してゲー
ム盤の通路４内に配置し、小径円盤３の中心寄り
円孔９に赤色ピースを集め、青色ピースを外端寄
りの円孔９に集めんとする場合、差し当り最寄り
の切欠き長溝７を通して赤色ピースを円孔９に送
り込み、又青色ピースは最寄りの切欠き短溝８を
通して円孔９に送り込み、若し同色ピースが並ん
で通路中にある場合は、何れか一方を前後何れか
に移動させて目的のピースを目的の円孔に送り込
むのであつて、極めて単純な操作ではあるが、指
導することなく、幼児にこれを自からの判断で速
かに所定円孔に分類集合させれば、幼児の判断操
作は、幼児の知能育成に大いに役立つと共に、幼
児にはその操作を楽しましむることができるので
ある。

又このゲーム盤は、単独に使用することができ
るのは勿論であるが、第５図に示すように、絵本
に設けた切抜凹穴内に取付けて絵本の内容となつ
ている図柄と調和させれば、幼児の知能を知らず
知らず育成する上に役立たせる効果もあるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すものにして、第１図
は平面図、第２図はピース集合の一例を示す平面
図、第３図は断面図、第４図は分解斜視図、第５
図は絵本の表紙と綴込紙葉とに連通させて設けた
切抜凹穴内に取付けた本案の使用態様の一例を示
す斜視図である。 １……皿状盤、２……縁、３……小径円盤、４
……通路、５……間隙、６……轂部、７……切欠
き長溝、８……切欠き短溝、９……円孔、１０…
…外れ止突起、１１……ピース、１２……摘み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周囲に所要高さの縁２を立設した所要外径の皿
   状盤１を形成し、該皿状盤の内方に所要外形の小
   径円盤３を同心的に配設すると共に、底面に設け
   た轂部を皿状盤面に固着して皿状盤面との間に所
   定の間隙５を残し、小径円盤３には所定の幅と、
   長さを有する切欠き長溝７と、短溝８とを定間隔
   を設けて交互に周縁側に向けて放射状に配設する
   と共に、各切欠溝の内端に、所要内径の円孔９を
   形成し、各切欠溝の外端直前に当る皿状盤周縁の
   内側に夫々外れ止突起１０を設けてなるゲーム盤
   と、前記小径円盤の外周辺と、皿状盤の縁２との
   間に形成された通路４の幅に略等し外径と、小径
   円盤と、皿状盤底との間の間隙に略等しき厚さを
   有し、且つ上面中心に摘み１２を夫々突設した、
   ゲーム盤の円孔の数と同数の着色ピース１１とか
   らなる、知育ゲーム盤。