JPH0357424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はグラインダーの照明装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来のグラインダー用の照明装置は取付け用ラ
ンプから成り、該ランプは一般にモータの固定台
の端縁に固定されていて、グラインダーを照明し
ている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来のランプではその光源位置が一般に適当で
なく、操作者にまぶしく感じさせるので、作業の
正確性及び安全性に悪影響を及ぼしており、更に
ランプは通常一つの独立したスイツチによつて操
作制御させるため、使用上に於ても不便でコスト
を増大させていた。

本考案の目的はグラインダー内に内装し、光源
を一番近い作業領域のカバー内に位置決めして研
磨点を直射させ、その光源を上に向つて照射出来
ないようにさせ、作業者に一番良い光源の照度位
置を与えたグラインダーの照明装置を提供するも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によるグラインダーの照明装置はといし
車のカバーに形成した加工開口部の上方に光源が
操作者の目を直射しないように下に向く照射角度
を生じるランプを配設したものである。

〔実施例及び作用〕

次に添付図面により詳しく本考案を説明する。

第１図及び第２図に示したグラインダーの照明
装置はといし車１のカバー２に形成した加工開口
部６の上方に下に向けて弯曲させた段部７を形成
し、その段部７の中央部分には円弧状凹部を形成
し、凹部にはカバー２の側板により上に向つて一
つの遮蔽板３を被覆させ、遮蔽板３は下側に向つ
て延伸した部分がカバー２の加工開口部６の上端
を越え、遮蔽板３の中央部分にもカバー２に形成
した段部７の凹部と相対する位置に上方に突出す
る円弧状凸部を形成し、カバーの段部７と遮蔽板
３との間に形成される円筒状スペースにランプの
取付けスタンドを取付けることが可能で、ランプ
の取付けスタンドの電源コードは遮蔽板３の後端
の中央とカバー２との間の比較的小さい突出円弧
部から引出して接続できる。

第３図に示した変形例において、本考案のカバ
ー２は加工開口部６の上方を前方に向けて直線上
に延伸させた後に下に向けて屈曲させた段部７を
有し、カバー２の段部７の内部には遮蔽板４を熔
接し、遮蔽板４とカバー２の段部７との間にラン
プの取付けスタンドを取付け、ランプの取付けス
タンドの電源コードはカバー２の段部７上に穿設
した貫通孔５４を通して引出す。

第２図及び第４図に示す様に、ランプの取付け
スタンドは、ソケツト５１と、固定ブロツク５２
と、ナツト５３と、ランプ５とから成つている。
ソケツト５１には一端ランプ５を嵌合して位置決
めする取付け部を設け、その後部にはねじ山を刻
設し、末端には電導接点を形成してあり、ねじ山
を刻設した後部を固定ブロツク５２の位置決め孔
に貫通してナツト５３でソケツト５１を固定ブロ
ツクに接合する。固定ブロツク５２はＬ字形の形
状を有し、Ｌ字形の一方のアームを位置決め金具
とし、カバー２又は遮蔽板３の適当な位置に締付
け、他のアームにはソケツト５１を取付ける位置
決め孔を有している。ナツト５３はソケツト５１
を固定ブロツク５２の位置決め孔中に固定するた
めソケツト５１の後部のねじ山に螺合する。ラン
プ５は接触式の豆電球から成つている。

第５図乃至第７図にはといし車１のモータの回
路図に本考案のランプ５を配線し、といし車１と
ランプ５とを同時に作動できるようにした回路図
を示したものである。

第５図に示した回路図には三段階に切替え可能
とした押圧式スイツチを備え、スイツチは３個所
の停留位置を有すると共に、共同接点１５１と、
といし車１のモータＭの接点１５３と、ランプＬ
の接点１５２とを有し、図示したスイツチの位置
は電導片１５０がすべてに電通させないオフ位置
で、第一段階を構成し、電導片１５０を共同接点
１５１と、といし車のモータＭの接点１５２とが
電通する第二段階の位置に押圧すれば、といし車
１のみを駆動させることができ、更に共同接点１
５１がといし車１のモータＭの接点１５２とラン
プＬの接点１５３とに電通する第３階段の位置に
電導片１５０を押圧すれば、といし車１の駆動と
共にランプＬを点灯させることができる。

第６図に示した回路図には三つの位置を選択で
きる両側引掛式スイツチを備え、このスイツチに
３個所の停留位置を設けると共に、共同接点１６
と、といし車１のモータＭの２つの接点１６２，
１６２と、ランプＬの接点１６３とを備え、スイ
ツチの第１段階は図示したオフ位置で電導片１６
０がすべての電通を遮断する。電導片１６０を右
側に倒せば、共同接点１６１がといし車１のモー
タＭの一方の接点１６２と電通する第２段階の位
置に移動し、といし車１のみを駆動することがで
き、更に電導片１６０を左側に倒せば、共同接点
１６１がランプＬの接点１６３と、といし車１の
モータＭの接点１６２とに導通する第３段階の位
置に移動し、といし車のモータＭとランプＬとを
同時に作動させる。

第７図に示した回路図には四つ位置を選択でき
る回転式スイツチを備え、スイツチには４個所の
停留位置を備えると共に同円軌道に沿つて互いに
90°の差で配列させた３組の接点１７１，１７２，
１７３を備えている。接点１７１は電源の一端に
入力させ、接点１７２はといし車１のモータＭに
接続し、接点１７３はランプＬに接続させてあ
る。更にスイツチは270°に渡る導電片１７０を有
し、この導電片１７０を回転させることに各接点
１７１，１７２，１７３に接続させ、スイツチは
ランプＬのみの送電と、といし車のモータＭのみ
の送電と、ランプＬ及びといし車１のモータＭの
両者の同時に送電と、全てに送電を遮断するオフ
位置との４種類の状態を生じる。

〔考案の効果〕

本考案の電球５は加工開口部６の上方のカバー
２の内側に配設されているので、広い取付けスペ
ースを必要とせず、作業員の加工作業を妨害する
ことがない。更に電球５のすべての光源を第２図
に示したように加工開口部のすべての研磨作業区
域に集中できるので、作業者の目を傷つけること
がなく、正確で安全な加工作業を行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のグラインダーの照明装置の実施例
を示したもので、第１図はその斜視図、第２図は
その断面図、第３図は他の変形例の断面図、第４
図はランプの取付けスタンドの分解斜視図、第５
図は本考案の照明装置をグラインダーのといし車
と共に作動させる押圧式スイツチの回路図、第６
図は両側引掛式スイツチの回路図、第７図は回転
式スイツチの回路図である。 １……といし車、２……カバー、３，４……遮
蔽板、５……ランプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ といし車のカバーに形成した加工開口部の上
   方のカバーの内側にランプの取付けスタンドを
   取付け、ランプの取付けスタンドを、一端にラ
   ンプの位置決め部を有すると共にその後部にね
   じ山を刻設し且つ末端に導電接点を有するソケ
   ツトと、一方のアームをカバーに取付ける位置
   決め金具として形成し且つ他方のアームにはソ
   ケツトの取付け加工部を穿設した２つのアーム
   から成るＬ字形の固定ブロツクと、固定ブロツ
   クの取付け開口部にソケツトを接合するためソ
   ケツトのねじ山に螺合させるナツトと、ソケツ
   トに嵌挿する接触式豆電球から成るランプとか
   ら構成し、ランプとグラインダーのといし車の
   モータとを電気的に接続し、ランプを制御する
   接点と、グラインダーのといし車のモータを制
   御する接点と、電源に接続した共同接点とを有
   するスイツチを備え、スイツチにはオフ位置
   と、共同接点をモータの接点に接続させる第２
   位置と、共同接点をモータの接点とランプの接
   点とに接続させる第３位置とに移動可能とした
   電導片を備えたグラインダーの照明装置。 ２ ランプに接続させた接点と、モータに接続さ
   せた接点と、電源に接続させた共同接点とを配
   列さえたスイツチを備え、スイツチにはオフ位
   置と、共同接点をランプの接点に接続させる第
   ２位置と、共同接点をモータの接点に接続させ
   る第３位置と、共同接点をランプの接点とモー
   タの接点とに接続させる第４位置とに移動可能
   とした電導片を設けた実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載のグラインダーの照明装置。