JPH0364812A - 電気通信ケーブル - Google Patents

電気通信ケーブル

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JPH0364812A
JPH0364812A JP20191189A JP20191189A JPH0364812A JP H0364812 A JPH0364812 A JP H0364812A JP 20191189 A JP20191189 A JP 20191189A JP 20191189 A JP20191189 A JP 20191189A JP H0364812 A JPH0364812 A JP H0364812A
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JP
Japan
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wire
plating
steel wire
coating layer
reinforcing steel
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JP20191189A
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English (en)
Inventor
Takaaki Yuzutori
柚鳥 登明
Yutaka Kanatsuki
金築 裕
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば医療機器1音響機器等の電気通信機器
における固定機器と移動機器とを接続する電気通信ケー
ブルに関し、特に耐屈曲性、靭性及び引張強度を向上し
ながら上記通信ケーブルを小径化できるようにした補強
用鋼線の表面処理の改善に関する。
〔従来の技術〕
例えば、医療機器として、超小型のカメラを人体内に挿
入し、該カメラからの情報を電気通信ケーブルを介して
TVモニタに映しだすようにした画像診断装置がある。
この診断装置に採用される通信ケーブルには、第一に杼
余曲折した狭い人体内に挿入することからできるだけ細
く、かつ可焼性を有していること、第二に使用者による
曲げ。
ねじり、あるいは引っ張り等の一般的な取り扱いに対し
て十分耐えられるだけの耐屈曲性、靭性及び引張強度を
有していることが要求される。このような電気通信ケー
ブルの一例として、従来、ピアノ線、ステンレス線等か
らなる補強用!ll線を芯材とし、これの外周に複数の
導電用銅線を撚り合わせるとともに、外表面に樹脂、例
えばテフロン(登録商標)を被覆したものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記医療機器等に採用される電気通信ケーブ
ルはその用途からして、上述のように、耐屈曲性、e性
及び高い引張強度を有しながら、さらに外径を細くする
ことが要請されている。この要請に応えるためには、上
記補強用aimをできるだけ細くすることが考えられる
が、該綱線を単に細くしただけでは靭性、引張強度が不
十分となり、導電用1llvAが断線し易くなることか
ら、上記補強用鋼線の極細化には限界がある。
本発明は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、補強
用sumO線径を極細化でき、耐屈曲性。
靭性及び引張強度を低下させることなく、ケーブル全体
を小径化できる電気通信ケーブルを提供することを目的
としている。
〔問題点を解決するための手段〕 本願第1項の発明は、導電用銅線と補強用鋼線とを束ね
てなる電気通信ケーブルにおいて、該補強用!Il&1
[が、線径100μ口以下、引張強度300 kg/+
+++”以上の低炭素二相組織鋼フィラメントであり、
かつ外表面に、Niめっき被覆層が形成されていること
を特徴としている。
また、本願第2項の発明は、上記Niめっき被覆層の表
面にさらにAg又はSnめっき被覆層を形成したことを
特徴としており、さらに第3項の発明は上記Niめっき
被覆層が塑性加工による加工歪を有していることを特徴
としている。
以下、本発明において上記構成を採用した理由を詳細に
説明する。
rt電気通信ケーブル補強用#RHとして低炭素二相組
織鋼フィラメントを採用した理由まず、上記低炭素二相
組織鋼フィラメントは、本件発明者らが、上記目的を達
成するために、補強用鋼線自体について、これの線径を
細くしても耐屈曲性、1llJ性及び引張強度を大幅に
向上できる金属組織について鋭意研究を続け、以下の点
を見出して充放したものである。HIち、FeFe−C
−5i−系鉄基合金で、かつ針状マルテンサイト。
ベイナイト又はこれらの混合組織からなる低温変態生成
相がフェライト相中に均一に分散されてなる複合金属組
織を有する鋼線材が強加工性に優れており、このような
金属組織を有する線材を用いれば冷間伸線にまり線径1
0011m以下の極細線を容易確実に得ることができる
。そしてこのような#1線材を冷間伸線により加工歪み
4以上に強加工すれば、上記フェライト相と低温変態生
成相とが複合してなる複合&I織(二相&1lva)が
一方向に延びる均一な繊維状微細金属&11織が形成さ
れ、このような金属組織を有する極細線は引張強度が3
00〜600 kgf/m” と飛躍的に向上し、しか
も曲げ。
剪断、ねじり変形に強く靭性においても優れていること
を見出した。
このような繊維状微細金属線は、従来知られていない全
く新規な組織である0本件発明者らは、上記金属組織が
引張強度、靭性を向上させる主因ニナっているとの観点
から、その強化メカニズムについてさらに研究を重ねた
結果、上述の如き超高強度を有する金属組織では、上記
繊維の間隔が50〜1000λであり、かつ該繊維状を
なす上記複合組織が5〜100入の超微細セルから構成
されていることを見出した。
次に本発明の低炭素二相組織鋼フィラメントの製造方法
について説明する。
まず、重量%でC: 0.01〜0.5%、Si:3.
0%以下、Mn:5.0%以下、残部Fa及び不可避的
不純物よりなる線径3.5fi以下の線材を700〜1
100℃の範囲の温度に加熱した後、冷却して(この加
熱、冷却は複数回にわたって行ってもよい)一部残留オ
ーステナイトを含有してもよいマルテンサイト、ベイナ
イト又はこれらの混合Mi織からなる低温変態生成相が
フェライト相中に体積率で15〜75%の範囲にて均一
に分散されてなる複合組織を有する線材を製造する。な
お、かかる製造方法は、特開昭62−20824号公報
に記載されている。
次に、このようにして得られた複合IJIm線材を冷間
伸線加工により、加工歪み4以上、好ましくは5以上に
強加工し、上記フェライト相と低温変態生成相とを複合
化し、金属組織として一方向に連続して延びる微細な繊
維状組織を形成させる。
このように加工度を高めることにより、上記繊維状M織
はさらに微細化し、繊維間隔は狭くなり、ついには上述
のとおり加工にて生したセルの大きさ、繊維間隔がそれ
ぞれ5〜100人、50〜1000人である繊維状微細
金属組織となる。なお、加工歪みが4以上よりも小さい
伸線加工によって得られた細線では、繊維状&11織の
発達の途中にあってその組織が不完全であり、従って強
度も低い。
■、補補強用綿線外表面に、Niめっき被覆層を形成し
、また第2項においてさらにAg、Snめっき被覆層を
形成した理由 上記Niめっき被覆層を形成するのは耐電蝕性を向上さ
せるためである。即ち、本発明の補強用鋼線は鋼である
から、そのまま導電用銅線と接触させると電蝕により腐
独し、致命的な問題となるが、上記Niめっきによって
耐電蝕性を向上できる。
また、Niめっき被覆層をベースとして、これの表面に
さらにAgめっき被覆層を形成するのは導電性を向上さ
せるためであり、これの厚みを大きくするほど導電率を
向上できる0例えば、ケーブル径をさらに小径化するに
は補強用aim、導電用銅線自体をさらに極細化するこ
ととなるが、このようにすると銅線面積ひいては導電性
が不足する恐れが生じる。この場合にAgめっきを施せ
ば上記不足を補うことができる。さらにまた、Snめっ
きの場合は半田付は性を向上させるためにも有効である
。電気通信ケーブルは電気通信機器に半田付けされる場
合が多いから、半田付は性を向上させることは重要であ
る。
また、上記Niめっき被覆層を形成するのは、樹脂との
密着性、接着性を改善するためである。
即ち、本発明者らの実験研究によって他の被覆金属に比
べてNiは樹脂とのなじみが非常に良く、樹脂との密着
性を向上できることが判明したからである。
第1表は、金属細線に各種の金属(Ni、Cu。
Zn、 Cu−Zn、 An!、 Au、 Ag、 C
r)を表面被覆した場合の各特性(ダイス寿命改善、防
錆、酸化性、接着性1表面処理性、耐蝕性、自己潤滑性
、装飾性、及び導電性)を比較した結果を示す、同表か
らも明らかなように、Niは、自己潤滑性が高いことか
らダイス寿命を改善でき、防錆、酸化防止等耐蝕性が高
く、また、マトリックス樹脂との接着性に優れ、さらに
表面処理性も高い。このように総合的にも、また上記各
特性から見てもNiが一番優れていることがわかる。
なお、これらの金属の被覆方法は、電気めっき。
溶融めっき2等の湿式めっき法、 PCD、CVD、ス
パッタリング等の乾式めっき法等の一般に用いられてい
る手段が採用できる。勿論、ここで言うNiめっきには
、純粋なNiだけではなく、上述の必要特性を阻害しな
い範囲内での第1表に例示した金属、あるいは他の金属
と合金化したNiめっきも含まれる。また、上記鋼線に
対するNiの被yI量については、m線1 kir当た
り1g未満では防錆効果等の被覆効果を発揮させるのが
難しく、また100gを越えても被覆効果の向上は望め
ず、逆に皮膜が厚すぎて加工時のパウダリング等の副次
的なデメリットが生じるため好ましくない、従って、鋼
線1 kg当たり1〜100gの範囲内が適当である。
■0本願第3項においてNiめっき被覆層に加工歪を付
与した理由 上記Niめっき被覆層は元来樹脂とのなじみが良いこと
から、補強用#線に樹脂コーティングした際の曲げや引
っ張り等の外力による抜けを防止する効果がある。とこ
ろが、本件発明者らが上記Niめっき被覆層についてさ
らに検討したところ、このNiを単にめっきしただけの
状態では十分満足できる密着性、接着性が得られない場
合がある。
一方、Niめっき被覆層に伸線加工等による加工歪を付
与すれば上記密着性を大幅に向上できることが判明した
。この理由は明確ではないが以下の点が考えられる。め
っき処理しただけのNiめっき被覆層は、無数のピ・ン
ホールを有するポーラス状になっており、そのためめっ
き処理工程において生じる水素がNiめっき層内に吸蔵
される。そしてこの吸蔵されされた水素が樹脂コーティ
ングする際の熱で放出されて樹脂とNi層との境界に溜
まり、その結果両者の密着性、接着性に悪影響を与えて
いるものと考えられる。一方、上記Niめっきを被覆形
成した後、伸線加工等によって加工歪を与えると、上記
ピンホールが潰れてなくなり、吸蔵されていた水素が放
出され、しかる後樹脂コーティングすることによって上
記水素による影響は回避できるものと考えられる。
ここで、上記Niめっき被覆層に上記加工歪を形威する
には、上述した製造方法において複合組織線材を冷間伸
線加工する前に、予めNiめっき処理を施し、これを伸
線加工することにより実現できる。この塑性加工により
、上記Niめっき被覆層内のピンホールが潰されて水素
が放出され、これにより水素をほとんど含まないNiめ
っき被覆層が得られることになる。その結果、上記導電
用m&IIと本発明の補強用鋼線とを束ね、これの表面
に樹脂コーティングする場合の、該樹脂と上記鋼線との
密着性、接着性を大幅に向上でき、ひいては引張強度を
向上できる。
〔作用〕
本発明に係る電気通信ケーブルよれば、補強用鋼線とし
て採用された低炭素二相組織鋼フィラメントは、冷間加
工性に優れており、線材の線径及び加工度を適宜選択す
ることにより、100 am以下のものを容易に得るこ
とができる。しかもこの補強用鋼線は冷間伸線の強加工
により生じた5〜100人の加工セルが一方向に繊維状
に配列され、かつ繊維間隔が50〜1000人の繊維状
微細金属組織を形威しており、上述の強化メカニズムで
説明したように、超高強度を有する。従って、上記補強
用鋼線として、10〜50μm程度のものを採用するこ
とにより、耐屈曲性、e性及び引張強度を向上しながら
、電気通信ケーブルの小径化が実現できる。また、上記
補強用鋼線の外表面に、Niめっき被覆層を形成・した
ので、電食による酸化を防止でき、寿命を延長できる。
さらに、第2項の発明では、上記Niめっき被覆層の表
面にAg、Snめっき被覆層を形成したので、導電性、
半田付は性を向上できる。
さらにまた、第3項の発明では、上記Niめっき被覆層
に加工歪を形威したので、上記補強用鋼線に樹脂コーテ
ィングする際の密着性、接着性を大幅に向上でき、ひい
てはケーブル全体の引張強度を向上できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図は本発明の一実施例による電気通信ケーブルを説
明するこめの図である0本実施例では、電気通信機器に
おける固定機器と移動機器とを接続する電気通信ケーブ
ルに採用した場合を例にとって説明する。
図において、1は外径100μ請の電気通信ケーブルで
ある。これは線径30μmの単線からなる補強用鋼線2
を芯材とし、これの外周面に沿うように線径30μmの
6本の導電用銅線3・・・を束ねるとともに、該各銅線
3を所定のピッチで撚り合わせ、この撚り線の外表面に
樹脂層4を形威して構成されている。
そして本実施例の補強用鋼線2は、低炭素二相組織鋼フ
ィラメントからなり、これは重量%でC: 0.01〜
0.50%、Si:3.0%以下、Mn:5゜0%以下
、残部Fe及び不可避的不純物からなる線径3.0〜6
.Ovnの線材を一次熱処理及び−次々間伸線、二次熱
処理及び二次冷間伸線により線径10〜100μmに強
加工して製造されたものである。
このI線2は上記強加工により生じた加工セルが一方向
に繊維状に配列された繊維状微細金属組織を形威してお
り、かつ上記加工セルの大きさ、繊維間隔がそれぞれ5
〜100人、50〜1000人であり、さらに引張強力
が300〜600 kgf/1m” テアル。
また、上記補強用鋼線2の外表面にはNiめっき被覆N
5が形成されており、この被覆層5は上記線材を冷間伸
線加工する際の塑性加工による加工歪を有している。即
ち、上記Niめっき被覆層5は、伸線加工の前工程にお
いて線材にめっき処理を施して4μm程度の被覆層を形
威し、これを−次、二次冷間伸線することにより、lp
m程度の厚さに引き延ばしてなるものである。これによ
り、めっき処理時に生じていたピンホールが上記伸線時
に潰されて、欠陥のない良好な被覆層となっている。
このように本実施例の電気通信ケーブルIによれば、補
強用鋼線2を線径10〜100μmの非常に小径のもの
に形成することができ、しかも耐屈曲性、靭性及び引張
強度の大幅な向上が可能であるから、ケーブル全体を大
幅に小径化できる。従って、従来のステンレス線、ピア
ノ線では困難であった外径100μm以下の通信ケーブ
ルが可能となるとともに、取り扱い時の曲げ、ねじりや
引っ張りに対する靭性1強度を十分確保でき、上述の要
請に応えることができる。
また、本実施例の補強用鋼線2の外表面にNiめっき被
覆層5を形成したので、導電用111m3との接触によ
る電食、錆びの問題が生じることはない、また上記Ni
めっき被覆層5は伸線加工による加工歪を有する構造、
つまりピンホール等の欠陥のない構造になっており、は
とんど水素を含んでいないので、樹脂層4との密着性を
大幅に向上できる。その結果、上記補強用鋼線2の有す
る高強度、高靭性が有効に作用することとなり、上述の
ように電気通信ケーブル全体の靭性、*度を改善できる
ここで、本実施例の電気通信ケーブル1を略90度に繰
り返し折り曲げる屈曲試験を行ったところ、120回以
上屈曲しても劣化は認められなかった。
なお、一般にこの種の電気通信ケーブルは20回以上の
屈曲に耐えれば良いとされている。
また、本実施例の補強用鋼線2の引張強度試験を行った
ところ、線径30ttmで470 kirf/1m”で
あった、これは従来のピアノ1vJl(線径100 μ
11)で300瞳fハ1、ステンレス線(線径50μm
〉で270 kgf / n ”と比べ大幅に向上して
いることがわかる。
さらに本実施例のNiめっき被覆N5の加工歪を付与し
たことによる水素吸蔵量低減効果を確認するために比較
試験を行った。Niめっき処理を施しただけの状態では
水素が0.4〜0.8PPM検出されたのに対して、こ
れを上述の程度に塑性加工した場合は0.OOIPPM
以下の検出不可能な値まで低減できた。
ここで、本実施例の補強用鋼線2にNiめっき被覆層5
を形成したことによる樹脂との接着力向上効果を確認す
るための実験について説明する。
この実験は、第3図に示すように、本実施例の補強用f
4線aの一部分を、エポキシ系樹脂をベースとしてこれ
に炭素繊維、ガラス繊維を混合してなる複合試料片すに
埋め込み、この複合試料片すを固定した状態で上記鋼線
aの上部をこれが抜けるか、又は断線するまで引張って
、両者の密着性。
接着性を調べた。なお、上記複合試料片すの埋め込み長
さLは、1i1線aの線径d (m)x50となるよう
にした。
そして、第2表に示すように、ます線径50μmの補強
用鋼線を4本採用し、この各鋼線にNiめっきを形成し
ない場合(lhl)、Niめっき被覆層を形成した後伸
線加工により加工歪を付与した場合(Na2)、さらに
これの表面に樹脂コーティングした場合(Na3)、N
tめっきを被覆しただけの場合(Na4)について引抜
試験を行った。また、線径100 μmの鋼線も採用し
、これもNiめっきを被覆しただけの場合(115)、
さらにこれに伸線加工により加工歪を付与した場合(M
6)についても同様の引抜試験を行った0表中、×印は
補強用鋼線aが複合試料片すから抜けた場合を示し、○
印は該鋼線aが断線した場合を示す。
表からも明らかなように、線径50μmでNiめっきを
被覆しない場合(Ml)は抜けており、両者の接着力は
上記鋼wAaの破断力未満であった。
これに対して、Nlめっきを被覆しく1k4)、さらに
これに加工歪を付与しく1lh2)、さらにまたこれに
樹脂コーティングした(磁3)場合は、いずれも抜ける
前に断線しており、両者の接着力は補強用wA線の破断
力以上であることがわかる。
一方、線径100μ驕でNiめっき被覆層を形成しただ
けの場合(Ilh5)は、断線する前に抜けている。こ
れは線径が大きい置引張力も高いことから、接着力がこ
の高い引張力には及ばなかったものと考えられる。しか
しこれに加工歪を付与した場合(凪6)は断線しており
、これにより加工歪により接着力が向上することが理解
できるとともに、比較的太い線径の場合は補強用鋼線自
体の引張力が大きくなっているから、加工歪を付与する
ことによりこの大きな引張力に対応できる接着力が得ら
れ、その効果はより大きいことがわかる。
なお、上記実施例では補強用鋼線2を芯材とし、これに
複数のit用銅線3を巻き付け、さらに樹脂コーティン
グした場合を例にとって説明したが、本発明の電気通信
ケーブルの構造はこれに限られるものではない。第2図
は他の構造の電気通信ケーブル全体を示し、これは4本
の導電用銅線11と、Niめっき被覆層13が形成され
た3本の補強用鋼線12とを束ね、これを撚り線化して
構成した例である。このように構成した場合は、補強用
111m12の本数が多いことから、各々をさらに極細
化しても必要な靭性、引張強度を確保でき、従って、該
ケーブル全体をさらに小径化でき、例えば50μm程度
まで小さくできる。
一方、上記構造の通信ケーブル10の場合は、導電用銅
線11の断面積が第1図の場合に比較して小さいことか
ら、導電性が不足する恐れがある。
このような場合は上記補強用鋼線12のNiめっき被覆
層13の表面にさらにAgめっき被覆層を形成すること
により、小径化しながら導電性を向上できる。ちなみに
、上記Agめっき被覆層の厚さを1.4μmとした場合
の導電率(銅線を100とした)は17.1%であり、
また厚さを1.6μ閣とした場合は36.8%であった
また、上記実施例では、単線の補強用鋼線を例にとって
説明したが、本発明は撚り線化した補強用鋼線を芯材と
して採用してもよく、この場合も上記実施例と同様の効
果が得られる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る電気通信ケーブルによれば、
補強用鋼線として、線径100 IJys以下、引張強
度300 kg/■2以上の低炭素二相組織鋼フィラメ
ントを採用し、これの表面に、Niめっき被覆層を形成
したので、耐屈曲性、靭性及び引張強度を向上しながら
、通信ケーブルを大幅に小径化できる効果がある。また
、Niめっき被覆層上にAg、Snめっき被覆層を形成
した場合は、導電性、半田付は性を向上できる効果があ
り、さらにまた、Niめっき被覆層に加工歪を付与した
場合は樹脂をコーチイブする際の密着性、接着性を大幅
に向上でき、ひいてはケーブル全体の引張強度をさらに
向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による電気通信ケーブルを説
明するための断面図、第2図はその他の例を示す断面図
、第3図は上記実施例の実験方法を示す図である。 図において、1,10は電気通信ケーブル、2゜12は
補強用鋼線、3.11は導電用銅線、5゜13はNiめ
っき被覆層である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電用銅線と補強用鋼線とを束ねてなる電気通信
    ケーブルであって、該補強用鋼線が、線径100μm以
    下、引張強度300kg/mm^2以上の低炭素二相組
    織鋼フィラメントであり、かつ外表面に、Niめっき被
    覆層が形成されていることを特徴とする電気通信ケーブ
    ル。
  2. (2)上記Niめっき被覆層の外表面にAg又はSnめ
    っき被覆層が形成されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の電気通信ケーブル。
  3. (3)上記Niめっき被覆層が、塑性加工による加工歪
    を有していることを特徴とする特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の電気通信ケーブル。
JP20191189A 1989-08-02 1989-08-02 電気通信ケーブル Pending JPH0364812A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129654A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Totoku Electric Co Ltd 複合電線およびコイル
CN101834013A (zh) * 2010-05-19 2010-09-15 浙江正导光电股份有限公司 一种高强度铜绞线及其制备方法

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JP2009129654A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Totoku Electric Co Ltd 複合電線およびコイル
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