JPH036154Y2 - - Google Patents

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JPH036154Y2
JPH036154Y2 JP15245684U JP15245684U JPH036154Y2 JP H036154 Y2 JPH036154 Y2 JP H036154Y2 JP 15245684 U JP15245684 U JP 15245684U JP 15245684 U JP15245684 U JP 15245684U JP H036154 Y2 JPH036154 Y2 JP H036154Y2
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elastic
piezoelectric
rail
sliding
piezoelectric vibrators
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は、圧電セラミツクによる振動を利用
した圧電形超音波モータ、特に回転運動を行うも
のに関する。
[考案の技術的背景とその問題点] 従来、回転運動を行うものとして鉄心と巻線を
有するモータが使用されているが、構造が複雑で
重いこと、磁束が外部に漏れること、電源投入時
突入電流があり電源遮断時に高い逆起電圧を発生
するなどの問題があつた。このため近年、 BaTiO3やPZTなどの圧電セラミツクによる振
動を応用した圧電形超音波モータが提案されてい
る。第7図に圧電形直線モータの基本構造を示す
が、金属、プラスチツクなどの弾性体からなる弾
性体レール1と、該レール1の一端または両端に
BaTiO3やPZTなどの圧電セラミツクからなる圧
電振動子2と、前記レール1に加圧接触させた摺
動体3からなる。この圧電振動子2のいずれか一
方を圧電振動子の共振周波数の交番電圧で駆動す
ると、弾性体レール1には第8図に拡大図で示す
ような弾性波が発生し、レール1上を伝播する。
このとき弾性体レール1表面の質点4は波の進む
方向とは逆向きの楕円運動を行つており、この波
は1波長毎に頂点5をもつていてレール1上に摺
動体3を加圧接触させると、摺動体3のレール1
に接する面は弾性波の頂点5のみに接触するの
で、摺動体3はレール1との摩擦力によつて楕円
運動の方向すなわち弾性波の伝播方向とは逆向き
に移動する。第7図で駆動されていない他の圧動
振動子2はレール1上に発生する弾性波が効率よ
くレール1上を伝播するようにインピーダンス整
合をとるものである。
このような圧電形超音波モータは、構造が簡単
で直線運動が直接得られ、停止時は摩擦で摺動体
がレール上に固定されるので位置精度が高いなど
の特徴を有する反面、回転運動は得ることができ
ず、また摺動体に生ずる力はレールと摺動体の接
触部分に存在する波数に比例するため、大きな力
を得るには大形化する欠点を有していた。
[考案の目的] この考案は、大きなトルクを有し、小形の回転
運動を行う圧電形超音波モータを得ることを目的
としたものである。
[考案の概要] この考案になる回転運動を行う圧電形超音波モ
ータは、金属またはプラスチツクなどの弾性体か
らなり組合せて円環状を成す2個以上の円弧状の
弾性体レールと、該弾性体レールの組合せによつ
て前記円環状の成す面に対して直角に該弾性体レ
ール間の空隙部をはさんで固定した4個以上の圧
電振動子と、該圧電振動子を固定した弾性体レー
ルの反対面に加圧接触させた摺動円板とを具備し
たものである。
[考案の実施例] 第1図に正面図、第2図に平面図、第3図に側
面図を示すように、金属またはプラスチツクなど
の弾性体からなる円環の2個所を切断して2本の
円弧状の弾性体レール11を作成する。該弾性体
レール11は前記のように円環を切断してもよい
が、組合せて円環状を成すものであればよい。該
弾性体レール11はその断面が例えば円形、角形
(例えば三角形、六角形、八角形などの多角形を
含む)であり、それぞれの空隙部12をはさんで
前記円弧状の弾性体レール11を組合せた円環状
が成す面に対して直角に圧電振動子13,14お
よび15,16を溶接、ロウ付けなどにより固定
する。また該圧電振動子13,14および15,
16を固定した面の反対面に摺動円板17を加圧
接触させるが、この摺動円板17の加圧接触はス
プリングなどを使用して前記弾性体レール11に
強く押し付けられる。なお18は摺動円板17に
設けた出力軸である。このような構成からなる圧
電形超音波モータでは、1本の弾性体レール11
に固定された2個の圧電振動子のうちの1個例え
ば13,15を圧電振動子の共振周波数の交番電
圧で駆動するとともに、他の圧電振動子例えば1
4,16に抵抗やインダクタンスを接続してイン
ピーダンスの整合をとると、圧電振動子13,1
5に生ずる振動によつて弾性体レール11に弾性
波が発生する。該弾性波は前記インピーダンス整
合用の圧電振動子14,16の方向に向かつて弾
性体レール11上を伝播する。このとき弾性体レ
ール11上の質点は、前述の第8図に示したよう
に弾性波の進行方向とは逆向きに楕円運動を行つ
ているので、弾性体レール11に加圧接触してい
る摺動円板17は弾性波の頂点に接触して弾性体
レール11における質点の楕円運動の方向に摩擦
で送られ回転運動を行うものである。本考案にな
る圧電形超音波モータでは摺動円板17は弾性体
レール11上に生ずる全ての質点に発生する力を
利用できるため効率的に回転運動が得られるこ
と、円環を分割した円弧状の弾性体レール11を
使用したので各弾性体レール11毎に駆動点を有
するので弾性体レール11による進行波の減衰が
小さく推力が大きいこと、該進行波の減衰が小さ
いことにより圧電振動子を小さくできること、駆
動周波数を上げることができるため圧電振動子を
薄くすることができることなどから小形の圧電形
超音波モータを得ることができる。
なお実施例では円環を2分割した2個の円弧状
の摺動円板17を用いた場合について述べたが、
円環を3分割や4分割など多分割した複数個の円
弧状の摺動円板を用い、それぞれに圧電振動子を
固定しても同効である。また上記実施例は本孝案
になる圧電形超音波モータを原理的に説明したも
のであるが、第4図、第5図、第6図には具体的
な構造図を示す。第4図において21は弾性体レ
ール、22,23は圧電振動子、24は摺動円
板、25は摺動円板の出力軸、26は摺動円板2
4とケース27内面との間に介挿して摺動円板2
4を加圧する圧縮コイルばねであり、該ケース2
7に、圧電振動子22,23を固定した弾性体レ
ール21、出力軸25を有する摺動円板24、圧
縮コイルばね26を順に積層し、前記出力軸25
をケース27より突出させて超音波モータを構成
してある。この第4図では弾性体レールに摺動円
板を加圧接触させる手段として圧縮コイルばねを
使用した場合を示し、第5図は板バネ36、第6
図はゴムなどの弾性体46を使用した例を示した
ものである。
[考案の効果] この考案によれば、圧電振動子の発する弾性波
を有効に利用でき、進行波の減衰が小さいので推
力が大きく小形化できる特徴を有する回転運動を
行う圧電形超音波モータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる圧電形超音波モータの構
成を示す正面図、第2図は本考案になる圧電形超
音波モータの平面図、第3図は同じく側面図、第
4図〜第6図は本考案になる圧電形超音波モータ
の構造を示す正断面図であり第4図は摺動円板の
加圧接触手段として圧縮コイルばねを用いた実施
例、第5図は同じく板ばねを用いた実施例、第6
図は同じく弾性体を用いた実施例、第7図は従来
の圧電形直線モータの構成を示すブロツク図、第
8図は圧電形モータの動作原理を示す斜視図であ
る。 11……円弧状の弾性体レール、12……切断
部、13,14,15,16……圧電振動子、1
7……摺動円板、18……摺動円板の出力軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属またはプラスツクなどの弾性体からなり組
    合せて円環状を成す2個以上の円弧状の弾性体レ
    ール21と、該弾性体レール21の組合せによつ
    て前記円環状の成す面に対して直角に該弾性体レ
    ール21間の空隙部を挟んで固定した4個以上の
    圧電振動子22,23と、該圧電振動子22,2
    3を固定した弾性体レール21の反対面に接触さ
    せた出力軸25を有する摺動円板24とを具備
    し、前記圧電振動子22,23、弾性体レール2
    1、摺動円板24を順に積層してケース27に収
    納し、該ケース27から前記出力軸25を突出さ
    せるとともに、ケース27内面と摺動円板24と
    の間に加圧用ばね材26を介挿させた回転運動を
    行う圧電形超音波モータ。
JP15245684U 1984-10-08 1984-10-08 Expired JPH036154Y2 (ja)

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JP15245684U JPH036154Y2 (ja) 1984-10-08 1984-10-08

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Publication Number Publication Date
JPS6168690U JPS6168690U (ja) 1986-05-10
JPH036154Y2 true JPH036154Y2 (ja) 1991-02-15

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