JPH0355595B2 - - Google Patents

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JPH0355595B2
JPH0355595B2 JP62128483A JP12848387A JPH0355595B2 JP H0355595 B2 JPH0355595 B2 JP H0355595B2 JP 62128483 A JP62128483 A JP 62128483A JP 12848387 A JP12848387 A JP 12848387A JP H0355595 B2 JPH0355595 B2 JP H0355595B2
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JP
Japan
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halohydrin
protein fibers
epihalohydrin
protein
organic solvent
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JP62128483A
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、濃染化改質蛋白質繊維の製造方法
に関する。 (従来の技術) 家蚕絹、柞蚕絹、羊毛のような蛋白質繊維はそ
の優れた光沢、手ざわりなどから高級織物等に多
く使用されているが、その最大の欠点は濃色に堅
牢染色されず、このためデザイン効果の多様化や
異色調の繊維の織物の製造等、高付加価値商品を
作るなどの隘路になつている。 この種の蛋白質繊維の濃染化改質方法として
は、従来絹繊維を3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロリド処理によ
つてカチオン化せしめる方法(特開昭61−225384
号)が提案されている。 また、フツ素系或いはケイ素系樹脂を染色絹繊
維表面にコーテイングして、繊維表面の反射率を
変化させることにより濃色に見せる方法が一部実
施されていた。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
トリメチルアンモニウムクロリドによつてカチオ
ン化せしめる方法においては、上記アンモニウム
クロリドに過剰の苛性アルカリを作用させてエポ
キシ環を生成せしめ、更にこのエポキシ基を上記
苛性アルカリを触媒として高温下で絹繊維に化学
反応させるものであり、したがつて過剰の苛性ア
ルカリを高温下で作用させるため、絹繊維の劣化
や光沢の低下が著しく大きくなるという問題点が
ある。 一方、フツ素系或いはケイ素系樹脂による絹繊
維の表面をコーテイングする方法においては処理
操作が簡易であるが、表面コーテイングのために
絹繊維の光沢や手ざわりがそこなわれてしまい、
しかも多少は濃色に見えても、単なる目の錯覚に
過ぎず、本質的な濃染ではない。 (問題点を解決するための手段) この発明は、上記問題点を解消して、しかも従
来になく高い濃染効果を付与することができるよ
うな蛋白質繊維の改質法を提案することを目的と
して鋭意研究の結果、蛋白質繊維に、水−有機溶
剤の混合溶媒系、有機溶剤系、或いは気相系でエ
ピハロヒドリン及び2−メチルエピハロヒドリン
の1種又は2種以上を反応させて蛋白質繊維内に
ハロヒドリン基を導入し、更に第3級アミン又は
第3級アミン塩酸塩で処理することにより蛋白質
繊維内に導入されたハロヒドリン基をカチオン化
する濃染化改質蛋白質繊維の製造方法を提案する
ものである。 この発明で使用する蛋白質繊維としては、野
蚕、柞蚕、エリ蚕等の絹類、或は羊毛等を挙げる
ことができる。 また、この発明に使用するエピハロヒドリン及
び2−メチルエピハロヒドリン等のハロヒドリン
としては、クロルヒドリン、ブロムヒドリン等を
挙げることができる。 蛋白質繊維内へのハロヒドリン基の導入は、イ
ソプロパノールなどの低級アルコール等の有機溶
剤系、水−有機溶剤の混合系、或は気相系で一般
に触媒として中性塩を使用して行なわれる。 この場合、中性塩としてはNaCl、NaBr、Nal
等のハロゲン化ナトリウム、KCl、KBr、KI等
のハロゲン化カリ、Licl LiBr、Lil等のハロゲン
化リチウム、チオシアン酸塩、例えばナトリウム
塩、カリ塩、チオ硫酸塩、例えばナトリウム塩、
カリ塩等を使用することができるが、このうちチ
オシアン酸塩、チオ硫酸塩が最も効果的である。 具体的には、蛋白質繊維に中性塩水溶液を含浸
させた後、エピハロヒドリン等の有機溶媒浴中乃
至水−有機混合溶媒中で加温処理、或は減圧下で
エピハロヒドリン等の気相処理を行なうなどの方
法を採用することができるが、エピハロヒドリン
等の水−有機溶媒御混合浴に中性塩を添加し、蛋
白質繊維を浸漬、脱液後、常温放置するパツトバ
ツチ方式による処理が最も実用的に有利である。 次に、蛋白質繊維を3級アミン又は3級アミン
塩酸塩で処理することにより繊維内に導入された
ハロヒドリン基をカチオン化させる。 この場合、3級アミンとしてはトリメチルアミ
ン、トリエチルアミンのような低級アルキルアミ
ンを用いるのが最も効果的であるが、これらの3
級アミンは水溶液中で高い塩基性を呈して蛋白質
繊維を傷めるので、塩酸塩として用いるのが好ま
しい。 具体的な処理条件としては、例えばトリアルキ
ルアミン塩酸塩を10〜100g/lを含み常温〜50
℃に加温された水溶液中で30〜120分程度浸漬処
理すれば、十分なるカチオン化を達成することが
できる。 (発明の効果) 以上要するに、この発明によれば下式のように
して蛋白質繊維内にハロヒドリン基の導入並びに
導入されたハロヒドリン基のカチオン化が行なわ
れるのであるが、これらハロヒドリン基の導入並
びに導入されたハロヒドリン基のカチオン化化は
穏やかな条件で、しかも確実に行なうことができ
る。 したがつて、この発明では蛋白質繊維の光沢、
手ざわり等が損なわれることなく、濃色化改質を
行なうことができる。 (実施例) 以下、この発明の実施例を示す。 実施例 1 精練済みの12匁付絹羽二重を常温で3分間、次
の処理浴に浸漬し、ピツクアツプ120%に脱液し
た。 エピクロロヒドリン 100g イソプロパノール 300g 水 600g チオシアン酸カリ 80g この羽二重をポリエチレン袋に入れて密封し、
室温で20時間放置した後、アミノ酸分析を行つ
た。アミノ酸自動分析計による分析結果は次の通
りである。
【表】 上記した表より、塩基性アミノ酸(リジン、ヒ
スチジン、アルギニン)の約60%、チロシンの約
75%に反応が起こつていることになるが、含有量
の絶対値からみて主たる反応拠点はチロシンであ
る。 これをカヤノールブルーN2G(6%)で染色し
た場合の染着濃度(K/S)を求めると、エピク
ロルヒドリン処理絹は5.14未処理絹は3.41とな
り、エピクロルヒドリン処理だけでも1.5倍程度
の濃染化が認められる。次に良く水洗してから50
g/lトリエチルアミン塩酸塩の水溶液中で40
℃、40分間処理、水洗、乾燥した。 このカチオン化試料及び未加工試料を染料6%
と酢酸1.5%とを含む染浴に入れ、浴比1:40、
80℃、20分間染色を行なつた。この染色試験の結
果を表1に示す。 表1で明らかなように、何れのアニオン染料に
対してもこの発明のカチオン化試料は著しい濃染
性を示すことが明らかである。なお、染色堅牢度
の低下や繊維の劣化は認められなかつた。
【表】 実施例 2 精練、漂白済みの柞蚕絹糸(35d)を次の処理
浴に常温で5分間浸漬し、ピツクアツプ130%に
脱液した。 2−メチルエピクロロヒドリン 120g イソプロパノール 380g 水 500g チオシアン酸ナトリウム 100g この柞蚕絹糸をポリエチレン袋に密封し、室温
で24時間放置してから水洗した。 次に、60g/lトリメチルアミン水溶液中で40
℃60分間処理、水洗、乾燥した。 このカチオン化柞蚕絹糸を未加工柞蚕絹糸と共
にカヤノールブルーN2G 8%浴中で80℃、30分
間染色した。その結果、未加工試料は汚染程度に
しか着色しなかつたのに対し、カチオン化試料は
濃紺色に着色した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蛋白質繊維に、水−有機溶剤の混合溶媒系、
    有機溶媒系、或いは気相系でエピハロヒドリン及
    び2−メチルエピハロヒドリンの1種又は2種以
    上を反応させて蛋白質繊維内にハロヒドリン基を
    導入し、更に第3級アミン又は第3級アミン塩酸
    塩で処理することにより蛋白質繊維内に導入され
    たハロヒドリン基をカチオン化することを特徴と
    する濃染化改質蛋白質繊維の製造方法。
JP62128483A 1987-05-27 1987-05-27 濃染化改質蛋白質繊維の製造方法 Granted JPS63295778A (ja)

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JPS4839780A (ja) * 1971-09-16 1973-06-11
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