JPH0356788A - 超高圧ホース - Google Patents

超高圧ホース

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JPH0356788A
JPH0356788A JP18938789A JP18938789A JPH0356788A JP H0356788 A JPH0356788 A JP H0356788A JP 18938789 A JP18938789 A JP 18938789A JP 18938789 A JP18938789 A JP 18938789A JP H0356788 A JPH0356788 A JP H0356788A
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JP
Japan
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wire
ultra
reinforcing
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fine
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JP18938789A
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English (en)
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Takaaki Yuzutori
柚鳥 登明
Yutaka Kanatsuki
金築 裕
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、ビルの解体におけるコンクJ−1−
.鉄筋の同時切断、圧延ラインにおけるスケールの除去
、さらには紙おしめのような柔軟部材の切断に使用され
る高圧,高速のウォータジュットを発生させる場合に採
用される超高圧ホースに関し、特に&l径160μm以
下の高強度金属極細繍を補強層に採用した場合の、極細
線自体の活性度を抑制して該極細線を撚り線化,あるい
は織布化する際の焼失,断線を防止できるとともに、補
強コード1補強織布を形成する際の加工性を向上でき、
かつ上記補強コード等に樹脂被覆する際の両者の密着性
,接着性を向上できるようにした極細線の構造に関する
. 〔従来の技術〕 例えば、ビルの解体においては、高圧,高速のウォータ
ジェットにより、コンクリートと鉄筋とを同時に切断す
る工法が採用されており、このウオークジェットを発生
させるためには、耐圧力4000kg/ vs”以上の
超高圧ホースが必要である.このような超高圧ホースと
して、従来、樹脂製内管を補強層で補強し、これを樹脂
製外被で被覆した構造のものが一般的である. ところで上記超高圧ホースはその用途からして、できる
だけ耐圧力が高いこと、できる限り軽いことが必要であ
り、また補強用極細線については補強層を形成する際の
加工性が良好なことが必要である.そのためには線径1
60μm以下の高強度の金属極細線で補強層を構戒する
のが望ましい.〔発明が解決しようとする問題点] ところが、本件発明者等の実験研究により、線径160
μm以下の金属極細線を採用して補強層を構威する場合
、以下の問題を解決しなければならないことが判明した
. i,金属線を160 μm以下に極細化すると、ボリュ
ームに対する表面積の比が極めて大きくなることから、
該極細線の表面の活性度が異常に高くなり、その結果極
細化する際のダイスとの摩擦.あるいは撚り線化する際
の極細線同士の摩擦等による発熱により、極端な場合は
焼失,あるいは断繍するおそれがある.従って、極細線
自体の活性度を抑制する必要がある。
11,また、極細化する際の伸線加工を容易化するため
.及び?jl数の極細v.゜iを撚り線化して補強コー
ドを形成したり、あるいは織布化して補i+I1織布を
威形する際の加工性を確保するために極細線自体の自己
潤滑性を向上させる必要がある.iii .さらに、上
記金属極細線は鋼であるから錆が発生し易く、しかも極
細であるから錆びが発生すると特性が致命的に悪化する
.従って錆の発生を防止するため耐蝕性を付与する必要
がある.iv.さらにまた、上記補強コード等に樹脂を
被覆する場合、両者の密着性,接着性を向上させる必要
がある.これは密着性等が不十分であると引張りやねし
りが加わった場合、上記極細線が樹脂から抜けてしまい
、極細線の特性を有効に作用させることができず、耐圧
力を低下させてしまうおそれがあるからである。
本発明の目的は、線径160μ−以下の金属極細線を採
用する場合の上述した各問題点を解決できる超高圧ホー
スを提供することにある.〔問題点を解決するための手
段) そこで本願第1項の発明は、内管の外表面に補強ワイヤ
.該ワイヤを撚り線化してなる補強コード.又は補強ワ
イヤを織布化した補強織布を巻回して補強層を形戒する
とともに、該補強層の外表面を外被で被覆してなる超高
圧ホースにおいて、上記補強ワイヤが、線径160μ謙
以下のピアノ線,ステンレス線あるいは低炭素二相組T
I6f4線のいずれかからなり、外表面にNiめっき被
覆層を形成してなる極細線であることを特徴としている
.また、第2項の発明は、上記Niめっき被覆層に塑性
加工により加工歪を形成したことを特徴とし、第3項の
発明は、上記補強コード等に樹脂,又はゴムを被覆した
ことを特徴としている.以下、本発明において上記il
l戊を採用した理由を詳細に説明する. 極細線として、160 μm以下のピアノ線.ステンレ
ス線あるいは低炭素二相&lI織fit線を採用した理
由 補強層を構成する極細線は、高圧力に耐えるため引張強
度に優れていること、かつ軽量化に貢献できること、及
び補強層の戒形性を確保するために線径が160μm以
下であることが必要であり、これらの要求を満足させる
にはピアノ線.ステンレス線あるいは低炭素二相組II
iliw4線が最適である.ここで、上記極細線に低炭
素二組織鋼線を採用した場合は、ピアノ線等よりさらに
線径を小さくしなから引張強度を向上できる。この低炭
素二相組織鋼線は、本件発明者らが研究開発したもので
、以下の点を見出して完威したものである。即ち、Fe
−C−S i−Mn系鉄基合金で、かつ針状マルテンサ
イト,ペイナイト又はこれらの混合組織からなる低温変
態生戒相がフエライト相中に均一に分散されてなる複合
金gumを有する′@線材が強加工に優れており、この
ような金属Mi織を有する線材を用いれば冷間伸縞にま
り線径100μm以下の極細線を容易値実に得ることが
できる.そしてこのような鋼線材を冷間伸線により加工
歪み4以上に強加工すれば、上記フエライト相と低温変
態生戒相とが複合してなる複合&lI織(二相組織)が
一方向に延びる均一な繊維状微細金属組織が形成され、
このような金属mmを有する極細線は引張強度が300
 kg/ ts”以上と飛躍的に向上し、がつ靭性はピ
アノ線,ステンレス線程度である.このような繊維状微
細金属線は、従来知られていない全く新規なMi織であ
る.本件発明者らは、上記金属組織が引張強度を向上さ
せる主因になっているとの観点から、その強化メカニズ
ムについてさらに研究を重ねた結果、上述の如き超高強
度を有する金属m織では、上記繊維の間隔が50〜Io
OO人であり、かつ該繊維状をなす上記複合組織が5〜
100人の超微細セルから構威されていることを見出し
た. ここで上記低炭素二相組vatl4vAの製造方法につ
いて説明する. まず、重量%テC : 0.01〜0.5 M、S i
 : 3.0%以下、Mn:5.O%以下、残部Fe及
び不可避的不純物よりなる線径3.5u以下の線材を7
00〜1100℃の範囲の温度に加熱した後、冷却して
(この加熱.冷却は複数回にわたって行ってもよい)一
部残留オーステナイトを含有してもよいマルテンサイト
.ペイナイト又はこれらの混合組織がらなる低温変態生
威相がフエライト相中に体積率で15〜75%の範囲に
て均一に分散されてなる複合&llmを有する線材を製
造する.なお、上記がかる製造方法は、特開昭62−2
0824号公報に記載されている. 次に、このようにして得られた複合組織線材を冷間伸線
加工により、加工歪み4以上、好ましくは5以上に強加
工し、上記フエライト相と低温変態生成相とを複合化し
、金属Mi織として一方向に連続して延びる微細な繊維
状&lIraを形成させる.このように加工度を高める
ことにより、上記繊維状Mi織はさらに微細化し、繊維
間隔は狭くなり、ついには上述のとおり加工にて生した
セルの大きさ.繊維間隔がそれぞれ5〜loo人.50
〜1000人である繊維状微細金yAM1?!aとなる
.なお、加工歪みが4以上よりも小さい伸線加工によっ
て得られた細線では、繊維状組織の発達の途中にあって
その組織が不完全であり、従って強度も低い.I!.極
細線の外表面にNiめっき被覆層を形成した理由 上記Niめっき被it層を形成するのは、素締の活性度
の抑制5 自己潤滑性及び耐蝕性の付与.樹脂との密着
性,接着性の改善を図るためである.上述のように、ピ
アノ線,低炭素二相組織1g線等の素線を極細化すると
ボリューム.表面積比が極めて大きくなって、その活性
度が異常上昇する.これに対して本発明者等の研究によ
り、Niが活性度の極めて低い金属であることから、こ
れを素線表面に被覆することにより、極細線自体の活性
度を抑制できることが判明した. また、Nlを被覆すれば、耐蝕性等通常の特性付与だけ
でなく、伸線加工性,撚り線等の加工性を向上できる自
己潤滑性が得られ、さらに他の被覆金属に比してNiは
樹脂とのなしみが非常に良く、樹脂との密着性を向上で
きることが判明した.第1表は、金属細線に各種の金属
( N i + C u ,Zn, Cu−Zn, A
n, Au, Ag, Cr)を表面被覆した場合の各
特性(ダイス寿命改善,防錆.酸化性.接着性.表面処
理性,耐蝕性,自己潤滑性,装飾性,及び導電性〉を比
較したものを示す.同表からも明らかなように、Niは
、自己潤滑性が高いことからダイス寿命を改善でき、防
錆,酸化防止等耐蝕性が高く、またマトリックス樹脂又
はマトリックス金属との接着性に優れ、さらに表面処理
性も高い.このように総合的にも、また上述の各特性か
ら見てもNiが一番優れていることがわかる.従ってN
iを被覆することによって、上述のixivの問題を解
決できることがわかる. なお、上記Niの被覆方法は、電気めっき.溶融めっき
,等の湿式めっき法, PCD,CVD,スパッタリン
グ等の乾式めっき法等の一般に用いられている手段が採
用できる.勿論、ここで言うNiめっきには、純粋なN
lだけではなく、上述の必要特性を阻害しない範囲内で
の第1表に例示した金属.あるいはその他の金属と合金
化したNiめっきも含まれる.また、上記極細線に対す
るNlの被覆量については、極細線1一当たりIg未満
では防錆効果等の上記各被覆効果を発揮させるのが難し
《、また100 gを越えても被覆効果の向上は望めず
、逆に厚目付による加工時のバウダリング等の副次的な
デメリットが生じるため好ましくない.従って、極細H
 1 kg当たり1〜100 gの範囲内が適当である
. 111.Nlめっき破1’W1!に塑性加工による加工
歪を付与した理由 本件発明者らが上記Niめっき被覆層についてさらに検
討したところ、このNiを単にめっきしただけの状態で
は十分満足できる樹脂との密着性,接着性が得られない
場合があることが判明した.この理由は明確ではないが
以下の点が考えられる.即ち、めっき処理しただけのN
iめっき被覆層は、無敗のビンホールを有するボーラス
状になっており、そのためめっき処理工程時に発生する
水素が上記Ni被覆層内に吸蔵され、あるいは上記ポー
ラス内に空気が残留することとなる.そしてこの吸蔵さ
れた水素3残留空気が樹脂コーティングする際の熱で放
出され、あるいは膨張して樹脂層とNi被yINとの境
界に溜まり、その結果両者の密着性.接着性に悪影響を
与えているものと考えられる. 一方、上記Niめっき被覆層に加工歪を付与すると、該
被覆層内のビンホールが潰されてなくなる点、及び例え
ば伸線時の加工熱によって上記水素及び残留空気が放出
される点から、水素.残留空気をほとんど含まないNi
めっき被覆層が得られることになる.その結果、上記極
細線と樹脂とを一体化した場合の、該樹脂と極細線との
密着性接着性をさらに向上できる.なお、上記加工歪を
形成するには、例えば上記極細線の製造過程において、
冷間伸線加工する前の素線に予めNiめっき処理を施し
、これを伸線加工することにより実現できる. ■.上記補強コード等に樹脂,あるいはゴムを被覆した
のは、超高圧ホースの柔軟性を向上させるためであると
ともに、水による錆びの発生をさらに確実に防止するた
めである. 〔作用〕 本願第1項の発明に係る超高圧ホースによれば、補強ワ
イヤに採用する極細線にピアノ線,ステンレス線,低炭
素二相組織鋼線を採用したので、160μm以下の線径
で所定の引張強度を確保できる.特に低炭素二相!Jl
m鋼線を採用した場合は、上述の強化メカニズムで説明
したように、100 μm以下のものを容易に得ること
ができ、しかも300〜600 kxf/ts”の超高
強度を有する.従って、ピアノ線,ステンレス線の場合
に比べさらに引張強度を向上でき、ひいては耐圧力の向
上.軽量化の要請に応えられる. また上記極細線にNiめっき被覆層を形成したので、線
径160μm以下に極細化したことによる活性度の異常
上昇を抑制できるから、撚り線化.織布化する際の極細
線同士の摩擦等によって発熱しても焼失や断線を回避で
きる.Niめっき被覆層を形成したことにより、自己潤
滑性が得られるから、極細化時のダイス寿命の向上が図
れるとともに、該極Ii線を撚り線化,織布化加工する
際の加工性を向上でき、さらに鯖の発生を防止できる.
さらにまたNiめっき被覆層を形成したので、第3項の
発明のように、極細線からなる補強コード等に樹脂又は
ゴムを被覆した場合、このNiめっき被覆層により両者
の密着性,接着性を向上でき、引張りやねじり等による
抜けを確実に防止でき、ひいては超高圧ホース全体の引
張強度を大きくでき、寿命を延長できる.さらに、本願
第2項の発明では、上記Niめっき被覆層に加工歪を形
成したので、該被覆層と樹脂との間に水素,残留空気が
溜まることがなく、樹脂との密着性,接着性をさらに向
上できる. [実施例] 以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本発明の一実施例による超高圧ホ
ースを説明するための図である.第3図において、1は
超高圧ホースであり、これは樹脂製内管2の外表面を補
強層3で補強し、該補強N3の外表面を樹脂製外被4で
被覆して構威されている.なお、上記内管2,外被4は
ゴムで構威される場合もある.上記II1@層3は、補
強コード5をを軸芯に対して40度のスバイラル状に、
かつ交互に交叉するように611回してなる構造になっ
ている. また、上記補強コード5は、第1図及び第2図に示すよ
うに、線径160μm以下の極細線6を7本撚り合わせ
て撚り線7を形成し、これに合成樹1118を被覆して
fil威されている.上記極細線6は低炭素二相m織w
4締からなり、これは重量%でC : 0.01〜0.
50%、Si:3.0%以下、Mn:5、O%以下、残
部Fs及び不可避的不純物がらなる線径3.0〜6。O
xの線材を一次熱処理、一次冷間伸線、二次熱処理及び
二次冷間伸線にまり線径10〜100μmに強加工して
製造されたものである.この極細線6は上記強加工によ
り生じた加工セルが一方向に繊維状に配列された繊維状
微細金属組織を形成しており、かつ上記加工セルの大き
さ繊維間隔がそれぞれ5〜100人.50〜1000人
であり、さらに引張強力が300〜600 kEf/l
x”である.そして、上記各極細&16の外表面にはN
iめっき被覆層9が形成されている.このNiめっき被
覆層9は、上記線材にめっき処理を行い、しかる後冷間
伸線加工する際に同時に塑性加工されたもので、これに
より加工歪を有している。即ち、上記Niめっき被覆層
9は、伸線加工の前工程において線材にめっき処理を施
して4μm程度の被覆層を形成し、これを一次,二次冷
間伸線することにより、1μm程度の厚さに引き延ばし
てなるものである,これにより、めっき処理時に生じて
いたビンホールが潰されて、欠陥のない良好な被覆層と
なっている. このように本実施例の超高圧ホースlによれば、補強層
3を構成する補強コード5の各極細1%I6にNlめっ
き被覆層9を形成したので、極細線6自体の活性度を下
げることができ、上記撚り線化する場合の極細線同士の
摩擦によって発熱しても焼失等を回避できる.またこの
Niめっき被覆層9によって自己潤滑性が与えられ撚り
線加工等を行う際の加工性を向上でき、さらに鯖の発生
を防止できる. また、本実施例では上記Niめっき被覆層9に加工歪を
生じさせたので、上記合成樹脂8と極細線6との密着性
,接着性を大幅に向上できる.即ち、上記N+めっき被
覆層9は、加工歪によってビンホール等のない構造とな
っており、ほとんど水素.残留空気を含有していないの
で、密着性への悪影響がなく、引張りやねじりが作用し
ても抜けることはない.その結果、超高圧ホース1全体
の耐圧力を向上でき、寿命を延長できる.さらに、本実
施例では極細線6に低炭素二相組!tIi鋼線を採用し
たので、線径10〜100μmで引張強度300〜60
0 ktf/m”と極めて高強度を有しており、補強層
3としての引張強度を大幅に向上でき、耐圧力4000
k+r/ m”以上を実現できるとともに、軽量化に貢
献できる. なお、上記実施例では、補強コード5を内管2に巻回し
た場合を例にとって説明したが、本発明では、第4図に
示すように、補強コード5をそのまま内管2上に壱回す
るとともに、これの外表面に極細線を織布化してなる帯
状の補強織布10を巻回することによって補強層3を構
威してもよい.また極細線を単独で巻回して補強層を構
威しても勿論よい. また、上記実施例では、Niめっき被覆層9に加工歪を
形成したが、本発明ではこの加工歪は必ずしも形成しな
くてもよく、加工歪のない場合でも樹脂との密着性.接
着性を向上できる.さらに、上記実施例では極細線6に
低炭素二相組織鋼線を採用した場合を例にとって説明し
たが、本発明の極Il1線は、他にピアノ線.ステンレ
ス線が採用でき、これらの場合もNiめっき被覆層を形
成することにより活性度の抑制.自己潤滑性.耐蝕性及
び樹脂との密着性の向上を図ることができる.さらにま
た、上実施例では、補強コードに合戒樹脂を被覆したが
、本発明はこの樹脂を必ずしも必要としない。
ここで、本実tIB例の極細線にNiめっき被I’ll
層を形成したことによる樹脂との接着力向上効果を確認
するために行った実験について説明する.この実験は、
第5図に示すように、本実施例の極細線aの一部分を、
エポキシ系樹脂をベースとしてこれに炭素繊維.ガラス
繊維を混合してなる複合試料片bに埋め込み、この複合
試料片bを固定した状態で上記極細11aの上部をこれ
が抜けるか、又は断線するまで引張って、両者の密着性
,接着性を調べた.なお、上記複合試料片bの埋め込み
長さしは、極細線aの線径d (+m) xsoとなる
ようにした. そして、第2表に示すように、ます線径50μ亀の極細
線を4本用意し、この各極細線にNiめっきを形成しな
い場合(t!11)、Niめっき被覆層を形成した後仲
線加工により加工歪を付与した場合(m2)、さらにこ
れの表面に樹脂コーティングした場合(PkL3)、N
iめっきを被覆しただけの場合(ぬ4)について引抜き
試験を行った.また、線径100 μmの極細線も採用
し、これもNiめっきを被覆しただけの場合(lh5 
) 、さらにこれに伸線加工により加工歪を付与した場
合(ヌ6)についても同様の引抜き試験を行った.表中
、X印は極細線aが複合試料片bから抜けた場合を示し
、○印は該極細線aが断線した場合を示す.表からも明
らかなように、線径50μ■でNiめっきを被覆しない
場合(M1)は抜けており、両者の接着力は上記極細線
の破断力未満であった.これに対して、Niめっきを被
覆し(Ilm4)、さらにこれに加工歪を付与し(ll
h2)、さらにまたこれに樹脂コーティングした(t3
)場合は、いずれも抜ける前に断線しており、両者の接
着力は極細線の破断力以上であることがわかる.一方、
線径100μmでNiめっき被覆層を形成しただけの場
合(拠5)は、断線する前に抜けている.これは線径が
大きい分引張力も高いことから、接着力がこの高い引張
力には及ばなかったものと考えられる.しかしこれに加
工歪を付与した場合(M6)は断線しており、これによ
り加工歪により接着力が向上することが理解できるとと
もに、比較的太い線径の場合は極細線自体の引張力が大
きくなっているから、加工歪を付与することによりこの
大きな引張力に対応できる接着力が得られ、その効果は
より大きいことがわかる.〔発明の効果〕 以上のように本願第1項の発明に係る超高圧ホースによ
れば、補強層を構威するピアノ線.ステンレス線あるい
は低炭素二相&II11!鋼線からなる極細線の表面に
Niめっき被覆層を形成したので、線径160 μm以
下の極細線を使用する際の活性度を抑制できるとともに
、撚り線加工する際の加工性を向上でき、かつ樹脂被覆
する際の密着性.接着性を向上できる効果があり、また
、本願第2項の発明では、上記Niめっき被覆層に加工
歪を形成したので、さらに樹脂との密着性を向上できる
効果がある. 逼 l 表
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例による超高圧ホ
ースを説明するための図であり、第l図はその補強コー
ドの断面図、第2図はその撚り線化した状態の模式図、
第3図はその超高圧ホースの斜視図、第4図はその変形
例を示す斜視図、第5図は本実施例の効果を確認するた
めに行った実験方法を示す図である. 図において、1は超高圧ホース、2は内管、3は補強層
、4は外被、5は補強コード、6は極細線、7は撚り線
、8は樹脂、9はNiめっき被覆層、10は補強織布で
ある.

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内管の外表面に補強ワイヤ、該ワイヤを複数本撚
    り線化してなる補強コード、又は補強ワイヤを織布化し
    た補強織布を巻回して補強層を形成するとともに、該補
    強層の外表面を外被で被覆してなり、耐圧力4000k
    g/cm^2以上の超高圧ホースにおいて、上記補強ワ
    イヤが、線径160μm以下のピアノ線、ステンレス線
    あるいは引張強度300kg/mm^2以上の低炭素二
    相組織鋼線のいずれかからなり、かつ外表面にNiめっ
    き被覆層を形成してなる極細線であることを特徴とする
    超高圧ホース。
  2. (2)上記Niめっき被覆層が、塑性加工による加工歪
    を有していることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の超高圧ホース。
  3. (3)上記補強ワイヤ、補強コード又は補強織布の外表
    面に樹脂、又はゴムからなる被覆層が形成されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の
    超高圧ホース。
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