JPH0356905B2 - - Google Patents

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JPH0356905B2
JPH0356905B2 JP61074319A JP7431986A JPH0356905B2 JP H0356905 B2 JPH0356905 B2 JP H0356905B2 JP 61074319 A JP61074319 A JP 61074319A JP 7431986 A JP7431986 A JP 7431986A JP H0356905 B2 JPH0356905 B2 JP H0356905B2
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【発明の詳細な説明】
a 発明の目的 本発明は合成樹脂発泡粒子を型物発泡成形体に
成形する方法の改良に関する。 (産業上の利用分野) 本発明は種々の容器、断熱材、緩衝材等に用い
られる熱可塑性樹脂の型物発泡成形品の成形に有
利に用いられる。 (従来の技術) 従来、合成樹脂発泡粒子の型物発泡成形におけ
る発泡粒子の型内への充填は、充填すべき発泡粒
子の容量を予め計量し、その計量した全量を充填
してから充填ガンを閉じる方法が用いられてい
た。そして、その充填する発泡粒子の計量は、計
量槽を用いてバツチ式に全量を計量する方法、又
はロータリー式のチヤンバーのカウント数により
計量する方法等が用いられていた。 しかし、かかる一定量の発泡粒子を計量してそ
の全量を型内に充填してから充填ガンを閉じる方
法は、一般に発泡粒子が粒子毎に密度にバラツキ
があるために(すなわち、通常、合成樹脂発泡粒
子は密度に10〜20%程度のバラツキがある。)、充
填が過不足になりやすく、成形品の不良品発生率
が高い。すなわち、一般に、型内圧力の設定は、
成形する製品の平均密度に対応して最初にセツト
し、その圧力で成形が行なわれるから、平均密度
より高い密度の粒子の場合は、圧縮応力が大きい
ために圧縮される程度が少ないから、型内での圧
縮下の容積が大となり、型のキヤビテイ容積以上
に充填された状態で充填ガンが閉じられることに
なり、充填口の部分が著しく過充填になり、粒子
が充分に融着せず、ザクロ状に割れた成形品にな
りやすい。また逆に、平均密度より低い密度の粒
子の場合には、型内での圧縮下の容積が小となり
型のキヤビテイ容積が充分に満されない状態で充
填ガンが閉じられることになり、充填口の部分が
充填不足の成形品になりやすい。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は発泡粒子の密度にバラツキがあつて
も、型内への発泡粒子の充填を容易に自動的に過
不足なく行なわせることにより、発泡粒子の充填
の過不足にもとづく成形品の不良品発生率を少な
くすることのできる合成樹脂発泡粒子の成形法を
提供しようとするものである。 b 発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決するために
種々研究を重ねた結果、発泡粒子の型内への供給
用移送導管部等に圧力検出装置を設け、充填時に
該移送導管部の圧力を検出し、その検出圧力が型
内圧力よりも所定の圧力だけ高くなつたときに、
型内への発泡粒子の供給を停止するようにすれ
ば、型のキヤビテイ内への発泡粒子の充填を容易
に自働的に過不足なく行なわせることができるこ
とを見出し、本発明に到達したのである。 すなわち、本発明の合成樹脂発泡粒子の成形法
は、加圧ガスで昇圧した型内に合成樹脂発泡粒子
を型内圧力よりも高い加圧ガスを用いて圧縮しな
がら供給して充填し、次いでスチーム加熱により
発泡粒子を融着させて型物発泡成形体に成形する
方法において、該加圧ガスにより型内に供給され
る発泡粒子の移送導管部の圧力検出装置を設け、
該圧力検出装置の検出圧力が前記の型内圧力より
も所定の圧力だけ高くなつたときに、型内への発
泡粒子の供給を停止することを特徴とする方法で
ある。 本発明における発泡粒子の移送導管部の圧力検
出装置及びその検出圧力による発泡粒子の供給停
止用の装置としては種々の装置があるが、一般に
は設定圧力によつて作動する圧力スイツチを用い
るのが望ましい。たとえば、圧力スイツチを発泡
粒子の移送導管部又は該導管部と同圧の個所に設
けておき、移送導管部の圧力が所定の圧力になつ
たときに該圧力スイツチを作動させて発泡粒子の
型内への供給を停止させるようにする。 本発明における圧力検出装置(たとえば圧力ス
イツチ)の設置個所は、加圧ガスに伴なわれて型
内へ移送される発泡粒子の移送導管部の適宜の位
置又は該導管部と同圧の個所であるが、充填ガン
本体にできるだけ近い位置が望ましい。圧力スイ
ツチの設定圧力は、型内圧力よりも0.2〜1Kg/
cm2、好ましくは0.4〜0.7Kg/cm2高い圧力とするの
が望ましい。その設定圧力が型内圧力にあまり近
すぎると誤作動を起しやすいし、型内圧力よりあ
まり高すぎると、発泡粒子の供給を停止する時間
に遅れを生じ、過充填になりやすい。 本発明における圧力検出装置の検出圧力により
発泡粒子の型内への供給を停止させるに、たとえ
ば該検出圧力によりプランジヤーを作動させて型
のキヤビテイの充填口を閉じると同時に、発泡粒
子供給用の回転供給装置のモーターを停止させて
粒子の型内への移送を停止させるのが望ましい。 本発明の成形法は、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリエチレン、エチレン、酢酸ビニル共重
合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の
金属塩、α−メチルスチレン・スチレン・アクリ
ロニトリル共重合体、スチレングラフトポリエチ
レン共重合体、スチレングラフトポリプロピレン
及びこれらの架橋樹脂等の熱可塑樹脂の発泡粒子
に適用できる。また、これら樹脂の混合物や、こ
れら樹脂または樹脂混合物にエチレン・プロピレ
ン共重合体ゴムやポリイソブチレンゴムを配合し
た組成物より得られた発泡粒子に適用してもよ
い。発泡粒子は、かさ密度が10〜90g/、粒子
径が2〜10mmのものがあげられる。発泡粒子は架
橋されていても、架橋されていなくてもよい。 かかる熱可塑性樹脂発泡粒子を製造する方法と
しては、たとえば樹脂を押出機中で発泡剤と混練
して押出し、押出機のノズルを出たのち放圧して
発泡させてから切断して発泡粒子を得る方法、或
いは耐圧容器内において樹脂粒子を水等の分散
媒、発泡剤、分散剤等とともに、樹脂粒子が軟化
する温度前後の温度下で撹拌しなが加熱して、樹
脂粒子に発泡剤を含浸させてから、容器の一端を
開放して樹脂粒子と分散媒とを容器内よりも低圧
の零囲気中に放出して、樹脂粒子を発泡させる方
法、懸濁重合して得た発泡剤を含有するポリスチ
レン、スチレングラフトポリプロピレン、スチレ
ングラフトポリエチレン等の発泡性樹脂粒子をス
チームで予備発泡させる方法等がある。発泡粒子
の形状としては、球形、円筒形等の形状がある。 また、本発明の方法において、型の昇圧、発泡
粒子の圧縮及び充填に用いられる加圧ガスとして
は、空気や窒素ガス等の無機ガスが好ましいが、
その他のガス、たとえばプロパン、ブタン、イソ
ブタン、ペンタン等の脂肪族炭化水素ガス;ジシ
クロジフロロメタン、ジクロロテトラフロロエタ
ン、メチルクロライド等のハロゲン化炭化水素ガ
ス等も使用することができ、さらに前記の無機ガ
スを主体とし、これに少量の前記の他のガスを混
合したガスを使用することができる。しかし、一
般には圧縮空気が好適に使用される。 本発明における樹脂発泡粒子の加圧ガスによる
圧縮の程度、すなわち圧縮率は、型の内容積と型
内に充填される発泡粒子の大気中の容積との関係
式で表わすことができる。そして、型の容積は、
凸型と凹型とで形成される空間の容積であり、直
接に測定するのが困難であるが、実質的にこの空
間で成形される製品の容積と同一とみなしうるか
ら、発泡粒子の圧縮率(%)は下記式で求めるこ
とができる(式中のW,V及びσは前記したとお
りのものである。)。 圧縮率(%)=(型内に充填された発泡粒子の大気中
の容積)−(型の内容積)/(型内に充填された発泡粒
子の大気中の容積)×100 ≒(型内の充填された発泡粒子の大気中の容積)−(
成形品の容積)/(型内に充填された発泡粒子の大気中
の容積)×100=(W/σ−V)/W/σ×100 そして、本発明の方法においては、この圧縮率
を一般的には1〜70%の範囲内に、好ましくはポ
リプロピレン発泡粒子、発泡粒子のセルの内圧が
大気圧(0Kg/cm2G)の架橋ポリエチレン発泡粒
子においては40〜65%、ポリスチレン、α−メチ
ルスチレン・スチレン・アクリロニトリル共重合
体、スチレン・メチルメタクリレート共重合体等
のスチレン系樹脂発泡粒子においては3〜25%、
スチレングラフトポリエチレン共重合体の発泡粒
子〔三菱油化バーデイツシエ社のエレンポール
(商品名)や積水化成品社のピオセラン(商品名)
等〕においては3〜40%にする。 また、ポリプロピレン発泡粒子、架橋ポリエチ
レン発泡粒子を加圧ガス(空気,チツソガス等)
で加圧熱成処理して発泡粒子のセルの内圧を0.5
Kg/cm2G以上とした場合においては、圧縮率を10
〜20%とする。 一般に、圧縮率があまり小さすぎると発泡粒子
の融着した界面に間隔が生じ、外観が悪くなる。
また、圧縮率があまり高くなりすぎると、過剰圧
縮になり、発泡粒子間へのスチームの流れが悪く
なり、発泡粒子の融着不良等が発生する。 本発明の方法においては、発泡粒子の充填前及
び充填中の型内圧を、加圧ガスにより加圧して
0.1〜6.0Kg/cm2Gに保つようにするとよい。これ
は、樹脂発泡粒子のかさ密度が10〜90g/であ
り、かかる発泡粒子の圧縮率を1〜70%にするに
は、この範囲内の加圧が最適であるからである。
すなわち、加圧ガス圧が0.1Kg/cm2G未満になる
と1%の圧縮率が得られにくくなるし、6Kg/cm2
Gを超えると、圧縮率が70%を超えるおそれがあ
るからである。 また、本発明の方法においては、発泡粒子を、
前記の型のキヤビテイ内圧力よりも0.5Kg/cm2
上高い加圧ガスを用いて圧縮しながら、同ガス圧
により型内に、しかも発泡粒子を複数回に分割し
て遂次に供給・充填するようにするのが望まし
い。型内圧力より0.5Kg/cm2以上高い圧力のガス
を用いて圧縮しながら充填させるのは、発泡粒子
の型のキヤビテイ内への圧入及びキヤビテイでの
移動を容易ならしめるためである。型内圧力より
0.5Kg/cm2未満の高い圧力を用いた場合には、発
泡粒子の型のキヤビテイ内への圧入が充分に行な
われなくなる。また、発泡粒子の型内への供給・
充填を複数回に分割して遂次に行なわせるのは、
複雑な形状の型の隅々にまで発泡粒子を均一に充
填させるためである。 発泡粒子の型内への充填後に、充填された発泡
粒子の隙間に存在するガスを型外へ排出させるた
めにスチームによる抜気処理をするが、その抜気
処理の好ましい方法は、発泡粒子の型内への圧縮
充填後のキヤビテイ内圧(0.5〜6.0Kg/cm2)を保
持したままでスチームを導入して抜気処理をする
方法である。キヤビテイ内圧を保持したままでス
チームを導入して抜気処理をすると、圧抜き後の
粒子の形状を原形に復元させてからスチームを導
入して抜気処理をする場合に較べて、発泡粒子の
隙間が広いので、スチームが流過しやすく、抜気
効率がよくなり、短時間の抜気処理で容易に粒子
の隙間に存在するガスを除くことができる。 特に好ましい抜気処理態様は下記の態様であ
る。 キヤビテイ内圧を不持したままで、抜気用ス
チームを移動型のスチームチヤンバーに導入
し、スチーム孔、キヤビテイ内、スチーム孔を
経て流過させ、固定型のスチームチヤンバーか
ら系外に抜気する。 キヤビテイ内圧を保持したままで、抜気用ス
チームを固定型のスチームチヤンバーに導入
し、スチーム孔、キヤビテイ内、スチーム孔を
経て流過させ、移動型のスチームチヤンバーか
ら系外に抜気する。 まず、前記の工程で抜気処理をし、次いで
の工程で抜気処理するか、又は前記の工程
で抜気処理をし、次いで前記の工程で抜気処
理をする。 本発明においては、かかる抜気処理をしてか
ら、さらに圧抜きをして型のキヤビテイ内圧を大
気圧に戻し、加圧された発泡粒子の形状を原形に
復元、又は復元・膨張させ、次いで固定型及び移
動型の両方のスチームチヤンバーに同時に、たと
えば0.5〜5Kg/cm2のスチームを導入して、充填
された発泡粒子を加熱して融着、又は発泡・融着
させて発泡成形品に成形し、さらに冷却してから
成形品を取出す。 次に、添付図面に示す成形装置を使用して本発
明を実施する代表的な態様例について説明をす
る。添付図面は本発明の実施に使用される成形装
置の一例を部分縦断面図で示したものであるが、
Aは発泡粒子の圧縮及び充填用の回転供給装置で
あり、Bは金型装置であり、Cは回転供給装置A
と金型装置Bとを連絡する発泡粒子の移送導管部
である。 まず、金型装置Bは固定型11若しくは移動型
12とフレーム13,13′と裏板14,14′と
によつて形成される空間、すなわちスチームチヤ
ンバー16,16′を有するが、このスチームチ
ヤンバー16,16′内に圧力P1(たとえば0.1〜
6.0Kg/cm2G)の加圧ガス、たとえば圧縮空気を
圧入して、両スチームチヤンバー内圧を前記の所
定圧力に加圧しておく。 次に、回転供給装置Aは、図示したようにケー
シング2とロータ3とから主として構成され、ロ
ータ3には複数個のチヤンバー4の一端がケーシ
ング2に設けられた発泡粒子の供給口5と一致す
る回転位置において、チヤンバー4の他端が減圧
ライン8の吸引口7と一致するように構成されて
いるから、ホツパー1内の発泡粒子はその減圧力
によつてチヤンバー4内に移送され、それを充満
せしめる。発泡粒子で充満されたチヤンバー4
は、両端ともシールされた状態で回転したチヤン
バー4の一端が発泡粒子排出口6に達すると、同
チヤンバー4の他端が前記の圧力P1よりも、た
とえば0.5Kg/cm2以上高い圧力P2に加圧された加
圧ガス吹出口9に達するから、チヤンバー4内の
発泡粒子はその加圧ガス圧力P2で圧縮されなが
ら発泡粒子の移送導管部C及び充填ガン15を経
て、前記の圧力P1に加圧された固定型11と移
動型12とによつて形成される型のキヤビテイ2
1内に充填せしめられる。そして、回転供給装置
Aのロータ3には、前記したチヤンバー4が6ケ
設けられているから、ホツパー1内の発泡粒子
は、前記の操作の繰返しによつて、複数回に分割
されて遂次に型のキヤビテイ内に充填されること
になる。 発泡粒子の移送導管部Cの充填ガン15の付近
には圧力スイツチPSが設けられている。なお、圧
力スイツチは移送導管部の他の位置、たとえば
PS′の位置又はPS″の位置に設けてもよい。そし
て、この圧力スイツチを移送導管部Cの内圧が型
内圧力P1よりも一定値だけ、たとえば0.5Kg/cm2
だけ高くなつたときに作動するように設定してお
く。すると、前述のようにしてホツパー1内の発
泡粒子がロータ3の回転によつて導管部Cを経て
型のキヤビテイ21内に次第に充填されるにつれ
て、導管部C内の内圧が次第に高くなり、その内
圧が型内圧力P1よりも0.5Kg/cm2高くなつたとき
に圧力スイツチPSが作動して、プランジヤー22
を型のキヤビテイの充填口23に移動させて該充
填口23を閉じると同時に、発泡粒子供給用の回
転供給装置Aのモーターをも停止させて、型内へ
の発泡粒子の供給を完全に停止される。そして、
この場合に発泡粒子の種類や成形せんとする発泡
成形品の形状や大きさ等に応じて、型内圧P1
りも高くしておく導管部Cの設定圧力を適当な値
に選定しておくことによつて、発泡粒子の型への
供給停止時には発泡粒子が過不足なく型のキヤビ
テイ内に充填されている状態にすることができ
る。 次いで、型内への発泡粒子の充填後、型のキヤ
ビテイ内圧を保持したままで、たとえば移動型1
2のスチームチヤンバー16′内にスチーム管1
7′より抜気用スチームを導入し、該スチームを
移動型12のスチーム孔20′,20′…、キヤビ
テイ21内、固定型のスチーム孔20,20…、
固定型のスチームチヤンバー16を経て、圧力調
整弁を備えた抜気管18より系外に抜気(排出)
させる。すると、キヤビテイ21内に充填されて
いる発泡粒子の隙間に存在するガス(たとえば空
気等)は、該スチームに随伴されて抜気される。
この場合に、移動型12の抜気管18′、ドレン
排出管19′、固定型11のスチーム管17、ド
レン排出管19は、それぞれ弁(図示されていな
い)によつて閉鎖されており、移動型のスチーム
管17′と固定型の抜気管18の弁(図示されて
いない)は、それぞれ開放されている。なお、抜
気管18には、前述のとおり圧力調整弁が設けら
れているから、型のキヤビテイ内圧は所定の内圧
を保つたままで抜気処理されることになる。 抜気処理は、型のキヤビテイ内圧を保持したま
まで、前記の場合とは逆に、固定型11のスチー
ム管17からスチームチヤンバー16に抜気用ス
チームを導入し、スチーム孔20,20…、キヤ
ビテイ21内、スチーム孔20′,20′…、スチ
ームチヤンバー16′を経て、抜気管18′から系
外に抜気する態様で行なわせてもよい。 さらに、抜気処理は、前記の第一態様で抜気処
理をしたのち、弁の切替えを行なつて前記第二の
態様で引続き抜気処理をしてもよいし、これとは
逆に、前記第二の態様で抜気処理をしたのち、第
一の態様で抜気処理を行なつてもよい。 これらの抜気処理は、スチームチヤンバー1
6,16′の内圧P1に抗して、スチームチヤンバ
ー内に安定にスチームを供給する必要から、圧力
P1よりも0.2Kg/cm2以上高い圧力を有する抜気用
スチームを導入して行なわれる。 次いで、かかる抜気処理後に、ドレン排出管1
9,19′を開放することによりキヤビテイ21
内の圧力を大気圧に戻し、圧縮された発泡粒子を
原形に復元、又は復元,膨張させてから、スチー
ムチヤンバー16,16′内に所定温度のスチー
ムを供給して加熱し、融着、又は発泡及び融着を
行なわせて型物発泡体に成形する。次いで、スチ
ームチヤンバー16,16′内に設けられた冷却
水配管から固定型11及び移動型12に水をスプ
レーして冷却し、さらに必要に応じて空冷及び放
冷してから型を解き、成形品を取出す。 (実施例等) 以下に実施例及び比較例をあげてさらに詳述す
る。 発泡粒子の製造例 内容積3の耐圧力50Kg/cm2のオートクレーブ
に、水1400部(重量部、以下同様)、エチレン・
プロピレンランダムコポリマー(三菱油化株式会
社商品名三菱ノーブレンFG3、エチレン含量3重
量%)600部、懸濁剤として第三リン酸カルシウ
ム15部、界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ0.05部、発泡剤としてブタン95部を仕込
み、430rpmの撹拌下で、1時間かけて室温から
135℃まで昇温し、同温度に10分間保持したとこ
ろ、オートクレーブの内圧が25Kg/cm2Gになつ
た。オートクレーブの底部の吐出ノズル弁を開
き、内容物を大気中に180rpmで撹拌しながら2
秒で放出して発泡を行なわせた。得られた発泡粒
子はかさ密度が28g/であつた。 実施例 1 添付図面に示すような成形装置を使用し、前記
の発泡粒子の製造例で得られたかさ密度が28g/
のエチレン・プロピレンランダムコポリマーの
発泡粒子を成形した。その場合に使用した成形
機、金型、圧縮充填用の回転供給装置、充填ガ
ン、及び成形方法の詳細は下記のとおりであつ
た。 成形機: DAIYA−600LF(ダイセン工業株式会社商品
名) 金型: 巾300mm×長さ300mm×高さ50mmの成形品が得ら
れる金型(内容積4.5) 圧縮充填用回転供給装置: チヤンバー数 6個 チヤンバーサイズ 35mmφ×52mm長さ 内容積 50c.c. 充填ガン: DAIYA−フイーダー(ダイセン工業株式会社
商品名)、口径 30mm 成形方法は、まず金型を閉じ、圧縮空気で型内
圧P1を3.5Kg/cm2Gに昇圧した。次いで、前記の
かさ密度28g/の発泡粒子を、回転供給装置A
を使用し、P2として5.5Kg/cm2Gの圧力を有する
圧縮空気を使用して、0.1秒間隔で分割して遂次
に型内に充填した。その充填中、型内圧P1が3.5
Kg/cm2Gに保持されるように、抜気管18及び1
8′に取付けた圧力調整弁を作動させた。 発泡粒子の型内への供給停止は、充填ガン15
の近くに取付けた市販の圧力スイツチ(株式会社
第一計器製作所商品名 DU型プレツシヤーゲー
ジ)を用いて行なつた。すなわち、この圧力スイ
ツチの作動圧力を4.0Kg/cm2Gに設定しておき、
発泡粒子の移送導管部の圧力がこの値に達したと
きに、直ちに充填ガン15のプランジヤー22が
型のキヤピテイの充填口23の位置まで前進して
該充填口23を閉じると同時に、回転供給装置A
のモーターを停止させることにより、型内への発
泡粒子の供給を停止させた。 発泡粒子の供給停止後、スチーム管17′を開
き、3.7Kg/cm2Gのスチームを5秒間、移動型の
チヤンバー16′に導入し、抜気管18に取付け
られた圧力調整弁により型内圧力P1を3.5Kg/cm2
G保持しながら抜気処理し、さらに弁の切替えを
行なつて固定型のチヤンバー16内に3.7Kg/cm2
Gのスチームを10秒間導入し、型内圧力P1を3.5
Kg/cm2Gに保持しながら抜気管18′より抜気し
た。 次いで、スチーム管17,17′を閉じてスチ
ームの供給を止めた状態でドレン排出管19,1
9′を開放してチヤンバー16,16′及びキヤビ
テイ21の内圧を瞬間的に大気圧を戻し、発泡粒
子を復元させたのち、移動型及び固定型のスチー
ムチヤンバー16及び16′に同時に、4Kg/cm2
Gのスチームを10秒間導入して、発泡粒子を加熱
して融着させた。 最後に、型を50秒間水冷してから8秒間空冷
し、さらに60秒間放冷後に取出し乾燥させた発泡
成形品は重さが270g(密度60g/)であり、
成形時の発泡粒子の圧縮率は53%であつた。 得られた成形品は、発泡粒子が隅々にまで充填
されていて、粒子間の間隙が少なく(表面間隙2
個/25cm2)、融着に優れ(融着率100%)、不良品
の発生率は2%と著しく小さかつた。その成形条
件及び成形品の不良品発生率は第1表に示すとお
りであつた。 比較例 1 オムロン H7CNデジタルカウンター(立石電
機株式会社商品名)を用いて、型のキヤビテイ内
への発泡粒子の供給量がチヤンバー4のカウント
数で190に達したときに充填を停止し、そのほか
は実施例1の方法に準じて成形を行なつた。その
成形条件及び成形品の不良品発生率は第1表に示
すとおりであつた。
【表】 実施例 2 比較例 2 発泡粒子として粒径が10mm、架橋度がゲル分率
で55%、かさ密度が15.6g/の架橋ポリエチレ
ン発泡粒子を使用し、かつ成形条件として第2表
に示す条件を使用し、そのほかは実施例1又は比
較例1に準じて実施例2及び比較例2の型物発泡
成形品を成形した。その結果は第2表に示すとお
りであつた。 実施例 3 添付図面に示すような成形装置を使用し、スチ
レン改質ポリエチレン発泡粒子(粒径5mm、かさ
密度31.8g/、スチレン/ポリエチレン重量比
=1/1の予備発泡粒子)を成形した。その場合
に使用した成形機、金型、圧縮充填用の回転供給
装置、充填ガン、及び成形方法の詳細は下記のと
おりであつた。 成形機: DAIYA−600LF(ダイセン工業株式会社商品
名) 金型: 巾300mm×長さ300mm×高さ50mmの成形品が得ら
れる金型(内容積4.5) 圧縮充填用回転供給装置: チヤンバー数 6個 チヤンバーサイズ 35mmφ×52mm長さ 内容積 50c.c. 充填ガン: DAIYA−フイーダー(ダイセン工業株式会社
商品名)、口径 30mm 成形方法は、まず金型を閉じ、圧縮空気で型内
圧P1を0.4Kg/cm2Gに昇圧した。次いで、前記の
かさ密度約32g/の発泡粒子を、回転供給装置
Aを使用し、P2として2.5Kg/cm2Gの圧力を有す
る圧縮空気を使用して、0.1秒間隔で分割して遂
次に型内に充填した。その充填中、型内圧P1
2.5Kg/cm2Gに保持されるように、抜気管18及
び18′に取付けた圧力調整弁を作動させた。 発泡粒子の型内への供給停止は、充填ガン15
の近くに取付けた市販の圧力スイツチ(株式会社
第一計器製作所商品名 DU型プレツシヤーゲー
ジ)を用いて行なつた。すなわち、この圧力スイ
ツチの作動圧力を1.0Kg/cm2Gに設定しておき、
発泡粒子の移送導管部の圧力がこの値に達したと
きに、直ちに充填ガン15のプランジヤー22が
型のキヤビテイの充填口23の位置まで前進して
該充填口23を閉じると同時に、回転供給装置A
のモーターを停止させることにより、型内への発
泡粒子の供給を停止させた。 発泡粒子の供給停止後、スチール管17′を開
き、スチームを5秒間、移動型のチヤンバー1
6′に導入し、抜気管18に取付けられた圧力調
整弁により型内圧力P1を0.4Kg/cm2Gに保持しな
がら抜気処理し、さらに弁の切替えを行なつて固
定型のチヤンバー16内にスチームを10秒間導入
し、型内圧力P1を0.4Kg/cm2Gに保持しながら抜
気管18′より抜気した。 次いで、スチーム管17,17′を閉じてスチ
ームの供給を止めた状態でドレン排出管19,1
9′を開放してチヤンバー16,16′及びキヤビ
テイ21の内圧を瞬間的に大気圧を戻し、発泡粒
子を復元・膨張させたのち、移動型及び固定型の
スチームチヤンバー16及び16′に同時に、4
Kg/cm2Gのスチームを10秒間導入して、発泡粒子
を加熱して発泡融着させた。 最後に、型を50秒間水冷してから8秒間空冷
し、さらに60秒間放冷後に取出し乾燥させた発泡
成形品は重さが170g(密度60g/)であり、
成形時の発泡粒子の圧縮率は15%であつた。 得られた成形品は、発泡粒子が隅々にまで充填
されていて、粒子間の間隙が少なく(表面間隙2
個/25cm2)、融着に優れ(融着率100%)、不良品
の発生率は0%と著しく小さかつた。その成形条
件及び成形品の不良品発生率は第2表に示すとお
りであつた。 比較例 3 オムロン H7CNデジタルカウンター(立石電
機株式会社商品名)を用いて、型のキヤビテイ内
へのスチレン改質ポリエチレン発泡粒子の供給量
がチヤンバー4のカウント数で105に達したとき
に充填を停止し、そのほかは実施例3の方法に準
じて成形を行なつた。その成形条件及び成形品の
不良品発生率は第2表に示すとおりであつた。 実施例 4 比較例 4 発泡粒子としてポリスチレン発泡粒子(粒径3
mm、かさ密度20g/の予備発泡粒子)をそれぞ
れ使用し、かつ成形条件として第2表に示す条件
を使用し、そのほかは実施例3又は比較例3に準
じて実施例4及び比較例4の型物発泡成形品を成
形した。その結果は第2表に示すとおりであつ
た。
【表】 (c) 発明の効果 本発明は密度分布が均一で外観の優れた型物発
泡成形品を不良品の発生率を低くおさえて容易に
成形することができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の実施に使用される成形装置
の一例を部分縦断面図で示したものであり、図中
の各符号はそれぞれ下記のものを示す。 A…発泡粒子の圧縮及び充填用の回転供給装
置、B…金型装置、C…発泡粒子の移送導管部、
1…発泡粒子用ホツパー、2…ケーシング、3…
ロータ、4…チヤンバー、5…発泡粒子供給口、
6…発泡粒子排出口、7…減圧ライン吸引口、8
…減圧ライン、9…加圧ガス吹出口、10…加圧
ガスライン、11…固定型、12…移動型、1
3,13′…フレーム、14,14′…裏金、15
…充填ガン、16,16′…スチームチヤンバー、
17,17′…スチーム管、18,18′…抜気
管、19,19′…ドレン排出管、20,20′…
スチーム孔、21…キヤビテイ、22…プランジ
ヤー、23…キヤビテイの充填口、PS,PS′,
PS″…圧力スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加圧ガスで昇圧した型内に合成樹脂発泡粒子
    を型内圧力よりも高い加圧ガスを用いて圧縮しな
    がら供給して充填し、次いでスチーム加熱により
    発泡粒子を融着させて型物発泡成形体に成形する
    方法において、該加圧ガスにより型内に供給され
    る発泡粒子の移送導管部の圧力検出装置を設け、
    該圧力検出装置の検出圧力が前記の型内圧力より
    も所定の圧力だけ高くなつたときに、型内への発
    泡粒子の供給を停止することを特徴とする合成樹
    脂発泡粒子の成形法。 2 圧力検出装置の検出圧力が型内圧力よりも
    0.2〜1Kg/cm2高くなつたときに発泡粒子の供給
    を停止する特許請求の範囲第1項記載の成形法。 3 発泡粒子の型内への供給を複数回に分割して
    行なう特許請求の範囲第1項又は第2項記載の成
    形法。
JP61074319A 1986-04-02 1986-04-02 合成樹脂発泡粒子の成形法 Granted JPS62233231A (ja)

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US07/033,351 US4818451A (en) 1986-04-02 1987-04-02 Method of preparing a foamed molded article and blow-filling gun apparatus for use therein

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