JPH0357469Y2 - - Google Patents

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JPH0357469Y2
JPH0357469Y2 JP3972785U JP3972785U JPH0357469Y2 JP H0357469 Y2 JPH0357469 Y2 JP H0357469Y2 JP 3972785 U JP3972785 U JP 3972785U JP 3972785 U JP3972785 U JP 3972785U JP H0357469 Y2 JPH0357469 Y2 JP H0357469Y2
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cork
layer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案の床材、壁材等をはじめとして各種の
建物用設備材あるいは構造材として広汎に利用さ
れているコルク材の特性上の改良に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
周知のごとく、コルク材は従来から当該技術分
野において、広く利用されてきた天然材料であ
る。すなわち、コルク自体が具有する固有の材質
と、その内部の細胞組織中に保有する空気とによ
つて、適度の断熱性と遮音性、弾力性等を発揮
し、さらには仕上面が独特の風合を現出するため
豊かな装飾性ある素材として汎用されてきたもの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら従来は、天然材を直接またはわず
かに加工を施すのみで利用することがほとんどで
あることから、その素材自体が原初的に具備する
特性、すなわちすでに固定された特性をそのまま
活かすこととなり、本来的に所望とされるべきは
ずの各種用途に応じた最適の特性を充分具備させ
得たものではなかつた。
例えば床材にあつては、コルク材固有の装飾性
と断熱性の点では比較的良好ではあるものの、材
質自体がこの種用途においては硬質すぎるきらい
があり、例えば素足等で歩くと、かたくて違和感
があり、素足に馴染み難い欠点を有していた。
また遮音性の点においても、同じく材質自体に
ついて硬質度が高いことに起因して、比較的高周
波領域の音については問題はないが、低周波領域
の音については吸音効果を発揮しない、いわば遮
音性のデツドエリアが存在することとなり、完璧
な遮音特性を具有するものではなかつた。
壁材に適用した場合については、上記の床材の
ごとき特段当該用途に応じた固有の弾力性は要求
されないが、他方遮音性の点では床材同様に十分
に確保しなければならない。またこのことは、壁
材や床材に限らず、他の各種の建築用設備材ある
いは構造材についても所望とされることはいうま
でもない。
また一方、例えば、同じく床材といつても、そ
の適用箇所は図書館や病院あるいは学校や一般住
宅、あるいはコンサートホール等種々あるもの
で、本来的には、要求される特性は適用箇所に応
じて基本的に相違するのが通常である。従つてコ
ルク材の固有の特性は堅持しつつも、望ましくは
適用箇所に応じて材質の硬軟度が適宜制御でき、
最適の遮音特性ないしは弾力性等を適宜確保し得
ることが最も望まれるところである。
またコルク材は一定の長い年限を経たものにつ
いてはじめて採取される天然材料であり、しかも
主として特定の国外地域でのみ産出されることで
もあるため、周知のごとく、かなり高価であり、
かつまた多量に調達するにあたつて比較的不安定
さは払拭しきれない材料であることから、コルク
材の特性を減殺させない程度に可及的に少ない量
で所望の性質を得られることが最も望ましい。
そこでこの考案の目的とするところは、上述の
問題点を悉く解決しようとしたもので、可及的に
少量使用でコルク材独特の特性を活かすとともに
コルク自体において未だ不充分であつた弾力性な
いし遮音性を向上せしめ、かつまた可及的に低コ
ストで、各種用途にそれぞれ適宜良好に適合し得
る複合コルク材を提供しようとするところにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成のためこの考案は、コルク材固有
の特性を活かすため、上面層にコルク層を配し、
他方下面層には、コルク材自体の前記不充分なマ
イナス特性を、きわめて過不足なく、しかも各種
用途に応じて補償・制御し得るいわゆるウレタン
チツプ層を配したものである。
なおここでいうウレタンチツプ層には、ウレタ
ンチツプを主材とし、ポリウレタン系結合剤を配
合して固結一体化した成型品を用いたものであ
る。ウレタンチツプとしては軟質ポリウレタンフ
オームを引裂あるいは破砕したもので、産業廃棄
物その他スクラツプとして存在する軟質ポリウレ
タンチツプ単体使用の外、繊維くず、木質系チツ
プ等の増量材を、各種用途に応じて混合使用する
ことが適切である。
すなわち元来、従来のコルク材に所望の弾力性
ないし遮音性が得られなかつたのは、既述の通
り、素材自体において硬質度が比較的高かつたか
らである。本考案はこの点に着目し、材料全体と
して硬質度を減少させ得る構成を採用したもので
ある。さらにまた各種用途に確実に適応させるた
め、また経済性を飛躍的に向上させるため、当該
硬軟度を適宜制御し得る構成として、いわば最小
の硬軟制御単位素材たる産業廃棄物のウレタンチ
ツプないしその他の増量材を用いたものである。
すなわち、ウレタンチツプを主材とする成型体の
圧縮度合並びに増量材の混入量如何によつて硬軟
調節を可能としたものである。
ポリウレタン系結合剤としては、通常のウレタ
ン原液、すなわち、軟質ポリウレタン発泡用のプ
レポリマー(通常分子量約3000のトリオールにト
リレンジイソトアネートの一部を重付加工させた
もの)、もしくは、トリオールまたはトリオール
にジオールを混合したものに、トリレンジイソシ
アネートまたはジフエニルメタンジイソシアネー
トを添加したもの等が使用できる。この結合剤の
反応硬化時にウレタンチツプ間あるいはウレタン
チツプと増量材間を固結一体化させるものであ
る。
〔作用〕
上述のごとく、上面層にコルク層を配し、下面
層にウレタンチツプ層を配した、いわば複合コル
ク材とすれば、コルク材固有の特性を保持しつ
つ、さらに、各種の用途それぞれに応じた良好な
軟硬状態が確保され、従来品では到底得られない
最適の弾力性ないし遮音性が確保され、またウレ
タンチツプ固有の特性であるいわゆる温度、温度
変化を吸収する作用をも具現し得たほか、すぐれ
た断熱性を発揮し、また特に、顕著にすぐれた経
済性を保有し得たものである。
(実施例) 図面は、この考案に係る複合コルク材の一実施
例を示すものである。1は従来から用いられてい
るコルク材の上面層、2はこの上面層1の下面に
貼り合わされた下面層である。下面層2は軟質の
ポリウレタンフオームを引裂または破砕したウレ
タンチツプ3および繊維くず、木質系チツプ等の
増量材4をポリウレタン系の結合剤で固めて成型
されている。
なお、下面層の製造方法としては、ウレタンチツ
プ3と増量材4をブレンダー内に投入し、重量比
で約5〜20%のポリウレタン系の結合剤をブレン
ダー内に注入するか、またはスプレーガンで吹き
込み、攪拌混合する。ついで、全体を所望の厚み
寸法に圧縮しつつ水蒸気を付加して結合剤を反応
硬化させれば、ウレタンチツプともども固結一体
化して成型品としての下面層2が出来上る。
なお下面層2と上面層1の貼り合せは、あらか
じめ別個に成型した下面層2を上面層1に貼り付
ける方法を採用してもよいし、あるいは下面層2
の成型段階において同時に上面層1と貼り合せる
方法を採用することもできる。
ところでこの実施例に係る複合コルク材は、特
に床材に適合させるべく、下面層2の軟質度を上
げるため、圧縮度合を比較的少なく採つている
が、他の用途においては、所望とする硬軟度に応
じて圧縮割合を調節すればよい。なお一般的に
は、比重0.1〜0.5程度、シヨアー硬度64.0〜88.0
程度のものが遮音性並びに弾力性等の点で好まし
い。
因みに、一般的傾向として硬度の高いものほど
弾力性が相対的に低いといえるので、この認識に
基づきシヨアー硬度において弾力性判断の比較試
験を行なつた。その結果、厚み18mmのものを5mm
に圧縮して比重約0.4としたものについてシヨア
ー硬度を測定したところ86.6あつた。
これに対して5mmの同じ厚みのコルク材(中
粒)について測定したところ91.1と硬度が高く、
弾力性の点においてもやはり劣つていた。従つ
て、これ等を下面層として用いた場合、全体とし
ての弾力性も同様な傾向が予測されるが、実際、
それぞれを下面層として使用すると、本考案の複
合コルク材の方が弾力性においてきわめて良好で
あることが認められた。
〔考案の効果〕
以上のごとく、この考案に係る複合コルク材
は、通常のコルク材からなる上面層に、ウレタン
チツプを主体とし、ポリウレタン系の結合剤を配
合して固結一体化した成型品である下面層を貼り
合せて一体化したので、上面層のコルク材が固定
的に有する装飾性、遮音性、弾力性等の固有の諸
性質に加え、従来のコルク材において不充分であ
つた。マイナス特性を補い、さらには従来のコル
ク材においては決して得られなかつた諸特性の自
由制御が適宜下面層において確保することができ
たのである。従つて各種用途それぞれに応じた最
適のコルク材料が選択的に確保されるに至つた
外、このような機能性の高い素材であるにもかか
わらず、材料調達が主として産業廃棄物の利用に
よつて得られることから、経済性は飛躍的に向上
し、著しくコストダウンを図ることができたもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係る複合床板の一実施例を示
す断面図である。 1……上面層、2……下面層、3……ウレタン
チツプ、4……増量材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コルク材からなる上面層と、このコルク材下面
    に貼り合わされた下面層とからなり、この下面層
    は、ポリウレンタフオームを引裂または破砕した
    ウレタンチツプ単体あるいは繊維くず、木質系チ
    ツプ等の増量材との混合物にポリウレタン系結合
    剤を配合して固結一体化した成型品である複合コ
    ルク材。
JP3972785U 1985-03-19 1985-03-19 Expired JPH0357469Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3972785U JPH0357469Y2 (ja) 1985-03-19 1985-03-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3972785U JPH0357469Y2 (ja) 1985-03-19 1985-03-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61155125U JPS61155125U (ja) 1986-09-26
JPH0357469Y2 true JPH0357469Y2 (ja) 1991-12-27

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JP3972785U Expired JPH0357469Y2 (ja) 1985-03-19 1985-03-19

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JPS61155125U (ja) 1986-09-26

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