JPH0357159B2

JPH0357159B2 -

Info

Publication number: JPH0357159B2
Application number: JP60279934A
Authority: JP
Priority date: 1985-12-12
Filing date: 1985-12-12
Publication date: 1991-08-30
Also published as: JPS62138593A

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕本発明は洗浄剤組成物に関する。〔従来の技術及びその問題点〕近時、陰イオン性界面活性剤の一種であるリン
酸エステル系界面活性剤は、皮膚に対する刺激性
が低く極めて温和な界面活性剤であることが認め
られ、洗浄剤組成物の一成分として利用されてい
る。しかし、このリン酸エステル系界面活性剤は洗
浄剤組成物に要求される必須性能である起泡特性
の点で劣ることを始めいくつかの難点があり、洗
浄剤組成物用の界面活性剤としては、未だ満足の
ゆくものではなかつた。このため、リン酸エステ
ル系界面活性剤の特性を生かしつつこれを含有す
る洗浄剤組成物の性能を改善することが要望され
ていた。〔問題点を解決するための手段〕本発明者らは、リン酸エステル系界面活性剤を
使用した洗浄剤組成物について、上記欠点を解消
すべく鋭意研究をおこなつた結果、予想外にも両
性界面活性剤であるアミドアミン型界面活性剤を
併用配合すれば、当該洗浄剤組成物の欠点である
起泡性の欠如が改善されるとともに、起泡力、速
泡性、洗浄力等に優れた効果を示すこと、そして
更にベタイン型界面活性剤を併用配合すればかか
る効果が相乗的に高められること、しかもこれら
の併用成分は、リン酸エステル系界面活性剤の有
する皮膚及び毛髪に対する低刺激性には何らの変
化も与えないことを見出し、本発明を完成した。すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B) (A) 次の一般式（）及び（）（式中、R₁、R₂及びR₃は各々炭素数８〜18の
飽和又は不飽和の炭化水素基を、Ｘ及びＹは
各々水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又
は炭素数２〜３のヒドロキシアルキル基を有す
るアルカノールアミンを、ｌ、ｍ及びｎは０〜
10の数を示す）で表わされ、（）：（）の重量比が10：０〜
５：５のリン酸エステル系界面活性剤、 (B) 次の一般式（）又は（）（式中、R₄及びR₅は各々炭素数７〜19の飽和
又は不飽和の炭化水素基を、Ｍは水素原子、ア
ルカリ金属、アンモニウム又は炭素数２〜３の
ヒドロキシアルキル基を有するアルカノールア
ミンを示す）で表わされるアミドアミン型両性界面活性剤を重量比で(A)成分20に対し(B)成分１以上20未満の
範囲で含有する洗浄剤組成物である第１の発明、
並びにこの洗浄剤組成物に更に(C)ベタイン型両性
界面活性剤を(A)成分20に対し0.5以上10未満の範
囲で含有せしめた洗浄剤組成物である第２の発明
を提供するものである。本発明の(A)成分であるリン酸エステル系界面活
性剤としては、エチレンオキサイドの付加モル数
が０〜３のものが好ましく、特にエチレンオキサ
イドが付加しておらず、炭素数12〜14のアルキル
基を有するものが好ましい。(A)成分の好ましい具
体例としては、例えばモノ−またはジラウリルリ
ン酸ナトリウム、モノ−またはジラウリルリン酸
ジエタノールアミン、モノ−またはジラウリルリ
ン酸トリエタノールアミン、モノ−またはジミリ
スチルリン酸ナトリウム、モノ−またはジミリス
チルリン酸カリウム、モノ−またはジミリスチル
リン酸ジエタノールアミン、モノ−またはジミリ
スチルリン酸トリエタノールアミン等が挙げられ
る。この(A)成分は、（）及び（）式の化合物を、
その重量比で10：０〜５：５の割合で使用し、特
に10：０〜７：３の割合として使用するのが好ま
しい。また、(C)成分のベタイン型両性界面活性剤とし
ては、例えば炭素数８〜20のアルキル基を有する
アルキルベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシ
スルホベタイン、アミドベタイン、アミドスルホ
ベタイン及びアミドヒドロキシスルホベタイン等
が好ましく、就中、次式（式中、R₆は炭素数８〜20のアルキル基又はア
ルケニル基を、R₇及びR₈は各々メチル基又はエ
チル基を示す）で表わされるヒドロキシスルホベタインが特に好
ましい。本発明洗浄剤組成物が液体洗浄剤である場合、
(B)成分は、重量比で(A)成分20に対し１以上20未
満、特に好ましくは５以上15以下である。また、
(C)成分は、重量比で(A)成分20に対し0.1以上10未
満となるようにする必要がある。本発明の洗浄剤組成物には、上記必須成分のほ
かに、(A)、(B)及び(C)の成分以外の界面活性剤、カ
チオン化ポリマー、油脂類等の感触向上剤、無機
及び有機塩、希釈剤、香料、殺菌剤、抗フケ剤、
粘度調整剤、可溶化剤、防腐剤、水溶性高分子化
合物等の任意成分を配合することができる。〔発明の効果〕本発明の洗浄剤組成物は、リン酸エステル系界
面活性剤にアミドアミン型両性界面活性剤、ベタ
イン型両性界面活性剤を併用配合したものである
ため、起泡力、速泡性、洗浄力等に優れ、しかも
皮膚や毛髪に温和なものである。従つて、シヤン
プー、乳幼児用洗浄剤等の洗浄性能のみならず低
刺激性が要求されるものに特に有効に利用でき
る。〔実施例〕次に実施例を挙げて説明する。なお、実施例に
おける起泡性、起泡力、泡の外観及び皮膚刺激は
次の方法により評価した。起泡性：予め40℃の温水で湿らせた長さ20cm、重さ20ｇ
の毛束に洗浄剤組成物を１ｇ適用し、１分間泡立
てた後、次の基準で評価した。 ○：泡立ちが良い △：〃普通 ×：〃悪い起泡力：洗浄剤組成物の３％水溶液（実施例５では１％
とした）に人工汚れとしてラノリンを0.5％加え、
平型プロペラで40℃に於て回転数1000rpmで10秒
毎反転の条件下で５分間シリンダー中で撹拌し、
撹拌終了後30秒後の泡量により評価を行なつた。泡の外観：泡の外観を「クリーミー」さにおいて次の基準
で評価した。 ○：クリーミーな泡 △：ややクリーミーな泡 ×：粗い泡毛髪のきしみ感：皮膚刺激： 10名の被験者を洗浄剤組成物３ｇで洗顔させ、
洗顔中及び洗顔、乾燥後のヒリヒリ感、ツツパリ
感等の異常の有無を尋ねた。異常を訴えた人数に
より次の基準で評価した。 ○：10名中異常を訴えたのは３名以下 △：10名中４〜７が異常を訴えた ×：10名中８名以上が異常を訴えた実施例１下記組成の液体洗浄剤を調製し、その起泡性に
ついて評価した。なお、組成中リン酸エステル系
界面活性剤とアミン型両性界面活性剤の種類及び
配合割合は第１表に示す。（組成）リン酸エステル系界面活性剤（第１表） 20％アミドアミン型両性界面活性剤（第１表）第１表エタノール 10％水残部

【表】実施例２第２表に示す組成の液体洗浄剤を調製し、その
起泡力、泡の外観及び皮膚刺激について調べた。その結果を第２表に示す。

【表】

【表】／
＊ C_１１H_２３CON
＼
CH_２CH_２OH
＊＊残余は水である。
第２表から明らかなように、本発明品は泡特性
に優れ、皮膚に対する刺激が少ないことが認めら
れた。実施例３次の組成からなるシヤンプー組成物Ａ，Ｂ及び
Ｃを製造し、洗髪試験を20名の長髪の女性に実施
し、その官能評価を比較検討した。その結果を第
３表に示す。シヤンプーＡ（本発明品）：モノラウリルリン酸トリエタノールアミン18.0％アミドアミン型両性界面活性剤（式（）R₄＝
C₁₁H₂₃，Ｍ＝Na） 5.0 防腐剤（メチルパラベン） 0.1 香料 0.3 色素微量水バランス（PH7.5）シヤンプーＢ（比較品）：モノラウリルリン酸トリエタノールアミン
18.0（％）ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 防腐剤（メチルパラベン） 0.1 香料 0.3 色素微量水バランス（PH7.5）シヤンプーＣ（比較品）：モノラウリルリン酸トリエタノールアミン
18.0（％）防腐剤（メチルパラベン） 0.1 香料 0.3 色素微量水バランス（PH7.5）

【表】実施例４固形洗浄剤（乳幼児用）：（組成）モノラウリルリン酸ナトリウム 25（％）ジラウリルリン酸ナトリウム５モノミリスチルリン酸ナトリウム 32 ジミリスチルリン酸ナトリウム５アミドアミン型両性界面活性剤〔式（）R₄＝
C₁₁H₂₃，Ｍ＝Na〕 20 香料 0.3 水残部上記の配合組成物により、皮膚に温和で速泡
力、起泡力に優れた固形洗浄剤が得られた。実施例５第４表に示す組成のシヤンプー組成物を調製
し、その起泡力及び泡の感触について評価した。
ただし、起泡力は洗浄剤組成物の濃度１％で測定
した。その結果を第４表に示す。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１次の成分(A)及び(B) (A) 次の一般式（）及び（）（式中、R₁、R₂及びR₃は各々炭素数８〜18の
飽和又は不飽和の炭化水素基を、Ｘ及びＹは
各々水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又
は炭素数２〜３のヒドロキシアルキル基を有す
るアルカノールアミンを、ｌ、ｍ及びｎは０〜
10の数を示す）で表わされ、（）：（）の重量比が10：０〜
５：５のリン酸エステル系界面活性剤、 (B) 次の一般式（）又は（）（式中、R₄及びR₅は各々炭素数７〜19の飽和
又は不飽和の炭化水素基を、Ｍは水素原子、ア
ルカリ金属、アンモニウム又は炭素数２〜３の
ヒドロキシアルキル基を有するアルカノールア
ミンを示す）で表わされるアミドアミン型両性界面活性剤を
重量比で(A)成分20に対し(B)成分１以上20未満の
範囲で含有する洗浄剤組成物。２次の成分(A)、(B)及び(C) (A) 次の一般式（）及び（）（式中、R₁、R₂及びR₃は各々炭素数８〜18の
飽和又は不飽和の炭化水素基を、Ｘ及びＹは
各々アルカリ金属、アンモニウム又は炭素数２
〜３のヒドロキシアルキル基を有するアルカノ
ールアミンを、ｌ、ｍ及びｎは０〜10の数を示
す）で表わされ、（）：（）の重量比が10：０〜
５：５のリン酸エステル系界面活性剤、 (B) 次の一般式（）又は（）（式中、R₄及びR₅は各々炭素数７〜19の飽和
又は不飽和の炭化水素基を、Ｍは水素原子、ア
ルカリ金属、アンモニウム又は炭素数２〜３の
ヒドロキシアルキル基を有するアルカノールア
ミンを示す）で表わされるアミドアミン型両性界面活性剤、 (C) ベタイン型両性界面活性剤を、重量比で(A)成分20に対し、(B)成分１以上20
未満かつ(C)成分0.5以上10未満の範囲で含有す
る洗浄剤組成物。