JPH0359233A - 逆流防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は逆流防止装置に関するものである。

（従来の技術とＷＭ） 従来、雑水回路である浴槽と上水回路である給湯器とを
接続したものにおいては、逆流防止装置としてはバキュ
ームブレーカを用いていた。

しかしながらこれでは取付位置の制約や器具内部の構造
の複雑化等の問題点があり、その対策として本出願人は
特願昭６２−３２９３８３号を提案した。これは水路に
逆止弁を直列に配し、該逆止弁間に通水圧がかかると閉
じ、通水圧がなくなると開いて水路を大気開放とする大
気開放弁を配している。しかしながら大気開放弁を開く
たびに該弁室内に残うている水を排出するので無駄であ
る。従って排水量を少なくするには弁室容積を小さくす
ればよいが、そうすると逆止弁体の通水抵抗が大きくな
ってしまう。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記従来の欠点を改良したもので、以下の構成
を特徴とする。即ち、上水回路と雑水回路とを接続した
もので、その接続回路に逆止弁と逆流防止室とを設けた
ものにおいて、逆流防止室下方には逆流防止室内の水を
溜めることのできる大気開放の水溜めホッパを設け、水
溜めホッパと逆流防止室との間に前記逆流防止室に通水
圧が加わると閉成して通水圧が無くなると開成する逆流
防止室開閉弁を設け、前記逆止弁と当該逆流防止室開閉
弁とを逆流防止室内に一体に配すと共に、逆流防止室開
閉弁本体を少なくともその弁体よりも大径にしている。

又、逆流防止室は上方に入口、側方に出口が形成され、
該入口が逆止弁で開閉されると共に、該逆止弁には下部
外周に円錐台形状をした圧動板を形成している。

更に又、逆流防止室と水溜めホッパとの間の仕切板上面
に形成され、逆止弁を入口の開成方向へ弾性的に付勢す
るバネを保持するバネガイドを設けている。

（作用） 通水圧が逆流防止室に加わると、逆流防止室内は水で満
たされるが、逆流防止室開閉弁本体が大径なためその体
積が大きく、逆流防止室内に占める水量は従来より少な
くなる。従って、通水圧がなくなった時に水溜めホッパ
に流出する水量も少なくてすむ。

又、逆止弁下部外周に円錐台形状をした圧動板を形成す
ることにより、上から逆流防止室内に入った水が圧動板
に案内されて側方の出口にスムーズに導かれる。従って
、逆流防止室を小さくして逆止弁体のストロークが長く
とれないような場合でも通水抵抗を少なくすることがで
きる。

更に又、仕切板上面にバネガイドを設けることにより、
バネガイドが占める体積分だけ排水量を少なくすること
ができる。しかも弁体ではなくて仕切板に設けたので、
体積をかせぐために可能な限り大きくできる。すなわち
、弁体に大きなバネガイドを設ければ弁体重量が増え作
動しにくくなるが、仕切板に設ければその心配はない。

更に、バネの確実な保持はもちろんのこと、仕切板の補
強をもすることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図に基づいて詳述する。

第１図に示すものは、逆流防止装置１７を備えた風呂釜
の概略図である。浴槽１３のバスアダプター１４には、
追い焚き等を行うための循環回路２が接続されており、
循環回路２には風呂用熱交換器１５と三方弁１６と循環
ポンプ７が設けられている。給湯器１に接続された給湯
回路３は、循環回路２の三方弁１６に直結されている。

給湯回路３には、落とし込み開閉弁４と逆止弁６と逆流
防止室５が設けられている。逆止弁６は、循環回路２側
から給湯器１側への逆流を防止する向きに配置されてい
る。逆流防止室５は、内部に湯もしくは空気を保持でき
る構造となっており、逆流防止室５からは分岐水路８が
分岐させられている。分岐水路８にはオーバフロー孔を
兼ねた大気連通口１０を有する水溜めホッパ９が設けら
れており、水溜めホッパ９の大気連通口１０よりも下方
の容積は、逆流防止室５内の容積よりも若干大きくなっ
ている。逆流防止室６と水溜めホッパ９の間には、逆流
防止室開閉弁１１が設けられており、逆流防止室開閉弁
１１を閉じると、逆流防止室５内に湯を充満させること
ができ、開成すると逆流防止室５内の潟が水溜めホッパ
９へ落ちて逆流防止室５内が大気連通口１０から流入し
た空気と置換されるようになっている。また、分岐水路
８の終端部は三方弁１６もしくは給湯回路３の終端部に
接続されており、分岐水路８の水溜めホッパ９の排出側
には排水用開閉弁１２が設けられ、排水用開閉弁１２を
開成することにより水溜めホッパ９内の潟を潮環回路２
側へ排出できるようにしである。

第２図に示すものは、第１図で破線により囲んだ部分を
一体に構成した逆流防止装置１７の詳細な断面図である
。ケーシング１８の上部側面には入管接続口１９が開口
されており、この入管接続口１９には給湯回路３を構成
する給湯入管２０が接続されており、給湯器１で加熱さ
れた湯が入管接続口１９からケーシング１８内に送り込
まれるようになっている。ケーシング１８内の中央部に
は、逆流防止室５が形成されており、逆流防止室５の下
方には、水溜めホッパ９が設けられている。逆流防止室
５と水溜めホッパ９との間は仕切り板２１によって仕切
られており、仕切り板２１の中央部には逆流防止室５内
の残り傷を水溜めホッパ９側へ抜くための水抜き孔２２
が穿孔されている。水溜めホッパ９の側面には大気と連
通した大気連通口１０が開口されており、水溜めホッパ
９の大気連通口１０よりも下の容積は逆流防止室５の容
積よりも若干大きくなっている。

また、水溜めホッパ９の底面には、分岐水路８に接続さ
せるための排水口おが開口されており、排水口おの下方
には排水用開閉弁１２が取り付けられている。逆流防止
室５の側方には流出管あが接続される出口３５が設けら
れ、流出管あには第二逆止弁収納室２４が設けられてお
り、第二逆止弁収納室２４の底面には出管接続口２５が
開口され、出管接続口２５には給湯回路３を構成してい
て三方弁１６に接続される給湯出管部が圧入されている
。しかして、逆流防止袋＠１７のケーシング１８内にお
いては、入管接続ロ１９→逆流防止室５→第二逆止弁収
納室２４→出管接続口２５という経路で給湯回路３が構
成されており、一方水溜めホッパ９→排水口お→排水用
開閉弁１２という経路で逆流防止室５から分岐した分岐
水路８が構成されている。

さらに、入管接続口１９は逆流防止室入り口２７と連通
しており、入管接続口１９と逆流防止室入り口２７とを
結ぶ水路路には落とし込み開閉弁４が設けられている。

落とし込み開閉弁４は、ソレノイド型電磁弁であり、弁
座器に対向させて配置されたダイヤフラム加の外８部を
ケーシング１８に固定し、プランジャー３１の先端をダ
イヤフラム加の中心に連結させである。よって、通電に
よりプランジャー３１を後退させると給湯回路３が開成
され、プランジャー３１を突出させるとダイヤフラム３
０が弁座器に圧接して逆流防止室５の上水側で給湯回路
３が閉成される。

第一逆止弁６及び逆流防止室開閉弁１１は、組み合わせ
て逆流防止室５内に納入されている。

第一逆止弁６は逆流防止室入り口２７と対向させて配置
されており、その上面には逆流防止室入り口２７を囲む
ようにしてゴムパツキン３２が取着されており、バネお
によって入り口２７の閉成方向へ弾性的に付勢されてい
る。また、第一逆止弁６の下部外周には圧動板おが延出
されており、圧動板３４は逆流防止室５の内寸とほぼ等
しい寸法を有している。この圧動板３４は、入りローか
ら流入した湯の通水圧を全面で受けて第一逆止弁６の動
作を確実にする働きをしており、さらに外周面が逆流防
止室５の内壁面と摺接しており、第一逆止弁６が傾いた
りすることなくスムーズに摺動できるようガイドの働き
をしている。

該圧動板３４は下方に広がる円錐台形状をしており、頂
部の平面部には外周に凸部３７を有する円筒部間が形成
され、平面部と凸部３７とでゴムパツキン３２を挾持し
ている。従って円筒部あ、ゴムパツキン３２、圧動板３
４と序々に広がっていき、上面の入り口２７から側面の
出口３５にかけて通路３９が広く確保されるようになっ
ている。そして第一逆止弁６の下面には円筒状の逆流防
止室開閉弁１１が形成されており、逆流防止室開閉弁１
１の下面には、水抜き孔２２を囲むようにして弁体本体
１１よりも小径のゴムパツキン４２が取着されている。

尚、逆流防止室開閉弁１１は、その内側に第１逆止弁６
側からくり抜かれた中空部４０が形成されている。即ち
これによって弁体の軽電化を計っている。

一方、逆流防止室５には前記バネ３３を保持するバネガ
イド刃が設けられる。該バネガイド刃は、仕切り板２１
の上面に一体に成形され、前記逆流防止室開閉弁１１の
外周と圧動板３４の内周との間に嵌合される外形をもち
、上面にはバネ３３が保持される環状スリット５１が形
成されている。

又、外周面から中心に向って放射状スリット５２が形成
されており、該スリット５２の底面は逆流防止室５の底
面から水抜き孔２２に向かっての下り傾斜がつけられて
いる。

しかして、落とし込みＭｉ開閉弁が開成された場合には
、第一逆止弁６が給湯圧によりバネ３３に抗して押し下
げられて入り口２７が開かれ、逆流防止室開閉弁１１も
第一逆止弁６によって押し下げられる（この時の状態を
第２図の第一逆止弁６及び逆流防止室開閉弁１１の右半
分で示す）この場合には、逆流防止室開閉弁１１のゴム
パツキン４２が仕切り板２１に圧接して水抜き孔２２を
塞いでいる。従ってこの時には、逆流防止室５内へ流入
した湯は水抜き孔２２から水溜めホッパ９側へ漏れるこ
となく逆流防止室５内に充満し、さらに第二逆止弁収納
室２４側へ送られ（第二逆止弁が開く）、循環回路２側
へ給湯される。このとき、圧動板３４が下方に広がる形
状であるので、通路３９が広く確保され、通水抵抗が少
なくてすむ。

逆に、落とし込み開閉弁４が閉じられた場合には、第一
逆止弁６に通水圧が加わらなくなるので、第一逆止弁６
が上昇し、入り口２７を閉成すると共に逆流防止室開閉
弁１１が上昇して水抜き孔２２を開き、直ちに逆流防止
室５内がエアと置換される（この時の状態を第２回の第
一逆止弁６及び逆流防止室開閉弁１１の左半分で示す〉
。

したがって、第一逆止弁６が閉じて雑水の逆流の逆流が
防止されると共に逆流防止室５内がエアと置換されるこ
とによって給湯器１側と循環回路２側との縁切りが行わ
れる。ここで、逆流防止室５内の水は水溜めホッパ９内
に流れ出すが、逆流防止室開閉弁１１及びバネガイド刃
がそれぞれ大きな体積を占めているので、実際に流れる
水量は、逆流防止室５の容積に比べごく少量ですむ。従
って、水溜めホッパ９も小さくすることができる。

第二逆止弁収納室２４内には、第二逆止弁（図示せず）
が納入されており、第二逆止弁はバネによって開成方向
へ弾性的に付勢されている。

したがって、第二逆止弁は逆流防止室５内に湯が充満し
て第二逆止弁に通水圧がかかった時に開成し、逆流防止
室５内がエアと置換されている時には閉成して給湯山懐
２６側から逆流防止室５側への逆流を防止している。

大気連通口１０は、水溜めホッパ９と別々に設けてもよ
いが、図示例では大気連通口を水溜めホッパ９と一体に
形成し、大気に開放されたオーバフロー管（図示せず）
に大気連通口１０を接続してあり、大気連通口１０はオ
ーバフロー管を介して大気に連通させられている。しか
して、エアとの置換時には、オーバフロー管→大気連通
口１０→水抜き孔２２の経路で逆流防止室５にエアが供
給される。さらに、通常は排水用開閉弁１２は閉成され
ており、逆流防止室５から水溜めホッパ９内に落ちた水
は一時水溜めホッパ９内に蓄えられる。そして、水溜め
ホッパ９内の湯は、通常は排水用開閉弁１２を開成して
分岐水路８から′ａ環回路２へ排水されるようになって
いるが、逆流防止室開閉弁１１の故障等により不測に水
溜めホッパ、９内の水量がオーバフローした場合には、
大気連通口１０からオーバフロー管へ排出される。

（発明の効果） 以上のように本発明は、逆流防止室開閉弁本体を大きく
することによって排水拉を少なくすることができた。

又、圧動板を円錐台形状にすることによって、排水量を
少なくするために逆流防止室を小さくしても、通水抵范
が大きくならずにすむ。

更に又、仕切板にバネガイドを設けたことにより、逆流
防止室開閉弁又は逆止弁の形状にあわせてバネガイドを
設計することができてその体積を大きくすることができ
、従って排水量を少なくすることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の逆流防止装置を用いた給湯器付き風呂
釜の概略図、第２図は本発明の一実施例を示す断面図で
ある。 ２・・・循環回路 ３・・・給湯回路 ５・・・逆流防止室 ６・・・逆止弁 ９・・・水溜めホッパ １１・・・逆流防止室開閉弁 ２１・・・仕切板 ２７・・・入口 お・・・バネ ３４　　・ ３５・ ４２・ 印・ ・圧動板 ・出口 ・ゴムパツキン ・バネガイド

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）上水回路と雑水回路とを接続したもので、その接
   続回路に逆止弁と逆流防止室とを設けたものにおいて、
   逆流防止室下方には逆流防止室内の水を溜めることので
   きる大気開放の水溜めホッパを設け、水溜めホッパと逆
   流防止室との間に前記逆流防止室に通水圧が加わると閉
   成して通水圧が無くなると開成する逆流防止室開閉弁を
   設け、前記逆止弁と当該逆流防止室開閉弁とを逆流防止
   室内に一体に配すと共に、逆流防止室開閉弁本体を少な
   くともその弁体よりも大径にしたことを特徴とする逆流
   防止装置。
2. （２）上水回路と雑水回路とを接続したもので、その接
   続回路に逆止弁と逆流防止室とを設けたものにおいて、
   逆流防止室下方には逆流防止室内の水を溜めることので
   きる大気開放の水溜めホッパを設け、水溜めホッパと逆
   流防止室との間に前記逆流防止室に通水圧が加わると閉
   成して通水圧が無くなると開成する逆流防止室開閉弁を
   設け、前記逆止弁と当該逆流防止室開閉弁とを逆流防止
   室内に一体に配すと共に、逆流防止室は上方に入口、側
   方に出口が形成され、該入口が逆止弁で開閉されると共
   に、該逆止弁には下部外周に円錐台形状をした圧動板を
   形成したことを特徴とする逆流防止装置。
3. （３）逆流防止室と水溜めホッパとの間の仕切板上面に
   形成され、逆止弁を入口の閉成方向へ弾性的に付勢する
   バネを保持するバネガイドを設けたことを特徴とする請
   求項１又は請求項２記載の逆流防止装置。