JPH0520398Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (A) 産業上の利用分野 本考案は、知恵の訓練になる遊び具に関するも
のである。

(B) 従来の技術 科学文明の進歩に連れ、人々は娯楽を重視する
傾向になり、よつて、遊び具に対する要求も智力
性に満ちたものを希望し、このような遊び具は現
今の社会でのストレス解消にも役立つ。一時流行
したルービツクキユーブもある程度の智恵が必要
とされたからによつて、人々が受け人れた、それ
にこのような玩具は一旦正確な答え或いは形を出
したら、相当な満足感が湧き、一般の人に言わせ
れば、大きな工事を完工したようにも思えて、遊
んでいる時は、寝食を忘れる程度まで行く。

(C) 考案が解決しようとする問題点 本考案は、前記で述べたよう、知恵性、新規性
に満ちた、しかも興味ある輪盤状の遊び具を開発
しようとするものである。

(D) 問題を解決するための手段 本考案は、主に、 ドーナツ状上面板の外縁に沿い且つ放射状に開
けられた複数の窓から見える色または数字もしく
は標を一致させて遊ぶ知恵輪盤において、 上面板外縁に沿つて複数の窓が開けられたドー
ナツ状上面板と、前記上面板の内縁に沿う下向き
の取り付け板と、該取り付け板を複数個に分断す
る複数の溝と、前記上面板の外縁に沿う下向きの
環状板と、前記上面板内面に前記取り付け板を囲
んで傾斜の緩い部分と垂直部分とからなる波型が
反転してドーナツ状に複数個並べられた觸動凸縁
とが一体的に構成される上半回転部と、 内側及び外側両端の凸軸と、側面に異なる色ま
たは数字もしくは標が全て同一順序で描かれた本
体と、前記内側凸軸と前記本体の間に設けられた
多辺体部とから構成される、前記窓と同数個の回
転ブロツクにして、該回転ブロツクが前記上半回
転部内部に放射状に配置されたとき前記觸動凸縁
のすぐ下には前記多辺体部が位置し、前記觸動凸
縁で前記波型のある箇所では該波型と前記多辺体
部とが十分に接して回転されるようになつている
前記回転ブロツクと、 ドーナツ状底と、前記ドーナツ状底の内縁に上
方に向けて鉛直に設けられた内側と、前記ドーナ
ツ状底の外縁に上方に向けて鉛直に設けられた外
壁とから構成され、前記上半回転部に対して相対
的に回転可能なように結合したとき前記回転ブロ
ツクの前記内側及び外側の凸軸を支持して前記回
転ブロツクが回転可能で放射状に配置されるよう
に前記内壁及び外壁の頂部それぞれに掛け孔が前
記窓と同数設けてある下半回転部と、 前記内壁を囲んで前記ドーナツ状底上に配され
る軟質材料から形成されるリング状物と、 前記内壁を囲んで前記リング状物上に重ねて配
され、前記回転ブロツクの前記多辺体部に接す
る、表面が滑らかな材質から形成される輪状片
と、 前記上半回転部上に被せて前記取り付け板を外
側へ押し広げて前記上半回転部と前記下半回転部
との結合を確実にする透明材質の頂端部と、 から構成される知恵輪盤を提供する。

(E) 実施例及び作用 そこで本考案をさらに詳しく説明する。

図１は、本考案の組立図である。本考案の知恵
輪盤は、第２図に示すように、複数の開き孔１４
をもつ上半回転部１と、両端の凸軸の間に面毎に
異なる色の描かれた回転ブロツク本体３３と多辺
体部３２とをもつ、開き孔１４と同数の回転ブロ
ツク３と、上半回転部１と結合して内部に回転ブ
ロツク３を配し両端の凸軸３１で回転ブロツク３
を支持する下半回転部２と、回転ブロツク３の一
部と接する表面が滑らかな輪状片２５と、輪状片
２５と下半回転部２間に配される軟質材質のリン
グ物２４と、上半回転部１に被せて全体を保護し
且つ上半回転部１と下半回転部２との結合を確実
にするための透明材質の頂端部４の六つの部分か
ら構成される。

上半回転部１は、外縁に沿つて且つ放射状に複
数の開き孔１４が12個開けられた上面板１７と、
該上面板１７の内縁に沿う下向きの取り付け板１
１と、この取り付け板１１を分断して個々の取り
付け板１１に外向きの弾性を持たせるための複数
の溝１８と、前記上面板１７の外縁に沿う下向き
の環状板１３と、上面板１７内面で前記取り付け
板１１を囲んでいる觸動凸縁１５とから一体的に
構成される。取り付け板１１の先端には取り付け
縁１２が設けてあり、觸動凸縁１５には、傾斜の
緩い部分と垂直部分とからなる波型を反転させた
角状部分３４が上面板１７に複数個並べられてい
る。

回転ブロツク３は、内側及び外側両端の凸軸３
１と、側面に異なる色が決まつた順序で描かれた
回転ブロツク本体３３と、本体３３と内側の凸軸
３１との間に位置し異なる色の数と同数の辺をも
つ多辺体の回転部３２とから構成される。回転ブ
ロツク３が上半回転部１内に配置されると、上面
板１７の開き孔１４からこの回転ブロツク３の本
体３３の描かれた色を見ることができる。実施例
では回転ブロツク３は、上面板１７の開き孔１４
の数と同じ12本用いている。回転ブロツク３が上
半回転部１内部に放射状に配置されるとき、觸動
凸縁１５のすぐ下には回転部３２が位置して、觸
動凸縁１５の角状部分３４と回転ブロツク３の回
転部３２とが十分に接して回転ブロツク３の回転
を可能にしている。

下半回転部２は、ドーナツ状底２８と、ドーナ
ツ状底２８の内縁に鉛直上向きに設けられた柱状
壁２１と、ドーナツ状底２８の外縁に鉛直上向き
に設けられた環状壁２６とから構成される。柱状
壁２１と環状壁２６にはその先端にそれぞれ掛け
孔２３及び２７が12個（開き孔１４の数と同数）
づつあり、下半回転部２を上半回転部１に対して
相対的に回転可能なように結合したとき、回転ブ
ロツク３の内側及び外側の凸軸３１を支持して回
転ブロツク３を放射状に配置する。またこの配置
は、後に説明するように下半回転部２に対して上
半回転部１を左回り（反時計回り）に回転させる
と、回転ブロツク３が回転できるようにも構成さ
れている。また上半回転部１と下半回転部２の結
合では、上半回転部１の環状板１３は下半回転部
２の環状壁２６の外側と一致し、上半回転部１の
取り付け板１１は下半回転部２の柱状壁２１内
へ、上半回転部１の取り付け縁１２は下半回転部
２の環状凹溝２２が勘合するように結合する。

回転ブロツク３と下半回転部２の間にはリング
状物２４と輪状片２５が配置されるが、リング状
物２４は軟質の材料からなり柱状壁２１の外縁を
囲んでドーナツ状底２８上に配される。他方輪状
片２５は表面が滑らかな材質からなりリング状物
２４と同じように柱状壁２１の外縁を囲みつつリ
ング状物２４の上に配され上面で回転ブロツク３
の回転部３２に接して支持する。したがつて、正
確には、掛け孔２３及び２７のドーナツ状底２８
からの高さは、図３のように異なつており、普通
の状態では回転ブロツク３の内側の凸軸３１は掛
け孔２３に支持されておらず挟まれているだけで
ある。

頂端部４は、透明材料を使つた突出部４１とド
ーナツ状平板４２との一体成形品であり、頂端部
４の突出部４１を上半回転部１の溝１８付き取り
付け板１１に嵌入して取り付け板１１を押し広げ
ることで上半回転部１と下半回転部２との結合を
確実にし且つ知恵輪盤全体を保護している。

図４及び５が示すように、右向き（時計回り）
に上半回転部１を回すと、觸動凸縁１５の角状部
分３４の垂直部分が回転ブロツク３の回転部３２
を押えつけて回転させることによつて、回転ブロ
ツク３の側面に描かれた色を変更できる。しか
し、左回り（反時計回り）に回す（図５を参照）
と、觸動凸縁１５は角状部分３４の背面の傾斜の
緩い部分で回転ブロツク３を下に押し回転ブロツ
ク３の回転部３２の下の軟質のリング状物２４が
この力を吸収するので、回転ブロツク３は回転し
ない。

本考案は、以上のような構造であるから、これ
を使用する時は、上半回転部１の標点１６を回転
させたい回転ブロツク３に向けて右回りに回すこ
とによつて、回転ブロツク３は觸動凸縁１５との
接触で回転し、また左回しに標点１６を回転させ
たい回転ブロツク３の箇所に回し、所望の回転ブ
ロツク３を捜し出す。この時は左回り回転なので
いずれの回転ブロツク３も回転しないまま元の状
態でいる。また開始時に設定する觸動凸縁１５の
数は一つ以上なので、回転ブロツク３を回転させ
ると、複数の回転ブロツク３も同時に回すことに
なる。また觸動凸縁１５の位置は不対称（もしく
は規則性のない配置）であるため、上半回転部１
の頂端の開き孔１４に現れる色を同一にすること
は簡単にはできない。したがつて、本考案の知恵
輪盤は、興味性に満ちた遊び具である。

なお、ここまで側面に描かれているのを異なる
色としたけれど、色の代わりに数字、標を使用し
ても良い。しかし、ここで忘れてならのはどの回
転ブロツク３もその側面に描かれる数字もしくは
標の順序は同一にしなければならないということ
である。

(F) 効果 したがつて、本考案の構造設計は智力の訓練に
なり、かつ、興味深い遊び具である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の表面図、第２図は本考案の展
開図、第３図は本考案の断面図、第４図は本考案
の右回りの作動図、第５図は本考案の左回りの作
動図。 符号の説明、１……上半回転部、１１……取り
付け板、１２……取り付け縁、１３……環状板、
１４……開き孔、１５……觸動凸縁、１６……標
点、２……下半回転部、２１……柱状壁、２２…
…環状凹溝、２３……掛け孔、２４……リング状
物、２５……輪状片、２６……環状壁、２７……
掛け孔、３……回転ブロツク、３１……凸軸、３
２……回転部、４……頂端部、４１……突出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上面板外縁に沿つて複数の窓が開けられたドー
   ナツ状上面板と、前記上面板の内縁に沿う下向き
   の取り付け板と、該取り付け板を複数個に分断す
   る複数の溝と、前記上面板の外縁に沿う下向きの
   環状板と、前記上面板内面に前記取り付け板を囲
   んで傾斜の緩い部分と垂直部分とからなる波型が
   反転してドーナツ状に複数個並べられた觸動凸縁
   とが一体的に構成される上半回転部と、 内側及び外側両端の凸軸と、側面に異なる色ま
   たは数字もしくは標が全て同一順序で描かれた本
   体と、前記内側凸軸と前記本体の間に設けられた
   多辺体部とから構成される、前記窓と同数個の回
   転ブロツクにして、該回転ブロツクが前記上半回
   転部内部に放射状に配置されたとき前記觸動凸縁
   のすぐ下には前記多辺体部が位置し、前記觸動凸
   縁で前記波型のある箇所では該波型と前記多辺体
   部とが十分に接して回転されるようになつている
   前記回転ブロツクと、 ドーナツ状底と、前記ドーナツ状底の内縁に上
   方に向けて鉛直に設けられた内壁と、前記ドーナ
   ツ状底の外縁に上方に向けて鉛直に設けられた外
   壁とから構成され、前記上半回転部に対して相対
   的に回転可能なように結合したとき前記回転ブロ
   ツクの前記内側及び外側の凸軸を支持して前記回
   転ブロツクが回転可能で放射状に配置されるよう
   に前記内壁及び外壁の頂部それぞれに掛け孔が前
   記窓と同数設けてある下半回転部と、 前記内壁を囲んで前記ドーナツ状底上に配され
   る軟質材料から形成されるリング状物と、 前記内壁を囲んで前記リング状物上に重ねて配
   され、前記回転ブロツクの前記多辺体部に接す
   る、表面が滑らかな材質から形成される輪状片
   と、 前記上半回転部上に被せて前記取り付け板を外
   側へ押し広げて前記上半回転部と前記下半回転部
   との結合を確実にする透明材質の頂端部と、 から構成される知恵輪盤。