JPH0356112A - フィルタおよびそれを用いたクリーンルーム - Google Patents

フィルタおよびそれを用いたクリーンルーム

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JPH0356112A
JPH0356112A JP1191430A JP19143089A JPH0356112A JP H0356112 A JPH0356112 A JP H0356112A JP 1191430 A JP1191430 A JP 1191430A JP 19143089 A JP19143089 A JP 19143089A JP H0356112 A JPH0356112 A JP H0356112A
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JP
Japan
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filter
temperature
adsorbent
valve
flow path
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JP1191430A
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Haruo Kato
治夫 加藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フィルタおよびクリーンルームに関し、特に
、微細な塵埃のみならず、蒸気やガスなどの除去によっ
てより高度な清浄空間を実現する技術に関する。
〔従来の技術; たとえば、半導体集積回路装置の製造プロセスなどにお
いては、極微細な回路パターンが形或される半導体基板
などに作業空間中の塵埃が付春すると、形威される半導
体集積回路に致命的な欠陥を生じる一因となる。
このため、たとえば、株式会社工業調査会、昭和61年
11月18日発行、「電子材料」1986年別冊P17
6〜P188などの文献に記載されているように、外部
から遮蔽された作業域に、たとえばH E P A (
}Iigh Bfficiency Particul
ate Air)フィルタなどを通過させて浮遊粉塵な
ど除去した清浄な空気流を導くことにより、作業域の高
度な清浄度を実現している。
すなわち、このHEPAフィルタは、たとえばSiOz
 などを主或分とする糸状の酸化物が不規則に入り組ん
だ状態を呈する濾材に空気流を通過させ、空気流中のた
とえば0.1μm程度の微粒子を室温下で物理吸着させ
て捕捉するようにしたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記の従来技術のように、室温下で機能する
HEPAフィルタなどの場合には、空気流中の微粒子の
捕捉には効果があるものの、より微細な蒸気状不純物や
ガス状不純物の安定な捕捉が困難であるという問題があ
ることを本発明者は見出した。
すなわち、通常のクリーンルームでは、HEPAフィル
タなどを経て清浄化した外気を作業域に導入し、作業域
に導入された清浄な空気流の一部をHEPAフィルタに
還流させて再利用している。
このため、作業域内で発生する蒸気状異物やガス状異物
は還流する空気流に乗ってHEPAフィルタに吸着され
るが、室温下では吸着状態が不安定なため、時間ととも
に徐々にHEPAフィルタから脱着して作業域に流入す
ることとなり、本来空気流を清浄化するはずのHEPA
フィルタが汚染源となって、蒸気状異物やガス状異物に
よる汚染が長時間にわたって続くなどの問題を生じるも
のである。
このことは、半導体集積回路の一層の微細化に伴って、
空気流中の微粒子のみならず、蒸気状異物やガス状異物
が製品の歩留りに大きく影響するような場合には特に重
要な問題となる。
また、汚染源となった高価なHEPAフィルタをその都
度交換していたのでは、クリーンルームの稼働コストの
上昇の一因となる。
そこで、本発明の目的は、吸着および脱着を的確に制御
して、蒸気状異物の捕捉を確実に行うことが可能なフィ
ルタを提供することにある。
本発明の他の目的は、蒸気状異物などによる汚染をなく
して作業域の高い清浄度を実現することが可能なクリー
ンルームを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、運転コストを低減すること
が可能なクリーンルームを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明になるフィルタは、吸着によって空気
流中の目的物質を捕捉する吸着材と、この吸着材の温度
を制御する温度調節手段とからなるものである。
また、本発明になるクリーンルームは、作業域と、この
作業域に流入する空気流の流通経路に設けられた第1の
フィルタと、当該第1のフィルタを介して強制的に空気
流の少なくとも一部を作業域に還流させるファンとから
なるクリーンルームであって、第1のフィルタの上流側
に請求項l,2.3.4または5記載のフィルタからな
る第2のフィルタを配置したものである。
〔作用〕
上記した本発明のフィルタによれば、たとえば吸着材と
して、捕捉すべき目的物質に適した材料を選択するとと
もに、通常の稼働時には吸着材の温度を意図的に下げ、
吸着材に対する目的物質の吸着の促進および安定化を図
り、フィルタの再生時には吸着材の温度を意図的に上げ
て、当該吸着材からの目的物質の脱着を促進することで
、蒸気状異物などの目的物質の捕捉を確実に行うことが
できる。
また、上記した本発明のクリーンルームによれば、作業
域に流入する空気流の経路に設けられた第1のフィルタ
の上流側に、吸着材の意図的な温度制御による吸着の促
進によって蒸気状異物などを確実に捕捉する第2のフィ
ルタが配置されているので、作業域から還流する空気流
や外気とともに到来する蒸気状異物などによってHEP
Aフィルタなどからなる第1のフィルタが汚染されるこ
とが確実に防止され、第1のフィルタの寿命が長くなる
とともに、微粒子状の異物のみならずさらに微細な蒸気
状異物などのない作業域の高い清浄度を実現することが
できる。
これにより、クリーンルームの稼働コストを低減するこ
とができる。
〔実施例1〕 以下、本発明の一実施例であるフィルタの一例を図面を
参照しながら詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例であるフィルタF(f)の
一例を示す外観斜視図である。
大きな表面積を確保すべく所望の間隙をなして平行に折
り畳まれた板状の熱良導体からなる木体lには、同じく
熱良導体からなる複数の温度制御管2がほぼ垂直に貫通
して一体に接続されている。
複数の温度制御管2の各々には、図示しない温度制御機
構において所望の温度にされて供給される熱媒体3が流
通されるようになっており、熱媒体3の温度を所望の値
に設定することにより、熱伝導などによって温度制御管
2に一体に接続されている本体1の温度が所望の値に制
御される構造となっている。
板状の熱良導体からなる本体1の表面には、ほぼ全面に
わたって、吸着すべき蒸気状異物(目的物質)の種類な
どに応じた腹数種の吸着材4aおよび吸着材4bが、到
来する空気流Aの流れる方向に沿って順に張りつけられ
ている。
以下、本実施例の作用について説明する。
まず、通常の稼働時には、たとえば温度制御管2を流通
する熱媒体3の温度を室温よりも充分に低くなるように
して、本体1に被着されている吸着材4a,4bを吸着
能力が最大になる温度に冷却する。
このため、空気流Aとともに到来する複数種の図示しな
い蒸気状異物は、吸着材4aおよび4bの表面を順に通
過する間に吸着して捕捉され、当該吸着材4aおよび4
bが吸着能力が最大になる適温に冷却されているのでそ
の吸着状態が安定に維持される。
これにより、フィルタFを通過した空気流Aは、蒸気状
異物が除去された清浄な状態となる。
一方、吸着材4aおよび4bの表面積は限られているの
で、所定の稼働時間後には、すでに吸着している蒸気状
異物などを脱着する再生処理が必要となる。
そこで、本実施例の場合には、この再生処理に際して、
温度制御管2の内部に流通させる熱媒体3の温度を前述
の稼働時よりも高い脱着に最適な温度まで上昇させる。
これにより、吸着材4aおよび4bの表面に安定に吸着
していた蒸気状異物が当該吸着材4aおよび4bから離
脱する脱着現象が促進され、比較的短時間で再生処理が
完了する。
このように、本実施例のフィルタFによれば、吸着材4
a,4bの温度を吸着や脱着に最適な温度に的確に制御
できるので、吸着材4aおよび4bによる蒸気状異物の
吸着による確実な捕捉、および脱着による迅速なフィル
タ機能の再生を実現することができる。
〔実施例2〕 第2図は、本発明の他の実施例であるフィルタFl(f
l)の一例を示す外観斜視図である。
本実施例2のフィルタF1は、熱良導体からなる筒状の
フィルタユニット5と、このフィルタユニット5の内部
に九十九折り状に収納されたフィルタ濾材6とで構戊さ
れている。
フィルタユニット5の壁面には、その内部を熱媒体7が
流通する温度制御管8が密着して配置されている。
そして、温度制御管8の内部を流通する熱媒体7の温度
を所望の値に制御することにより、フィルタユニット5
の内部に保持されているフィルタ濾材6の温度が所望の
値に設定されるものである。
これにより、通常の稼働時には、たとえばフィルタ濾材
6の温度を室温以下に下げることで、フィルタユニット
5に流入する空気流Aとともに到来する蒸気状異物の当
該フィルタ濾材6の表面への吸着の促進および安定化が
図られ、蒸気状異物を安定に捕捉することができる。
また、再生に際しては、温度制御管8の内部を流通する
熱媒体7の温度を室温以上にして、フィルタ濾材6の温
度を上げることで、当該フィルタ濾材6からの蒸気状異
物などの脱着が促進され、再生処理を迅速化に行うこと
ができる。
〔実施例3〕 第3図は本発明のさらに他の実施例であるフィルタF2
(f2)の一例を示す斜視図である。
本実施例のフィルタF2は、熱良導体からなるフィルタ
濾材9の内部に、たとえば所定の導体からなりペルティ
エ効果によって温度制御を行う温度制御手段10を埋め
込んで構戊されている。
そして、温度制御手段lOに対する通電方向および通電
量を適宜制御することでフィルタ濾材9の温度を制御し
ている。
本実施例3のフィルタF2によっても、前記実施例lお
よび2と同様の効果が得られるとともに、温度制御手段
10を電気的に操作できるため、温度制御手&10自体
およびそれに付属する図示しない制御機構などを容易に
小型化できるという利点がある。
〔実施例4〕 第4図は、本発明の一実施例であるクリーンルームの構
或の一例を示す模式図であり、第5図は、それに付属す
る除害設備の一例を示す模式図である。
外部から遮蔽された作業域l1の天井側および床側には
、それぞれ送気ダクト12および還流ダク}13が接続
されている。
この送気ダクト12および還流ダクト13の各々は還流
ファンl4の出口側および入口側に接続され、さらに還
流ファンl4には、外気A3を取り込む外気導入ダクト
15が接続されている。
送気ダクト12が接続される還流ファン14の出口側お
よび作業域11の天井側には、プレフィルタ16(第1
のフィルタ〉およびHEPAフィルタ17(第1のフィ
ルタ)が設けられており、還流ファン14から送気ダク
ト12を経て作業域11に、高度に清浄化されたクリー
ンエアーA1が導入される構造となっている。
送気ダクトl2におけるHEPAフィルタ17の上流側
には、複数の与圧ファンl8が設置されており、当該H
EPAフィルタl7をクリーンエアーA1が通過する際
に発生する圧損失を捕うことで、作業域11に流入する
クリーンエアーA1の流速を所望の値に制御している。
還流ダク}13が接続される作業域11の床部分は、天
井部分から流入するクリーンエアーA1が層流状態のま
まで還流クリーンエアーA2となって通り抜けられるよ
うなグレーティング床l9となっている。
この場合、還流クリーン二アーA2の通路となる還流ダ
クト13の一部には、前記実施例1〜3で示されるよう
なフィルタF (Fl)(F2>が設けられており、前
述のHEPAフィルタ17などによって捕捉の困難な蒸
気状異物などが吸着によって捕捉される構造となってい
る。
還流ダクトl3におけるフィルタFの下流側には、当該
遺流ダク}13の開閉を行う第1流路調節弁v1が配置
されており、さらにこの第1流路調節弁Vlとフィルタ
Fとの間には、第2流路調節弁V2を備えた分岐ダクト
20が接続されている。
分岐ダクト20の先には、第5図に示されるように、排
気ファン2lを介して、後述のように有害なガス戊分な
どを除去する操作を行う除害設備22が接続されている
除害設備22は、たとえば、前記実施例1〜3に例示し
たようなフィルタf  (fl)(f2>と、フィルタ
fの出口側の排気ダク}22Hに設けられた第1流路調
節弁VlOと、第1流路調節弁V10とフィルタfとの
間に接続され、図示しないさらに他の除害設備に接続さ
れる分岐ダクト22bと、この分岐ダク}22bの開閉
を行う第2流路調節弁V20とで構威されている。
以下、本実施例のクリーンルームの作用について説明す
る。
まず、通常の稼働時には、還流ダクト13に設けられて
いる第1流路調節弁Vtは開放されているとともに、分
岐ダクト20の第2流路調節弁V2は閉じられている。
また、フィルタFは、発生が予想される蒸気状異物の吸
着効率が最良となる温度に温度設定されている。
その状態で、還流ファンl4は、還流ダクト13から到
来する還流クリーンエアーA2に、外気A3を一部混和
した後、プレフィルタ16を介して微粒子などを除去し
、送気ダク}12にクリーン二アーA1として送出する
送気ダクト12に送出されたクリーンエアーA1は、与
圧ファンl8によって与圧された後、HEPAフィルタ
l7を通過してさらに微細な粒子などが除去され、高度
に清浄化された状態となって天井部分から作業域l1に
流入し、下降流となってグレーティング床l9に至り、
還流クリーンエアーA2となって還流ダクトl3に排出
される。
還流ダクト13に排出された還流クリーンエア−A2は
、まずフィルタFを通過し、このフィルタFを通過する
間に、たとえば作業域11において発生した蒸気状異物
などが吸着によって捕捉・除去される。
その後、蒸気状異物などが除去された還流クリーンエア
ーA2は還流ファン14において外部から導入された一
部の外気A3と混和され、プレフィルタ16などを経て
再びクリーンエアーA1として送気ダクト12に送り込
まれ、与圧ファン18,HEPAフィルタ17を経て高
度に清浄化された後に再び作業域11に流入する。
一方、フィルタFにおける蒸気状異物の吸着による捕捉
能力が低下した場合には、次のようにして再生操作を行
う。
すなわち、還流ダクト13の第1流路調節弁V1を閉じ
ると同時に、除害設備22に通じる分岐ダクト20の第
2流路調節弁v2を開放し、還流クリーンエアーA2が
除害設備22の側にのみ流れこむようにする。
なお、この時、除害設備22の側では、排気ダクト22
aの第1流路調節弁VIOが開放されているとともに、
第2流路調節弁V20は閉じられており、さらにフィル
タfは、蒸気状異物などの吸着能力が最大となるような
低い温度に設定されている。
この状態で、還流ダクト13のフィルタFにおいて吸着
材4a,4bの加熱操作を行うことにより当該フィルタ
Fの吸着材4a,4bなどに安定に吸着している蒸気状
異物の脱着を促進する。
そして、フィルタFから脱着した蒸気状異物は、分岐ダ
クト20の排気ファン21を経て除害設備22のフィル
タfに至り、このフィルタfに安定に吸着して捕捉され
、蒸気状異物などが取り除かれることによって無害な状
態となった還流クリーンエアーA2は排気ダクト22a
から大気に排出される。
なお、除害設@22のフィルタfの再生処理も、前記還
流ダクト13のフィルタFと同様に、まず排気ダクト2
2aの第1流路調節弁VIOを閉じるとともに、第2流
路調節弁V20を開き、その後、フィルタ『における吸
着材4a,4bの温度を蒸気状異物などの脱着速度が最
大となるように高くすることで行う。
そして、フィルタfから脱着された蒸気状異物は、分岐
ダクト22bを通じて図示しない他の除害設備に導かれ
て適切に処理される。
このように、本実施例のクリーンルームによれば、作業
域1lに流入するクリーンエアーAtを作り出すプレフ
ィルタl6およびHEPAフィルタl7の上流側に、当
該プレフィルタ16やHEPAフィルタ17などによっ
て安定に捕捉することの困難な蒸気状異物などの極微細
な異物を吸着によって安定に捕捉するフィルタFが設け
られているので、作業域11などにおいて発生する蒸気
状異物などがプレフィルタ16やHEPAフィルタ17
などを汚染することが確実に防止される。
これにより、作業域11などにおいて発生する蒸気状異
物などがプレフィルタ16やHEPAフィルタ17など
に不安定に吸着し、この不安定に吸着した蒸気状異物が
徐々に脱着するなどして、当該ブレフィルタ16やHE
PAフィルタl7などがかえって蒸気状異物の汚染源と
なることが未然に防止され、作業域11の高い清浄度を
実現できる。
さらに、汚染防止対策などのために、高価なプレフィル
タl6やHEPAフィルタ17を必要以上に頻繁に交換
する必要がなく、プレフィルタl6や}IEPAフィル
タ17の寿命が長くなるとともに、フィルタFおよびフ
ィルタfの再生処理は、当該フィルタFおよびフィルタ
『の温度制御および第1流路調節弁vl,第2流路調節
弁V2,第1流路調節弁v10,第2流路調節弁V20
の操作によって簡便に実行することができるので、保守
管理作業などを含めたクリーンルームの運転コストを削
減することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。
たとえば、フィルタを構戒する吸着材やフィルタ濾材の
材料や形状などは上記各実施例に例示したものに限定さ
れない。
また、温度制御手段も前記各実施例に例示した熱媒体が
流通する管体や通電によるペルティエ効果を利用するも
のに限らず、他の手段であってもよい。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりで
ある。
すなわち、本発明になるフィルタによれば、吸着によっ
て空気流中の目的物質を捕捉する吸着材と、この吸着材
の温度を制御する温度調節手段とからなるので、たとえ
ば吸着材として、捕捉すべき目的物質に適した材料を選
択するとともに、通常の稼働時には吸着材の温度を意図
的に下げ、吸着材に対する目的物質の吸着の促進および
安定化を図り、フィルタの再生時には吸着材の温度を意
図的に上げて、当該吸着材からの目的物質の脱着を促進
することで、蒸気状異物などの目的物質の捕捉を確実に
行うことができる。
また、本発明になるクリーンルームによれば、作業域と
、この作業域に流入する空気流の流通経路に設けられた
第1のフィルタと、当該第1のフィルタを介して強制的
に前記空気流の少なくとも一部を前記作業域に還流させ
るファンとからなるクリーンルームであって、前記第1
のフィルタの上流側に請求項1.2.3.4または5記
載のフィルタからなる第2のフィルタを配置したので、
第2のフィルタにおける吸着材の意図的な温度制御によ
る吸着の促進によって、第1のフィルタでは捕捉の困難
な蒸気状異物などを確実に捕捉することで、作業域から
還流する空気流や外気とともに到来する蒸気状異物など
によってHEPAフィルタなどからなる第1のフィルタ
が汚染されることが確実に防止され、第1のフィルタの
寿命が長くなるとともに、微粒子状の異物のみならずさ
らに微細な蒸気状異物などのない作業域の高い清浄度を
実現することができる。
これにより、クリーンルームの稼働コストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であるフィルタFの一例を
示す外観斜視図、 第2図は、本発明の他の実施例であるフィル,タF1の
一例を示す外観斜視図、 第3図は、本発明のさらに他の実施例であるフィルタF
2の一例を示す外観斜視図、 第4図は、本発明の一実施例であるクリーンルームの構
或の一例を示す模式図、 第5図は、本発明の一実施例であるクリーンルームに接
続される除害設備の構或の一例を示す模式図である。 1・・・本体、2・・・温度制御管、3・・・熱媒体、
4a,4b・・・吸着材、5・・・フィルタユニット、
6・・・フィルタm材、7・・・熱媒体、8・・・温度
制御管、9・・・フィルタ濾材、10・・・温度制御手
段、1l・・・作業域、12・・・送気ダクト、13・
・・還流ダクト、l4・・・還流ファン、15・・・外
気導入ダクト、16・・・プレフィルタ、17・・・H
EP−Aフィルタ、18・・・与圧ファン、l9・・・
グレーティング床、20・・・分岐ダクト、21・・・
排気ファン、22・・・除害設備、22a・・・排気ダ
クト、22b・・・分岐ダクト、A・・・空気流、A1
・・・クリーンエアー、A2・・・還流クリーンエアー
、A3・・・外気、F,Fl,F2,f,fl,f2 
・・・フィルタ、V1.v10・・・第1流路調節弁、
V2,V20・・・第2流路調節弁。 第 ■ 図 第 2 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、吸着によって空気流中の目的物質を捕捉する吸着材
    と、この吸着材の温度を制御する温度調節手段とからな
    ることを特徴とするフィルタ。 2、複数種の前記目的物質に応じた複数種の吸着材を設
    けたことを特徴とする請求項1記載のフィルタ。 3、通常の稼働時および再生時の各々において、前記吸
    着材を異なる最適な温度に保つことにより、稼働時にお
    ける目的物質の捕捉効率および再生時における目的物質
    の脱着効率を高めるようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載のフィルタ。 4、前記吸着材が前記空気流中の異物を漉しとるフィル
    タ濾材を兼ねることを特徴とする請求項1、2または3
    記載のフィルタ。 5、前記吸着材が、前記フィルタ濾材を保持するフレー
    ムの内壁面に設けられたことを特徴とする請求項1、2
    、3または4記載のフィルタ。 6、作業域と、この作業域に流入する空気流の流通経路
    に設けられた第1のフィルタと、当該第1のフィルタを
    介して強制的に前記空気流の少なくとも一部を前記作業
    域に還流させるファンとからなるクリーンルームであっ
    て、前記第1のフィルタの上流側に請求項1、2、3、
    4または5記載のフィルタからなる第2のフィルタを配
    置したことを特徴とするクリーンルーム。 7、前記第2のフィルタと前記第1のフィルタとの間に
    おける前記空気流の流路に設けられた第1の弁と、この
    第1の弁と前記第2のフィルタとの間に設けられ、所定
    の除害設備に接続される分岐流路と、この分岐流路に設
    けられた第2の弁とを備え、通常の稼働時には、前記第
    1の弁を開くとともに前記第2の弁を閉じ、前記第2の
    フィルタの再生時には、前記第1の弁を閉じるとともに
    前記第2の弁を開くことにより、前記第1のフィルタを
    汚染することなく前記第2のフィルタの再生作業を可能
    にしたことを特徴とする請求項6記載のクリーンルーム
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