JPH0356119Y2 - - Google Patents

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JPH0356119Y2
JPH0356119Y2 JP1985114635U JP11463585U JPH0356119Y2 JP H0356119 Y2 JPH0356119 Y2 JP H0356119Y2 JP 1985114635 U JP1985114635 U JP 1985114635U JP 11463585 U JP11463585 U JP 11463585U JP H0356119 Y2 JPH0356119 Y2 JP H0356119Y2
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JP
Japan
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molding
resin layer
polyvinyl chloride
chloride resin
synthetic resin
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JP1985114635U
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JPS6223151U (ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、車両各部に用いられるモールデイン
グに関する。
「従来技術およびその問題点」 モールデイングは、その装着部位に応じ種々の
構造のものが知られ、用いられているが、その一
種として、金属等の芯材の外面の少なくとも一部
を合成樹脂層で覆つたものがある。この合成樹脂
被覆モールデイングは、例えばウインドガラスの
周縁に用いるウインドモールデイングとして使用
する場合、ガラスおよびボデイと接触する緩衝部
分の合成樹脂は比較的軟質(例えば硬度(JIS
A)75°以下)のものとし、他方外面に露出する
装飾部分の合成樹脂は、比較的硬質(例えば硬度
(同、以下同じ)85°前後)で光沢があり、傷が付
きにくいものとすることが好ましい。しかしこの
ように、緩衝部分と装飾部分とで樹脂材料を異な
らせるには、いわゆる2色押出が必要であるた
め、押出成形の設備が大掛かりとなり、コストが
高くなる。
一方コストを下げるため、単一の合成樹脂材料
で緩衝部分と装飾部分を形成したモールデイング
も知られている。これは、いわば一方の性質を犠
牲にしたもので、例えば硬度75°の軟質PVC(ポリ
塩化ビニル)で全体を構成し、装飾部分はその表
面を選択加熱することにより、光沢度15°以上に
光沢(艶)を出している。しかしこのモールデイ
ングは、装飾面の光沢が、樹脂中の可塑剤が表面
に滲み出ることで生じているため、その表面がべ
たつくという問題がある。表面のべたつきは、ご
みが付着し易く、耐候性が悪いという欠点とな
る。
他方、表面の選択加熱によつて光沢を出しても
べたつきが生じないようにするには、PVCの硬
度を75°以上、一般には85°前後とすればよい。し
かしこのような硬質PVCを用いると、緩衝部分
で、ボデイやガラスとの摩擦異音、摺動異音が発
生してしまう。
「考案の目的」 本考案は、以上の従来のモールデイングの問題
点を解消し、芯材に被着する合成樹脂層が一種の
みの合成樹脂材料からなつているにも拘わらず、
緩衝部分と装飾部分とに要求される性質をそれぞ
れ満足することができるモールデイングを得るこ
とを目的とする。
「考案の概要」 本考案は、合成樹脂材料に添加する添加剤およ
びその処理について研究した結果、PVC樹脂に
シリコンを加え、これを選択加熱すると、加熱部
分は、可塑剤と一緒にシリコンが滲み出る(ブリ
ード)ため、べたつきを生じることなく光沢が出
るという事実に着目してなされたものである。す
なわち本考案のモールデイングは、芯材の外面に
被着形成される装飾部分と緩衝部分の合成樹脂材
料を、シリコンを添加した同一の軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂層から構成し、かつ装飾部分の光沢面
を、このシリコンを添加したポリ塩化ビニル樹脂
層を選択加熱して形成したことを特徴としてい
る。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。図
はウインドモールデイングに本考案を適用した実
施例である。ボデイ10に開口させた窓11の周
縁には、段部12が形成され、この段部12にガ
ラス13が配設されている。14は、ガラス13
の裏面に接着固定したシーリングダムで、接着剤
15の流出を防止する。
ウインドモールデイング20は、このガラス1
3の表面周縁に設けられるもので、例えばステン
レス材からなる芯材21の外面に、合成樹脂層2
2を押出成形してなつている。この合成樹脂層2
2は、段部12(ボデイ10)に接触する第一の
緩衝部分22aと、ガラス13に接触する第二の
緩衝部分22bと、この第一、第二の緩衝部分2
2a,22bの間の外面に位置する装飾部分22
cとを有する。
そして本考案は、この合成樹脂層22の全体
を、シリコンを添加した同一の(一種類の)軟質
PVC(ポリ塩化ビニル)で形成し、装飾部分22
cの光沢を付する面のみを選択加熱して光沢を与
えたことを特徴としている。シリコンのPVCに
対する添加割合は、PVC100重量部に対し、シリ
コン0.1〜50重量部とするのが好ましい。
すなわちPVCにシリコンを添加すると、これ
の表面を加熱したとき、可塑剤とともにシリコン
が滲み出し(ブリード)、可塑剤のべたつきをシ
リコンが抑え、かつシリコンによる光沢がでる。
つまり可塑剤とシリコンが一緒に存在すると、シ
リコンが可塑剤の表面にブリードし、表面側のシ
リコンの滑り性の方が可塑剤のべとつきにまさる
ため、表面がすべすべして光沢が出るのである。
光沢度は、滲み出るシリコン量が多い程、つまり
添加シリコン量が多い程高くなり、PVCに対す
る添加割合を上記の範囲で調節することにより、
15〜90°程度の光沢度を得ることができる。また
シリコンはその性質上、また溌水性を有するの
で、ほこりが付きにくく、耐候性に優れる。
他方シリコンを添加する軟質PVCは、その硬
度を65〜75°とするのが好ましい。65°未満では、
緩衝部材としては軟らか過ぎ、75°を超えると、
緩衝部分22a,22bがボデイ10およびガラ
ス13と擦れるとき異音が発生するおそれがあ
る。
装飾部分22cに形成する光沢面の範囲および
位置は、加熱範囲の設定によつて定めることがで
きる。加熱は例えば赤外線ランプで行なうことが
でき、遮光板によつて加熱範囲を限定することが
できる。また芯材21に対する合成樹脂層22の
被着は、押出成形に限ることなく、射出成形によ
つてもよい。
図示実施例は、本考案をウインドモールデイン
グ20に適用したものであるが、芯材に被着する
合成樹脂材料層が、ボデイやガラスに接触する緩
衝部分と、外面に露出する装飾部分とを合わせ持
つモールデイングであれば、ベルトモールデイン
グ等、他のモールデイングに対しても本考案は同
様に適用できる。
「考案の効果」 以上のように本考案は、芯材に被着する合成樹
脂層が緩衝部分と装飾部分とを有するモールデイ
ングにおいて、合成樹脂層の全体をシリコンを添
加した一種類の軟質PVCから形成したため、一
回の押出または射出成形だけで、合成樹脂層を形
成できる。よつて、緩衝部分と装飾部分とで、異
なる樹脂材料を用いる従来品のような2色押出の
設備が不要だある。また装飾部分は、このシリコ
ンを添加した軟質塩化ビニル樹脂層を選択加熱し
て、該樹脂中のシリコンを表面に滲み出させるこ
とにより光沢を与えたので、シリコンの性質によ
り、滑らかで肌ざわりのよい表面が得られ、また
溌水性によりほこりが付きにくく耐候性に優れた
装飾面が得られる。他方、樹脂材料の全体は、軟
質PVCからなつていて、非加熱部分からなる緩
衝部分では、添加シリコンが軟質PVCの硬度に
影響を与えることはないため、緩衝部分では十分
な緩衝作用が得られ、ボデイやガラスとの接触部
分において異音が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
図は本考案のモールデイングをウインドモール
デイングに適用した実施例を示す端面を断面とし
た斜視図である。 10……ボデイ、12……段部、13……ガラ
ス、14……シーリングダム、15……接着剤、
20……ウインドモールデイング、21……芯
材、22……合成樹脂層、22a,22b……緩
衝部分、22c……装飾部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属等からなる芯材と、この芯材の外面を覆
    う合成樹脂層とからなるモールデイングであつ
    て、合成樹脂層は、ボデイ、ガラス等に接触す
    る緩衝部分と、外面に露出する装飾部分とを有
    するモールデイングにおいて、上記緩衝部分と
    装飾部分を、シリコンを添加した同一の軟質ポ
    リ塩化ビニル樹脂層から構成し、かつ装飾部分
    の光沢面を、このシリコンを添加したポリ塩化
    ビニル樹脂層を選択加熱して形成したことを特
    徴とするモールデイング。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、ポ
    リ塩化ビニル樹脂の硬度(JIS A)は、65〜
    75°であるモールデイング。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
    において、シリコンのポリ塩化ビニル樹脂に対
    する添加割合は、ポリ塩化ビニル樹脂100重量
    部に対し、0.1〜50重量部であるモールデイン
    グ。
JP1985114635U 1985-07-26 1985-07-26 Expired JPH0356119Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6223151U JPS6223151U (ja) 1987-02-12
JPH0356119Y2 true JPH0356119Y2 (ja) 1991-12-16

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146781A (ja) * 1974-10-21 1976-04-21 Mitsubishi Electric Corp Handotaianteiki
JPS542486U (ja) * 1977-06-08 1979-01-09
JPS5739297B2 (ja) * 1978-06-01 1982-08-20

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5739297U (ja) * 1980-08-08 1982-03-02

Patent Citations (3)

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Also Published As

Publication number Publication date
JPS6223151U (ja) 1987-02-12

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