JPH0355255B2 - - Google Patents

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JPH0355255B2
JPH0355255B2 JP13519284A JP13519284A JPH0355255B2 JP H0355255 B2 JPH0355255 B2 JP H0355255B2 JP 13519284 A JP13519284 A JP 13519284A JP 13519284 A JP13519284 A JP 13519284A JP H0355255 B2 JPH0355255 B2 JP H0355255B2
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axis
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はワイヤカツト放電加工装置を用いて被
加工体を加工する際の加工方法に関する。
〔従来の技術〕 ワイヤカツト放電加工装置は、張設状態で軸方
向に更新送りされるワイヤ電極に、被加工体をワ
イヤ電極軸と略直角の方向から適正な加工間隙を
介して相対向させて配置し、この加工間隙に加工
液を流通介在せしめた状態えワイヤ電極と被加工
体との間に加工電圧パルスを印加し、その際に生
じる放電現象を利用して非接触加工を行なうもの
である。
この場合、被加工体は各放電毎に微小量宛溶融
或いは蒸発して除去されていくので、適正な条件
の下に放電を繰り返し、被加工体上の所望の加工
輪郭線に沿つて加工を進行させるためには、加工
間隙を常に適正に保ちつゝ両者の何れか一方に上
記加工輪郭線の接線方向の前記ワイヤ電極軸に略
直角な水平面内に於ける加工送りが行なわれるよ
うに、予め種々の加工条件を考慮して定められた
一定速度の加工送り、又は加工間隙の加工状態が
所望の正常状態にあるように加工間隙の電圧等を
検出して送り速度等を制御しながら外見上は略一
定速度の加工送りが行なわれるようにするサーボ
制御送りが与えられるものである。
この加工送りを行なうには、通常、被加工体を
クロススライドテーブルに取り付け、これにより
被加工体をワイヤ電極に対して移動せしめて行な
う構成のものと、加工部を挟んでワイヤ電極を支
承する一対のワイヤガイドを被加工体に対して移
動せしめて行なう構成のものとがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
而して、被加工体は放電に伴う高温によつて溶
融或いは蒸発して除去されていくので、加工間隙
にはガスやスラツジ等が発生する。ワイヤ電極と
被加工体との間の加工間隙にはワイヤ電極と同軸
状に包皮する同軸流の加工液が噴射供給せしめら
れるものの、この加工間隙は極めて狭いので従来
公知の加工方法ではこれらのガスやスラツジ等が
加工間隙から容易に除去されないため、加工間隙
内でこれらによる加工液の劣化が生じるため、正
常放電パルスを繰り返えさせるためには、又ワイ
ヤ電極を断線させずに加工を続けるには、例えば
放電繰返し周波数を更に増大させる等して平均加
工電流を増大させることができず、又、スラツジ
等の加工屑による二次放電等によつて加工精度及
び加工速度が低下するという問題点があつた。
また、ワイヤ電極には強い張力が加えられてお
り、加工中は連続的或いは間歇的に更新送りされ
常に新たなものが加工部へ供給される構成となつ
ているものの、ワイヤ電極には0.05〜0.25mmφ程
度の径の小さい線材が用いられ、また、放電点は
放電に伴う高温高圧の雰囲気の作用を受けるの
で、ワイヤ電極は、上下等一対の位置決めガイド
を支点として加工送り方向又は加工進行方向の後
方側に凹の弓状に撓んで正確な直線状とならない
という問題点もあつた。
このワイヤ電極の撓み量には、ワイヤ電極の寸
法、材質、付与張力、位置決めガイド間の長さ、
加工液の液性、流速、流量及び加工間隙部に対す
る流通状態等の冷却能、主として平均加工電流の
大小に関係する電気的加工条件、及び加工送り条
件等が関係するが、これらの条件を加工が能率的
に行ない得るように調整するとワイヤ電極を正確
に直線状とすることは不可能となるものである。
このため、一対のワイヤガイドの被加工体に対
する相対的な移動に対して加工部のワイヤ電極の
移動は僅かに遅れるという現象が起こり、特に、
加工輪郭線が各種の角度及び曲率の所謂コーナ部
を含む場合には、そこで加工送り速度を引き下げ
る必要があり、一対のワイヤガイドを加工輪郭線
に沿つて正確にトレースさせてもワイヤ電極の移
動の遅れによつてコーナ部で所謂ダレ等の加工精
度低下が生じるという問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点を解決するために、一
対のワイヤガイドを所望距離だけ順方向に被加工
体に対して相対的に移動せしめて加工送りを行な
う工程と、上記所望距離の順方向加工送り移動に
対して所定の微小距離だけ加工輪郭線に沿つて逆
行させワイヤ電極の直線性を回復させる工程とを
周期的に繰返して加工を進行させるものである。
また、本発明に於ては、上記の逆行と復行及び
常法による加工送りの間の周期的な切換えが極め
て簡単な回路により遂行される。
〔作用〕
本発明ワイヤカツト放電加工方法によれば、放
電によつて加工間隙に生じるガスやスラツジ、及
びそれ等によつて汚濁された加工間隙部分の加工
液等が周期的に繰返えされる逆行工程に於て容易
且つ確実に除去されると共に、新しい加工液の流
入等加工間隙部分の加工液の更新が有効且つ確実
に行なわれ、ワイヤ電極が冷却され、更に、ワイ
ヤ電極が直線状となつて被加工体に近接するので
加工精度の低下を防止し得るものである。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつゝ本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
第1図は本発明に係るワイヤカツト放電加工方
法により被加工体を直線状に加工する場合の一実
施例を示す説明図、第2図は加工中のワイヤ電極
の形状を示す説明図、第3図は第1図に示す実施
例に於ける面積加工速度を従来公知の加工方法で
加工したときのものと比較して示すグラフ、第4
図は本発明方法を実施するため用いられる装置の
要部を示すブロツク図、第5図は本発明方法によ
り加工を施す際に加工輪郭線がコーナ部を含む場
合の一実施例を示す説明図、第6図はコーナ部の
ダレを示す説明図、第7図は第5図に示す実施例
に於けるコーナ部のダレを従来公知の加工方法で
加工したときのものと比較して示すグラフであ
る。
第1図及び第2図中、1−1,1−2,1−3
はワイヤ電極と被加工体間に順方向の加工送りを
与えるときの一対のワイヤガイド中心位置の被加
工体に対する相対的な移動経路、2−1,2−2
は一対のワイヤガイドが上記の加工輪郭線に沿つ
て逆行するときの中心位置の被加工体に対する相
対的な移動経路、αは加工送りの距離、βは加工
輪郭線に沿つて逆行する距離、3はワイヤ電極、
4は被加工体、5,5′は被加工体4を挟んで対
向して設けられた一対の上下ワイヤ電極位置決め
ガイドである。
尚、第1図に示す実施例は、点Aから点Fま
で、又は、その延長線上に被加工体を直線状に加
工する場合の例であり、説明の便宜上、点A乃至
Fは同一直線上に描かれていないが、実際にはこ
れらの点は同一直線上にある。
而して、加工を開始する際には、一対のワイヤ
ガイド5,5′間に更新送り可能に張設されたワ
イヤ電極3を被加工体4に対して所定の加工間隙
を介して対向させ、この加工間隙に加工液噴射ノ
ズル(図示せず)から加工液を供給しつゝ両者間
に間歇的な加工電圧パルスを印加して放電を発生
させると共に、第1図に示す径路1−1に沿つて
点Aから点Bまで距離αだけ一対のワイヤガイド
5,5′を被加工体4に対して相対的に移動せし
めて順方向の加工送りを与え、直線状に加工を施
す。
このとき、第2図に示す如く、一対のワイヤガ
イド5,5′が点Bまで移動したときには、ワイ
ヤ電極3はその中央部が放電圧力、その他の原因
によりaだけ弓状に撓んだ状態となるので、この
位置で一旦順方向の加工送りを停止すると共に、
加工用電源装置(図示せず)からの加工電圧パル
スの供給を一時遮断して、放電を停止し、次い
で、一対のワイヤガイド5,5′を経路2−1に
沿つて、点Bから点Cまで距離βだけ被加工体に
対して相対的に逆行せしめる。
この移動によつてワイヤ電極と被加工体の間は
加工間隙よりも充分大きく開くと共に、この一時
的な放電休止期間の存在により、このときに両者
間に供給される加工液は容易に両者間を流通し
て、放電によつて発生したガス、スラツジ等が急
速に除去されると共に、高温となつたワイヤ電極
が冷却され、同時にワイヤ電極は真直に矯正され
る。
上記の工程の後、再び加工電圧パルスの供給を
開始すると共に、一対のワイヤガイド5,5′に
相対的な加工送りを与え、経路1−2に沿つて点
Cから点Dまで距離αだけ被加工体に対して移動
せしめる。
この場合、一対のワイヤガイド5,5′が点C
から略点Bまで移動する間には被加工体4の弓形
に膨出した部分が略選択的に加工されることとな
るので、この際の加工条件は通常の加工送りの際
よりも電圧パルスの周波数とか放電電流の振幅等
を減少させることによりやゝ加工平均電流を少な
くして加工することが望ましいが、この膨出部分
の加工は通常短時間で終了するから、上記加工条
件の切換え、又は制御は常に必ず必要といたもの
ではない。
そして、このようにしてワイヤ電極及び被加工
体のワイヤ電極に沿う加工面、即ち加工間隙をワ
イヤガイド間の直線に沿う真直ぐにした状態で、
点D迄の加工及び加工送りを行なう訳で、加工中
のワイヤ電極の直線性が増し加工精度が増し、加
工性能も向上することになるのである。
αの値は被加工体4の厚さやその他の該定加工
条件に応じて適宜に設定し、αとβとの比の値、
α/βは被加工体の材質やその他の設定加工条件
等によつて適宜に設定する。この場合、βの値が
ワイヤ電極の撓み量aよりも僅かに大きくなるよ
うに設定することが推奨される。
以下、同様に移動経路2−2,1−3,……に
沿つて一対のワイヤガイド5,5′を被加工体に
対して相対的に加工送り移動せしめ、同様の工程
を繰返して加工を行なう。
上記の如くして加工を行なつたときの一実施例
の面積加工速度を、従来公知の方法によつて加工
したときのものと比較して示すと、第3図のグラ
フのようになる。
第3図中、6は第1図で示した実施例に於いて
α/βを変化させて加工したときの面積加工速度
を示す曲線、7は従来公知の方法によつて加工し
たときの面積加工速度を示す直線であり、横軸は
α/βを示し、縦軸は面積加工速度(単位:mm2
min)を示す。
第3図に示す如く、本発明によるときには、加
工速度が従来公知の方法によるときよりも格段に
大きくなることが分かる。
この場合の加工諸データを以下に示す。
被加工体材質: SKD11 被加工体板厚: 50mm ワイヤ電極径: φ0.215mm ワイヤ電極材質: 黄銅 加工電流値: 約8〜12A 然しながら、上記の周期的な逆行、復行の総て
をNCプログラム等によつて行なおうとすると、
プログラムが著しく冗長なものとなるという問題
が生じるので、例えば第4図に示す如き回路を付
加することが推奨される。
尚、以下に説明する第4図の実施例は、ワイヤ
電極と被加工体との間の相対的な前記順方向及び
逆行等の加工送り移動のX軸及びY軸駆動モータ
としてパルスモータを用いると共に、その加工送
り移動の数値制御(NC)による制御を、所謂オ
ープンループ方式に構成した場合の例であるが、
前記各駆動モータとして、パルスモータ、直流モ
ータ又は交流モータを使用し、数値制御の方式を
所謂クローズドループ方式やセセミクローズドル
ープ方式に構成した場合にも、当業者には容易な
僅かな変更や付加により実施可能なものであつ
て、以下の実施例の説明は、何等本発明を制限す
るものではない。
第4図中、8はNC装置、9はX軸用パルスモ
ータ制御回路、10はY軸用パルスモータ制御回
路、11,12は電源極性制御回路、13はX軸
用パルスモータ、14はY軸用パルスモータ、1
5は被加工体、16,17はオア回路、18,1
9はシフトレジスタ、20,21,24,25は
アンド回路、22,23は逆行用バツフアレジス
タ、26はコンバータである。また、8−1〜8
−7はX軸用パルスモータ13を制御する信号を
発信する端子であり、8−1は駆動パルスを発す
る端子、8−2は逆行指令信号を発する端子、8
−3は復行指令信号を発する端子、8−4はロー
ド指令パルスを発する端子、8−5は逆行用シフ
トパルスを発する端子、8−6は記憶及び復行用
シフトパルスを発する端子、8−7は電源極性制
御信号を発する端子である。また、8−8〜8−
14Y軸用パルスモータ14を制御するため、端
子8−1〜8−7と同様な信号を発生する端子で
ある。
而して、NC装置8の端子8−1乃至8−7か
らの各種指令信号はX軸用パルスモータ制御回路
9に入力され、端子8−8乃至8−14からの各
種指令信号はY軸用パルスモータ制御回路10に
入力され、それぞれ後述するように処理されて電
源極性制御回路11及び12に送られる。電源極
性制御回路11及び12はパルスモータ制御回路
9及び10からの信号に基づいてそれぞれX軸用
パルスモータ13及びY軸用パルスモータ14の
作動を制御し、これによつて図示しないクロスス
ライドテーブル上に取り付けられた被加工体15
を所望の方向に移動せしめる。
尚、Y軸用パルスモータ制御回路10の構成及
び作用はX軸用パルスモータ制御回路9の構成及
び作用と全く同様であるので、図面上Y軸用パル
スモータ制御回路10の内部構成を省略し、以
下、X軸用パルスモータ制御回路9についてのみ
詳細に説明する。
X軸用パルスモータ13を駆動するパルスを発
する端子8−1はオア回路16及びシフトレジス
タ18に接続され、電源極性制御信号を発する端
子8−7はオア回路17及びシフトレジスタ19
に接続されている。
オア回路16及び17は電源極性制御回路11
に接続されており、オア回路16を通つたパルス
は、電源極性制御回路11に於てオア回路17か
らの出力信号に基づいてその極性が切換え制御さ
れ、X軸用パルスモータ13に供給される。換言
すれば、X軸用パルスモータ13はオア回路16
から供給されるパルスにより駆動され、オア回路
17の出力信号により定められる方向に回転す
る。
端子8−1及び8−8からX軸用パルスモータ
13及びY軸用パルスモータ14駆動用のパルス
が発信されている間、シフトレジスタ18及び1
9には端子8−6から記憶用シフトパルスが上記
駆動パルスと同期して供給される。従つて、端子
8−1から発せられる駆動パルス及び端子8−7
から発せられる電源極性制御信号は順次シフトレ
ジスタ18及びシフトレジスタ19に記録されて
ゆき、本実施例ではこれらの信号はそれぞれ4ビ
ツトだけ蓄積され、順次アンド回路20及び21
に送り出される。
アンド回路20はシフトレジスタ18の出力側
と端子8−3に、アンド回路21はシフトレジス
タ19の出力側と端子8−3に接続され、それぞ
れ両者からの信号が同時に入力されたときにのみ
オア回路16及び17にパルスを供給する。
従つて、シフトレジスタ18及び19の出力信
号は、端子8−3から復行指令信号が発せられな
い限りアンド回路20又は21を通過せず、従つ
て、オア回路16又は17には到達せず、パルス
モータ13及び14は専らNC装置8から出力さ
れる通常の駆動パルス及び電源極性制御信号によ
つて駆動される。
逆行用バツフアレジスタ22及び23はそれぞ
れシフトレジスタ18及び19の記憶値をストア
し、最新のデータから順次過去に遡つて出力する
ためのものである。即ち、端子8−4からロード
指令信号が発せられると、それぞれシフトレジス
タ18及び19の記憶値がバツフアレジスタ22
及び23にロードされ、次いで、端子8−5から
逆行用シフトパルスが供給されると、シフトレジ
スタ18及び19とは逆に、記録データを最近の
ものから順に直列に出力する。
従つて、端子8−4からロード指令信号が発せ
られ、次いで、端子8−5から逆行用シフトパル
スが供給されると、パルスモータ13を駆動する
パルス及び電源極性制御信号が最近のものから順
次過去に遡つて、本実施例では4ビツト分だけ、
送出されるこることになる。
この場合、逆行用バツフアレジスタ22の出力
信号はそのままアンド回路24に入力されるが、
逆行用バツフアレジスタ23の出力信号はコンバ
ータ26によつて反転せしめられた後アンド回路
25に送られる。
端子8−5から逆行用シフトパルスが出力され
ている間は、アンド回路24及び25の入力端子
には上記バツフアレジスタ22及び23からのパ
ルスの外、端子8−2から逆行指令パルスが加え
られるのでバツフアレジスタ22及び23の出力
パルスは、これらアンド回路24及び25並びに
オア回路16及び17を通つて電源極性制御回路
11に供給され、電源極性制御回路11は前記と
同様にしてパルスモータ13の作動を制御し、被
加工体15を逆行せしめる。
而して、この逆行工程が終了すると、端子8−
2の出力信号は状態0となり、端子8−5からの
シフトパルスが停止し、次いで端子8−3の出力
信号が状態1となり、端子8−6からの復行用シ
フトパルスが送出される。
このため、シフトレジスタ18及び19に記憶
されていたデータは古いものから順次直列に送出
され、アンド回路20,21並びにオア回路1
6,17を通つて電源極性制御回路11に供給さ
れ、これにより被加工体15はもとの経路を通つ
てもとの位置にまで復行せしめられる。
更に説明すると、加工開始時には、予め定めら
れたプログラムに従つて、端子8−1からパルス
モータ13を駆動するパルス、端子8−6から電
源極性制御信号が発せられ、同時に端子8−7か
ら記憶用シフトパルスが供給される。この記憶用
シフトパルスは、駆動パルスを制御するクロツク
パルスと同じ周期であり、端子8−1及び8−6
から駆動パルス及び電源極性制御信号が発せられ
ている間のみ供給される。
このとき、他の端子、即ち端子8−2乃至8−
5からの指令信号は状態0である。従つて、端子
8−1からの駆動パルス及び端子8−7からの電
源極性制御信号のみが、それぞれオア回路16及
び17を通過して電源極性制御回路11に入り、
電源極性制御回路11は上記駆動パルス及び電源
極性制御信号に基づいてパルスモータ13の作動
を制御する。また、同時に上記駆動パルス及び電
源極性制御信号はそれぞれ最新のもの4ビツトが
シフトレジスタ18及び19に記憶され、蓄積さ
れる。
一方、同様にY軸用パルスモータ制御回路10
にもNC装置からY軸用駆動パルス及び電源極性
制御信号が送られ、同様な経路を経てパルスモー
タ14制御用の電源極性制御回路12に入り、電
源極性制御回路12はこれらの信号に基づいてパ
ルスモータ14の作動を制御する。
従つて、クロススライドテーブル(図示せず)
上に取り付けた被加工体15は、ワイヤ電極を保
持する一対のワイヤガイドが被加工体15上に定
めた加工輪郭線に沿つて順方向に相対的に移動す
るよう移動する。
上記の如くして、所定の距離だけ加工が行なわ
れると、NC装置からの上記駆動パルス及び電源
極性制御信号が停止し、同時に記憶用シフトパル
スが停止する。又、このとき加工電圧パルスが遮
断され、加工は中断する。
次いで端子8−4よりロード指令信号が発せら
れてその時点でシフトレジスタ18及び19に記
憶されていた信号が逆行用バツフアレジスタ22
及び23にロードされ、次いで端子8−2より逆
行指令信号が発せられ、同時に、端子8−5より
逆行用シフトパルスが発せられて逆行用バツフア
レジスタ22及び23にロードされた信号がそれ
ぞれ最近のものから順に、本実施例では4ビツト
分だけ、出力される。バツフアレジスタ22から
出力された信号はアンド回路24に、バツフアレ
ジスタ23から出力された信号は反転してアンド
回路25に送られる。
これらの信号は、それぞれ、アンド回路24及
び25、オア回路16及び17を通過して電源極
性制御回路11に入り、電源極性制御回路11は
これらの信号に基づいてパルスモータ13の作動
を制御する。
また、Y軸用パルスモータ制御回路10に於て
も、蓄積されたY軸用パルスモータ14のための
駆動パルス及び電源極性制御信号が、同様な経路
を経て電源極性制御回路12に入り、電源極性制
御回路12はこれらの信号に基づいてパルスモー
タ14の作動を制御する。
従つて、パルスモータ13及び14は、それぞ
れ駆動パルス及び電源極性制御信号が停止した時
点から順次遡行するよう作動することになり、ク
ロススライドテーブル(図示せず)に取り付けら
れた被加工体15は、加工輪郭線に沿つて逆行す
るように移動する。
而して、逆行用バツフアレジスタ22及び23
にロードされた信号が総て送り出されると端子8
−2からの逆行指令信号が停止し、端子8−3よ
り復行指令信号が発せられると同時に、端子8−
6より復行用シフトパルスが供給され、シフトレ
ジスタ18及び19に記憶蓄積された信号が過去
のものから順次最近のものまでアンド回路20及
び21に送り出され、これらを通過してオア回路
16及び17を経て、電源極性制御回路11に入
力される。
また、Y軸用パルスモータ制御回路10に於て
も、記憶蓄積されたY軸用パルスモータ14のた
めの駆動パルス及び電源極性制御信号が、同様な
経路を経て電源極性制御回路12に入り、電源極
性制御回路12はこれらの信号に基づいてパルス
モータ14の作動を制御する。
従つて、クロススライドテーブル(図示せず)
に取り付けられた被加工体15は、一対のワイヤ
ガイドが加工輪郭線に沿つて加工を中断した位置
まで復行するよう移動する。
而して、上記の復行の工程が終了すると、再び
NC装置8から駆動パルス及び電源極性制御信号
が発せられると同時に、記憶用シフトパルスが供
給され、加工が再開される。
従つて、本発明を実施するときは、NCによる
パルス配分を適宜に中断し、逆行及び復行の指令
信号と所要のシフトパルスを発振すれば足りるの
でNCプログラムは何等手を加える必要がないも
のである。
次に、加工輪郭線にコーナ部を含む場合の加工
について第5図乃至第7図を参照しつゝ説明す
る。
本発明方法によつて第5図に示す如き加工輪郭
線に沿つて加工する際には、コーナ部に於て一対
のワイヤガイドが各コーナ部の方向変換点(点G
乃至点N)にきたときに加工送り及び放電を停止
し、第1図及び第2図で示した実施例と同様に加
工輪郭線に沿つて一対のワイヤガイドを逆行さ
せ、この間に噴射加工液により放電によつて発生
したスラツジ、ガス等を除去すると共に、ワイヤ
電極を冷却し、同時にワイヤ電極を真直に矯正す
る。そして、その後に、放電を再開して一対のワ
イヤガイドを上記の方向変換点まで移動させ、被
加工体の弓形に膨出した部分を加工し、然る後に
ワイヤガイドの被加工体に対する相対的な移動方
向を変換し、ワイヤ電極及び被加工体のワイヤ電
極に沿う加工面、即ち加工間隙をワイヤガイド間
の直線に沿う真直ぐにした状態で、次の加工を進
行させる。
この場合、従来公知の方法による加工では、第
6図に示す如く、各コーナ部でワイヤガイドの被
加工体に対する相対的な移動に対して加工部のワ
イヤの移動が僅かに遅れるので、ダレbが生じ
る。
然しながら、本発明方法によつて加工を施すと
きは、一対のワイヤガイドが方向変換点(点G乃
至点N)にきたときには被加工体のワイヤ電極に
沿う加工面は弓形に残つているが、この部分は一
旦退行して真直に矯正されたワイヤ電極によつて
加工されて一直線上となり、この位置から方向変
換方向への加工が再開されるから、このコーナ部
のダレbは最少限に抑えられるものである。
第7図は本発明方法によつて加工を施した際の
一実施例のコーナ部のダレを、従来公知の加工方
法で加工したときのものと比較して示すグラフで
あり、第7図中、27は本発明方法によつて加工
を施した際のコーナ部のダレbの大きさを示す曲
線、28は従来公知の加工方法で加工したときの
コーナ部のダレbの大きさを示す直線であり、横
軸は第1図に於て示したα/βを示し、縦軸はダ
レbの大きさ(単位:mm)を示す。
本発明によるときには、コーナ部のダレは従来
公知の方法によるときよりも格段に小さくなるこ
とが分かる。
尚、この場合の加工諸データを以下に示す。
被加工体材質: SKD11 被加工体厚さ: 50mm ワイヤ電極径: φ0.2mm ワイヤ電極材質: 黄銅 ワイヤ電極張力 900g ワイヤ電極の更新走行速度 4m/min 加工液比抵抗 1.2×104Ω・cm 加工液圧 上:3.0Kg/cm2 下:6.0Kg/cm2 同供給ポンプ出力 上:0.75kw 下:0.75kw 〔発明の効果〕 本発明ワイヤカツト放電加工方法によれば、放
電によつて生じるガスやスラツジ等が周期的に加
工間隙から容易且つ確実に除去され、加工間隙に
存在する加工液の液性が常に最適に保たれると共
に、加工屑による二次加工が防がれ、また加工期
間中のワイヤ電極の直線性が増し、ワイヤ電極に
沿う加工間隙の直線性も増すところから、加工速
度及び加工精度が高めることができ、また、加工
中にワイヤ電極が弓状に撓むことによる加工精度
の低下が防止され、更に、上記の逆行と復行及び
常法による加工送りの間の周期的な切換えが極め
て簡単な回路により遂行されるものである。
尚、本発明に於ける加工送り移動の周期的な切
換えは、前述第1〜2図の実施例の場合、送り長
さの設定により行なうものであるが、送り時間を
設定して行なうようにしても良く、またその周
期、即ち設定送り長さや時間等は、正常、異常等
の加工状態や加工輪郭の直線部とコーナ部若しく
は比較的小さい円弧部等によつて大小等に変更又
は制御されるものであつてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るワイヤカツト放電加工方
法により被加工体を直線状に加工する場合の一実
施例を示す説明図、第2図は加工中のワイヤ電極
の形状を示す説明図、第3図は第1図に示す実施
例に於ける面積加工速度を従来公知の加工方法で
加工したときのものと比較して示すグラフ、第4
図は本発明方法を実施するため用いられる装置の
要部を示すブロツク図、第5図は本発明方法によ
り加工を施す際に加工輪郭線がコーナ部を含む場
合の一実施例を示す説明図、第6図はコーナ部の
ダレを示す説明図、第7図は第5図で示す実施例
に於けるコーナ部のダレを従来公知の加工方法で
加工したときのものと比較して示すグラフであ
る。 1−1,1−2,1−3……加工送りを与える
ときのワイヤガイド中心位置の移動経路、2−
1,2−2……ワイヤガイド加工輪郭線に沿つて
逆行するときの移動経路、α……各加工送りの距
離、β……加工輪郭線に沿つて逆行する距離、3
……ワイヤ電極、4,15……被加工体、5,
5′……ワイヤガイド、8……NC装置、9……
X軸用パルスモータ制御回路、10……Y軸用パ
ルスモータ制御回路、11,12……電源極性制
御回路、13……X軸用パルスモータ、14……
Y軸用パルスモータ、18,19……シフトレジ
スタ、22,23……逆行用バツフアレジスタ、
26……コンバータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一対のワイヤガイド間に張設された状態で軸
    方向に更新送りされるワイヤ電極に、該ワイヤ電
    極の軸に対して略直角の方向から被加工体を所定
    の加工間隙を介して対向させ、上記加工間隙に加
    工液を供給しつゝワイヤ電極と被加工体間に加工
    電圧パルスを印加して放電を発生せしめると共
    に、上記ワイヤ電極と被加工体とを被加工体上に
    定めた加工輪郭線に沿つて相対的に加工送り移動
    せしめて被加工体を切断加工するワイヤカツト放
    電加工方法に於て、 上記加工送り移動を、上記加工輪郭線に沿う順
    方向の所望距離移動して加工する工程と、上記順
    方向の所望距離移動に対して所定の微小距離だけ
    加工輪郭線に沿つて逆行するワイヤ電極の直線性
    を回復させる工程とを、周期的に繰返しながら加
    工を進行させることを特徴とする上記のワイヤカ
    ツト放電加工方法。 2 上記加工輪郭線に沿う相対的加工送り移動の
    逆行距離が、ワイヤ電極の撓み量より僅かに大き
    い特許請求の範囲第1項記載のワイヤカツト放電
    加工方法。 3 数値制御装置により所望の輪郭線に沿つて被
    加工体にワイヤカツト放電加工を施すに当つて、
    周期的に加工送り移動を微小距離宛逆行及び復行
    せしめつゝ放電加工を進行させるワイヤカツト放
    電加工装置に於て、 それぞれX、Y軸方向に加工送りを行なうX、
    Y軸用モータに数値制御装置から分配された駆動
    指令パルスの分配状態と電源極性制御信号とをそ
    れぞれ一時記憶する記憶装置と、上記X、Y軸用
    モータへの数値制御装置からの指令パルス分配が
    中断されたとき、X、Y軸用モータを逆行駆動す
    るため上記記憶装置の記憶データを最近のものか
    ら順次過去のものに遡つて互いに同期して送出す
    る逆行指令回路と、上記逆行指令回路からのデー
    タ送出が終了した後、X、Y軸用モータを復行駆
    動するため、上記記憶装置の記憶データを過去の
    ものから順次最近のものまで経時的に互いに同期
    して出力する復行指令回路とを設けたことを特徴
    とする上記のワイヤカツト放電加工装置。
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