JPH0361685A - スクロール型圧縮機または真空ポンプにおけるシール部材 - Google Patents

スクロール型圧縮機または真空ポンプにおけるシール部材

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JPH0361685A
JPH0361685A JP19420289A JP19420289A JPH0361685A JP H0361685 A JPH0361685 A JP H0361685A JP 19420289 A JP19420289 A JP 19420289A JP 19420289 A JP19420289 A JP 19420289A JP H0361685 A JPH0361685 A JP H0361685A
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修治 金沢
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徹男 清水
Toshiaki Hirota
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スクロール型圧縮機または真空ポンプにおけ
る改良されたシール部材に関するものである。
(従来の技術) スクロール型圧縮機は一対のスクロール部材をたがいに
かみ合わせろように配置し、一方のスクロールを固定し
他方を自転することなく、一定の半径で公転させ、両ス
クロール部材で囲まれた空間を中央部に移動させながら
縮小してゆき気体を圧縮させるものである。またスクロ
ール型真空ポンプは、圧縮機と比較して固定および可動
の両スクロール間における相対的回転が逆の関係にある
ものである。通常これらのスクロール部材の材質は、い
ずれもアルミニウム合金、鋼などの金属材が用いられる
すなわちスクロール型圧m機または真空ポンプにおいて
は、両スクロール部材間の摺動部のシール性を良好にす
ることがきわめて重要であり、両スクロール部材端面に
はシール部材が嵌入される。
それ故、このようなシール部材に要求されろ性能として
2よ、シール性はもとより耐摩耗性などの摺動性のほか
、耐熱性、耐クリープ性、耐薬品性等があるのである。
ここで従来、このようなシール部材には、主に四フッ化
エチレン樹脂に種々の充填材を添加したものが用いられ
てきた。
たとえば特開昭63−158362号公報には、四フッ
化エチレン樹脂に有機充填材、射出成形可能なフッソ樹
脂を添加し、四フッ化エチレン樹脂の耐摩耗性、耐クリ
ープ性を改良する方法が開示されている。しかし四フッ
化エチレン樹脂を主成分とする紹成物は射出成形が不可
能であり圧縮成形されt二手板を打ち抜く等の方法で所
望の製品を得るため生産性が悪く、当然のことながら製
品コストも高くなり好ましくない。
この点を解決するために、特開昭62−223488号
公報には芳香族ポリエーテルケトン樹脂、ポリアリーレ
ンスルフィド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂を主成分と
する射出成形可能シール部材、また特開昭63−158
362号公報には、芳香族ポリエーテルケトン樹脂を主
成分とする射出成形可能なシール部材料が提示されてい
る。
しかし、これらの樹脂では、圧縮機または真空ポンプ運
転中の高温における耐熱性あるいは圧縮機に使われる冷
媒のフロンガスに対する耐性といった点でいまだ不充分
である。
またスクロール型圧縮機または真空ポンプのシール部材
は、第1図に示したように断面積が小さく、かつ製品長
が長いため、従来の樹脂でもって射出成形を行うには樹
脂の流動性が充分ではなく、成形しづらいという問題点
があった。
さらに摺動性という点においても不十分であった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記従来技術の有している課題を解決
することにあり、特に耐熱性、耐フロンガス性にすぐれ
た射出成形可能で生産性良好なスクロール型圧縮機また
は真空ポンプにおけるシール部材を提供することにある
(課題を解決するための手段) 本発明は、スクロール型圧縮機または真空ポンプにおい
て互いにかみあわせるように配置された一対のスクロー
ル部材の端面に嵌入されるシール部材において、そのシ
ール部材が、サーモトロピック液晶ポリマー95〜40
重量部および炭素化温度が420〜800℃の温度範囲
でかつその平均粒径が10〜100くクロンメートルの
範囲である球状のガラス状炭素5〜60重量部よりなる
組成物を射出成形により成形されたものであることを特
徴とする。
以下にその詳細を述べる。
本発明で言うサーモトロピック液晶ポリマーとは、溶融
時に光学的異方性を示す熱可塑性溶融可能なポリマーで
ある。
このような溶融時に光学的異方性を示すポリマーは、溶
融状態でポリマー分子鎖が規則的な並行配列をとる性質
を有している。光学的異方性溶融相の性質は、直交偏光
子を利用した通常の偏光検査法により確認できる。
サーモトロピック液晶ポリマーは、一般に細長<、偏平
で、分子の長鎖に沿って剛性が高く同軸または並行のい
ずれかの関係にある複数の連鎖伸長結合を有しているよ
うなモノマーから製造される。
上記のように光学的異方性溶融相を形成するポリマーの
構成成分としては (人)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸系化合
物の少なくとも1種、 (B)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合物の少なくと
も1種、 (C)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオー
ル系化合物の少なくとも1種、 (D)芳香族ジチオール、芳香族チオフェノール、芳香
族チオールカルボン酸系化合物の少なくとも1種、(E
)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン系化合物の
少なくとも1種 等があげられる。これ等は単独で構成される場合もある
が、多くは(人)と(C)、(人)と(D)、(人)(
B)と(C)、(人)(B)と(E)、あるいは(A)
 (B) (C)と(E)等の様に組合せて構成される
上記(A1)芳香族ジカルボン酸系化合物としては、テ
レフタル9.4.4’−ジフェニルジカルボン酸、4.
4’−トリフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸1.1,4−ナフタレンジカルボン酸、2
.7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテル−
4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−4゜4
′−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,4′−ジ
カルボン酸、ジフェニルエタン−4,4′−ジカルボン
酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−3,3′−ジ
カルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3′−ジカルボ
ン酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボン酸、1
,6−ナフタレンジカルボン酸のごとき芳香族ジカルボ
ン酸またはクロロテレフタル酸、ジクロロテレフタル酸
、ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジメチル
テレフタル酸、エチルテレフタル酸、メトキシテレフタ
ル酸、エトキシテレフタル酸等、上記芳香族ジカルボン
酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げ
られる。
(A2)脂環族ジカルボン酸としては、トランス−1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、1.3−シクロヘキサンジカ
ルボン酸等の脂環族ジカルボン酸マたはトランス−1,
4−(2−メチル)シクロヘキサンジカルボン酸、トラ
ンス−1,4−(2−クロル)シクロヘキサンジカルボ
ン酸等、上記脂環族ジカルボン酸のアルキル、アルコキ
シまたはハロゲン置換体が挙げられる。
(B)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合物としては、
4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−
ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸または3−
メチル−4−ヒドロキシフェニル、3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−シメチルー4−ヒド
ロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロキシ安息香
酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、6
−ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフトエ酸、6−ヒド
ロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、2〜クロロ−
4−ヒドロキシ安息香酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ
安息香9.2.3−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸
、3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2゜5
−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ−4
−とドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−5−クロロ−
2−ナフトエ酸、6−ヒトロキシー7−クロロー2−ナ
フトエ酸、6−ヒドロキシ−5゜7−ジクロロ−2−ナ
フトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸のアルキル、
アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げられる。
(C1)芳香族ジオールとしては、4.4’−ジヒドロ
キシジフェニル、3.3’−ジヒドロキシジフェニル、
4.4’−ジヒドロキシトリフェニル、ハイドロキノン
、レゾルシン、2,6−ナフタレンジオール、4.4’
−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス(4−ヒドロ
キシフェノキシ)エタン、3.3’−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、1,6−ナフタレンジオール、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳香族ジオールまた
はクロロハイドロキノン、メチルハイドロキノン、t−
ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、メト
キシハイドロキノン、フェノキシハイドロキノン、4−
クロロレゾルシン、4−メチルレゾルシン等の芳香族ジ
オールのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体が
挙げられろ。
(C2)II!環族ジオールとしては、トランス−1,
4−シクロヘキサンジオール、シス−1,4−シクロヘ
キサンジオール、トランス−1,4−シクロヘキサンジ
メタツール、シス−1,4−シクロヘキサンジメタツー
ル、トランス−1,3−シクロヘキサンジオール、シス
−1,2−シクロヘキサンジオール、トランス−1,3
−シクロヘキサンジメタツールのような脂環族ジオール
またはトランス−1,4−(2−メチル)シクロヘキサ
ンジオール、トランス−1,4−(2−クロロ)シクロ
ヘキサンジオールのような脂環族ジオールのアルキル、
アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げられろ。
(C3)脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール
、1.3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール
、ネオペンチルグリコール等の直鎖状または分岐状脂肪
族ジオールが挙げられる。
(DI)芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−1,4
−ジチオール、ベンゼン−1,3−ジチオール、2,6
−ナフタレン−ジチオール、2,7−ナフタレン−ジチ
オール等が挙げられる。
(D2)芳香族メルカプトカルボン酸としては、4−メ
ルカプト安息香酸、3−メルカプト安息香酸、6−メル
カブトー2−ナフトエ酸、7−メルカブトー2−ナフト
エ酸等が挙げられろ。
(D3)芳香族メルカプトフェノールとしては、4−メ
ルカプトフェノール、3−メルカプトフェノール、6−
ノルカー/l−フェノール等が挙げられろ。
(E)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン系化合
物としては、4−アミノフェノール、N−メチル−4−
アづノフェノール、1,4−フェニレンジアミン、N−
メチル−1,4−フェニレンジアミン、N、 N’−ジ
メチル−1,4−フェニレンジアミン、3−アミンフェ
ノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2クロロ
−4−アミノフェノール、4−アミノ−1−ナフトール
、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニル、4−アミ
ノ−4′−ヒドロキシジフェニルエーテル、4−アミノ
−47−ヒドロキシジフェニルメタン、4−アミノ−4
′−ヒドロキシジフェニルスルフィド、4.4’−ジア
ミノフェニルスルフィド(チオジアニリン)、4.4′
−ジアミノフェニルスルボン、 2.5−ジアミノトル
1ンゝ4.4′−エチレンジアニリン、4.4’−ジア
ミノジフェニルメタン、4.4’−ジアミノジフェニル
メタン(メチレンジアニリンL 4.4’−ジアミノジ
フェニルエーテル(オキシジアニリン)等が挙げられろ
本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリマーば、上記
化合物を溶融アシドリシス法やスラリー重合法等の多様
なエステル形成法により製造することが出来る。
本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリマーには、一
つの高分子鎖の一部が異方性溶融相を形成するポリマー
のセグメントで構成され、残りの部分が異方性溶融相を
形成しない熱可塑性樹脂のセグメントから構成されるポ
リマーも含まれろ。
また、複数のサーモトロピック液晶ポリマーを複合した
ものも含まれろ。
これらのサーモトロピック液晶ポリマ の中、好ましくは、 少なくとも一般式 で表わされるモノマー単位を含む(共)重合体であって
、具体的には (I) 等があり、特に耐熱性、低収縮率等の優れた性質を有し
しかも加工性が良好である。
また本発明でいう球状のガラス状炭素とは、結晶寸法の
きわめて小さい乱層構造を基本構造に持ち、微細組織と
しては無配向組織をとっているもので、フェノール樹脂
、フラン樹脂などの熱硬化性樹脂の炭素化によって得ら
れる。その炭素化の方法としては炭素化原料をきわめて
長時間をかけて焼成することがその特徴である。このガ
ラス状炭素は、その物性などからも従来のグラファイト
、炭素m維などの炭素材とは明確に区別されるものであ
る。
本発明においては熱硬化性樹脂を420〜800℃で炭
素化した、平均粒径10〜100Eクロンメートルの球
状のガラス状炭素が使用される。
420°未満で炭素化したものは、サーモトロピック液
晶ポリマーとの混合時あるいはその後のシール部材成形
時に、高融点のサーモトロピック液晶ポリマーを溶融す
るための加熱により未炭素化の熱硬化性樹脂が分解し、
組成物に悪影響を与える。また、800℃をこえる温度
で炭素化したものは相手材が鋼などの鉄材であってもこ
れを傷つけ、かつガラス状炭素は硬度は上がるが脆くな
るために摩擦係数は逆に増加することになるので好まし
くない。
さにら、平均粒径10ミクロンメートル未満のものある
いは100ミクロンメートルを越えろものを使用すると
いずれも耐摩耗性が不充分となる。
また、本発明に用いられる球状炭素の添加量は、サーモ
トロピック液晶ポリマー95〜40重量部に対して、5
〜60重量部である。
サーモトロピック液晶ポリマーが5重量部未満の場合で
は、耐摩耗性が不充分であり、60重量部をこえる場合
には、射出成形性が悪くなり良好な成形品が得られず、
かつ成形品の強度も低下してしまう。
サーモトロピック液晶ポリマーの射出成形において(よ
、溶融流動時にすでに結晶状態を示していることから、
金型内で冷却固化する際に構造変化、比容の変化がきわ
めて少なく、その結果、成形収縮率が小さく精密な成形
品となる。
また、サーモトロピック液晶ポリマーは分子が高度に配
向し、剛直な分子鎖を形成することから線膨張係数が小
さく、広い温度範囲にわたって加工精度も維持できろ。
さらに射出成形時の金型と接する面では、特に分子鎖が
高度に配向したスキン層を形成するため、得られた射出
成形品は、通常の押出成形品などと比較し耐摩耗性にす
ぐれるものとなる。
さらには、圧縮機と真空ポンプの内部は、スクロールの
回転による摩擦熱、または気体の圧縮による発熱により
、200℃前後まで温度が上昇するが、すぐれた耐熱性
を示すサーモトロピック液晶ポリマーにとっては、この
温度は何ら問題とはならない。
また、サーモトロピック液晶ポリマーは溶融時に剪断力
を与えることにより、剪断方向に分子鎖が容易に配向し
てきわめて良好な流動性を示すことから本発明のように
小断面積で製品長の長い成形品においても射出成形が充
分可能である。
さらに本発明におけるサーモトロピック液晶ポリマーお
よび球状炭素からなる組成物はすぐれた耐薬品性を示し
、圧縮機または真空ポンプに利用される種々の薬剤たと
えばフロンガス、潤滑油などに対して、高温においても
侵されろことはない。
本発明の組成物には球状炭素以外にも種々の添加物を配
合する乙ともできる。このような添加物としては、無機
充填材、有機充填材、安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染
料、改質剤等があげられる。このうち特に無機充填材が
重要で、加工性、物性等の改良のためにしばしば用いら
れる。
無機充填材としては、二硫化モリブデン、ブロンズ、タ
ルク、マイカ、り1/−、セリサイト、炭酸カルシウム
、珪酸カルシウム、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニ
ウム、水酸化カルシウム、黒鉛、フッ化黒鉛、チタン酸
カリウム、ガラス繊維、炭素繊維、各種ウィスカー等が
ある。
これらのなかでも、二硫化モリブデン、ブロンズ、黒鉛
を一種類または二種類以上添加することは耐摩耗性の向
上に効果がある。
また、有機充填材として各種の熱可塑性樹脂をあげるこ
とができるが、特にポリテトラフルオロエチレン樹脂に
代表されるフッソ系樹脂が摺動性向上に効果がある。
本発明の部材は、前記組成物を用いサーモトロピック液
晶ポリマーの通常の射出条件と特に変わりな〈従来の射
出成形機により成形される。すなわち、通常はシリンダ
ー温度250〜450℃、ノスル温度250〜450℃
、金型温度50〜200℃、射出圧力500〜1500
kgf/e+jでもって射出成形される。
(発明の効果) 本発明によるシール部材は、以下のような特有な効果が
ある。すなわち、 (1)摩擦、摩耗に対して強く、かつ、フロンガス、潤
滑油に対する耐薬品性にすぐれろ。
(2)特定のサーモトロピック液晶ポリマーであるため
圧縮機または真空ポンプの運転時における高温雰囲気下
でもすぐれた耐熱性を持ち、シール性を良好に保つこと
ができる。
(3)射出成形lζより成形されているために、その表
面スキン層により摺動表面の摩耗性が優れるので摺動性
がよい。
(実施例) 本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものではなく、
本発明の好適な態様を示すものである。
まず、実施例および比較例に使用した原材料を一括して
示す。
■ サーモトロピック液晶ポリマー テレフタル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、および4,4
−ジヒドロキシジフェニルよりなる共重合体(商品名:
ザイダ米国アモコパフォーマンスプロダクッ社製)。
■ ポリアリーレンスルフィド樹脂 (商品名: ライドンP−4、米国フィリップスペトロ
ーリアムインターナシyナル社製)。
■ 芳香族ポリエーテルケトン樹脂 (商品名: ピクトレックスPEEK450G1英国ア
イシーアイ社製)。
■ 球状炭素 球状のフェノール樹脂を、窒素雰囲気下で下記の炭素化
温度で焼成して得たものを使用した。
A:炭素化温度 480℃、平均粒径 50ミクロンメ
ートルB :    l    400℃、  +  
  50ミクロンメートルC:    /l    1
000℃、  //    50ミクロンメートルDエ
   /l    480℃、  0 100ミクロン
メートルE:    tt    480℃、  /l
    5ミクロンメートルF:Aで使用したものと同
じ球状のフェノール樹脂を500℃で焼結したあと機械
粉砕したもの(形状は、不定型の非球状)平均粒径50
ミクロンメートル実施例1〜4 上記の諸原料を第1表に示した割合で配合し、ヘンシェ
ルミキサーで混合したのち、二軸押出機(池貝鉄工社製
: PCM−30型)で溶融混練しく温度420℃、ス
クリュー回転数200rpm)、ベレット状に造粒した
。次にこのペレットを射出成形機(住友重機械工業社製
:ネスタールSG 25型)で、シリンダー湿度400
℃、射出圧力100100O/at/、金型温度150
℃の条件で、^STM D−838に規定された引張試
験片(TYPE 1 )を成形した。
得られた試験片より、サンプルを切り出し、チムヶン式
摩[摩耗試験機で、圧力10kgf/c+/、 1ff
I/see、相手材iコ545c鋼にハードクロムメツ
キを施したものを用い、24時間経過後の摩耗係数を求
めた。
また、同じ試験片をS OOccの耐圧容器に、ffj
J滑油(商品名:スニソ5GSオイル) 150m1と
ともに入れ密封し、さらに冷却しながらフロンガスR−
22を500 g注入した。この耐圧容器を150℃の
シリコンオイル中に48時間浸漬し、4時間冷却後ガス
を抜き、サンプルを取り出し、長さ方向の寸法変化、重
量変化を測定した。さらにこのサンプルを200℃のオ
ーブンに4時間入れ、表面のブリスター(ふくれ)の有
無をみた。
次に第1図に示したシール部材をシリンダー温度400
℃、射出圧1000kg f/ c/ 、金型温度15
0℃で射出成形しその成形性をみた。
さらに同じ条件で、直径5cm、厚み3門の円盤を成形
し、鈴木式摩擦試験機で、圧力30kgf/cl、速度
20m/minの条件で摩擦係数を測定した。
以上の結果を第1表にまとめて示した。
なわ、上で成形した第1図のシール部材を、スクロール
部材がアルミニウム合金製のスクロール型圧縮機の両ス
クロー上部材端面に第2図および第3図に示すように嵌
入してスクロール型圧縮機を完成させ、摺動部に潤滑油
(商品名:スニソ5GSオイル)を用いながらこれを6
ケ月間運転した後、該部材を取り出しその表面状態を調
べたが特に変化はみられなかった。
比較例1〜6 前記諸原料を第2表に示した割合で配合し、実施例と同
様にペレット造粒、引張試験片、円盤およびシール部材
の成形を行い評価を行った。結果を第2表に示した。
比較例7〜8 サーモトロピック液晶ポリマーに替えて、ポリアリーレ
ンスルフィド樹脂および芳香族ポリエーテルケトン樹脂
を用いて同様に評価を行った。ただし、球状炭素との二
軸押出機による混線および射出成形は、ポリアリーレン
スルフィド樹脂については320℃、芳香族ポリエーテ
ルケトン樹脂については360℃で行った。その他の条
件は同じである。結果を第2表にあわせて示した。
ここで実施例1〜4と比較例1〜6を比べると実施例1
〜4Zよ、サーモトロピック液晶ポリマーと球状炭素の
割合、および球状炭素の炭素化温度、平均粒径がすべて
望ましい範囲にあろため、摩耗係数、射出成形性ともに
すぐれている。
これに対して、比較例1では、組成物中の球状炭素の量
が少ないため摩耗係数が大きくなり、比較例2では、球
状炭素が60重量部を越えるため射出成形性が悪くなる
さらに比較例3〜5では、球状炭素の炭素化温度、平均
粒径が望ましい範囲をはずれた場合には、摩耗係数、耐
薬品性、射出成形性すべてを満足させることができない
ことを示している。
また比較例6では、炭素の形状が非球状の場合には望ま
しくないことを示している。
さらに比較例7〜8では、従来使用されてきたポリアリ
ーレンスルフィド樹脂、芳香族ポリエーテルケトン樹脂
がサーモトロピック液晶ポリマーよりも、耐薬品性、射
出成形性で劣るという結果を示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるスクロール型圧縮機または真空
ポンプに用いられろシール部材の一例である。第2図は
本発明によろり−上部材をスクロール部材に組み込んだ
例である。 第3図は第2図でA−B面で切断した時の断面図である
。 1・・・・・シール部材  2・・・・・・スクロール
部材  3・・・・・・端面。 第1図 第2図゛

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スクロール型圧縮機または真空ポンプにおいて互
    いにかみあわせるように配置された一対のスクロール部
    材の端面に嵌入されるシール部材において、そのシール
    部材が、サーモトロピック液晶ポリマー95〜40重量
    部および熱硬化樹脂を420〜800℃の温度範囲で炭
    素化して得られた平均粒径が10〜100ミクロンメー
    トルの範囲にある球状のガラス状炭素5〜60重量部よ
    りなる組成物を射出成形によって成形されてなることを
    特徴とするスクロール型圧縮機または真空ポンプにおけ
    るシール部材。
  2. (2)サーモトロピック液晶ポリマーが少なくとも下記
    一般式であらわされるモノマー単位を含む(共)重合体
    である請求項(1)に記載のスクロール型圧縮機または
    真空ポンプにおけるシール部材。 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼
  3. (3)サーモトロピック液晶ポリマーが全芳香族ポリエ
    ステルである請求項(1)又は(2)に記載のスクロー
    ル型圧縮機または真空ポンプにおけるシール部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1995006820A1 (fr) * 1993-09-02 1995-03-09 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Compresseur a helice
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