JPH0359638B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、デイジタル交換装置、例えばデイジ
タル多重化情報を処理する時分割通話路系装置に
用いられるハイウエイ接続方式に関する。

デイジタル多重化情報を処理する第１の装置、
例えば時分割通話路装置において、各装置の互換
性確保などのため、第１の装置と他装置との装置
間インターフエース機能を主とするハイウエイ接
続装置を、第１の装置と他装置間に設置すること
が有利である。

第１図は時分割通話路装置とハイウエイ接続装
置の一般的な接続構成を示すブロツク図である。
時分割通話路装置３００および３０１はそれぞれ
時分割通話路装置の０系および１系であり、ハイ
ウエイ接続装置２０および２１はそれぞれ時分割
通話路装置の前段（上りハイウエイ側）および後
段（下りハイウエイ側）に配置されている。ハイ
ウエイ接続装置２０および２１にはそれぞれ冗長
構成を採らない第３の装置、例えば伝送端局装置
１０および１１がハイウエイにより接続されてい
る。本構成においては、時分割通話路装置は２重
化構成であるが、ハイウエイ接続装置は冗長構成
を採つていない。伝送端局装置１０からの情報
は、ハイウエイ接続装置２０を経由して両系（０
系および１系）の時分割通話路装置３００および
３０１へ入力される。時分割通話路装置から伝送
端局装置１１へ入力される情報は、ハイウエイ接
続装置２１で片系の時分割通話路装置３００また
は３０１の情報を選択する。

従来、前記の構成において、伝送端局装置１０
および１１に相当する装置が２重化構成を採る場
合には、第２図に示す接続が考えられる。例えば
信号処理装置４００および４０１はそれぞれ２重
化構成をとる第２の装置の０系および１系であ
り、ハイウエイ接続装置２０、時分割通話路装置
３００および３０１は第１図と同様である。０系
の信号処理装置４００からの情報は上りハイウエ
イ５０によりハイウエイ接続装置２０に入力さ
れ、ハイウエイ５００により時分割通話路装置３
００へ、ハイウエイ５０１により時分割通話路装
置３０１へ入力される。また１系の信号処理装置
４０１についても同様に、その情報はハイウエイ
５１によりハイウエイ接続装置２０に入力され、
ハイウエイ５１０により時分割通話路装置３００
へ、ハイウエイ５１１により時分割通話路装置３
０１へ入力される。なお下り側のハイウエイおよ
び各装置については記載を省略する。第２図の構
成によるハイウエイ接続方式においては、信号処
理装置４００および４０１に対応して時分割通話
路装置３００および３０１へのハイウエイ収容を
行なわせねばならず時分割通話路装置の接続数が
２倍となる為、他の装置を収容可能とするための
接続数が減少するという問題点がある。

また従来、第３図に示されるような構成のハイ
ウエイ接続方式も考えられている。信号処理装置
４００，４０１、ハイウエイ接続装置２０、時分
割通話路装置３００，３０１は第２図と同じ装置
である。信号処理装置４００および４０１の情報
は、新たに設けられた系選択回路４２０により、
任意の片系の装置の情報が選択されて上りハイウ
エイ５２によりハイウエイ接続装置２０へ入力さ
れる。本構成においては第２図の構成におけるア
ピアランス減少の欠点はないが系選択回路４２０
またはハイウエイ５２の障害時には、信号処理装
置４００および４０１の情報を時分割通話路装置
へ接続し得ないという信頼性上の問題がある。な
お第３図においても、下り側のハイウエイおよび
各装置については記載を省略してある。

本発明の目的は、前述の従来方式の問題点にか
んがみ、第１の装置とハイウエイ接続装置間の接
続数を減少させることなく、かつ信頼性の高いハ
イウエイ接続方式を得ることにある。

本発明においては、一重化装置１２，１４と、
０系と１系からなる二重化装置４００，４０１，
４１０，４１１とをハイウエイ接続装置２００，
２１０を介して０系と１系とからなる二重化され
た時分割通話路装置３００，３０１にそれぞれ複
式接続し、前記ハイウエイ接続装置の出力側にハ
イウエイ選択回路６２，６３を有するデイジタル
交換装置において、各前記時分割通話路装置にハ
イウエイ選択回路６０，６１を備え、前記ハイウ
エイ接続装置を介して複式接続される前記二重化
装置の０系のハイウエイの一方と１系のハイウエ
イの一方を前記時分割通話路装置の０系のハイウ
エイ選択回路に入力すると共に、前記ハイウエイ
接続装置を介して複式接続される前記二重化装置
の０系のハイウエイの他方と１系のハイウエイの
他方を前記時分割通話路装置の１系のハイウエイ
選択回路に入力し、前記時分割通話路装置の０系
のハイウエイ選択回路により０系あるいは１系の
ハイウエイを固定的に接続する際、前記時分割通
話路装置の１系のハイウエイ選択回路により１系
あるいは０系のハイウエイも固定的に接続するよ
うに構成したことを特徴とするデイジタル交換装
置のハイウエイ接続方式が提供される。

本発明に係るデイジタル交換装置のハイウエイ
接続方式の一実施例を第４図に示す。

第４図において、デイジタル交換装置は、時分
割通話路装置３００および３０１、ハイウエイ接
続装置２００および２１０、信号処理装置４０
０，４０１，４１０及び４１１、伝送端局装置１
２および１４を具備する。

前述の第１の装置は、時分割通話路装置３００
および３０１に相当し、第２の装置は、信号処理
装置４００，４０１，４１０，４１１に相当し、
第３の装置は伝送端局装置１２および１４に相当
する。時分割通話路装置３００および３０１およ
びハイウエイ接続装置２１０にはそれぞれハイウ
エイ選択回路６０，６１，６２および６３が設け
られている。

信号処理装置０系４００はハイウエイ５０によ
りハイウエイ接続装置２００へ接続され、ハイウ
エイ接続装置２００からハイウエイ５００により
時分割通話路装置３００へ接続される。一方、下
り側のハイウエイの接続は、時分割通話路装置３
００からハイウエイ６００によりハイウエイ接続
装置２１０に接続され、ハイウエイ接続装置２１
０からハイウエイ７０により信号処理装置４１０
へ接続され、２重化構成を採る第２の装置に関係
する０系を構成する。

信号処理装置１系４０１はハイウエイ５１によ
りハイウエイ接続装置２００へ接続され、ハイウ
エイ接続装置２００からハイウエイ５１１により
時分割通話路装置３０１へ接続される。一方、下
り側のハイウエイは時分割通話路装置３０１から
ハイウエイ６１１によりハイウエイ接続装置２１
０に接続され、ハイウエイ接続装置２１０からハ
イウエイ７１により信号処理装置４１１へ接続さ
れ、２重化構成を採る第２の装置に関係する１系
を構成する。

伝送端局装置１２はハイウエイ５５によりハイ
ウエイ接続装置２００へ接続され、０系１系の両
系の通話路装置３００，３０１へ接続される。一
方、下り側は、通話路装置３００，３０１よりハ
イウエイ７５０、または７５１を経由し、ハイウ
エイ接続装置２１０からハイウエイ７５により伝
送端局装置１４へ接続される。

上述のほかに時分割通話路装置３００，３０
１、ハイウエイ接続装置２１０にはハイウエイ選
択回路６０，６１，６２，６３がそれぞれ設けら
れており、ハイウエイ選択回路６０，６２は、そ
れぞれハイウエイ接続装置２００経由で、０系の
信号処理装置４００を、また、０系の時分割通話
路装置３００を固定的に選択している。また、ハ
イウエイ選択回路６１，６３についても同様に、
ハイウエイ接続装置２００経由で１系の信号処理
装置４０１を、或いは１系の時分割通話路装置３
０１を、それぞれ、固定的に選択している。さら
にハイウエイ接続装置２００と時分割通話路装置
３０１の間にハイウエイ５０１が設けられ、ハイ
ウエイ接続装置２００と時分割通話路装置３００
の間にハイウエイ５１０が設けられ、時分割通話
路装置３００とハイウエイ接続装置２１０の間に
ハイウエイ６０１が設けられ、時分割通話路装置
３０１とハイウエイ接続装置２１０の間にハイウ
エイ６１０が設けられており、各装置が、０系或
いは１系として用いられるかに、かかわらず、ハ
イウエイ選択回路の設定のみで、接続を行うこと
が可能である。

２重化構成が採られている装置に障害が発生し
０系から１系に或いは、１系から０系へ切替える
場合は次のように行なわれる。第２の装置４０
０，４０１，４１０および４１１に関しては、０
系（４００と４１０）、１系（４０１と４１１）
の障害に合わせて、それぞれ、時分割通話路装置
の０系３００、１系３０１の系を切替えることに
より現用系が構成される。第３の装置１２および
１４に関しては、この装置が冗長構成を採つてい
ないので、系切替は、行なわれないことは云うま
でもない。当然、時分割通話路装置の０系３０
０、１系３０１の系切替は、ハイウエイ接続装置
２１０内の系切替回路において行なわれる。

上述の実施例の各装置などについて説明を補足
する。伝送端局装置１２は中継伝送路の終端に配
置される装置である。ハイウエイ接続装置２００
は各種ハイウエイの交換通話路へのインタフエー
ス機能、すなわち、交換局内伝送の電気的終端、
通話路へのフレーム同期化、保守用信号の挿入ま
たはドロツプなどを行うものである。時分割通話
路装置３００，３０１はデイジタル情報のスイツ
チングを行い、信号処理装置４００，４０１，４
１０，４１１は監視信号や選択信号の送受を行う
ものである。

前述のように本実施例においても、第２図の従
来構成と同様に、第１の装置及び第２の装置につ
いて２重化構成を採ることができ信頼性を高める
ことができる。またハイウエイ５０１および５１
０について、第２の装置に関係する回線は必要で
ないため時分割通話路装置３００および３０１に
接続可能な接続数の減少を避けることができる。

さらに、本発明を従来技術との比較において説
明する。

第５図は、従来の接続構成を示し、第６図は本
発明の接続構成を示す。

第５図において、従来の二重化構成において
は、信号処理装置４００，４０１がハイウエイ接
続装置２０を介して時分割通話路装置３００，３
０１に複式接続される。そこで、各時分割通話路
装置３００，３０１は、何れの信号処理装置４０
０，４０１にも接続可能となるように接続し、そ
の出力段にあるハイウエイ接続装置２１側では、
何れの信号を有効とするかを選択回路２１１，２
１２により選択している。

かかる構成であれば、信号処理装置および時分
割通話路装置をそれぞれ０系、１系の組合わせに
より選択可能となるが、時分割通話路装置はハイ
ウエイの接続数によつて構成の規模が定められる
ため収容できるハイウエイ数に限界が発生する。

従つて、一重化装置と二重化装置を混在収容す
る際に、二重化装置の収容数によつて制限される
ことになる。

本発明は、二重化装置を収容した場合であつて
も、かかる接続数を減少させることなく、二重化
構成を可能とし信頼性の高いハイウエイ接続方式
を可能とするものであり、第６図により以下説明
する。

第６図において、ハイウエイ接続装置２００か
ら入力される０系、１系のハイウエイのいずれか
を選択するためにハイウエイ選択回路６０，６１
をそれぞれ時分割通話路装置に備えている。ハイ
ウエイ選択回路６０により０系あるいは１系のハ
イウエイを固定的に接続する際、ハイウエイ選択
回路６１により１系あるいは０系のハイウエイも
固定的に接続するように構成される。

かかる構成によれば、時分割通話路装置に接続
すべき接続数は従来よりも半分となり、従つて、
一重化装置１２等を収容可能となる。

実際の交換装置では、トラヒツク量などに応じ
て、一重化装置、二重化装置が適宜、複数収容さ
れる。

本発明によれば、第１の装置とハイウエイ接続
装置間の接続数を減少させることなく、信頼性の
高いハイウエウ接続方式を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なデイジタル交換装置のハイウ
エイ接続方式を説明するブロツク図、第２図およ
び第３図は従来形式のデイジタル交換装置のハイ
ウエイ接続方式を説明するブロツク図、第４図は
本発明の一実施例としてのデイジタル交換装置の
ハイウエイ接続方式を行なう装置のブロツク図、
第５図は従来方式の接続構成を示すブロツク図お
よび第６図は本発明を従来技術と比較して説明す
るブロツク図である。 １０，１１，１２，１４……伝送端局装置、２
０，２１……ハイウエイ接続装置、５０，５１，
５２，５５，５６……ハイウエイ、６０，６１，
６２，６３……ハイウエイ選択回路、７０，７
１，７５，７６……ハイウエイ、２００，２１０
……ハイウエイ接続装置、３００，３０１……時
分割通話路装置、４００，４０１，４１０，４１
１……信号処理装置、４２０……系選択回路、５
００，５０１，５１０，５１１，５２０，５２
１，６００，６０１，６１０，６１１……ハイウ
エイ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一重化装置１２，１４と、０系と１系とから
   なる二重化装置４００，４０１，４１０，４１１
   とをハイウエイ接続装置２００，２０１を介して
   ０系と１系とからなる二重化された時分割通話路
   装置３００，３０１にそれぞれ複式接続し、前記
   ハイウエイ接続装置の出力側にハイウエイ選択回
   路６２，６３を有するデイジタル交換装置におい
   て、 各前記時分割通話路装置にハイウエイ選択回路
   ６０，６１を備え、 前記ハイウエイ接続装置を介して複式接続され
   る前記二重化装置の０系のハイウエイの一方と１
   系のハイウエイの一方を前記時分割通話路装置の
   ０系のハイウエイ選択回路に入力すると共に、 前記ハイウエイ接続装置を介して複式接続され
   る前記二重化装置の０系のハイウエイの他方と１
   系のハイウエイの他方を前記時分割通話路装置の
   １系のハイウエイ選択回路に入力し、 前記時分割通話路装置の０系のハイウエイ選択
   回路により０系あるいは１系のハイウエイを固定
   的に接続する際、前記時分割通話路装置の１系の
   ハイウエイ選択回路により１系あるいは０系のハ
   イウエイも固定的に接続するように構成したこと
   を特徴とするデイジタル交換装置のハイウエイ接
   続方式。