JPH0360999B2 - - Google Patents

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JPH0360999B2
JPH0360999B2 JP62259784A JP25978487A JPH0360999B2 JP H0360999 B2 JPH0360999 B2 JP H0360999B2 JP 62259784 A JP62259784 A JP 62259784A JP 25978487 A JP25978487 A JP 25978487A JP H0360999 B2 JPH0360999 B2 JP H0360999B2
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JP
Japan
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tube
duct
members
steel material
steel
Prior art date
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JP62259784A
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English (en)
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JPH01102197A (ja
Inventor
Hiromi Nagasawa
Masamichi Tezuka
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ORIENTARU KENSETSU KK
Original Assignee
ORIENTARU KENSETSU KK
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、多数のプレキヤストコンクリート
部材(以下これをPC部材という)を並べて配置
して、鉄道線路下あるいは道路下等を横断するよ
うに構築される路盤下横断構造物あるいはその他
の構造物において、各PC部材を横締めするPC鋼
材を挿通するダクトを形成する方法に関するもの
である。
〔従来技術〕
従来、鉄道線路等の路盤の下を横断する構造物
としては、特開昭61−95199号公報により公表さ
れている構造物が知られている。すなわちこの構
造物の場合は、第10図および第11図に示すよ
うに、構造物の天井部が前後方向に延長する多数
のPC部材1と左右両端のPC部材1の側面に隣接
して配置された上部鋼製箱桁6とにより構成さ
れ、かつ左右の側壁部は上部鋼製箱桁6の下方に
位置する多数のPC部材7と最下段に位置する下
部鋼製箱桁8とにより構成されている。
天井部の各PC部材1の断面の上部および下部
に、各PC部材1同志を一体化するために必要な
横締めPC鋼材9を貫通するための横締め孔10
が桁長手方向に間隔をおいて設けられ、かつ側壁
部の各PC部材7の断面の内壁側および外壁側に
も、各PC部材7同志を一体化するために必要な
横締めPC鋼材11を貫通するための横締め孔1
2が桁長手方向に間隔をおいて設けられている。
前記天井部および側壁部の横締めPC鋼材9,
11が配置されたのち、PC部材相互間およびPC
部材と鋼製箱桁との間にモルタル等の硬化性充填
材13が充填され、その充填材13が所定の強度
に達した後、横締めPC鋼材9,11の端部にア
ンカープレート14および定着具15がセツトさ
れ、最初に天井部の横締めPC鋼材9が緊張され
て定着され、次に左右側壁部の横締めPC鋼材1
1が緊張されて定着される。
路盤下を横断する構造物の横断距離が長い場
合、前述のように各PC部材を横締めPC鋼材によ
り横締め結合して横方向の剛性を高めると、設計
上の計算支間を路盤長手方向にとることができる
ので、PC部材の断面を小さくすることができて
経済的である。
路盤下を横断する構造物における天井部のPC
部材1を横締めPC鋼材9により横締めする場合、
前記PC部材1が土中に埋設されているので、隣
り合うPC部材1の間の横締め位置にダクト形成
用シースを上方から設置することはできない。こ
のため従来は、横締めPC鋼材9としてアンボン
ドケーブルを使用せざるを得なかつた。
すなわち従来は、アンボンドケーブルからなる
横締めPC鋼材を各PC部材にわたつて配置したの
ち、隣り合うPC部材間にモルタル等の硬化性充
填材を充填すると共に、その硬化性充填材をPC
部材の横締め孔とPC鋼材との間にも侵入させ、
前記硬化性充填材が硬化したのち、アンボンドケ
ーブルからなるPC鋼材を緊張して定着している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述のように、アンボンドケーブルからなる
PC鋼材を使用して横締めした場合、そのアンボ
ンドケーブルは、鋼材からなるケーブルにアスフ
アルト系あるいはグリース系の被覆材が塗布され
て構成されているので、ケーブルとPC部材にお
ける横締め孔内の充填材との間に付着力が殆んど
発生せず、したがつてケーブルとPC部材との間
には結合力が殆んど発生しない。
このようにケーブルとPC部材との間に結合力
が殆んど発生しない場合は、ケーブルとPC部材
との平面保持が成立しないため、理論的に最大曲
げモーメントを生じる断面のケーブルの応力がケ
ーブル全長にわたつて発生し、そのため中立軸の
位置が上がつて圧縮域のコンクリートの歪みが急
増し、コンクリートの圧縮破壊を早めることにな
る。
前述のように、ケーブルとの間に結合力が発生
しないPC部材の場合は、ケーブルとの間に結合
力が発生するPC部材の破壊抵抗曲げモーメント
の70%にすることが規定され(例えば「道路橋示
方書・同解説」コンクリート橋編2.4.4(3)参
照)、そのためPC部材の断面が大きくなるので経
済的に不利である。
〔発明の目的、構成〕
この発明は、横締めPC鋼材と地中の構造物に
おけるPC部材との間に大きな結合力を発揮させ
るために、隣り合うPC部材間に横締めPC鋼材挿
通用ダクトを形成する方法を提供することを目的
とするものであつて、この発明の要旨とするとこ
ろは、プレキヤストコンクリート部材1間の横締
めPC鋼材挿通用ダクト形成予定部に、不透気性
可撓性材料からなる膨張性チユーブ2を配置し、
その膨張性チユーブ2の端部に接続した可撓性空
気注入管3から膨張性チユーブ2内に空気を圧入
し、次に隣り合うプレキヤストコンクリート部材
1間に硬化性充填材4をグラウトし、その硬化性
充填材4が硬化したのち、前記膨張性チユーブ2
内の空気を排出してその膨張性チユーブ2を抜取
ることにより、硬化した充填材にダクトを形成す
ることを特徴とする横締めPC鋼材挿通用ダクト
の形成方法にある。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によつて詳細に説明す
る。
第7図ないし第9図はこの発明の実施例におい
て用いられる移動用線材付き膨張性チユーブ16
を示すものであつて、ゴムまたは軟質合成樹脂等
の不透気性可撓性材料からなる膨張性チユーブ2
の一端部に、ゴムホースからなる可撓性空気注入
管3の一端部が挿通されて接着剤等により気密に
固着され、その可撓性空気注入管3の他端部は開
閉弁(図示を省略した)を介してコンプレツサ等
の圧縮空気供給源に接続される。
鋼線からなる移動用線材17の中間部がゴムホ
ースまたは合成樹脂ホースからなるチユーブ長さ
保持用管体5内に挿通され、そのチユーブ長さ保
持用管体5の両端部と移動用線材17とにわたつ
て粘着性テープ18が巻付けられ、かつその粘着
性テープ18とチユーブ長さ保持用管体5の端部
と移動用線材17との重合部は鋼線からなる結束
線19により結束され、さらに前記チユーブ長さ
保持用管体5は膨張性チユーブ2の両端部にわた
つて貫通され、また膨張性チユーブ2の両端部は
チユーブ長さ保持用管体5に対し鋼線からなる結
束線20により気密に結合固定されている。
次に前記移動用線材付き膨張性チユーブ16を
使用して隣り合うPC部材間に横締めPC鋼材挿通
用ダクトを形成する場合の施工順序について説明
する。
まず、第1図および第2図に示すように、断面
の上部および下部に横締め孔10を備えている多
数のPC部材1と左右両端のPC部材1の側面に隣
接して配置された上部鋼製箱桁6とからなる天井
部を、従来の場合と同様にして施工し、かつ上部
鋼製箱桁6の下方に位置する多数のPC部材7と
最下段に位置する下部鋼製箱桁8とからなる側壁
部を従来の場合と同様にして施工する。なお各
PC部材1,7および上部鋼製箱桁6を地中に圧
入する場合、隣り合う一方のPC部材または上部
鋼製箱桁6の内側および外側に、PC部材相互間
の間隙を閉塞するための閉塞板21を固定してお
く。
次に第3図および第4図に示すように、移動用
線材付き膨張性チユーブ16における膨張性チユ
ーブ2を左右方向の一方の上部鋼製箱桁6におけ
る側板に設けられた透孔と複数のPC部材1の横
締め孔10とにわたつて挿通したのち、膨張性チ
ユーブ2に圧縮空気(例えば0.2Kg/cm2)を注入
してその膨張性チユーブ2を膨張させて状態で、
前記可撓性空気注入管3の開閉弁を閉じる。次に
前記膨張性チユーブ2が挿通されているPC部材
1、上部鋼製箱桁6間の間隙にPC部材1の端部
からモルタル等の硬化性充填材4を注入充填す
る。
次にその硬化性充填材4が硬化したのち、膨張
性チユーブ2内の圧縮空気を排出してその膨張性
チユーブ2を収縮させ、次いで前記移動用線材1
7により膨張性チユーブ2を移動して、その膨張
性チユーブ2を、他の間隙を横断する位置に移設
したのち、再び前述のように膨張性チユーブ2を
圧縮空気の注入により膨張させた状態で、前記間
隙に硬化性充填材4を注入充填する。
前述の施工を必要回数だけ反復して行なつて、
第5図に示すように、天井部の全数のPC部材1
および上部鋼製箱桁6間に、硬化性充填材4を充
填して硬化させると共に横締めPC鋼材挿通用ダ
クト22を形成したのち、第6図に示すように、
各PC部材1の横締め孔10と硬化した充填材内
のダクト22と上部鋼製箱桁6の側板の透孔とに
わたつて横締めPC鋼材9を挿通し、かつ上部鋼
製箱桁6内において横締めPC鋼材9にアンカー
プレート14を嵌合し、横締めPC鋼材9を緊張
して定着具15により定着する。
次にその横締めPC鋼材9と前記横締め孔10
およびダクト22との間にセメントミルク等の硬
化性グラウト材を注入充填する。
なお側壁部におけるPC部材間のダクト形成お
よび横締めPC鋼材11による横締めも天井部の
場合と同様にして行なう。
前記実施例のように、チユーブ長さ保持用管体
5内に移動用線材17の中間部を挿通して固定
し、かつ前記チユーブ長さ保持用管体5を膨張性
チユーブ2の両端部にわたつて挿通して固定して
おけば、膨張性チユーブ2内に空気を圧入して
も、その膨張性チユーブ2が伸びることはなく、
かつ膨張性チユーブ2を所定の位置に正確に設置
することができる。
〔発明の効果〕
この発明によれば、PC部材間の横締めPC鋼材
挿通用ダクト形成予定部に、不透気性可撓性材料
からなる膨張性チユーブ2を配置し、その膨張性
チユーブ2の端部に接続した可撓性空気注入管3
から膨張性チユーブ2内に空気を圧入し、次に隣
り合うPC部材1間に硬化性充填材4をグラウト
し、その硬化性充填材4が硬化したのち、前記膨
張性チユーブ2内の空気を排出してその膨張性チ
ユーブ2を抜取るので、隣り合うPC部材1間の
手の届かない場所にも横締めPC鋼材挿通用ダク
ト22を容易に形成することができると共に、
PC部材1の横締め孔10に硬化性充填材4が侵
入しないようにして前記ダクト22を形成するこ
とができ、そのためPC鋼材とPC部材1との間に
結合力を有する横締PC工法を採用することがで
きるので、構造物の破壊抵抗曲げモーメントを向
上させることができ、したがつて、横締めPC鋼
材の使用量を節減することができる等の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図はこの発明の一実施例を示
すものであつて、第1図は路盤下横断構造物を構
成する部材を地中に圧入設置した状態を示す縦断
正面図、第2図は第1図の一部を拡大して示す縦
断正面図、第3図は複数のPC部材と上部鋼製箱
桁とにわたつて膨張性チユーブを挿通しかつPC
部材および上部鋼製箱桁の間に硬化性充填材を充
填した状態を示す縦断正面図、第4図は第3図の
A−A線拡大断面図、第5図は隣り合うPC部材
および上部鋼製箱桁の間にダクトを形成した状態
を示す縦断正面図、第6図は横締めした構造物の
縦断正面図である。第7図は移動用線材付き膨張
性チユーブの一部切欠平面図、第8図はその一部
を拡大して示す横断平面図、第9図は第7図のB
−B線断面図である。第10図は従来の路盤下横
断構造物を示す縦断正面図、第11図は第10図
の一部を拡大して示す縦断正面図である。 図において、1はプレキヤストコンクリート部
材(PC部材)、2は膨張性チユーブ、3は可撓性
空気注入管、4は硬化性充填材、5はチユーブ長
さ保持用管体、6は上部鋼製箱桁、7はPC部材、
8は下部鋼製箱桁、9は横締めPC鋼材、10は
横締め孔、11は横締めPC鋼材、12は横締め
孔、14はアンカープレート、15は定着具、1
6は移動用線材付き膨張性チユーブ、17は移動
用線材、18は粘着性テープ、19および20は
結束線、21は閉塞板、22は横締めPC鋼材挿
通用ダクトである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プレキヤストコンクリート部材1間の横締め
    PC鋼材挿通用ダクト形成予定部に、不透気性可
    撓性材料からなる膨張性チユーブ2を配置し、そ
    の膨張性チユーブ2の端部に接続した可撓性空気
    注入管3から膨張性チユーブ2内に空気を圧入
    し、次に隣り合うプレキヤストコンクリート部材
    1間に硬化性充填材4をグラウトし、その硬化性
    充填材4が硬化したのち、前記膨張性チユーブ2
    内の空気を排出してその膨張性チユーブ2を抜取
    ることにより、硬化した充填材にダクトを形成す
    ることを特徴とする横締めPC鋼材挿通用ダクト
    の形成方法。 2 膨張性チユーブ2の両端部にわたつてチユー
    ブ長さ保持用管体5を挿通し、膨張性チユーブ2
    の両端部をチユーブ長さ保持用管体5に対し気密
    に固定した特許請求の範囲第1項記載の横締め
    PC鋼材挿通用ダクトの形成方法。
JP62259784A 1987-10-16 1987-10-16 横締めpc鋼材挿通用ダクトの形成方法 Granted JPH01102197A (ja)

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