JPH0359013A - ヘリックス―ヘリックス転移能を有する光学活性ポリマー - Google Patents

ヘリックス―ヘリックス転移能を有する光学活性ポリマー

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JPH0359013A
JPH0359013A JP19492489A JP19492489A JPH0359013A JP H0359013 A JPH0359013 A JP H0359013A JP 19492489 A JP19492489 A JP 19492489A JP 19492489 A JP19492489 A JP 19492489A JP H0359013 A JPH0359013 A JP H0359013A
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佳男 岡本
Koichi Hatada
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヘリツタスーへリックス転移能を有する光学活
性ポリマーに関し、詳しくは、使用条件によって分離の
選択性を大きく変えられる分離素材、あるいは不斉反応
の触媒などに応用できる可能性を秘めている新規な光学
活性ポリマーに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来、
ヘリツタスーへりックス転移能を有する光学活性ポリマ
ーとしてポリアミノ酸が知られているが、ビニルポリマ
ーでは知られていない。
本発明者らは、メタクリル酸エステルの不斉アニオン重
合の研究を行っており、その蓄積を発展させて、ヘリッ
クス−へリックス転移能を有する光学活性ビニルポリマ
ーを見出すべく検討をおこなった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、メタクリル酸エステルのアルコール部分
に窒素原子を有する光学活性なグループを導入したモノ
マーが、光学活性な触媒の有無にかかわらず、アニオン
重合で一方向巻きのラセン構造を持つポリマーを与える
こと、さらに溶液のpHによってヘリックス転移が可逆
的に起こることを見い出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、下記一般式(1)で表わされる繰り返
し単位からなる、ヘリックス−ヘリックス転移能を有す
る光学活性ポリマーを提供するものである。
(1) 芳香族基であり、例えばフェニル基、ナフチル基、アン
スリル基などの芳香族炭化水素基、あるいはこれらに置
換基のついた置換芳香族基を示す。nはメチレン鎖の数
を示す2〜6の数であり、好ましくは3あるいは4であ
る。一方Rは炭素数1〜10のアルキル基であり、好ま
しくはメチル基、エチル基あるいはプロピル基を示す。
) また、本発明は、下記一般式(2)で表わされる繰り返
し単位からなる、ヘリツタスーへリックス転移能を有す
る光学活性ポリマーをも提供するものである。
z (2) 芳香族基であり、例えばフェニル基、ナフチル基、アン
スリル基などの芳香族炭化水素基、あるいはこれらに置
換基のついた置換芳香族基を示す。R1は炭素数1−1
5の有機の基を示し、アルキル基や芳香族基、あるいは
両者を含む基でも構わない、一方、R,は炭素数1〜1
0、好ましくは1〜3のアルキル基であり、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基を示す。) 本発明の光学活性ポリマーを得るのに必要なモノマーの
合成は、例えば、光学活性なアくノ酸を出発原料として
、アミノ酸のNをベンジルオキシカルボニルで保護し、
次いで−COOHをメチルエステルとした後、2当量の
グリニヤール試薬を反応させると3級アルコールが得ら
れる。
これを還元してN−CHn1体とした後、メタクリル酸
クロリドと反応させて目的のモノマーが得られる。
また、本発明の光学活性ポリマーを得るには、相当する
モノマーの他にアニオン重合開始剤とこれと錯体を作り
得る配位子が用いられる。配位子は光学活性化合物でも
あるいは不斉構造を持たない化合物でもよい。
アニオン重合開始剤としては具体的には対イオンとして
のアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム又は
類似金属と、アニオンとしての炭素、窒素、酸素、イオ
ウなどのアニオンからなるアニオン重合開始剤が用いら
れる。好ましいものは、炭素のアニオンからなるアニオ
ン重合開始剤があり、例示すれば、次のようなものがあ
る。
R’MgX、 R’zMg+ R’CaX、 AI(C
Z)Is)31 LiR’ILIAIH41NaR’ 
+ KR’ (但しR゛はブチル、ベンジル、フェニル
基などの炭素数1〜50、好ましくは1〜20のアルキ
ル基、アルアルキル基又は芳香族基で、Xはハロゲンで
ある)。
アルアルキル基を有するアニオン開始剤としては次の様
なものが挙げられる。
又、窒素のアニオン、即ち2級アミンから得られるアニ
オン重合開始剤も好ましく用いられる。かかるアニオン
重合開始剤を例示するならば次のようなものがある。
ましくは1〜20のアルキル基、アルアルキル基又は芳
香族基であり、Hは対イオンである。)又、リチウムア
ミドのアニオンとして用いられる2級アミンとしては次
の様なものが挙げられる。
)JH ピペリジン ジ−イソプロビルアミン また、 配位子としては光学活性なものでも、 不斉構造を持たない化合物でも構わないが、例 示すれば以下のようなものがある。
■ (+) ピロリジルメチルピロリジン 本発明の光学活性ポリマーを得るには、相当する七ツマ
−をそのまま重合させてもよいが、溶媒に溶かして重合
させてもよい。この場合、用いる溶媒はアニオン重合を
阻害するものであってはならない。
本発明の光学活性ポリマーの重合度は5以上が好ましく
、更に好ましくは20以上である。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。
尚、本発明に係わる光学活性なモノマーの合成を以下に
示すスキームに従って行った。それを合成例として示す
Z −L −Pr。
徂 C=0 OCHzCJs 番 CH。
盟 〔α〕62 +56゜ 皿 DMPMA 〔α)its   82゜ 合成例1 (S) −(−)−N−ベンジルオキシカルボニルプロ
リンメチルエステル徂の合tc (S)−N−ペンジルオキシ力ルポニルブロリンを出発
原料として、文献(Noboru Ono、 T、Ya
wada。
T、5aito and^、Kaji+ Bull。C
heap、 Soc、 Jpn、。
51、24ON197B) )に従って化合物損を合成
した。
合成例2 (S) −(+)−ジフェニル(1−メチルピロリジン
−2−イル)メタノール皿の合成 合成例1で得られた化合物史を用い、文献(Kenso
 5oai、 At5uhiro Ookawa、 T
atsuya Kabaand Kazuo Ogas
ma+  J、  Am、 Chew、 Soc、  
109 。
7111 (1987) )に従って化合物皿を合成し
た。
合成例3 (−)−メタクリル酸(S)−ジフェニル(1−メチル
ピロリジン−2−イル)メチル皿の合tE三ツロフラス
コにコンデンサーをとり付は窒素置換を行なった。フラ
スコ内に化合物盟1°6.16g (6,05X10−
”mol)と単蒸留THF 160−を入れて撹拌した
。Mail (oil 5uspension、c、a
、60%)4.94gはdryエーテルで数回すすぎ、
流動パラフィンをとり除いた後食しずつ加えた。水素の
発生が落ち着いたら約50°Cに加熱した。数時間後、
−度反応系を室温にもどし、NaHを少し加えてまだ水
素が発生するようであれば、さらに加熱撹拌を続けた。
これを水素の発生が認められなくなるまで(約2日間)
繰り返した。反応終了後放冷し、フラスコに滴下ロート
をとり付は水浴につけた。滴下ロートにメタクリル酸ク
ロリド6.5 @l (6,66XIQ−”mol)と
THF 10−を入れ20分間かけて滴下し、そのまま
O″Cで1時間撹拌を続けた。反応終了時溶液は白濁し
、底には沈殿がたまった。5%Na、CO,水溶液12
0−を加えると激しく反応し沈殿は溶けた。そこへエー
テルを加え、3回抽出を行ないMg5Oaで乾燥した。
乾燥剤を濾別後、濃縮した後カラムクロマトによって精
製した(シリカゲル約190 g、展開溶媒ヘキサン−
ジエチルエーテル(1/1))。
溶媒を除去し、ヘキサンから再結晶を行ない6.9g(
34%)の淡黄色固体を得た。
物性データー O旋光度((r) MS40.9 (C=1.0.CH
Cl1)・IRスヘクトル(cm−’)1630(C=
C)、 1705(C=0)・元素分析 計算値(CgtHzsNOz) Cニア8.811Hニ
ア、46. N:4.1B実測値      Cニア8
.90. Hニア、54. N:4.160質量スペク
トル(m/z) 335(M” )0融点 83.0〜
84.8°C 実施例1 重合は十分に乾燥したガラス封管中、窒素雰囲気下で行
なった。まず、トルエン10−に(−)−メタクリル酸
(S)−ジフェニル(1−メチルピロリジン−2−イル
)メチル、i (DMPMA と略す)0.5 g(1
,493mmol)を溶解させ、これを−78°Cに冷
却した。
次に触媒は室温、ヘキサン中でn  CJ++Lf(モ
ノマーの1720当量)と当量のN、N’−ジフェニル
エチレンジアミンを反応させてリチウムアミドとし、そ
の1.2倍当量の(+)−2,3−ジメトキシ−1,4
−ビス(ジメチルアミノ)ブタン((+) −DDBと
略す)錯体を台底した。これをモノマーのトルエン溶液
に加えて重合を開始した0重合は少量のメタノールで停
止させ、ポリマーを反応液の10倍容量のメタノールに
沈殿させ、遠心分離し、乾燥後秤量した。ポリマーは定
量的に生威し、比旋光度(〔α〕■、)は+786゜(
CH30HC113SO:lH= 8 / 2中)であ
った。
表1にその結果を示した。
実施例2 実施例1と同様にして、配位子として(−)−2゜3−
ジメトキシ−1,4−ビス(ジメチルアミノ)ブタン(
(−)−DDBと略す)を用いて重合を行なった。
表1にその結果を示した。
実施例3 実施例1と同様にして、配位子として(+)−2−ピロ
リジルメチルピロリジン((÷)−PMPと略す)を用
いて重合を行なった。
表1にその結果を示した。
実施例4 実施例1と同様にして、モノマー1g1 トルエン20
−及び配位子としてテトラメチルエチレンシア主ン(T
MI!D^と略す)を用いて重合を行なった。
表1にその結果を示した。
実施例5 実施例4と同様にして、モノマーに対して1/40当量
の重合開始剤とその1.2 倍当量のTHEDA を 用いて重合を行なった。
表1にその結果を示した。
実験例1 実施例5で得られたポリマーをCH30B−0,1%C
H35O*Hに溶かし、CDスペクトルの経時変化を調
べた。
結果を図1に示した。
図1に於いて、当初圧のCDバンドを示していたのがし
だいに強度が減少し、2997分後には負の極大バンド
を示している。このようなCDスペクトルの大きな変化
の原因は、ポリマーが当初有していたうセン構造が反対
巻きのラセン構造へ変化したことを示している。
実験例2 実験例1でCDスペクトルの変化が認められなくなった
時点でCthSOJをさらに加えて、C!l308−1
2.6%CH35OJとした時の、CDスペクトルの変
化を図2に示した。
図2においては、反対巻きのラセン構造を持つポリマー
は、溶液の酸性度を上げると元のラセンに戻ることを示
している。即ち、本発明のポリマーはそのラセン構造が
溶媒の酸性度により可逆的に変化する性質を持っている
〔発明の効果〕
以上、詳述した如く、本発明の光学活性ポリマーはヘリ
ックス−ヘリックス転移能を有する新規ポリマーであり
、使用条件によって分離の選択性を大きく変えられる分
離素材、あるいは不斉反応の触媒などに応用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は実験例1の結果を示すグラフ、図2は実験例2の
結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記一般式(1)で表わされる繰り返し単位からな
    る、ヘリックス−ヘリックス転移能を有する光学活性ポ
    リマー。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、
    化学式、表等があります▼は炭素数6〜14 の芳香族基、nはメチレン鎖の数を示す2〜6の数、R
    は炭素数1〜10のアルキル基であり、*は不斉中心を
    示す。) 2、下記一般式(2)で表わされる繰り返し単位からな
    る、ヘリックス−ヘリックス転移能を有する光学活性ポ
    リマー。 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、
    化学式、表等があります▼は炭素数6〜14 の芳香族基、R_1は炭素数1〜15の有機の基、R_
    2は炭素数1〜10のアルキル基であり、*は不斉中心
    を示す。)
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