JPH0361499B2 - - Google Patents

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JPH0361499B2
JPH0361499B2 JP59052446A JP5244684A JPH0361499B2 JP H0361499 B2 JPH0361499 B2 JP H0361499B2 JP 59052446 A JP59052446 A JP 59052446A JP 5244684 A JP5244684 A JP 5244684A JP H0361499 B2 JPH0361499 B2 JP H0361499B2
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JP
Japan
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catalyst
hcl
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carrier
compound
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JP59052446A
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JPS59179155A (ja
Inventor
Kabaterura Enriko
Boshi Aresandoro
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MONTEHORIMERI SpA
Original Assignee
MONTEHORIMERI SpA
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/72Copper
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/15Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens with oxygen as auxiliary reagent, e.g. oxychlorination
    • C07C17/152Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens with oxygen as auxiliary reagent, e.g. oxychlorination of hydrocarbons
    • C07C17/156Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens with oxygen as auxiliary reagent, e.g. oxychlorination of hydrocarbons of unsaturated hydrocarbons

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、エチレンのオキシクロリネーシヨン
により行なわれる1,2−ジクロルエタン(以
下、DCEと言う)の合成のための担持触媒に関
し、この触媒は流動床で使用される。 HCl及びO2(又はこれを含有する気体)による
C2H2の触媒気相オキシクロリネーシヨンは完全
に公知であり、DCEを製造しかつそこから後の
工程で(加熱分解により)塩化ビニルを得る際に
広く使用されている。 同様に、オキシクロリネーシヨン反応とエチレ
ンからCO及びCO2への燃焼との両者により放出
される相当な熱量を除去するため、触媒物質を流
動床の形で使用することも公知である。ほぼ完全
に等温性の条件を実現する流動床工程は従来最も
成功を収めたものである。 オキシクロリネーシヨンを促進する触媒組成物
は既に記載されている。最も一般的なものは、異
なる量で微球状支持体(一般にAl2O3)に担持さ
れた銅化合物(一般に塩化物)に基づくものであ
り、粒度分布及び摩耗耐性の点で流動床に使用す
るのに適している。しかしながら、従来記載され
ている組成物は、工業規模での充分な開発を制限
しかつ或る場合には妨げるような多くの欠点を有
する。たとえば、HClに関し高いDCE収率を特徴
とする触媒組成物も存在するが、これは貧弱な流
動化(限界的な脱流動化)の現象が発生してエチ
レンに対するDCE収率がかなり不充分となるの
を防止するためHClに関しC2H4の大過剰を用い
て操作せねばならない。DCEに関するC2H4の過
剰は実際上DCEに変換することができず、した
がつて未反応のC2H4として排気ガスと共に或い
は二酸化炭素として(CO及びCO2)除去される。 他方、触媒床の貧弱な流動化という特定の問題
を引き起こさずにHClに対しC2H4の小過剰を用
いて操作することができ、したがつてC2H4に対
して高いDCE収率で操作することができるが、
その反面低いHCl変換率をもたらすような組成物
が存在する。後者の場合、腐食を防止するため、
HClに耐える特殊の装置を使用する必要がある。
さらに、未変換のHClをアルカリで中和する必要
があり、その結果技術的負担が増大する。さら
に、Al2O3とは異なるキヤリヤ、たとえばSiO2
はシリカ−アルミナを使用すること、或いは
CuCl2と共にアルカリ若しくはアルカリ土類金属
及び稀土類よりなる他の化合物(一般に塩化物)
の触媒中の存在を特徴とする組成物も存在する。 流動床において燃焼の程度を減少させるため、
CuCl2、アルカリ土類塩化物及び稀土類塩化物に
基づく組成物の使用を教示したイタリヤ特許第
690193号を引用することができる。同様に、固定
床若しくは流動床におけるCuCl2及びアルカリ土
類塩化物に基づく触媒組成物を例示する英国特許
第971996号を引用することもできる。これら組成
物のいずれも、満足しうる工業的開発については
全ての欠点を完全には解消ぜす、すなわち: C2H2に対し不充分なDCE収率; HClの不充分な変換率; 貧弱な流動化(限界的な脱流動化)、 が残存する。 これらの欠点の重要性、すなわちこれら欠点を
除去する重要性を充分に理解するため、典型的に
は従来記載された触媒につき貧弱な流動化現象に
関するさらに特殊の情報を与えるのが有用であ
る。この反応は次式により示すことができる: C2H4+2HCl+1/2O2 =Cl−CH2CH2−Cl+H2O これはC2H4に関し100%のDCE収率を得るには
酸素の他にHClとC2H4との混合物を少なくとも
2のモル比で供給せねばならないことを意味す
る。たとえば、反応器へHCl及びC2H4を1.86のモ
ル比で供給すれば、C2H4に対する最大理論DCE
収率は1.86:2×100=93となる。得られる収率
は、一般にHClの変換が不完全であるためこの数
値より低いものである。事実、 R=HCl/C2H4モル供給比; C=HClの変換% =(1−出口におけるHClモル/入口におけるHClモ
ル)×100 とすれば、エチレンに対するDCE収率は式:
DCE収率=R/2×Cにより概算され、したがつて
高収率を得るためにはRとCとの両者をできるだ
け高くせねばならない。公知技術にしたがつて製
造される微球状Al2O3に担持されたCuCl2に基づ
く触媒よりなる流動床反応器においては、次の現
象が生ずる: −HCl/C2H4供給比を比較的低くすると(たと
えば19モルよりも低い)、流動化は良好となる
が、上記の理由によりエチレンに対するDCE
収率は制限される(たとえば95%未満)。 −HCl/C2H4比を上記の数値より増大させると、
流動化は悪化しかつHCl変換率が減少する;こ
の悪化は試験ガラス反応器で肉眼的に感知する
ことができ、次第に増大する直径の気泡数が暫
時増加することにより判明する。気泡の直径が
ほぼ反応器の直径に等しくなると触媒床の「破
壊」が起こり、すなわち床内において「空」領
域と「充填」領域とが交互に形成され、極端な
状態では触媒が反応器から排出される。 工業的反応器においては悪化は大して顕著に表
われないが、サイクロンの脚部に目詰まりが生ず
ることによるサイクロン中への触媒の異常な損失
が明らかとなり、サイクロンの頂部で分離された
触媒を触媒床中へ戻すことができなくなる。いず
れにせよ、正常な操作を行なうことが不可能にな
り、良好な流動化を回復するまでHCl/C2H4
給比を減少させるか、或いは極端な場合には反応
体の供給を切換える必要が生ずる。 これらの現象の原因は一般にいわゆる「粘着
性」とされており、この粘着性は触媒床における
単一粒子の自由移動又は往復移動を妨げる。何故
なら、流動化するのが困難であり(これにより気
泡が生ずる)かつ僅かしか流動しない(これによ
りサイクロン脚部の目詰りが生ずる)凝結物が形
成されるからである。 この粘着は、HCl/C2H4供給比の増大に関連
してのみ観察されかつ可逆的である。このことは
全て、この現象の原因が前記比に殆んど影響され
ないキヤリヤによるのでなく、触媒の活性部分、
すなわちCuに依存することを意味する。事実、
多くの速度論的研究の結果を分析すると、殆んど
常に次のメカニズムが認められる: 1 DCE及びCu2Cl2を生成するためのC2H4
Cu2Cl4との反応; 2 Cu2OCl2を生成するためのO2(空気)による
CuCl2の酸化; 3 再びCu2Cl4及びH2Oを生成するための2HCl
とCu2OCl2との反応。 換言すれば、Cuは循環的にCu2Cl4(塩素化Cu)
からCu2Cl2(還元型Cu)を介してCu2OCl2(オキシ
塩化Cu)まで、次いで最後にCu2Cl4へ移行する。
これらの間の平衡は実質的にHCl/C2H4供給比
に依存し、この比が増大すると塩素化型が主体と
なり、またこの比が低い値になるとオキシ塩化型
が主体となる。 かくして、粘着の発生は、HCl/C2H4比が増
大する際のCu2Cl4の優勢により説明することがで
きる。他方、重合体を形成するCu2Cl4の傾向の証
拠もある〔シー・エヌ・ケニー・Catal・Rev・
Sci・Eng、第11(2)巻、第197頁(1975)〕。 これら問題の1つの解決策はイタリヤ特許第
25941A/81号により示唆され、ここには上記触
媒に典型的な欠点を持たない触媒の製造方法が記
載されている。この方法は、Al2O3上に支持され
たCuCl2よりなる予備成形触媒にMgCl2の水溶液
を含浸させ、その後に触媒を乾燥させかつ300℃
までの温度にて空気中で活性化させることからな
つている。この触媒は優秀な性能を有するにも拘
わらず、より良好な特徴を示す触媒を製造するの
に有用である。 本発明の1目的は、流動床に使用するのに適し
かつ満足な工業的開発に対し要求される特徴、す
なわち: C2H4に対し高いDCE収率; HClの高い変換率; 優秀な流動化特性、 を最も良く示すようなDCEへのC2H4オキシクロ
リネーシヨンに対する触媒を最も簡単かつ効果的
な方法で提供することである。 したがつて、本発明は、Cu金属として1〜10
重量%の含有量に相当する量のCu化合物を好ま
しくは微球状Al2O3、微球状SiO2及び微球状シリ
カ−アルミナよりなる群から選択されるキヤリヤ
上に含んでなる、流動床におけるC2H4オキシク
ロリネーシヨンによる1,2−ジクロルエタンの
合成用の担持触媒において、XPS分析(この
XPS技術は厚さ2〜3nmの表面層の分析を可能
にする)により測定して外部Al/外部Cuのモル
比が、式 Y=触媒中に存在する全Al/触媒中に存在す
る全Cu よりも少なくとも40%大きいことを特徴とする担
持触媒に関するものである。 好ましくは、モル比(外部Al/外部Cu)は
20:1以上であり、かつキヤリヤの外表面におけ
るCu濃度は0であるか、又は分析した表面層の
直下に存在する層のCu濃度よりもずつと低い。
モル比(外部Al/外部Cu)が40:1〜53:1で
ある場合に興味ある結果が得られる。この触媒は
有利にはさらにMg化合物をも含み、このMg化
合物の量は一般にCu1モル当り0.2〜0.8モルのMg
である。 粒子の外表面における低いCu濃度を特徴とし
かつ満足しうる工業的開発に要求される特徴を有
するような触媒を得るには、種々の方法にしたが
うこともできるが、特に次の2つの方法が挙げら
れる。 () 第1の方法は、Al2O3に担持されたCuCl2
基づく通常の種類の予備成形触媒にその乾燥状
態で、触媒中に存在するCu1モル当り少なくと
も1当量に相当する量の強酸(たとえばHCl)
を含有しかつ好ましくは触媒中に存在するCu1
モル当り0〜1モルの量のMgCl2をも含有する
水溶液(キヤリヤの細孔容積にほぼ等しい容
量)を含浸させ、好ましくはこの触媒を含浸後
にたとえば110℃で乾燥させ、次いで空気中で
たとえば180℃〜300℃にて4時間活性化させる
ことを特徴とする。このようにして、出発予備
成形触媒中に存在するCuの大部分が外表面か
ら除去されている触媒を得ることができる。 () 第2の方法は、キヤリヤにその乾燥状態
で、金属として表わして1〜10重量%のCu量
を最終触媒中に付加させるような量のCu化合
物を含有しかつさらにCu1モル当り少なくとも
1当量の酸及び0〜1モルのMgに等しい量の
酸及びMg化合物をも含有する水溶液(キヤリ
ヤの細孔容積にほぼ等しい容量)を含浸させ、
この触媒を好ましくは含浸後に乾燥させ、次い
で180℃〜300℃の温度にて空気中で活性化させ
ることを特徴とする。 さらにこの場合、外表面上にCu含有量が最少
に保たれるような触媒を得ることができる。Mg
化合物は、好ましくはたとえば塩を使用する場
合、Cu塩が生ずるのと同じ酸からMg塩が生ずる
という意味で、Cu化合物に対応する。同様に、
前記塩はCu化合物に対応せねばならない。Cu化
合物がCuCl2である場合、酸はHClであり、また
Mg化合物はMgCl2である。 本発明による触媒は、X線光放出分光光度法
(すなわち、XPS)として知られる技術により行
なわれる測定から得られるように、粒子の外表面
に対するCuの最少若しくはO濃度(いずれにせ
よ、上記した触媒よりも明らかに低い)を特徴と
し、かつ優秀な流動化特性を示すと共に、高い
HCl変換率を維持し、さらに高いHCl/C2H4
の場合にはC2H4に対し高いDCE収率に達するこ
とができる。HCl/C2H4供給比に応じて、変換
サイクルの点及び種々の形態(Cu2Cl2、Cu2Cl4
ど)の間の平衡の点で興味があるが、内部Cuは
粘着現象を起こさず、寧ろこの現象は異なる粒子
間に生じうる接触領域にて起こる。 本発明による触媒の主たる特徴は、活性部分が
キヤリヤの細孔内部にほぼ完全に隔離されてお
り、そのため外表面におけるCu濃度がXPS測定
により示されるように最小値であるか、或いは慣
用の触媒よりもずつと低く、その最小濃度に長時
間の後にも留まることである。 この触媒の使用は、何ら貧弱な流動化を伴なわ
ずに高いHCl/C2H4の供給比及び(特に触媒が
Mgを含有する場合)高いHCl変換率を使用して
流動床内で反応を行なうことを可能にし、したが
つて高いDCE収率(C2H4に対すが)が次式によ
つて得られる: DCEの収率=R×C/2。 オキシクロリネーシヨンの操作条件は、従来記
載された触媒に典型的な条件とは実質的に異なつ
ている。 C2H4、HCl及びO2を含有する気体(一般に空
気)は気相で供給され、次いで200〜250℃、好ま
しくは220〜235℃の温度まで予備加熱される。 他の操作パラメータは、一般に次の範囲内であ
る: (A) DCE、H2O及びHClの凝縮後における気体
排気物中のO2濃度が3〜10容量%となるよう
な空気/C2H4比。 (B) 触媒床の良好な流動化条件及びHClの充分高
い変換率並びに触媒の種類に依存する条件に適
合するできるだけ理論値(2/1モル)に近い
HCl/C2H4比。 (C) 接触時間(流動状態における触媒床の容積
と、触媒床に存在する温度及び圧力条件におけ
る反応体混合物の容量流速との間の比として表
わす)。これは実質的に触媒の種類に依存する。
一般に、これは10〜40秒、好ましくは20〜30秒
である。 (D) 気体の線速度。最小流動化速度と牽引速度と
の間の範囲内にあり、これら両者はそれぞれ触
媒の種類につき典型的であり、一般にこの速度
は10〜50cm/s、好ましくは20〜40cm/sであ
る。 (E) 反応の間の全圧力(気相における反応体と固
相における触媒との間の有効接触を達成するの
に適する)。一般に、大気圧より高く、
600KPaまでの圧力が使用される。それより高
い圧力においては、圧縮作用によりエネルギー
の無駄が生ずる。 以下の例により、本発明を説明するが、これら
のみに限定されない。 種々の例に共通する操作条件 これらの例(予備成形触媒「A」を除く)に挙
げた触媒は、乾燥状態で水溶液を含浸させ、110
℃で乾燥し、かつ180°又は300℃の温度にて空気
中で4時間活性化させることにより調製し、これ
らを第1表に示すが、この表はXPS分析の結果
をも示している。Cuの外部表面濃度の測定は
XPS技術〔シー・デイー・ワグナー、「ハンドブ
ツク・オブ・メーレイ・ホトエミツシヨン・スペ
クトロスコピー」、パーキン・エルマー・カンパ
ニー、エデン・プライリー(1979)〕に従い、X
線照射及び固体により放出される電子のエネルギ
ーレベル及びエネルギー強度の測定に基づいて行
なつた。電子のエネルギーレベルは元素に関し特
性的であり、またエネルギー強度は表面から実質
的に2〜3nm(20〜30〓)の深さに至る試料の
容量に存在する原子の個数に比例する。触媒の平
均粒度は約5μ(一般に20〜80μの範囲が挙げられ
る)であるため、原子濃度の測定は粒子の直径の
約1/1000、すなわち実質的にその外表面に相当す
る。少量の試料(僅か数mg)を、純粋なインジウ
ム板の上に押付けて、数平方mmに相当する分析し
うる表面積を得る。次いで、これら試料を高減圧
下、すなわち2×10-7Paの基礎圧力にて、400W
で操作するMg陽極(マグネシウムのKd照射)を
備えたX線源を使用して分析した。存在する元素
の光放出スペクトル、すなわちO/1s、C1/2p、
Mg/2p、A1/2pを、データをデジカル化して得
るのに適しコンピユータを用いかつ最大の信号ノ
イズ比により、高分子能の条件下で測定した。バ
ツクグランドノイズを除去した後、光放出ピーク
の面積を積分により計算し、かくして得られた強
度の値を各感度係数につき補正し、この強度は各
元素の表面原子濃度に正比例した。 例 1〜6 (触媒の製造) 触媒「A」は、微球状アルミナキヤリヤに支持
されたCuCl2に基づきかつ5重量%のCu含有量
(金属として)を有する通常(市販されている)
の予備成形された比較触媒である。また、比較触
媒「B」は、キヤリヤ(平均粒径50μの微球状ア
ルミナよりなる)にその乾燥状態でCuCl2を含有
する水溶液(キヤリヤの細孔容積に等しい容量)
を含浸させ、かくして5重量%の最終Cu含有量
(金属として表わす)を有する触媒を得ることに
より調製した。外部被覆度はAl/Cu比によつて
良く表わすことができ、この比は対応する量の酸
素及び塩素における変化とは、無関係にAl原子
に対するCu原子の「頻度」を与える。このよう
にして、触媒A及びBの外表面は第1表に示すよ
うにAl原子10個当りのCu原子の存在により特性
化される。 触媒「A/1」は、乾燥状態の触媒「A」にこ
の触媒中に存在するCu1モル当り2モルのHClと
0.75モルのMgCl2とを含有する水溶液(触媒の細
孔容積に等しい容量)を含浸させて調製した。第
1表によれば、外表面のCuは触媒Aよりも4倍
低下する。 触媒「B/1」は、触媒Bを調製するのに使用
したキヤリヤにその乾燥状態で水溶液(キヤリヤ
の細孔容積に等しい容量)を含浸させて調製し
た。この溶液は次のものを含有した: 触媒の全重量に対し5重量%のCuを得るよう
な量のCuCl2; Cu1モル当り2モルのHCl; Cu1モル当り0.75モルのMgCl2。 第1表によれば、触媒B/1は触媒Bに比べて
4〜5倍減少した外表面のCu濃度を有する。最
も意味のある比につき下記に要約する。
【表】
【表】 例 7〜26 (触媒の挙動) 600KPaまでの圧力に耐えうる直径4cmかつ高
さ3mのガラス反応器中に調製触媒を導入し、次
いでこれらを次の条件下で流動床(C2H4のオキ
シクロリネーシヨン)につき試験した:P=4絶
対気圧;触媒時間:28秒;空気/C2H4=3.2(モ
ル)。オキシクロリネーシヨン温度及び比R=
HCl/C2H4の数値を結果と共に第2表に示す。
「流動化」における“貧弱”は、操作開始から数
十分で流動床中の粒子が徐々に粘着性を増して互
いに結合し、粒子の流動化が困難になることを表
わす。“脱流動化”は、操作の開始直後に流動床
中の粒子の急速な粘着現象が生じることを表わ
す。 例7〜16は、外表面Cuの低濃度に対応して触
媒A/1の良好な流動化特性が高いHCl/C2H4
比で得られて、触媒Aよりも良好なDCE収率を
与えることを示している。第1図のグラフからこ
の比較は一層明らかとなる。同じことが、例17〜
26についても言え、したがつて触媒Bよりも触媒
B/1が優秀であることも言える(第2図参照)。
図面において、点線は貧弱な流動化に相当する。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は比較触媒と本発明による触
媒との性能比較を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Cu金属として1〜10重量%の含有量に相当
    する量のCu化合物を、Al2O3、SiO2及びシリカ−
    アルミナよりなる群から選択されるキヤリヤ上に
    含んでなる、流動床におけるC2H4オキシクロリ
    ネーシヨンによる1,2−ジクロルエタンの合成
    用担持触媒において、XPS分析により測定して
    外部Al/外部Cuのモル比が、式 Y=触媒中に存在する全Al/触媒中に存在す
    る全Cu よりも少なくとも40%大きいことを特徴とする担
    持触媒。 2 Cu含有量が3〜8重量%である特許請求の
    範囲第1項記載の触媒。 3 モル比(外部Al/外部Cu)が20:1以上で
    ある特許請求の範囲第1項記載の触媒。 4 キヤリヤの外表面におけるCu濃度が0、又
    は分析した表面層の直下に存在する層のCu濃度
    よりもずつと低い特許請求の範囲第1項記載の触
    媒。 5 触媒がさらにMg化合物を含み、このMg量
    がCu1モル当り1モルまでである特許請求の範囲
    第1項記載の触媒。 6 Al2O3、SiO2若しくはシリカ−アルミナに担
    持されたCuCl2を主体とする予備成形触媒にその
    乾燥状態で、この触媒に存在するCu1モル当り少
    なくとも1当量に相当する量の強酸を含有する水
    溶液(キヤリヤの細孔の容積にほぼ等しい容量)
    を含浸させ、前期酸溶液は所望によりさらに触媒
    中に存在するCu1モル当り1モルまでのMgの量
    にてMg化合物を含有することを特徴とする、流
    動床におけるC2H4オキシクロリネーシヨンによ
    る1,2−ジクロルエタンの合成用触媒の製造方
    法。 7 アルミナよりなるキヤリヤに、乾式含浸技術
    に従つてCu化合物を1〜10重量%のCu含有量
    (金属として表わして)を最終触媒中に与えるよ
    うな量で含有し、更にHCl及びMgCl2をそれぞれ
    Cu1モル当り少なくとも1当量のHCl及び1モル
    までのMgに等しい量で含有する水溶液(キヤリ
    ヤの細孔容積にほぼ等しい容量)を含浸させるこ
    とを特徴とする、流動床におけるC2H4オキシク
    ロリネーシヨンによる1,2−ジクロルエタンの
    合成用触媒の製造方法。
JP59052446A 1983-03-22 1984-03-21 流動床におけるエチレンのオキシクロリネ−シヨンによる1,2−ジクロルエタンの合成用の担持触媒 Granted JPS59179155A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT20198/83A IT1163160B (it) 1983-03-22 1983-03-22 Catalizzatori supportati per la sintesi di 1-2 dicloroetano per ossiclorurazione di etilene in letto fluidizzato
IT20198A/83 1983-03-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59179155A JPS59179155A (ja) 1984-10-11
JPH0361499B2 true JPH0361499B2 (ja) 1991-09-20

Family

ID=11164650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59052446A Granted JPS59179155A (ja) 1983-03-22 1984-03-21 流動床におけるエチレンのオキシクロリネ−シヨンによる1,2−ジクロルエタンの合成用の担持触媒

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4587230A (ja)
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