JPH0356058A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH0356058A
JPH0356058A JP18725189A JP18725189A JPH0356058A JP H0356058 A JPH0356058 A JP H0356058A JP 18725189 A JP18725189 A JP 18725189A JP 18725189 A JP18725189 A JP 18725189A JP H0356058 A JPH0356058 A JP H0356058A
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motor
order
magnetic flux
magnetic
torque
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JP18725189A
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English (en)
Inventor
Yoji Arita
陽二 有田
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、コア型のモータに関し、そのコギングトル
クと駆動電流による駆動トルクリップルを同時に減少さ
せたものである。
(従来の技術) 第18図(a).(b)は従来のモータの一例を示す断
面略図と磁束密度曲線図である。この図で、1はリング
状の永久磁石からなるlifi極で、N極とS極を有し
、磁気ヨーク2に固着されている。3は突極を有するア
ーマチュアで、コイル4を備え、磁極1とギャップgを
置いて対向配置されている。5は回転軸で、図示してい
ない支持部材によってアーマチュア3や磁極1とともに
支持されている。
第19図(a).(b)に示すのも従来例で、第18図
のものは磁極1の磁化の方向がラジアルであるのに対し
、第19図のものは一方向である点で異なる。
(発明が解決しようとする課題) このようなモータでトルクリップルを減少させるには、
まず、コギングトルクを減少させるために、磁極1の磁
化分布を正弦波的になるようにしたり、着磁角度を制御
したり(特開昭61−254054号公報参照)する方
法が考えられてきた。
これら従来技術はいずれも経験的なものであり、系統的
な研究成果の上に立ったものではなかった。
この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、モータの形式に対応して界磁部と突極間のギ
ャップ中の磁束量を回転角方向に対して高調波を含むよ
うにある特定の手段を界磁部に施すことにより、コギン
グトルクおよび通電時の駆動トルクリップルを同時に減
少させ、回転ムラのないモータを提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) この発明にがかるモータは、m個の永久磁石からなる磁
極とP個の主突極を有するモータであり、前記Iifi
8iのN,Sli1対をモータの回転角方向に対して1
周期Tとし、前記磁極が発生する磁束量F(θ)を次な
るフーリエ級数 ・・・・・・ (1) で表した場合、n=(ixj)±1としたときj=2.
4,6,・・・・・・20のうち少なくとも1つ以上の
jの値においてゼロではないフーリエ係数bnの対をも
つ手段を前記界磁部に設けたものである。
なお、iはm/2とPとの最大公約数を9としたときP
/qで表される整数である。
〔作用〕
この発明においては、界磁部とアーマチュアとが対向す
るギャップ中に磁束の高次成分が生ずる手段を前記磁極
に施したため、コギングトルクおよび駆動トルクリップ
ルが極めて小さいものとなる。
(実施例) 以下、この発明の実施例について説明するが、その前に
、この発明の原理について述べることにする。
ラジアルギャップ型モータのトルクTQは、下記第 (
2)式で与えられる。
ここで、 F,(θ):ギャップg中でのラジアル方向磁束密度 Fe  (θ):ギャップg中での回転方向磁束密度 R :ギやツプgの位置の半径 ν。:ギャップg中の磁気抵抗率 さて、最も単純な2磁極、3突極のモータを対象とし、
ψを1突極の角度、θ。をある突極の端の基準位置から
の角度とする。トルクTQは第(2)式に示されるよう
に、F,(θ)・Fe(θ)の積で発生するから、磁束
密度の大きなギャップgの狭い突極の部分だけでトルク
TQが発生すると考えると次のようになる。
ラジアル方向磁束量Fr(θ)を、磁極1がラジアル方
向に発生している磁束量分布と通電時に発生する磁束量
の和と考える。また、永久磁石が発生する磁束分布は正
弦波の基本波と高調波との合成値で表す。このモータで
はN,S極1対が2π、1周期丁であるから、2πnθ
/2π=nθと表すことにより次式のようになる。
ただし、永久磁石によるF,(θ)の分布式においては
、N極とS極の磁束量は等しいから直流成分はゼロと表
現されており、nは2,3,4,・・・・・・の整数で
、β、はn次成分の1次成分に対する比を表している。
まり、β。をn次成分の基本波(n=1)がもつ磁束密
度の比と解釈し、第 (1)式において直流成分f。お
よびフーリエ係数a。がゼロとすると、第(1)式と第
(4)式の第1項は同じ形となる。また、FJは通電に
よって発生するギャップg中の磁束密度、FQは直流成
分である。
突極の部分ではギャップ長は一定であり、回転方向の磁
束Fe  (θ)はF,(θ)の回転方向の微分によっ
て与えられるから、 となる。
次に第 (2)式のFr(θ)・F,(θ)の項におい
て基本波とある1つの特定のn次成分との合成波に注目
して検討することにすると、 X (sin(n+ 1 ) θ−sin(n − 1 ) θ} × (sinθ+β、 Sln nθ) 通常βn’<<iであり、 また、 最後の項は積分範 囲でゼロとなるから −2 F0 S FJ(θ) {coso+nβ。
COS n θ} (7) となる。
弔 (7)式の第1〜3項がコギングトルクク、第4項が駆
動トルクに関する項である。
次にギャップ中で突極が発生するラジアル方向の磁束成
分F,(θ)がk次成分単独の場合を考えてみる。つま
り、 F,(θ) =Fosin kθ+FJ(θ)・・・・
・・(8)となり、第 (7)式に対応する式は、”i
Fr(θ)・Fe (θ)・dθ − 2 Fo  k FJ(θ)  − cos  k
θ) dθ・−・・−  (9)となる。
第(9)式で第1項がコギングトルク、第2項が駆動ト
ルクに関係する項である。
コギングトルクは磁&ilが単独の高次正弦波の磁束分
布をもつ場合、その次数が突極の整数倍(このモータの
場合は3,6.9・・・・・・)の場合以外はゼロであ
るため、基本波との合成波の場合第(7)式でn±1が
3の整数倍になるときコギングが発生すると考えられる
。第(7) . (9)式を比較すると明らかなように
、n±1と2kが対応している。
つまり、このモータでは基本波にn次モードの高調波磁
束成分のうち、(n±1)/2が3の倍数になるような
高次モードの場合コギングトルクが発生する。例えばn
=5の場合は(n+1)/2=3となり、単独の3次高
調波成分が作るコギ・ングトルクパターンが発生すると
考えられる。つまり、混合したそれ自身のモードのトル
クパターンが発生するのではなく、非線形的に作用する
と考えられる。
一方、駆動トルクの方は第(7) , (9)式を比較
すれば明らかなようにnとkが対応しており、加えた高
調波成分そのものの駆動トルク特性が反映する。つまり
この場合は線形的である。したがって、駆動トルクリッ
プルを減少させるためには、磁束の高調波単独のトルク
特性を調べ、磁束の基本波と線形的に加え合せる方法が
よく、また、同グトルクを上手に打ち消す方法が望まし
いといえる。
以上、磁極1と突極とのギャップ中の磁束から磁極1の
磁束分布とトルクとの関係について定性的に検討したが
、第 (4)式の回転方向の磁束Fe(θ)は前記ギャ
ップ長によっても変化すると思われ、定量的な議論は数
値解析や実験が必要となる。しかし、磁極1の磁束パタ
ーンの各高調波成分が駆動トルクリップルに対しては線
形的に寄与し、コギングトルクに対しては非線形的に作
用するという事実は第 (7)式から予想され、また、
後述するように実験的にも確認された。
上記に基づくこの発明の実施例について以下社説明する
第1図(a).(b)はこの発明の一実施例を示す断面
略図と磁極の斜視図で、2磁極,3突極コイルの結線が
Δのモータである。
1i1i極1の磁化の配内方向はラジアル方向であり、
また、今後述べる実施例においては、磁8i1の磁束パ
ターンの制御は一定の着磁強度で着磁され、ほぼ一定の
磁束密度を発生する永久磁石において、その幅(このモ
ータはラジアルギャップ型のモータであるから第1図(
b)に示す回転軸方向の高さh)を前記高調波成分が加
算された形状にする方法を用いた。つまり、永久磁石の
幅と前記磁束量は一次の関係があるとして回転軸方向の
高さhを前記周期関数の和として表現した。なお、hは
ラジアルギャップ型のモータにおいては回転軸方向の距
離、アクシャレギャップ型のモータにおいては半径方向
の距離である。
第18図,第19図に示された従来のモータの永久磁石
の配内方向は、通常、第18図(a),第19図(a)
のようにラジアル方向か1方向である。この場合、磁極
1表面の磁束密度分布は第18図(b).第19図(b
)に示すように、1方向の場合は正弦波的、ラジアル方
向のときは方形または台形的である。しかし、磁束密度
分布が方形や台形的であってもこれらをフーリエ級数に
展開した場合、最も大きな成分は第 (4)式で示せば
1次の基本波である。したがって、この基本波に各高次
成分を加えることによって検討を行えばよい。
まず、磁極1表面のθ方向の磁束パターンを前記各高調
波成分のみからなるものを作り、各々の駆動トルクに対
する寄与を調べた。
第2図(a).(b)はラジアル方向に配置向した永久
磁石を1次.5次の各パターンになるように永久磁石の
幅を変化させ磁極1としたものである。
第3図はこのようにして作成した各磁8i1を用いた1
通電切換区間0〜60’間における駆動トルク特性を示
したものである。なお、この場合コギングトルクはほと
んど発生しない。n=1、つまり磁極1表面の磁束分布
が基本波だけの場合、最小駆動トルクと最大駆動トルク
との比は約86%である。n=5の場合の駆動トルク特
性は大きく凹であり、前に考察した通り、各成分の駆動
トルク特性への寄与は線形的と考えられることから、5
次成分を基本波に少量混合してやると駆動トルクリップ
ルは減少すると考えられる。
第4図(a).(b).(c)は基本波100に対して
5次成分を5%入れた場合の磁石形状の模式図.駆動ト
ルク図.コギングトルク図を示したものである。第4図
(b),(c)から明らかなように、駆動トルクリップ
ルは非常に小さくなるが(最小トルクの最大トルクに対
する比率は約97%)大きなコギングトルクが発生する
次に第5図(a),(b),(c)は基本波100に対
して7次成分を5%入れた場合の磁石形状の模式図,駆
動トルク図,コギングトルク図を示したもので、基本波
単独の場合より駆動トルクリップルは大きく(最小トル
クは最大トルクの約80%)、コギングトルクは5次戒
分を基本波に加,えた場合の逆の位相のものが発生する
。第3図の7次成分単独の場合の結果から基本波に高次
成分を加えた場合、トルクへの寄与は5次成分の方が大
きいと予想された。したがって、5次と7次の両成分を
加えれば改善効果の大きい5次成分の効果で駆動トルク
リップルが改善され、位相の異なるコギングトルクが重
なることによってコギングトルク自体も減少すると考え
られる。
第6図(a).(b),(c)は基本波100に対し5
.7次成分をそれぞれ12%加えたときの磁石形状の模
式図,駆動トルク図5コギングトルク図を示したもので
ある。第6図(b),(C)から明らかなように、駆動
トルクリップルは大幅に減少し(最小トルクの最大駆動
トルクに対する比は約98%)、コギングトルクも高次
モードのみが残り、絶対値もかなり減少している。
この状態でも通常の用途であればトルクリップル,コギ
ングともに少ないモータとして利用できる。
第7図(b)は基本波100に対し11次,13次(第
(1)式においてj=2)の高調波成分5%を永久磁石
の幅形状に入れたときのコギングトルク、また、第7図
(a)は11次,13次高調波成分のみが単独に永久磁
石の幅形状になったときの駆動トルクリップルを示す。
n=1 1.13のコギングトルクは(n±1)/2=
6、つまり6次のコギングトルクの周波数と同一で、1
1次と13次では位相が逆になっている。また、13次
のコギングトルクのモードは、基本波+0.12(5次
+7次)によって減少したコギングで、残っている高次
成分と周波数が同一で、位相は逆になっているため、1
3次成分を加えると、第6図(C)で示すコギングトル
クはさらに減少すると考えられる。また、13次のよう
な高次モードの磁束密度パターンは駆動トルクリップル
にはあまり寄与しない。
第8図(a)’,(b).(c)は基本波100に対し
5次.7次の高調波成分を12%づつ、また、13次の
成分を4%加えたときの磁石形状の模式図.wi動トル
ク図.コギングトルク図を示したものである。第8図(
b),(C)から明らかなように、駆動トルクリップル
もコギングトルクも発生しないきわめて高品質のモータ
が得られる。したがって、磁極1の磁束密度の高次成分
3j±1 (j=2.4.6・・・・・・20)を基本
波に適量混合することによりリップルのないモータがで
きる。これは、前記磁極1の幅方向の距離h(θ)を第
 (1)式のF,(θ)のかわりに入れたフーリエ級数
で表した場合、n=(ixj)±1(j=2.4.6・
・・・・・20)において適当なフ−リエ係数の値bn
を与えることによって決まる磁極1の形状を用いること
によって実現される。フーリエ係数b01とbn−1は
コギングトルクの位相が逆であり、コギングトルクを小
さくしたまま駆動トルクリップルを改善するにはそれら
の符号は同一で大きさもできるだけ近い値が望ましい。
このようにして作成されたモータと磁石形状を示すのが
第1図(a).(b)の実施例である。
この発明の具体的な適用の一例について説明する。
F (θ)=f0 +Σ  a ncos(2 tr.
 nθ/T)が基本になる回転方向に対する磁束量の式
である。
適用対象のモータを第18図(a)に示すラジアル方向
に磁極1の着磁が行われたものとする。
m=2(磁極数) P=3    (主突極数) q=1     (一とPの最大公約数)2 . P i=3     (t=−) q j−2      (n= (ixJ)±1としたとき
j=2.4,・・・・・・,20の うち少なくとも1つ以上の条 件から簡単のため2をとる) となり、結局、 n=(ixj)±1=(3X2)±1=7or5したが
って、フーリエ係数として第5次と第7次のby,bs
となる。
そして、絶対値の比が3倍を越えないという条件からb
5を例えば30%、b7を10%とする。
したがって、 F(θ)=f,+0.3sin 5θ +0.1stn7θ を用いて磁8i1の幅方向の距lIIh(θ)の形状を
変化させればよい。
ここまではラジアル方向の磁化分布を有する磁石につい
て形状を変化させ磁極1とすることを考えたが、この発
明は第19図に示したような1方向の磁化成分を有する
永久磁石を用いたモータの場合もほぼ同様のやり方でリ
ップルを消すことができる。この場合は、永久磁石の高
さh(θ)が一定の状態ですでに1次の成分を有する。
したがって、この永久磁石に、例えば形状を変えてn次
の高調波を加えるのは F,(θ)=F,(θ)−sinnθ−lsinθ!・
・・ (11) の高調波を加えたことを意味する。
第9図はn=5.β、=1のとき、どのような高調波が
加わるかを調べたものである。第9図から明らかなよう
に、加えた5次成分は加えた値の約60%に減少するが
そのまま存在し、負の7次成分が約20%、その他3x
jの成分がごくわずか発生する。
また、第10図は5次と7次を同量だけ加えた場合で、
この場合も5次と7次成分は加えた値の約44%残り、
その他、新たに3j (j=1.2,・・・・・・)成
分と、5次,7次より高次の3j±1成分がごくわずか
発生する。3j成分は第 (6)式で示すようにβn”
<<lであり、また、高次の3j±1成分は小さな値で
あるから、ラジアル方向に磁化威分を有する永久磁石を
用いたのと同様の効果を得ることができる。なお、1方
向に磁化を有する永久磁石では、基本波はすでに入って
いるから新たに1次の形状を加える必要はない。
第20図は1方向に磁化を有し、1極の角度が1800
に満たないC型磁石を用いた従来のモータを示したもの
である。また、第11図は角度が1500のC型磁石が
発生する表面の磁束分布を各次数の高調波に分解したも
のである。1方向に磁化をもつ永久磁石を用いた場合は
、永久磁石のない部分でも第(2)式におけるr成分が
ゼロではなく、全体としては基本波にわずかの高調波成
分が加わった形になっている。こうした永久磁石に形状
を変えることによりn次の高調波を加えた場合、 Fr(θ)=β。・sinnθ−1sinθ1F,(θ
)=0 で示される高調波を加えたことを意味する。
第12図はn=5,β,=1のとき、どのような高調波
が加わるかを調べたものである。この場合も第19図に
示した全周に永久磁石が存在するものと同様であり、た
だ3j.3j±1の高次の成分が発生するだけである。
したがって、こうした全周に永久磁石が存在しないモー
タにおいても、永久磁石の存在する部分において高次成
分を加えた形状にすることにより同様の効果を得ること
ができる。この場合、すでに存在している高次モードの
比率を考慮して新たに加える高次モードの量を制御し、
この発明に沿ってギャップ中の磁束のパターンを制御す
ることが重要である。こうした全周に永久磁石のないモ
ータでは、高さが一定のC型磁石の形状そのものを第 
(1)式なるフーリエ級数で展開した場合、その永久磁
石の角度によりnが奇数の高次戒分を数多く含む.第2
1図は1極の永久磁石の角度が5π/6のときの磁石形
状の幅h(θ)をフーリエ級数に展開したものである。
永久磁石の角度を変えることによってこれらの高次成分
の混合比は変化するが、単純に角度を変化させただけで
は駆動トルクリップルやコギングトルクを減少させるよ
うな組み合せには決してならない。したがって、こうし
たC型磁石の角度を単純に制御しただけのモータなどは
この発明のモータとは明確に区別される。
第22図は、第19図に示されるモータの突柘間に補助
的な突極や補助溝を設け、コギングトルクの次数を高く
することによりコギングトルクを小さくした従来のモー
タを示したものである。これらの補助突極は通電時にお
いて駆動トルクを発生することはほとんどなく、駆動ト
ルクリップルに影響を与えることは少ない。補助突極を
もつモ−タはもともとコギングトルクがかなり小さいの
で、駆動電流によるトルクリップルをこの発明による方
法で減少させれば回転ムラの非常に少ないモータを構成
でき、こうしたタイプのモータに対してもこの発明は有
効である。
次に第18図,第19図で示したモータと突極,永久磁
石は同一であるが、コイルがY結線の場合について検討
してみた。このタイプのモータにおいてもΔ結線型のモ
ータと全く同一の方法で各高次のF,(θ)成分につい
て駆動トルク特性を調べた結果、5次.7次の成分は駆
動トルク特性への寄与の仕方は前者のタイプのモータと
ちょうど逆であることがわかった。コギングトルクを小
さく保ちながら駆動トルクリップルを小さくするには、
磁束の基本波に対して磁束の高次成分一sin5θ,−
sin7θを10%程度づつ加えればよいこともわかっ
た。コギングトルクを大きくしないためにはほぼ同量で
負の高次モードを使うことが重要である。さらに、高次
のコギングトルクを小さくするにはΔ結線のモータ同様
、この場合sin13θの高次成分を4%程度加えるこ
とによってほとんど打ち消すことができた。
第13図は基本波100に対して負の5次,7次成分を
それぞれ10%,13次成分を4%入れたときの磁石形
状の模式図を示したものである。
ただし、1方向に配向した永久磁石を用いているので基
本波は単に一定の高さをもつ部分で表現されている。
第23図は、第18図で示されたモータで、永久磁石を
4極にした従来のモータを示すもので、コイルはYに結
線されている。永久磁石の極数が2倍になっているので
、通電切換の周期はモータ1回転の1712すなわち3
0” となる。このタイプのモータに対しても全く同一
の方法で駆動トルクの特性を調べた結果、N,S各1極
(つまり%回転)を1周期2πとしたときに負の5次成
分を基本波に加えると、駆動トルクリツブルが改善され
ることが明らかになった。負の7次成分を同時に加える
とコギングトルクも十分小さいことがわかった。
基本波100に対して負の5次,7次成分を各10.8
%づつ加えた場合の磁石形状2極分の模式図を第14図
に示す。このときの駆動トルクの最小と最大値の比は0
、97である。このモータでは前記モータの281磁石
のものに比べ磁極1が4極となっているため、コギング
トルクはもともと小さく負の5次,7次を基本波に加え
ただけで駆動トルクリップルもコギングトルクも十分小
さなモータとなる。また、4極磁極.3突極,Δ結線の
モータでは正の5次.7次の高次成分を基本波に加える
と駆動トルクリップル,コギングトルクとも小さなモー
タが得られることがわかっている。コギングトルクを小
さくするためには一般に突極の幅を広くとった方が容易
であり、この実施例においては1突極の角度360”/
Pに対する比率が約90%のもので行った(なお、P:
突極数)。1突極の角度が小さくなるとFr(θ)高次
成分の駆動トルクへの寄与の様子は変化するが、この場
合でもn=(iXj)±1次の成分の符号,絶対値を適
宜変化させることにより、駆動トルクリップル.コギン
グトルクを最小にすることができる。
また、以上示した実施例では永久磁石の片側のみに高次
成分を加えるような形としたが、両側に、例えば%づつ
に分散しても、また、ある高次成分を片側に加え他のも
のをもう片側に加えるようにしても効果は同じである。
他の磁束分布の制御の方法としては、幅方向の距離のか
わりに磁石の厚み方向の距離に高次成分を乗せる方法で
もほぼ同様の効果が得ることができる。
また、第15図に示すように、磁石の幅方向に必要な高
さのみ着磁を施す法、第16図に示すように(永久磁石
の最大幅一高次モードを含んだ領域)の約%を反対の極
性に着磁を施す法、また、もちろん着磁強度をこうした
パターンに合せて制御することも可能である。
さらに、第17図は磁極1は通常のモータと同様の磁化
分布.形状をもち(永久磁石の最大幅一高次モードを含
んだ領域)の部分に鉄等の軟磁性体を用いてN−S極間
でその部分の磁束をショートさせ、実質的に磁束が発生
する磁束分布を制御することができる。また、これらの
方法を混合して磁束の分布を制御しても同様の効果が得
られる。
(発明の効果) この発明は以上説明したように、永久磁石の極数m.突
極の数Pを有するモータにおいて、6il極のN,S極
1対をモータ回転角方向に対して1周期Tとして前記磁
極が発生する磁束量を第 (1)式なるフーリエ級数で
表したとき、N,S各磁極対毎にn=(ixJ)±1 
(j=2. 4,・・・・・・)においてフーリエ係数
bnのいずれかがゼロではない値をもつ磁束分布にした
ので、駆動トルクリップルもコギングトルクも極めて小
さい高品質のモータにすることができる利点があり、工
業的意義の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)はこの発明の一実施例を示す断面
略図と磁極の斜視図、第2図(a).(b)はこの発明
による磁極の実施例をそれぞれ示す斜視図、第3図は、
第2図の実施例における駆動トルク特性図、第4図(a
).(b),(C)、第5図(a),(b),(C)、
第6図(a),(b),(c)、第8図(a)(b).
(C)は基本波に混合する高調波を変化させた場合の磁
石形状の模式図,駆動トルク図,コギングトル図.第7
図は(a),(b)は高調波成分による駆動トルク図と
コギングトル図、第9図,第10図,第11図.第12
図は高調波威分と磁束量との関係を説明する図、第13
図〜第17図はこの発明のそれぞれ他の実施例を示す磁
極の模式図、第18図(a).(b),第19図(a)
.(b)はいずれも従来のモータを示す断面略図と磁束
密度曲線図、第20図は他の従来例を示す断面略図、第
21図は、第20図のモータにおける磁石形状の幅をフ
ーリエ係数に展開した図、第22図.第23図はそれぞ
れ他の従来のモータを示す断面略図である。 図中、1は[8i, 2は磁気ヨーク、3はアーマチュ
ア、4はコイル、5は回転軸である。 第 1 図 第 2 図 第 3 図 一回転角e柊) 第 4 図 第 5 図 第 6 図 第 7 図 第 8 図 30 一回転角e(Jt) 90 第 11 図 第 12 図 轟束量一 纏凍量一 第 13 図 第 14 図 第 15 図 第 〕6 図 第 17 図 Fe 第 18 図 第 19 図 第 20 図 第 21 図 第 22 図 第 23 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 m個の永久磁石の磁極からなる界磁部と、これに相対す
    る複数相からなるコイルが巻装され、通電されたときに
    磁気的に励磁されるP個の主突極をもつアーマチュアを
    有するモータにおいて、前記磁極のN、S極1対をモー
    タ回転角方向に対して1周期Tとし、前記磁極が発生す
    る磁束量F(θ)を回転角θに対して次なるフーリエ級
    数、▲数式、化学式、表等があります▼ で表した場合、n=(i×j)±1としたときj=2,
    4,6,……20のうち少なくとも1つ以上のjの値に
    おいてゼロではないフーリエ係数b_nが同符号で、か
    つそれらの絶対値の比が3倍を越えない対をもつように
    前記界磁部を形成したことを特徴とするモータ。 ただし、f_0は直流成分、a_nはフーリエ係数、i
    はqをm/2とPの最大公約数としたときP/qで表さ
    れる整数である。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004274963A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置用永久磁石型モータ
JP2006174692A (ja) * 2004-11-19 2006-06-29 Nippon Densan Corp ブラシレスモータ
FR2943860A1 (fr) * 2009-03-25 2010-10-01 Mitsubishi Electric Corp Machine electrique rotative de type a aimant permanent

Cited By (3)

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JP2006174692A (ja) * 2004-11-19 2006-06-29 Nippon Densan Corp ブラシレスモータ
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