JPH0363217A - 浴用剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、皮膚に対して色白効果を有する浴用剤に関す
るものである。

［従来の技術およびその課題］ 浴用剤は入浴に際し、湯にとかして使用するもので、従
来その目的とするところは、大きくわけて次のようなも
のである。

（１）硬水を軟化し洗浄を容易にする。（２）湯に色と
芳香をあたえ、心をやわらげ気分を爽快にさせる。（３
）温泉の有効成分、あるいは薬剤を入れ、治療ないしは
美容効果を出す。（４）皮膚の洗浄を目的とする。

これらの浴用剤はホウ砂、塩化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩を主体として、
これに香料、着色料などを加えたもので簡単に湯に溶け
るものが用いられている。

軟水化剤としては、炭酸ナトリウム（１０水和物・ｌ水
和物）、セスキ炭酸ナトリウム、リン酸すトリウムなど
があげられる。また、殺菌、漂白剤として過マンガン酸
カリクム、過ホウ酸ナトリウムなどが配合され、薬効成
分としては、センキュウ、トウキ、ケイガイ、ハツカ、
イオウ、ホウ砂、湯の花、鉱泉などが配合されている。

植物抽出成分としてカミツレやラベンダーなどが使用さ
れることもある。

また、近年は、従来の浴用剤の目的である皮膚の洗浄、
気分の爽快感、皮膚の治療などの他に色白効果を持たせ
た浴用剤の研究が行われ、漂白、色白効果を有する成分
として知られている、コウジ酸やＬ−アスコルビン酸−
２−リン酸エステル等を浴用剤に配合して、その効果を
あげている（特公昭６３−２７３２２、特開昭６２−９
６４１０）。

コウジ酸を浴用剤に配合すると色白効果が見られ、シミ
・ソバカスの予防等に効果がある。しかしながら、その
色白効果は弱く、毎日使用しても効果があられれるまで
１カ月近くもかかるという欠点があった。

アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、Ｌ−アスコルビン
酸−２−リン酸エステルのようなアスコルビン酸誘導体
も、コウジ酸同様色白効果が見られるが、安定性が悪く
、その色白効果はコウジ酸よりも弱いため、さらに強い
色白効果がある浴用剤が望まれていた。

［課題を解決するための手段］ 本発明者等は、従来の浴用剤の目的である皮膚の洗浄、
気分の爽快感、皮膚の治療などに加えてさらに強力な色
白効果をもたらす浴用剤を開発すべく、鋭意研究を重ね
た結果、浴用基剤にヒノキチオールを含有させることに
より、顕著な色白効果を有する浴用剤を得ることができ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、ヒノキチオールを含有することを
特徴とする浴用剤に関するものである。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明に適用されるヒノキチオールはβ−ツヤプリジン
と同一物質で、化学名が４−イソプロピル−２−ヒドロ
キシ−シクロへブタ−２，４，６−トリエン−ｌ−オン
（Ｃ３゜ｕ＋ｔｏ２）である。

主として、台湾ヒノキ油、青森産ヒバ油等から抽出され
るが、合成的手法によって得られるものも使用可能であ
る。

ヒノキチオールの有効性を示す臨床例は数多く、例えば
、歯槽膿漏に対する治療・予防効果、口臭除去の効果が
あることから、歯磨き剤、歯槽膿漏治療薬に使用され、
円形脱毛症の治療効果あるいは毛髪発育促進作用がある
という臨床報告があることからヘアトニックなどの頭髪
製品への使用例がある。さらには肺結核をはじめとする
結核症の治療効果も報告されている。また、ヒノキチオ
ールは低濃度でチロシナーゼ活性を阻害し、メラニン生
成を抑制することが知られている。軟膏剤、クリーム剤
、ローション剤等にヒノキチオールを配合し、その効果
をあげている（特開昭５６−８３０９、特開昭５６−１
４７７０５）。ところが、シミ・ソバカスは全身に生じ
るものであり、その防止のため身体の一部を対象とする
軟膏・化粧料を全身に塗布することは実用上器しい。

−また化粧料をあまり使用しない女性及び男性などはこ
れらの軟膏やクリーム・バック等の化粧料を日常的に使
用することを好まない。全身を対象とする浴用剤の使用
が望まれるところである。

また、ヒノキチオールは抗菌力が強く、抗菌範囲も広い
ため、デオドラント効果（汗の分解、変臭防止）や浴湯
の腐敗防止効果も有している。ヒノキチオールノ毒性は
たいへん弱く、マウスによるＬＤ−ｏは、７８１．１　
ｍｇ／ｋｇと報告されている。皮膚に対する刺激も少な
く、安全な物質である。

本発明に使用する浴用剤の基剤は一般に浴用剤に使用さ
れている基剤である。例えば、炭酸ガス気泡発生剤とし
て酒石酸、クエン酸、軟水化剤として、炭酸ナトリウム
、リン酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムなどの無機
塩、過マンガン酸カリクムなどの殺菌漂白剤、食塩など
の皮膚活力賦活成分、その他各種の薬用成分ならびに色
素、香料などである。以上の浴用剤の基剤にヒノキチオ
ールを加える。

本発明の浴用剤においてヒノキチオールの添加量は収容
能力２００１２位の浴槽に約０．０５〜２５ｇ、好まし
くはＯ，１ｇ−１５ｇ添加される割合で浴用剤に加える
。かかる特定範囲内でヒノキチオールを配合した場合、
顕著な色白効果を得ることができる。

本発明の浴用剤は散剤、顆粒剤、錠剤、軟カプセル剤、
液剤などの剤形で製品化される。

【発明の効果］ 本発明によるヒノキチオールを配合した浴用剤を使用す
ることによって、日常的で簡便な方法により顔・全身の
シミ・ソバカスの発生予防効果、顔・全身の肌の色白効
果、日光浴で生じた日焼は後のシミ・ソバカスの発生防
止効果、顔・全身を温和に正常な皮膚の色に戻す効果等
を得ることができる。また、本発明によるヒノキチオー
ルを配合した浴用剤は、コウジ酸やＬ−アスコルビン酸
−２−リン酸エステルを配合した浴用剤よりも、高い色
白効果を得ることができる。

［実施例］ 以下本発明を実施例によって示すが、本発明はもとより
これらの実施例のみに限定されるものでるない。また以
下、「％」は「重量％」を意味するものとする。

実施例１ セスキ炭酸ナトリウム　　　　　　３６．０％食塩　　
　　　　　　　　　　　　　８．８％硫酸ナトリウム　
　　　　　　　　４５．０％色素（黄色２０２号）　　
　　　　　　０．２％ヒノキチオール　　　　　　　　
　ｉｏ、ｏ％セスキ炭酸ナトリウム、食塩、硫酸ナトリ
ウムをブレンダーでよくかきまぜながら他の成分を均一
に加え混合する。これをｌｏｇづつアルミバックに分配
、密封して浴用剤とした。

比較例１ 実施例１の配合でヒノキチオールをコウジ酸におきかえ
て実施例１と同様の方法で浴用剤とした。

実施例２ 硫酸ナトリウム　　　　　　　　　　３０．０％食塩　
　　　　　　　　　　　　　　５．０％炭酸水素ナトリ
ウム　　　　　　　５０．０％ヒノキチオール　　　　
　　　　　　１５．０％色素　　　　　　　　　　　　
　　適量。

香料　　　　　　　　　　　　　　適量硫酸ナトリウム
、食塩、炭酸水素ナトリウムをブレンダーでよくかきま
ぜながら他の成分を均一に加え混合する。これをｌＯｇ
づつアルミバックに分配、密封して浴用剤とした。

試　験１ ８月、海岸で背部を４時間曝露した男子６０名を、各２
０名づつ、Ａ、Ｂ、Ｃの３群に分けた。

Ａ群 ヒノキチオールを除いた実施例１の浴用剤を２００℃容
量の浴槽に１バツク（９，０ｇ）づつ加え、毎日１回３
０分の浴用を６０日間続けた。

Ｂ群 比較例１の浴用剤を２００２容量の浴槽に１バツク（１
０，０ｇ）づつ加え、毎日１回３０分の浴用を６０日間
続けた。

０群 実施例１の浴用剤を２００１２容量の浴槽に１バツク（
１０□０ｇ）づつ加え、毎日１回３０分の浴用を６０日
間続けた。

そして、日焼けの状態をＩＯ日ごとに明度を色差計を用
いて測定した。その結果を表１に示した。

表１に示すように、２０〜６０日において本発明による
浴用剤を使用した０群は、使用しなかったＡ群また、比
較例による浴用剤を使用したＢ群より優位に明度が上昇
し、色白効果が認められた。また、かゆみ・かぶれ等の
副作用はまったく生じなかった。

表　　１ （平均値±ＳＤ） 試　験２ 女ａ’４ｏ名を各２０名づつＡ、Ｂの２群に分けた。

Ａ群 実施例２よりヒノキチオールを除いた浴用剤を２００１
２、容量の浴槽に１バツク（８，５ｇ）づつ加え、毎日
１回４５分の浴用を８週間続けた。

Ｂ群 実施例２の浴用剤を２００２容量の浴槽に１パツク（ｉ
ｏ、Ｏｇ）づつ加え、毎日１回４５分の浴用を８週間続
けた。

その後天２に示す方法で官能評価試験を行なった。各２
０人の評点の平均値は表３のとおりである。

表　　２ 表３に示すように、本発明による浴用剤を使用したＢ群
は、使用しなかったＡ群と比較して評点が高い結果にな
っている。特に、肌の張り、くすみにたいしては顕著な
効果を確認することができた。また、かゆみ・かぶれ等
の副作用はまったく生じなかった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ヒノキチオールを含有することを特徴とする浴用剤