JPH0359099B2 - - Google Patents

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JPH0359099B2
JPH0359099B2 JP57018455A JP1845582A JPH0359099B2 JP H0359099 B2 JPH0359099 B2 JP H0359099B2 JP 57018455 A JP57018455 A JP 57018455A JP 1845582 A JP1845582 A JP 1845582A JP H0359099 B2 JPH0359099 B2 JP H0359099B2
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JP
Japan
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higher fatty
fatty acid
alkali metal
acid
polyethylene
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JP57018455A
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English (en)
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JPS58136639A (ja
Inventor
Yasushi Nakajima
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、インフレーシヨンフイルム成形用組
成物に関する。更に詳しくは、成形性にすぐれか
つ着色のないインフレーシヨンフイルム成形用組
成物に関する。 チイグラー系触媒によつて製造されたポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフインに、
防錆性を付与し、また溶融押出時の吐出量を大き
くする目的で、高級脂肪酸金属塩を配合すること
は周知の技術であり、高級脂肪酸塩としてはステ
アリン三カルシウムな汎用されている。ところ
で、こうしたステアリン酸カルシウムで代表酸れ
る高級脂肪酸のアルカリ土類金属塩に代えてアル
カリ金属塩を用いると、溶融押出時の吐出量は更
に大きくなるものの、カリウム塩の場合には、こ
れをフエノール系安定剤と併用すると、色相が悪
化するいう欠点がみられる。 更に、アルカリ金属塩であれあるいはアルカリ
土類金属塩であれ、高級脂肪酸金属塩を配合した
ポリエチレンは、溶融押出法、インフレーシヨン
成形法などによつてフイルム、特により薄いフイ
ルムを成形した場合、あるいはブロー成形法によ
つて瓶などを成形した場合、成形されたフイルム
または成形品の外観をそこに生成した高級脂肪酸
金属塩の凝集体が悪化させるばかりではなく、薄
いフイルムをインフレーシヨン成形した場合に
は、このような凝集体の存在が原因で、空気圧に
よつて膨張し、安定な円筒膜を形成すべき膨張部
が突如として裂け、このため連続して安定に薄い
フイルムを製造することができないという重大な
問題がみられる。 本発明者は、かかる欠点をもたらさずに、良好
な溶融押出時の吐出量を維持し得るインフレーシ
ヨンフイルム成形用組成物について種々検討の結
果、ポリエチレンに高級脂肪酸とそのアルカリ金
属塩とを予め混合した混合物を配合し、無機充填
剤を含有しないものか、所望の目的を達成し得る
ことをここに見出した。 改質さるべきポリエチレンは、特にインフレー
シヨン成形法による極薄フイルム製造用には、そ
れのメルトインデツクス(190℃)が0.02〜0.05、
密度が0.95〜0.96g/cm3のものが望ましい。 アルカリ金属塩および遊離酸の形でそれぞれ用
いられる高級脂肪酸としては、炭素数が10以上、
好ましくは14〜24の高級脂肪酸、倒えばカプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセ
リン酸などが挙げられる。アルカリ金属塩として
は、これらの高級脂肪酸のナトリウム塩、カリウ
ム塩、リチウム塩などが挙げられ、例えばステア
リン酸リチウム、パルミチン酸ナトリウム、ステ
アリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、パ
ルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、ア
ラキン酸カリウムなどが用いられる。 これらの高級脂肪酸アルカリ金属塩のみをポリ
エチレンに配合し、その造粒物を成形した場合に
は、成形品中に高級脂肪酸アルカリ金属塩の凝集
体が形成され易く、凝集体の形成はその配合割合
が多い程著しい。しかるに、この高級脂肪酸アリ
カリ金属塩に対し、重量で1〜100%、更に好ま
しくは約5〜30%の割合で高級脂肪酸を混合し
(これ以下の混合割合では、凝集体の形成を抑制
できず、一方これ以上ではアルカリ金属塩の防錆
性を低下させ、また成形時に悪臭がみられるなど
の作業環境の悪化をもたらす)、混合物をポリエ
チレン100重量部に対し0.05〜1重量部配合し、
造粒すると、それは良好な成形性および防錆性を
示すばかりではなく、それから成形された成形品
中での高級脂肪酸アルカリ金属塩の凝集体形成も
効果的に抑制される。 かかる凝集体形成の抑制効果は、高級脂肪酸と
そのアルカリ金属塩との混合状態にも大きく依存
し、混合状態が均一である程その抑制効果は大き
い。従つて、両者は予め均一に混合された状態で
用いられ、それらの混合は、タンブラーミキサ
ー、ヘンシエルミキサーなどを用いてドライブレ
ンドする方法、このドライブレンド物を撹拌しつ
つ溶融混合した後冷却し、粉砕する方法、同じく
ドライブレンド物をアルコールなどの溶媒中で溶
解混合した後溶媒を除去し、粉砕する方法などで
行われ、この順番でより均一な混合状態が形成さ
れる。これらの方法以外に、特に好適な方法とし
て、高級脂肪酸に対しそれにより少ない当量のア
ルカリ金属の水酸化物また酸化物を加え、溶融状
態で中和し、粉砕する方法、あるいはアルコール
などの溶媒中で中和し、溶媒を除去する方法など
が挙げられる。 このようにして、高級脂肪酸とそのアルカリ金
属塩とを予め混合した混合物を配合したポリエチ
レン組成物は、良好な溶融押出時の吐出量を維持
しながら、成形性および非着色性を改善させる。
成形性についていえば、成形されたフイルムや瓶
などの成形品の外観を損わせる高級脂肪酸アルカ
リ金属塩の凝集体の形成が効果的に抑制され、薄
いフイルムをインフレーシヨン成形方で成形した
場合にも膨張部の破裂が殆んどみられず、従つて
安定した連続操業が可能であり、同様にモノフイ
ラメントなどの高速溶融紡糸を行なつた場合に
も、それに対応させるために多量に配合している
高級脂肪酸金属塩が凝集体を形成させて糸切れを
生ぜしめている点が延伸倍率をあまり上げること
ができないため糸強度の向上を図れなかつた点な
どの問題を有効に解決させる。更に、高級脂肪酸
カリウム塩の場合にみられる着色性の点も、これ
に高級脂肪酸を粉体混合して用いるだけでも、着
色防止効果が十分にみられる。 次に、実施例について本発明を説明する。 実施例1〜4、比較例1〜6 高活性チイグラー系触媒を用いて重合し、触媒
除去工程を経ずに製造されたポリエチレンパウダ
ー(メルトインデツクス0.045)、密度0.955g/
cm3、酸化防止剤としての3−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ第3ブチルフエニル)プロピオン酸の
2−メチルヘプチルエステル0.05重量%(対ポリ
エチレン、以下同じ)、リン系安定剤(アデカア
ーガス社製品、マーク329K)0.1重量%、更に後
記表に示されるステアリン酸およびそのアルカリ
金属塩の混合物を、80〜100℃に加熱されたヘン
シエルミキサーを用いて、窒素雰囲気下で混合し
た後、押出機を用いて樹脂温度260℃でペレツト
状に造粒した。 この造粒ペレツトをインフレーシヨン成形機に
供給し、シリンダー内で溶融した後、リング型3
条スパイラルダイからチユーブ状に押出した。こ
のチユーブの一端を、2本のピンチロールを通し
て閉じた後、空気を吹き込んで所定の大きさに膨
張させ、引取速度を調節して、厚さ6μ(ただし、
比較例1だけは10μ)のチユーブ状フイルムを巻
取つた。そして、このような操作を、連続的に2
日間行なつた。 〔成形条件〕 成形機:モダン社製E50インフレーシヨン成形機 (シリンダー内径50mm、スクリユーメタリング
L/D=26、ダイ3条スパイラル方式75mm径×
1.2mm) ブローアツプ:5 温度(樹脂温度):215℃ 〔評価方法〕 樹脂圧力:ダイとシリンダーとの間のジヨインと
部に取付けた圧力計で測定 (成形性の目安となる) 押出量:単位時間当りのフイルム巻取重量 防錆性:インフレーシヨン成形機を分解し、シリ
ンダー、ダイ、スクリユーの各部を点検し、赤
茶色の錆の発生の有無を観察した 成形時安定性:フイルム成形時の膨張部を常時監
視し、2日間異常なく安定に膨張部が形成され
ているときに良好と判定した フイルムの色:太陽光下で目視により半透明白色
の場合に良好と判定した フイルムの外観:成形時のフイルムを巻取機直前
で監視し判定した (ブツとは、ステアリン酸金属塩凝集体と考え
られる異物である) 以上の結果は、次の表に示される。なお、ステ
アリン酸とそのアルカリ金属塩とを予め混合した
混合物の調製は、次のようにAまたはBの如くに
して行われた。 A:ステアリン酸アルカリ金属塩とステアリン酸
との粉体混合物 B:水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを過
剰当量比のステアリン酸と溶融し、ステアリン
酸の一部を中和したものを粉砕した C:ステアリン酸ナトリウムとステアリン酸とを
予め混合する操作を行わず、ヘンシエルミキサ
ー中でポリエチレンパウダーと混合し、造粒し
【表】 比較例 7 実施例1において、メルトインデツクス0.1、
密度0.960mm/cm3のポリエチレンパウダーが用い
られた。 比較例 8 実施例1において、メルトインデツクス0.01、
密度0.960g/cm3のポリエチレンパウダーが用い
られた。 比較例 9 実施例2において、ステアリン酸量を0.10重量
%(対ステアリン酸ナトリウム塩100重量%)に
変更した。 以上の比較例7〜9についての評価結果は、次
の表2に示される。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メルトインデツクス(190℃)が0.02〜0.05、
    密度が0.95〜0.96g/cm3のポリエチレン100重量
    部に、高級脂肪酸アルカリ金属塩とそれに対して
    5〜30重量%の高級脂肪酸とを予め混合した混合
    物0.05〜1重量部を配合してなり、無機充填剤を
    含有しないインフレーシヨンフイルム成形用組成
    物。
JP1845582A 1982-02-08 1982-02-08 ポリオレフイン組成物 Granted JPS58136639A (ja)

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JP1845582A JPS58136639A (ja) 1982-02-08 1982-02-08 ポリオレフイン組成物

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JPS58136639A JPS58136639A (ja) 1983-08-13
JPH0359099B2 true JPH0359099B2 (ja) 1991-09-09

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US5459188A (en) * 1991-04-11 1995-10-17 Peach State Labs, Inc. Soil resistant fibers
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