JPH0362861B2 - - Google Patents

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JPH0362861B2
JPH0362861B2 JP29526886A JP29526886A JPH0362861B2 JP H0362861 B2 JPH0362861 B2 JP H0362861B2 JP 29526886 A JP29526886 A JP 29526886A JP 29526886 A JP29526886 A JP 29526886A JP H0362861 B2 JPH0362861 B2 JP H0362861B2
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JP
Japan
Prior art keywords
groove
sliding member
window glass
building
upper groove
Prior art date
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Application number
JP29526886A
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English (en)
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JPS63151742A (ja
Inventor
Hiromasa Naka
Norio Nakamura
Hidenori Shishido
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naka Corp
Original Assignee
Naka Corp
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Publication date
Application filed by Naka Corp filed Critical Naka Corp
Priority to JP29526886A priority Critical patent/JPS63151742A/ja
Publication of JPS63151742A publication Critical patent/JPS63151742A/ja
Publication of JPH0362861B2 publication Critical patent/JPH0362861B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築物の層間変位を吸収し、窓ガラ
スの破損を防止するための、建築物の層間変位吸
収機構に関するものである。
(従来の技術) 地震等が発生した場合に、建築物の層間変位を
吸収し、ガラスの破損を防止するためには、例え
ば、特公昭56−9628号公報に開示されているよう
に、建築物の上下階の躯体間に配置されるサツシ
等の下部を下階の躯体に固定し、このサツシ等の
上部を、上階の躯体に形成した支持枠内に、側方
への変位余地を残して係合させたことを特徴とす
るカーテンウオールの層間変位吸収機構が開発さ
れている。
この層間変位吸収機構では、窓ガラスを支持し
たサツシ等の上部が上階の躯体に固定された支持
枠内で側方に相対移動することによつて、建築物
の層間変位を吸収する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前述した従来の層間変位吸収機
構は、パネル状に形成されて上下階の躯体にわた
つて配置される部材に窓ガラスを支持させたもの
であるから、複数の窓ガラスをサツシ等のパネル
状部材を用いずに横方向へ連続的に配設する、い
わゆるサツシユレス工法の建築物には、適用出来
ないという欠点がある。
また、サツシ等のパネル部材の上部と上階の躯
体に形成された嵌合溝との間にはパツキングが介
装されて雨水等の侵入が防止されているが、パネ
ルの上部を摺動可能に支承するのはこれらのパツ
キングであるため、パネル上部の摺動性とシール
性との両立が困難であるという欠点がある。
そこで、本発明の目的は、いわゆるサツシユレ
ス工法の建築物に適用可能で、且つ、建築物の層
間変位の吸収性と雨水等のシール性に優れた、建
築物の層間変位吸収機構を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するため、本発明の建築物の
層間変位吸収機構は、建築物の上階の躯体と下階
の躯体との間に横方向に連続的に窓ガラスを配設
してなる建築物の層間変位吸収機構において、前
記上階の躯体に前記窓ガラスの上縁を保持する上
方溝を形成し、前記下方の躯体に前記窓ガラスの
下縁が挿入される下方溝を形成し、前記窓ガラス
の上縁に該上縁に沿つて延在する滑動部材を固定
し、該滑動部材を前記上方溝内に挿入して前記上
方溝の側壁に当接させ、前記窓ガラスの下縁を前
記下方溝内に挿入して水密状態に固定し、前記滑
動部材の表面に前記上方溝に沿つて延在する可撓
性の突条を形成すると共に、該突条を前記上方溝
の底面に当接させ、前記滑動部材の表面と前記上
方溝の側壁との間には該側壁に沿つて延在する止
水溝を形成したことを特徴とする。
(作用) かかる構成を有する建築物の層間変位吸収機構
によれば、窓ガラスの上縁は滑動部材によつて上
方溝内に摺動可能に支持されているから、地震等
によつて発生した建築物の層間変位は容易に吸収
される。
また、窓ガラス自体には、その上縁に滑動部材
が固定されるのみで、その両側縁はパネル等の部
材で被われることなく露出しているから、いわゆ
るサツシユレス工法を用いた建築物の層間変位吸
収機構として適する。
更に、窓ガラスの上縁に固定された滑動部材は
上方溝の側壁に十分な接触面積を以て当接し得る
から、ガラス面に直角方向へ大きな力が作用して
も窓ガラスは堅固に支持される。
そして、滑動部材に形成した突条と、滑動部材
の表面と上方溝の側壁との間に形成した止水溝と
により、窓ガラスの上縁からの雨水等の侵入は効
果的に阻止される。
(実施例) 第1図ないし第5図は本発明の一実施例を示
し、図中、1はサツシユレス工法で形成された横
連窓の窓ガラスである。窓ガラス1は、第3図に
示すように、建築物2の上階の躯体3と下階の躯
体4との間に配置されるが、窓ガラス1を保持す
るため、躯体3には上方溝5を形成する枠体6
が、また躯体4には下方溝7を形成する枠体8
が、それぞれ固定されている。これらの枠体6,
8は建築物2の窓ガラス取り付け位置に沿つて横
方向に延在し、上方溝5と下方溝7とは一定距離
において対向する。
窓ガラス1の上縁1aには滑動部材9が取り付
けられている。滑動部材9はテフロン材、シリコ
ン材、塩化ビニール材、アルミ等の金属材等で一
体に形成され、接着剤で窓ガラス1の上縁1aに
固定されるか、あるいは上方溝5にあらかじめ嵌
合し、シールする。第1図及び第4図中、10は
滑動部材9と窓ガラス1との間に介装されたシー
リング材をしめす。滑動部材9の上面には可撓性
の突条9a,9bが一体的に形成され、突条9
a,9bは滑動部材9の長手方向に延在する。滑
動部材9の側面には一対の止水溝9c,9c及び
9d,9dがそれぞれ形成され、これらの止水溝
9c,9c,9d,9dも滑動部材9の長手方向
に延在する。
上縁に滑動部材9に取り付けた窓ガラス1は、
滑動部材9を上方溝5内に挿入すると共に、窓ガ
ラス1の下縁1bを下方溝7内に固定して、枠体
6,8間に取り付けられる。下方溝7内にはバツ
クアツプ材11,12,13が配置され、窓ガラ
ス1の下縁1bはこれらのバツクアツプ材11,
12,13によつて支承されてシーリング材1
4,15によつて水密状態に固定される。一方、
上方溝5内に挿入された滑動部材9は、その突条
9a,9bを上方溝5の底面5aに当接させ、更
にその両側面を上方溝5の側壁5b,5cにそれ
ぞれ当接させている。
このようにして建築物2に取り付けられた窓ガ
ラス1,1…は、第2図に示すように配置されて
横連窓を構成する。互いに隣接する窓ガラス1,
1の側縁の後方には、第5図に示すように、窓ガ
ラス1,1の隣接する側縁に亘つて延在するバツ
クマリオン16が配設されている。バツクマリオ
ン16はアルミ型材で構成される。バツクマリオ
ン16はバツクアツプ部材17,18,19を介
して隣接する窓ガラス1,1の側縁付近に当接
し、窓ガラス1,1の側縁部を支持する。バツク
マリオン16の上部には長孔16aが形成され、
長孔16aには上階の躯体3に立設されたガイド
ピン21が挿通されている。ガイドピン21が長
孔16a内で相対的に移動できる範囲で建築物の
層間変位し得る。バツクマリオン16の下部は、
第4図に示すように、ボルト22,23、ブラケ
ツト24、ボルト25、ナツト26によつて下階
の躯体4に固定され、これによつて窓ガラス1,
1の側縁部はバツクマリオン16を介して下階の
躯体4によつて支持されることになる。なお、第
5図中、27,28,29はシーリング材を示
す。
かかる層間変位吸収機構を有する建築物に地震
等の振動が作用し、上階の躯体3と下階の躯体4
との間に層間変位が生じると、窓ガラス1はその
滑動部材9を上方溝5内で摺動させて下階の躯体
4とともに移動し、この層間変位を吸収する。
また、滑動部材9の側面と上方溝5の側壁5
b,5cとの間の空隙から雨水等が侵入しようと
しても、止水溝9c,9dの部分で雨水等を侵入
させようとする毛細管現象が消滅させられるか
ら、雨水等の建築物内への侵入は効果的に阻止さ
れる。更に、上方溝5の底面5aには滑動部材9
の二本の突条9a,9bが常時当接し、滑動部材
9の上面と上方溝5の底面5aとの間の空間を建
築物2の内部に向つて複数の空間に分割している
から、雨水等の侵入はより効果的に阻止される。
また、滑動部材9の上面と上方溝5の底面5a
との間には上方溝5に沿つて延在する空間が形成
され、かつ、滑動部材9はこの空間内で撓むこと
ができるから、第1図中の想像線で示すように、
窓ガラス1はこの空間内で上方溝5に対して上下
方向に相対変位可能である。したがつて、地震等
により建築物2の上階の躯体3と下階の躯体4と
の間に上下方向の相対変位が発生しても、窓ガラ
ス1の破損は防止される。
第6図ないし第12図は、本発明に使用する滑
動部材と上方溝の変更態様の実施例をそれぞれ示
す。これらの図中で、第1図ないし第5図の符号
と同一の符号は同一の部材を示す。
以下、各実施例の特徴のみを述べると、第6図
の実施例は上方溝の底面5aaに止水壁5cを立
設したことを特徴とする。風等の影響で上方溝5
内に侵入してきた雨水もこの止水壁5cに当つて
突条9a,9b間に落下するから、雨水等のそれ
以上の侵入は阻止される。
第7図の実施例の特徴は、第6図の止水壁5c
に加えて、滑動部材9の上面に止水溝9eを形成
したことにある。止水壁5cから落下した雨水等
は止水溝9eに溜まるから、雨水等の侵入は更に
困難になる。
第8図の実施例の特徴は、上方溝5の側壁5b
の外側に止水用の等圧空間5dを張り出し、外気
圧と等圧の空間5dの底部に水抜き孔5eを形成
したことにある。こ実施例によれば、上方溝5内
に侵入した雨水等は空間5dを通つて水抜き孔5
eから排出される。第9図の実施例の特徴は、滑
動部材9の上面に形成した単一の突条9eと止水
壁5cとを水密状態で係合させるとともに、突条
9eの両側に大きな空間を形成し、雨水等の侵入
を阻止したことにある。
第10図の実施例の特徴は、突条9a,9bを
滑動部材9とは別体に形成し、滑動部材9に嵌着
した点にある。かかる構成によれば、滑動部材9
と突条9a,9bの材質が自由に選択できる。
第11図の実施例の特徴は、上方溝5の側壁5
bに複数の突条5fを形成し、これらの突条5f
と滑動部材9の側面との間に止水溝9c,9dを
形成したことにある。
第12図の実施例の特徴は、滑動部材9の側面
に形成された止水溝9c,9dの断面形状を半円
形にしたことにある。
なお、第13図は、本発明の一実施例の層間変
位吸収機構を窓ガラス1の縦縁1cに沿つて取り
付けた状態をしめし、同図中、30は建築物2の
縦方向に延在する支持部材、また30aはこの支
柱部材30に形成された縦溝を示す。その他の構
成は前述の実施例と同様である。
以上の説明から明らかなように、第1図ないし
第13図の層間変位吸収機構はあくまで実施例と
して記載したのであつて、本発明の層間変位吸収
機構はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
(発明の効果) 本発明の建築物の層間変位吸収機構によれば、
窓ガラスが上階の躯体に面内変位可能に支持され
るから、建築物に層間変位が発生しても窓ガラス
の破損は効果的に防止される。
また、窓ガラスの側縁はパネル等で被われるこ
となく露出しているから、いわゆるサツシユレス
工法を用いた建築物に適用出来るという効果を生
じる。
更に、窓ガラスの上縁は滑動部材を介して上方
溝の側壁に当接し、十分な支持面積で支持される
から、ガラス面に大きな風圧等が作用しても高度
の耐久性を有する。
そして、滑動部材と上方溝との間には止水溝や
止水用の空間が並設されるから、雨水等の侵入は
効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の層間変位吸収機構の要部斜
視図、第2図は、サツシユレス工法を用いた横連
窓の建築物の一部正面図、第3図は、第2図のA
−A線に沿う拡大断面図、第4図は、第3図のB
−B方向断面図、第5図は、第2図のC−C部分
断面図、第6図ないし第12図は、本発明に使用
する滑動部材と上方溝の変更態様の断面図、第1
3図は本発明の層間変位吸収機構を窓ガラスの縦
縁に沿つて取り付けた建築物の要部横断面図をそ
れぞれ表す。 1……窓ガラス、2……建築物、3……上階の
躯体、4……下階の躯体、5……上方溝、7……
下方溝、9……滑動部材、9a,9b……突条、
9c,9d……止水溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 建築物の上階の躯体と下階の躯体との間に横
    方向に連続的に窓ガラスを配設してなる建築物の
    層間変位吸収機構において、前記上階の躯体に前
    記窓ガラスの上縁を保持する上方溝を形成し、前
    記下方の躯体に前記窓ガラスの下縁が挿入される
    下方溝を形成し、前記窓ガラスの上縁に該上縁に
    沿つて延在する滑動部材を固定し、該滑動部材を
    前記上方溝内に挿入して前記上方溝の側壁に当接
    させ、前記窓ガラスの下縁を前記下方溝内に挿入
    して水密状態に固定し、前記滑動部材の表面に前
    記上方溝に沿つて延在する可撓性の突条を形成す
    ると共に、該突条を前記上方溝の底面に当接さ
    せ、前記滑動部材の表面と前記上方溝の側壁との
    間には該側壁に沿つて延在する止水溝を形成した
    ことを特徴とする、建築物の層間変位吸収機構。 2 前記止水溝を前記滑動部材の表面に形成した
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の建
    築物の層間変位吸収機構。 3 前記上方溝の底面に前記上方溝の長手方向に
    延在する止水壁を立設したことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の建築物の層間変位吸収機
    構。 4 前記可撓性の突条を前記滑動部材とは別の部
    材で形成し、該突条を前記滑動部材に嵌着したこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の建築
    物の層間変位吸収機構。
JP29526886A 1986-12-11 1986-12-11 建築物の層間変位吸収機構 Granted JPS63151742A (ja)

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JPS63151742A JPS63151742A (ja) 1988-06-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2546547Y2 (ja) * 1990-03-29 1997-09-03 清水建設株式会社 窓ガラスの支持構造

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JPS63151742A (ja) 1988-06-24

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