JPH0356375Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は蓋のロツク付きのスタンプ台に関する
ものである。

（従来の技術） スタンプ台を携行中その蓋が開いてしまうと他
の携行品や鞄等を汚してしまうおそれがあるが、
従来のスタンプ台ではそれを防止する手段は採用
されておらず、ゴムバンド等で固定するほかはな
い。

（技術的課題） 本考案は前記の点を解決するものでその目的
は、蓋が開くのを防止できるとともに、ロツク及
びその解除が容易に行なえるロツク付スタンプ台
を提供することにある。

（技術的手段） 前記目的を達する本考案は、台本体１に開閉自
在に軸支した蓋体２の側辺近くに凹処３を設け、
台本体の下部に係止する下片４と台本体１及び蓋
体２の側面に沿つた側片５と蓋体側辺から凹処３
までの蓋体上面に係止する上片６及び凹処３に嵌
る嵌合片７を一体に設けた弾性を有するロツク部
材８を着脱可能に取付けて成るロツク付スタンプ
台である。

（考案の作用） 本案スタンプ台は蓋体上面に凹処３が設けてあ
り、閉蓋状態で台本体１の下部例えば底面と側
面、蓋体２の上面及び前記凹処３に係止乃至嵌ま
る下片４、側片５、上片６及び嵌合片７から成る
ロツク部材８を取付けたので、蓋体２を固定する
作用があり、このロツク部材８は弾力性を有し、
例えば第１図、第３図に例示の如く帯金状に形成
できるから着脱はその弾性変形作用により容易化
する。

（実施例） 図示実施例により説明すると、このものは台本
体１の主スタンプ面１４を隅部で仕切つた小スタ
ンプ面９を有し、その小蓋１０を開閉させるため
に蓋体２に形成した切欠部１１の前部を凹処３と
して利用する構成であり、切欠部１１の前端１１
ａと、それより後退させた小蓋１０の前端１０ａ
及び同じ小蓋の前端下部に突設した段部１２とに
よつて形成されることとなる（第２図参照）。

実施例のロツク部材８は、第３図、第１図に具
体的に例示されるように、本体底面に係止する下
片４と、台本体１及び蓋体２の側面に係止する側
片５と、蓋体上面に係止する上片６及び凹処３に
嵌りかつ段部１２を抑える略Ｌ字型の嵌合片７と
から成り、側片５の中途に外方へ突出した摘み１
３を設け、また嵌合片７の先端に傾斜片１５を設
け、全体をステンレス等塑性変形し難い帯状部材
により一体に形成されており、上片６と摘み１３
が弾性変形し易さを助けて、少ない変形で最も離
れた点ｐとｑをのり越えるのが容易で、第３図に
示す如く摘み１３をもつて斜め上方から押し込む
と楽に装着でき、かつ同様に取外しが行なえる。
摘み１３は半円その他等任意形状で良い。このロ
ツク部材８としては、図示の帯金状のもののほ
か、針金により図示と同様または類似の形状にし
たものなどを使用でき、また金属材料単独でな
く、合成樹脂を併用しても良い。その場合図示実
施例の如く帯状の場合は樹脂塗料、コーテイング
材を付着させると傷付き防止にもなり、また合成
樹脂を主体としてインサート成形のようにすると
きはよりスマートで使いやすいものとなる。

図中１６は小蓋１０の前端１０ａを突出させる
ため段部１２との間を凹設した凹部、１７は後端
のヒンジ枠、１８、１８はヒンジの軸、１９は解
放時２小蓋１０と係止し持上げ気味に支える突
起、２０は小蓋１０を開くときに指をかける突条
であり、ロツク部材８を外した状態では蓋体２と
小蓋１０は独立して開閉するようになっている。

（考案の効果） 本考案は以上の如く構成されかつ作用するので
不使用時に閉じている蓋体１０をロツク部材８に
より固定できるから、携行中に不意に開いて他の
物を汚すことがなく、従来の不安を解消し安心し
て携行できる効果があり、かつまたロツク部材８
は弾性を有するので台本体１と蓋体２への取付け
取外しが容易に行なえるとともに、その嵌合片７
は蓋体２の凹処３に嵌まるのでロツク中に外れて
しまうことがなく、装着が確実であるから実用上
の効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るロツク付スタンプ台の１実
施例を示すもので、第１図は斜視図、第２図は要
部拡大平面図、第３図はロツク状態及び脱着操作
を説明する部分断面図である。 １……台本体、２……蓋体、３……凹処、４…
…下片、５……側片、６……上片、７……嵌合
片、８……ロツク部材、９……小スタンプ面、１
０……小蓋、１１……切欠部、１２……段部、１
３……摘み。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 台本体１に開閉自在に軸支した蓋体２の側辺
   近くに凹処３を設け、台本体の下部に係止する
   下片４と台本体１及び蓋体２の側面に沿つた側
   片５と蓋体側辺から凹処３までの蓋体上面に係
   止する上片６及び凹処３に嵌る嵌合片７を一体
   に設けた弾性を有するロツク部材８を着脱可能
   に取付けて成るロツク付スタンプ台。 (2) 凹処３は、台本体１に併設した小スタンプ面
   ９を塞ぐ小蓋１０を開閉するため蓋体２に形成
   した切欠部１１の一部である実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のロツク付スタンプ台。 (3) 小蓋１０は蓋体上面から凹陥した段部１２を
   有しており、ロツク部材８の嵌合片７が段部１
   ２を抑える略Ｌ字型になつている実用新案登録
   請求の範囲第２項記載のロツク付スタンプ台。 (4) ロツク部材８に帯金状或いは針金状金属材を
   使用し、その側片５に摘み１３を設けた実用新
   案登録請求の範囲第１項又は第３項記載のロツ
   ク付スタンプ台。