JPH0360614B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0360614B2 JPH0360614B2 JP18586A JP18586A JPH0360614B2 JP H0360614 B2 JPH0360614 B2 JP H0360614B2 JP 18586 A JP18586 A JP 18586A JP 18586 A JP18586 A JP 18586A JP H0360614 B2 JPH0360614 B2 JP H0360614B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- guide
- electrode guide
- small
- adjustment mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000003754 machining Methods 0.000 claims description 4
- 238000009760 electrical discharge machining Methods 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 238000012840 feeding operation Methods 0.000 description 1
- 239000010437 gem Substances 0.000 description 1
- 229910001751 gemstone Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000009763 wire-cut EDM Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は放電加工機における電極棒の案内装置
に関し、特に小径棒状又は中空パイプ状をした電
極で深孔を放電加工する場合にその電極が曲つた
り、振れたりして被加工材上の正しい位置に放電
加工できないことがあるのでそのような小径棒状
の電極を正しい姿勢に調整設定し、かつ放電加工
中にその正しい姿勢を維持するように案内する放
電加工機の小径棒状電極案内装置に関する。
に関し、特に小径棒状又は中空パイプ状をした電
極で深孔を放電加工する場合にその電極が曲つた
り、振れたりして被加工材上の正しい位置に放電
加工できないことがあるのでそのような小径棒状
の電極を正しい姿勢に調整設定し、かつ放電加工
中にその正しい姿勢を維持するように案内する放
電加工機の小径棒状電極案内装置に関する。
放電加工機による金属被加工材の放電加工に当
つては、加工形状に対し相似形状の電極に送りを
与えた静止被加工材に所望形状の放電加工を行う
方法、ワイヤ形状の電極に送りを与える一方で被
加工材を直交X,Y座標軸で定められた平面内で
所望の形状軌跡に沿つて送り移動させることによ
りワイヤカツト放電加工を行う方法等があり、ま
た、後者のワイヤカツト放電加工方法ではワイヤ
状の電極を被加工材中に初期挿通設定するために
長尺棒状電極によつて初期孔を放電加工する必要
がある。
つては、加工形状に対し相似形状の電極に送りを
与えた静止被加工材に所望形状の放電加工を行う
方法、ワイヤ形状の電極に送りを与える一方で被
加工材を直交X,Y座標軸で定められた平面内で
所望の形状軌跡に沿つて送り移動させることによ
りワイヤカツト放電加工を行う方法等があり、ま
た、後者のワイヤカツト放電加工方法ではワイヤ
状の電極を被加工材中に初期挿通設定するために
長尺棒状電極によつて初期孔を放電加工する必要
がある。
従来、ワイヤ状電極、長尺棒状電極等を用いた
放電加工機においては宝石軸受、超硬金属軸受等
からなる丸孔ガイドを有したダイスガイドやV溝
面を案内面とするV溝ガイド等が用いられてい
る。即ち、ワイヤ状電極又は長尺棒状電極を丸孔
又はV溝面で振れ無く保持、案内することによつ
て電極に安定した送り動作を与えようとしたもの
である。
放電加工機においては宝石軸受、超硬金属軸受等
からなる丸孔ガイドを有したダイスガイドやV溝
面を案内面とするV溝ガイド等が用いられてい
る。即ち、ワイヤ状電極又は長尺棒状電極を丸孔
又はV溝面で振れ無く保持、案内することによつ
て電極に安定した送り動作を与えようとしたもの
である。
然しながら、上述した従来のダイスガイド、V
溝ガイド等の電極案内装置は棒状又はワイヤ状の
電極の径の変化に応じた案内面の寸法調整や傾き
修正等の位置調整を放電加工作業の進捗過程で簡
単に実施する点では不備であり、案内面の正しい
位置決め、微調整が困難であつたり、電極径が極
端に変ると順応調整することはもはや不可能にな
る等と言つた機能上の不充分が払拭されていない
問題点がある。依つて、本発明の目的はこのよう
な問題点に鑑みて特に小径棒状電極の案内装置と
して充分な機能を有したものを提供せんとするも
のである。
溝ガイド等の電極案内装置は棒状又はワイヤ状の
電極の径の変化に応じた案内面の寸法調整や傾き
修正等の位置調整を放電加工作業の進捗過程で簡
単に実施する点では不備であり、案内面の正しい
位置決め、微調整が困難であつたり、電極径が極
端に変ると順応調整することはもはや不可能にな
る等と言つた機能上の不充分が払拭されていない
問題点がある。依つて、本発明の目的はこのよう
な問題点に鑑みて特に小径棒状電極の案内装置と
して充分な機能を有したものを提供せんとするも
のである。
上記の発明目的を達成すべく、本発明では、小
径棒状の放電加工電極を放電加工機の主軸頭下方
で位置決め、案内するための電極案内装置におい
て、放電加工機の主軸頭から伸長した支持棒と、
前記支持棒に一端が取付けられると共に2枚の板
間に球体を挟持し、該球体の周囲に配置した固定
ボルトで該板間の傾き調整を行うようにして形成
した傾き調整機構と、前記傾き調整機構の他端に
枢動可能に取付けられると共に小径棒状電極のV
溝ガイド面を有した電極ガイドを前記主軸頭の軸
心下方に保持する電極ガイド取付部材と、前記電
極ガイドのV溝案内面の開口に対設した電極押え
板を腕長さの一端に保持し、かつ他端近くに前記
電極ガイド取付部材に対する揺動支点を具備した
腕部材及び該腕部材の揺動支点のはさんだ両側に
配設されて前記電極ガイド取付部材と前記腕部材
間の位置決めを行う調整ねじ手段を有した案内口
径調整機構とを具備して構成されたことを特徴と
する放電加工機の小径棒状電極案内装置を提供
し、傾き調整機構と案内口径調整機構とによつて
小径棒状電極を被加工材に対して正しい姿勢に調
整設定し、かつ径寸法に応じた位置決めを行い、
かつ放電加工中にその正しい姿勢、位置により電
極案内を行うものである。なお、小径棒状電極か
ら更にワイヤ状電極に対して本発明を適用させ得
るようにすることも可能である。以下、本発明を
添付図面に示す実施例に基づいて詳細に説明す
る。
径棒状の放電加工電極を放電加工機の主軸頭下方
で位置決め、案内するための電極案内装置におい
て、放電加工機の主軸頭から伸長した支持棒と、
前記支持棒に一端が取付けられると共に2枚の板
間に球体を挟持し、該球体の周囲に配置した固定
ボルトで該板間の傾き調整を行うようにして形成
した傾き調整機構と、前記傾き調整機構の他端に
枢動可能に取付けられると共に小径棒状電極のV
溝ガイド面を有した電極ガイドを前記主軸頭の軸
心下方に保持する電極ガイド取付部材と、前記電
極ガイドのV溝案内面の開口に対設した電極押え
板を腕長さの一端に保持し、かつ他端近くに前記
電極ガイド取付部材に対する揺動支点を具備した
腕部材及び該腕部材の揺動支点のはさんだ両側に
配設されて前記電極ガイド取付部材と前記腕部材
間の位置決めを行う調整ねじ手段を有した案内口
径調整機構とを具備して構成されたことを特徴と
する放電加工機の小径棒状電極案内装置を提供
し、傾き調整機構と案内口径調整機構とによつて
小径棒状電極を被加工材に対して正しい姿勢に調
整設定し、かつ径寸法に応じた位置決めを行い、
かつ放電加工中にその正しい姿勢、位置により電
極案内を行うものである。なお、小径棒状電極か
ら更にワイヤ状電極に対して本発明を適用させ得
るようにすることも可能である。以下、本発明を
添付図面に示す実施例に基づいて詳細に説明す
る。
さて、第1図から第5図は本発明の小径棒状電
極案内装置の実施例を示したものである。
極案内装置の実施例を示したものである。
第1図及び第2図は本発明による小径棒状電極
案内装置20が放電加工機における主軸頭10に
取付けられた状態を示している正面図と側面図で
あり、主軸頭10の内部に収納された主軸12は
主軸頭10に対して上下動可能に装着されてい
る。その主軸12の下方には電極把持装置16を
下端に有した電極回転装置14が具備され、上記
電極把持装置16がコレツトチヤツク型等の電極
把持手段を備えることによつて小径棒状の電極El
を把持する。そして主軸12の下降に依つて電極
Elを下方に設置された被加工材(図示なし)に対
して縦送り動作させ、周知の放電加工作用によつ
て当該被加工材に孔明け加工を施すものである。
案内装置20が放電加工機における主軸頭10に
取付けられた状態を示している正面図と側面図で
あり、主軸頭10の内部に収納された主軸12は
主軸頭10に対して上下動可能に装着されてい
る。その主軸12の下方には電極把持装置16を
下端に有した電極回転装置14が具備され、上記
電極把持装置16がコレツトチヤツク型等の電極
把持手段を備えることによつて小径棒状の電極El
を把持する。そして主軸12の下降に依つて電極
Elを下方に設置された被加工材(図示なし)に対
して縦送り動作させ、周知の放電加工作用によつ
て当該被加工材に孔明け加工を施すものである。
上記の小径棒状電極Elを案内する小径棒状電極
案内装置(以下、単に案内装置という)20は、
主軸頭10の側部に設けられた支持棒取付装置1
8を有し、この支持棒取付装置18に支持棒22
の上端が取付、保持されると共に下端22aが下
方に伸長された位置に設けられている。支持棒2
2はその軸心方向に移動可能にして長さ調節を行
つてから支持棒取付装置18に固定するように形
成することが望ましい。
案内装置(以下、単に案内装置という)20は、
主軸頭10の側部に設けられた支持棒取付装置1
8を有し、この支持棒取付装置18に支持棒22
の上端が取付、保持されると共に下端22aが下
方に伸長された位置に設けられている。支持棒2
2はその軸心方向に移動可能にして長さ調節を行
つてから支持棒取付装置18に固定するように形
成することが望ましい。
上記支持棒22の下端22aには傾き調整機構
24と、電極ガイド取付板26と、この電極ガイ
ド取付板26の一端に設けられる後述の案内口径
調整機構28とが取付けられている。次に第3図
から第5図に基づいて案内装置20の支持棒22
を除く他の要部の構成と作用とを説明する。
24と、電極ガイド取付板26と、この電極ガイ
ド取付板26の一端に設けられる後述の案内口径
調整機構28とが取付けられている。次に第3図
から第5図に基づいて案内装置20の支持棒22
を除く他の要部の構成と作用とを説明する。
第3図は支持棒22の下端22aにボルト、ナ
ツト固定手段を用いて傾き調整機構24、電極ガ
イド取付板26、案内口径調整機構28等が取付
けられた状態を示した断面図であり、上記ボル
ト、ナツトの解錠時には傾き調整機構24を必要
に応じて支持棒22の軸心まわりに回動させるこ
ともできる。
ツト固定手段を用いて傾き調整機構24、電極ガ
イド取付板26、案内口径調整機構28等が取付
けられた状態を示した断面図であり、上記ボル
ト、ナツトの解錠時には傾き調整機構24を必要
に応じて支持棒22の軸心まわりに回動させるこ
ともできる。
さて、傾き調整機構24は2枚の板部材30,
32を上、下に重ねて具備し、これら板部材3
0,32の間に1個の球体(鋼球)34を挟持し
ている。このとき、球体34は上記板部材30,
32の対向面に形成した円錐孔等の適宜の球座3
6a,36bに定着され、外部に転がり出ないよ
うに保持されている。また、この球体34を囲繞
するようにして複数本(例えば、球体34を中心
とした円周上に等間隔で4カ所とすることが望ま
しい。)のボルトねじ38が板部材30から板部
材32に挿通、設置されており、これらのボルト
ねじ38の締結によつて2枚の板部30,32を
球体34を介して締結する際に、ボルトねじ38
の締め付けを複数本のボルトねじ38間で相互に
調整すれば、下方の板部材32を上方の板部材3
0に対し傾きの調節をすることができる。また、
下方の板部材32の外方先端にはポスト部分40
が一体形成又は固定取付けにより設けられてお
り、このポスト部分40の内孔42内にはばね座
44が形成され、このばね座44に着座した圧縮
ばね46は、押え板48を介して該内孔42に挿
設された固定ボルト50を上方に付勢している。
上記固定ボルト50は電極ガイド取付板26を固
定すべく、該電極ガイド取付板26のねじ孔に第
3図に図示の如く螺合している。つまり、固定ボ
ルト50をゆるめると電極ガイド取付板26をポ
スト部分40の下端で旋回又は水平面内での横移
動をさせることが可能であり、この操作によつて
後述する電極ガイド52を小径棒状電極Elに中心
合せすることが可能となつている。さて、電極ガ
イド取付板26には電極ガイド52が第4図に示
すようにクランプ54と固定ねじ56、押えねじ
58等によつて電極ガイド取付板26の隅部に形
成した取付座60にクランプされている。電極ガ
イド52の前端には第4図のA部を拡大図示した
第5図に明示のようにV溝ガイド面62が形成さ
れ、このV溝ガイド面62に小径棒状電極Elを案
内、保持するようになつている。この場合に電極
ガイド52は従来のV溝ガイド等と同様に硬質材
料に依つて形成され、上述したクランプ54の固
定、解放に従つて交換をすることも可能な単体部
材として形成されている。
32を上、下に重ねて具備し、これら板部材3
0,32の間に1個の球体(鋼球)34を挟持し
ている。このとき、球体34は上記板部材30,
32の対向面に形成した円錐孔等の適宜の球座3
6a,36bに定着され、外部に転がり出ないよ
うに保持されている。また、この球体34を囲繞
するようにして複数本(例えば、球体34を中心
とした円周上に等間隔で4カ所とすることが望ま
しい。)のボルトねじ38が板部材30から板部
材32に挿通、設置されており、これらのボルト
ねじ38の締結によつて2枚の板部30,32を
球体34を介して締結する際に、ボルトねじ38
の締め付けを複数本のボルトねじ38間で相互に
調整すれば、下方の板部材32を上方の板部材3
0に対し傾きの調節をすることができる。また、
下方の板部材32の外方先端にはポスト部分40
が一体形成又は固定取付けにより設けられてお
り、このポスト部分40の内孔42内にはばね座
44が形成され、このばね座44に着座した圧縮
ばね46は、押え板48を介して該内孔42に挿
設された固定ボルト50を上方に付勢している。
上記固定ボルト50は電極ガイド取付板26を固
定すべく、該電極ガイド取付板26のねじ孔に第
3図に図示の如く螺合している。つまり、固定ボ
ルト50をゆるめると電極ガイド取付板26をポ
スト部分40の下端で旋回又は水平面内での横移
動をさせることが可能であり、この操作によつて
後述する電極ガイド52を小径棒状電極Elに中心
合せすることが可能となつている。さて、電極ガ
イド取付板26には電極ガイド52が第4図に示
すようにクランプ54と固定ねじ56、押えねじ
58等によつて電極ガイド取付板26の隅部に形
成した取付座60にクランプされている。電極ガ
イド52の前端には第4図のA部を拡大図示した
第5図に明示のようにV溝ガイド面62が形成さ
れ、このV溝ガイド面62に小径棒状電極Elを案
内、保持するようになつている。この場合に電極
ガイド52は従来のV溝ガイド等と同様に硬質材
料に依つて形成され、上述したクランプ54の固
定、解放に従つて交換をすることも可能な単体部
材として形成されている。
さて、上記電極ガイド52のV溝ガイド面62
の拡開した開口と対向した位置に電極押え板64
が設けられており、この電極押え板64の平滑押
え面64a(第5図参照)と上記電極ガイド52
のV溝ガイド面62とによつて小径棒状電極Elに
対する案内面を形成しているのである。このと
き、電極押え板64は腕部材66に対してねじ6
8で固定され、腕部材66には従つて電極押え板
64の取付座70が形成されていて、安定に電極
押え板64を固定、保持している。腕部材66は
電極ガイド取付板26の一側面26a(第4図参
照)に沿つて延設され、電極押え板64から該一
側面26aに沿つて離間した位置に突起部72を
有し、この突起部72が電極ガイド取付板26の
一側面26aに接触することにより揺動支点を形
成している。この揺動支点を形成する突起部72
を挟んだ2位置に締付ボルト74,76が設けら
れ、これらの締付ボルト74,76の締付具合を
調整すれば、腕部材66が揺動支点を中心にして
揺動させ得るようになつている。なお、電極押え
板64に接近配置された締付ボルト76は微調整
ボルトとして設けられ、離隔した位置に設けられ
ている締付ボルト74は粗調整ボルトとして設け
られている。微調整ボルトを形成する締付ボルト
76は小径棒状電極Elを電極ガイド52のV溝ガ
イド面62と電極押え板64とで支えるように支
持する。締付ボルト76を調整して上記の揺動支
点を支点として腕部材66を弾性変形させ、この
弾性変形を利用して電極押え板64の押え面64
aを変位させて微細にV溝ガイド面62との案内
口径を調整し、小径棒状電極Elの径の変化に対応
した適正な案内口径の調整設定ができるのであ
る。なお、突起部72は電極ガイド取付板26の
一側面26a側に形成するようにしても良い。
の拡開した開口と対向した位置に電極押え板64
が設けられており、この電極押え板64の平滑押
え面64a(第5図参照)と上記電極ガイド52
のV溝ガイド面62とによつて小径棒状電極Elに
対する案内面を形成しているのである。このと
き、電極押え板64は腕部材66に対してねじ6
8で固定され、腕部材66には従つて電極押え板
64の取付座70が形成されていて、安定に電極
押え板64を固定、保持している。腕部材66は
電極ガイド取付板26の一側面26a(第4図参
照)に沿つて延設され、電極押え板64から該一
側面26aに沿つて離間した位置に突起部72を
有し、この突起部72が電極ガイド取付板26の
一側面26aに接触することにより揺動支点を形
成している。この揺動支点を形成する突起部72
を挟んだ2位置に締付ボルト74,76が設けら
れ、これらの締付ボルト74,76の締付具合を
調整すれば、腕部材66が揺動支点を中心にして
揺動させ得るようになつている。なお、電極押え
板64に接近配置された締付ボルト76は微調整
ボルトとして設けられ、離隔した位置に設けられ
ている締付ボルト74は粗調整ボルトとして設け
られている。微調整ボルトを形成する締付ボルト
76は小径棒状電極Elを電極ガイド52のV溝ガ
イド面62と電極押え板64とで支えるように支
持する。締付ボルト76を調整して上記の揺動支
点を支点として腕部材66を弾性変形させ、この
弾性変形を利用して電極押え板64の押え面64
aを変位させて微細にV溝ガイド面62との案内
口径を調整し、小径棒状電極Elの径の変化に対応
した適正な案内口径の調整設定ができるのであ
る。なお、突起部72は電極ガイド取付板26の
一側面26a側に形成するようにしても良い。
以上の説明から明らかなように、本発明に依れ
ば、小径棒状電極の案内に当つて、傾き調整機構
と案内口径調整機構とにより、ワーク上面に接近
した位置で、電極ガイドにより保持、案内される
小径棒状電極の位置決めを微細にかつ容易に行う
ことができ、しかも電極径の変化に拘泥すること
なく達成できるという効果が得られる。
ば、小径棒状電極の案内に当つて、傾き調整機構
と案内口径調整機構とにより、ワーク上面に接近
した位置で、電極ガイドにより保持、案内される
小径棒状電極の位置決めを微細にかつ容易に行う
ことができ、しかも電極径の変化に拘泥すること
なく達成できるという効果が得られる。
第1図は本発明による小径棒状電極案内装置が
放電加工機に具備された状態を示す正面図、第2
図は第1図の−矢視から見た側面図、第3図
は同案内装置の断面図、第4図は第3図の−
線による断面図、第5図は第4図のA部の拡大
図。 10……主軸頭、16……電極把持装置、20
……小径棒状電極案内装置、22……支持棒、2
4……傾き調整機構、30,32……板部材、3
4……球体、38……固定ボルト、26……電極
ガイド取付板、52……電極ガイド、62……V
溝ガイド面、64……電極押え板、66……腕部
材、72……突起部、74,76……締付ボル
ト。
放電加工機に具備された状態を示す正面図、第2
図は第1図の−矢視から見た側面図、第3図
は同案内装置の断面図、第4図は第3図の−
線による断面図、第5図は第4図のA部の拡大
図。 10……主軸頭、16……電極把持装置、20
……小径棒状電極案内装置、22……支持棒、2
4……傾き調整機構、30,32……板部材、3
4……球体、38……固定ボルト、26……電極
ガイド取付板、52……電極ガイド、62……V
溝ガイド面、64……電極押え板、66……腕部
材、72……突起部、74,76……締付ボル
ト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 小径棒状の放電加工電極を放電加工機の主軸
頭下方で位置決め、案内するための電極案内装置
において、放電加工機の主軸頭から伸長した支持
棒と、前記支持棒に一端が取付けられると共に2
枚の板間に球体を挟持し、該球体の周囲に配置し
た固定ボルトで該板間の傾き調整を行うようにし
て形成した傾き調整機構と、前記傾き調整機構の
他端に枢動可能に取付けられると共に小径棒状電
極のV溝ガイド面を有した電極ガイドを前記主軸
頭の軸心下方に保持する電極ガイド取付部材と、
前記電極ガイドのV溝案内面の開口に対設した電
極押え板を腕長さの一端に保持し、かつ他端近く
に前記電極ガイド取付部材に対する揺動支点を具
備した腕部材及び該腕部材の揺動支点のはさんだ
両側に配設されて前記電極ガイド取付部材と前記
腕部材間の位置決めを行う調整ねじ手段を有した
案内口径調整機構とを具備して構成されたことを
特徴とする放電加工機の小径棒状電極案内装置。 2 前記傾き調整機構の2枚の板間に設けた球体
は1個のボールによつて形成されている特許請求
の範囲第1項に記載の放電加工機の小径棒状電極
案内装置。 3 前記案内口径調整機構の揺動支点は、前記電
極ガイド取付部材と前記腕部材との一方から他方
に向けて突出した突起部からなるようにした特許
請求の範囲第1項又は第2項に記載の放電加工機
の小径棒状電極案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18586A JPS62162430A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 放電加工機の小径棒状電極案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18586A JPS62162430A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 放電加工機の小径棒状電極案内装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62162430A JPS62162430A (ja) | 1987-07-18 |
JPH0360614B2 true JPH0360614B2 (ja) | 1991-09-17 |
Family
ID=11466935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18586A Granted JPS62162430A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 放電加工機の小径棒状電極案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62162430A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7273994B2 (en) * | 2004-11-03 | 2007-09-25 | Castek Mechatron Industry Co., Ltd. | Electrical discharge machine for improving the guide alignment base structure |
JP4815454B2 (ja) * | 2007-03-14 | 2011-11-16 | カヤバ工業株式会社 | 緩衝器 |
CN101867243A (zh) * | 2010-06-22 | 2010-10-20 | 昆山致贸精密模具有限公司 | 细孔放电机底板 |
CN104209613B (zh) * | 2013-05-31 | 2018-04-06 | 李冬庆 | 数控电火花穿孔机用对刀轴调校装置 |
KR101554837B1 (ko) * | 2015-01-14 | 2015-09-21 | 전창복 | 슈퍼 드릴 방전 가공기용 전극봉 수직 보정 방법 |
-
1986
- 1986-01-07 JP JP18586A patent/JPS62162430A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62162430A (ja) | 1987-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2818794B2 (ja) | 笛製作用治具 | |
JPH0360614B2 (ja) | ||
US3329043A (en) | Drilling machine for bowling balls | |
CN214444218U (zh) | 一种调节便利的钨丝焊接器 | |
CN214488928U (zh) | 一种镗孔一体化液压油缸车床 | |
JP2001062619A (ja) | テーブル型横中ぐり盤及び中ぐり棒支持装置 | |
CN213646646U (zh) | 一种普车床夹具 | |
JPS6137047B2 (ja) | ||
CN217728004U (zh) | 汽车转向节臂座加工夹具 | |
JPH08294823A (ja) | ワイヤ放電加工装置 | |
CN216758542U (zh) | 一种卡板组件电阻点焊专用焊钳 | |
CN214236643U (zh) | 一种线割校正调整治具 | |
CN217776764U (zh) | 一种装夹结构 | |
CN221792434U (zh) | 一种汽车模具装夹工装 | |
CN218908841U (zh) | 一种金属笔管生产用自动上料装置 | |
CN218747050U (zh) | 一种固定工件的夹具 | |
CN216656462U (zh) | 一种用于斜孔加工的钻模工装 | |
CN217167501U (zh) | 一种多角度斜孔加工夹具结构 | |
CN214322673U (zh) | 一种自动化机床用工件翻转装置 | |
CN214978305U (zh) | 一种电火花线切割夹持装置 | |
JPH1015741A (ja) | 放電加工方法及び装置 | |
JP2564996Y2 (ja) | スタッド溶接ガン用補助器具 | |
JPH0418842Y2 (ja) | ||
JPH0521301Y2 (ja) | ||
JPH07285028A (ja) | ワイヤ放電加工機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |