JPH0356749Y2 - - Google Patents

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JPH0356749Y2
JPH0356749Y2 JP2883186U JP2883186U JPH0356749Y2 JP H0356749 Y2 JPH0356749 Y2 JP H0356749Y2 JP 2883186 U JP2883186 U JP 2883186U JP 2883186 U JP2883186 U JP 2883186U JP H0356749 Y2 JPH0356749 Y2 JP H0356749Y2
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damper
air volume
shaft
vane
swinging
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、風量制御装置に関し、特に、ボイ
ラー等の燃焼装置において羽根型ダンパーにより
空気量を制御するタイプの風量制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
ボイラー等の燃焼装置において、供給燃料に応
じた風量、例えば供給空気量の制御を行う場合、
燃焼装置へ連結され空気等が流通するダクトに羽
根型のダンパーを軸支して、空気等の流れに対す
るダンパーの角度を調整し供給空気量を制御して
いる。そして、通常、羽根型ダンパーを複数個並
列に設けて空気の流れを整流し、制御を安定させ
る方法が採られる。
〔考案が解決しようとする課題〕
この場合、高負荷運転においてダンパー開度が
大きく、供給空気量が多い条件では、満足な制御
の安定度が得られる。しかしながら、低負荷の運
転においてダンパー開度が小さく供給空気量が少
ない条件では、ダンパー開き量に対する供給空気
量の変化が急激となり、かつ、不安定化すること
になる。
なお、空気の供給不足による不完全燃焼で出力
が大幅に低下し、黒煙が発生するのを避けるため
に、理想燃焼より多めの空気量の供給することが
考えられるが、この場合、ボイラーの燃焼効率が
低下する不具合が生じる。
また、低負荷運転におけるボイラーの燃焼効率
を高める手段として、ダンパーの開度を小さくす
ることなく、即ち、供給空気量の制御が不安定化
する領域を避けて空気の供給圧を制御することも
検討されているが、ブロワー等の空気供給手段の
制御装置が必要となり、多大な設備費用を要する
ことになる。
そこで、本考案は、ダンパーの開度に時間差を
設けて、風量の少ない運転時においても、ばらつ
きの小さい適正風量の供給を可能とすることを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本考案は、気体を流通せしめるダク
トに所定間隔を有して並設され、羽根型ダンパー
がそれぞれ固定された複数の軸を枢支し、この
各々の軸にそれぞれ揺動部材の一方を固定すると
ともに、各々の揺動部材の他方を連結部材に連結
し、前記複数の軸の1つを回転駆動装置に連結し
て、その1つの軸を回転駆動することにより、前
記揺動部材および前記連結部材を介して他の軸を
回転させ、前記複数の羽根型ダンパーを回動させ
て風量を制御する風量制御装置であつて、前記他
の軸側の少なくとも1つの軸側の揺動部材と前記
連結部材との連結を、揺動部材の他方に設けたピ
ンを前記連結部材に形成した長穴内に移動可能に
係合して連結すると共に、前記長穴と連結する揺
動部材側の羽根型ダンパーを常に閉じ側に付勢す
る付勢手段を設けたものである。
〔作用〕
本考案の羽根型ダンパーを具えた風量制御装置
によれば、回転駆動装置により1つの軸を回転さ
せ、その軸側のダンパーを閉じた状態の近傍、即
ち風量が微少の場合にすると、1つの軸側の揺動
部材も同時に回転し、連結部材が移動する。この
場合、前記連結部材が動いても長穴内のピンには
力を伝えないので、他の軸側の少なくとも1つの
軸側のダンパーは閉じたままである。そして、さ
らに1つの軸を回転させて長穴の長さ以上に連結
部材を移動させると、ピンが長穴の端部に当接し
て初めて長穴側の揺動部材が動き、他の軸側の少
なくとも1つの軸側のダンパーが開き始める。
従つて、風量が微小の場合に風量制御に寄与す
るのは、回転駆動装置に連結した1つの軸側のダ
ンパーと、他の軸側の長穴が形成されない連結部
材と連結する側のダンパーがあれば、そのダンパ
ーだけとなる。これは、同じ流量を流通させる場
合には、従来と比べて、他の軸側の少なくとも1
つの軸側のダンパーが閉じている分だけ、回転駆
動装置に連結した1つの軸側のダンパーと、他の
軸側の長穴が形成されない連結部材と連結する側
のダンパーを大きく開くことになるので、ダンパ
ー開度が小さいときに生ずる風量の急激な変化が
避けられることになり、微少量の風量制御が可能
となる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面を参照にして説明
する。
ここで、第1図は本考案の実施例に係る羽根型
ダンパーを具えた風量制御装置を示す右側面図、
第2図は本考案の実施例に係る羽根型ダンパーを
具えた風量制御装置を示す正面図、第3図は本考
案の実施例に係る羽根型ダンパーを具えた風量制
御装置を示す左側面図、第4図はダンパーの動き
を示す機構図、第5図はダンパー開度と風量の関
係を示すグラフ、そして、第6図は燃焼排ガス中
の酸素量を示すグラフである。
第1図において、1は断面が略正方形をした箱
形のダクトの一部であり、内部にブロワー等の空
気供給手段からの空気を上方より流通させ、下方
より流出した空気はボイラーの燃焼装置へ導かれ
燃料と混合されて燃焼する。このダクト1には、
所定間隔を有して並設された軸2,3,4が回転
可能に枢支されており、この軸2,3,4に羽根
型ダンパー5,6,7が固定されている。また、
軸2,3,4には、揺動部材8,9,10の一方
が固定され、互いに平行になるよう設置されてい
るが、それらに対する羽根型ダンパーの取り付け
角度は、すべて同一となつている。
また、揺動部材8の他方は連結部材11に連結
され、揺動部材9の他方は、連結部材11と連結
部材12の重合部分に連結され、それぞれ回転可
能に枢支されている。さらに、揺動部材10の他
方にはピン14が設けられ、このピン14を連結
部材12に形成された長穴13内に係合して連結
している。この場合、ピン14は長穴13内を摺
動可能となる。
また、第4図に示すように、軸4には、部材8
を介してダクト1との間に付勢手段であるコイル
バネ19が設けられており、これにより、ダンパ
ー7を閉じ側に常時付勢している。
さらに、第2図に示すように、軸3には、ダク
ト1に取り付けられた台座16に載置されたパル
ス・モーター17が連結されている。
ダンパー6と7の位置関係は、第4図に一点鎖
線で示すように、ダンパー6の閉じた状態ではコ
イルバネ16の付勢がかからないようになつてお
り、ダンパー6が開き始めるとコイルバネ19に
付勢力が作用して、連結部材12が図上で右方向
に移動しても、長穴13の左端にピン14が当た
るまで閉じた状態を保つようになつている。ま
た、ダンパー5と6は、連結部材11を介して、
同じ動きをする。
次に、作動を説明する。
第1図においてダンパーの開度は、中負荷運転
でボイラーの燃焼を行う空気量を流通させる程の
ものである。この状態から、パルス・モーター1
7へ信号を送り、ダンパー5,6,7を図上で反
時計回りへ回転させることにより、燃焼負荷を落
として低負荷運転でボイラーの燃焼を行う場合に
ついてその作動を説明する。
パルス・モーター17が駆動して軸3を介して
ダンパー6が図上で反時計回りへ回転すると、揺
動部材9も一緒に回転し、さらに、連結部材11
と12を介して揺動部材8と10が同じく反時計
回りへ回転する。ダンパー5と6は、前述したよ
うに同じ動きをするが、ダンパー7はコイルバネ
16の付勢でより閉じ側に位置している。したが
つて、ダンパー7が閉じたその時点では、ダンパ
ー5と6は微少量だけ開いた状態にある。これ
は、同じ流量を流通させる場合には、従来と比べ
て、ダンパー7が閉じている分だけダンパー5と
6を大きく開くことになるので、ダンパー開度が
小さいときに生ずる風量の急激な変化が避けられ
ることになる。
なお、各ダンパー5,6,7がダクト1に平行
に近くなつた状態では、すべてのダンパー5,
6,7の間を気体が通過するが、ダンパー6とダ
ンパー7の角度の差が風量に与える影響は無視で
きる程度であるため、従来の風量制御と比べても
燃焼効率に差はない。
具体的には、第5図に示すように、従来のダン
パーを用いた場合の風量のグラフAに比べて、本
考案の装置を用いた場合のグラフBは、ダンパー
開度の小さい、即ちボイラーの燃焼負荷の低い領
域で、より緩やかな変化を見せており、安定した
風量制御が行なえることがわかる。
本考案の実施例に係る羽根型ダンパーを具えた
風量制御装置を用いて、ボイラーの低負荷域での
燃焼における燃焼排ガス中の酸素量を従来例と比
較したグラフを第6図により説明する。
図から明らかなように、全く同一の位相で回動
する三つのダンパーからなる従来例Cに比べ、本
考案Dのほうが約2%酸素量が低減されている。
したがつて、効率のよい燃焼が達成されているこ
とがわかる。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば、長穴を有する連結部材で回動される
ダンパーを複数設け、また、ダンパーのいくつか
を固定ダンパーとしてもよく、制御すべき風量に
応じ、実用新案登録請求の範囲内において種々の
実施態様を包含するものである。
また、羽根型ダンパーを具えた風量制御装置と
しては、ボイラー等の燃焼装置へ空気を供給する
ものに限らず、空調装置等、他に微少量の風量制
御を必要とする装置に適用できるものである。
〔考案の効果〕
以上より、本考案の羽根型ダンパーを具えた風
量制御装置によれば、回転駆動装置に連結した1
つの軸側のダンパーと、他の軸側の少なくとも1
つの軸側のダンパーとの回動に遅れを持たせたの
で、同一の風量に対する他の軸側の少なくとも1
つの軸側以外のダンパー開度を大きくでき、ばら
つきの小さい適正風量の供給を行うことができる
ため、簡単な構造で微少量の風量制御を精度よく
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る羽根型ダンパー
を具えた風量制御装置を示す右側面図、第2図は
本考案の実施例に係る羽根型ダンパーを具えた風
量制御装置を示す正面図、第3図は本考案の実施
例に係る羽根型ダンパーを具えた風量制御装置を
示す左側面図、第4図はダンパーの動きを示す機
構図、第5図はダンパー開度と風量の関係を示す
グラフ、そして、第6図は燃焼排ガス中の酸素量
を示すグラフである。 1……ダクト、2,3,4……軸、5,6,7
……ダンパー、8,9,10……揺動部材、1
1,12……連結部材、13……長穴、14……
ピン、17……回転駆動装置(パルスモータ)、
19……付勢手段(コイルバネ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気体を流通せしめるダクトに所定間隔を有して
    並設され、羽根型ダンパーがそれぞれ固定された
    複数の軸を枢支し、この各々の軸にそれぞれ揺動
    部材の一方を固定するとともに、各々の揺動部材
    の他方を連結部材に連結し、前記複数の軸の1つ
    を回転駆動装置に連結して、その1つの軸を回転
    駆動することにより、前記揺動部材および前記連
    結部材を介して他の軸を回転させ、前記複数の羽
    根型ダンパーを回動させて風量を制御する風量制
    御装置であつて、前記他の軸側の少なくとも1つ
    の軸側の揺動部材と前記連結部材との連結を、揺
    動部材の他方に設けたピンを前記連結部材に形成
    した長穴内に移動可能に係合して連結すると共
    に、前記長穴と連結する揺動部材側の羽根型ダン
    パーを常に閉じ側に付勢する付勢手段を設けたこ
    とを特徴とする羽根型ダンパー使用を具えた風量
    制御装置。
JP2883186U 1986-02-27 1986-02-27 Expired JPH0356749Y2 (ja)

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