JPH0355213B2 - - Google Patents

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JPH0355213B2
JPH0355213B2 JP18449183A JP18449183A JPH0355213B2 JP H0355213 B2 JPH0355213 B2 JP H0355213B2 JP 18449183 A JP18449183 A JP 18449183A JP 18449183 A JP18449183 A JP 18449183A JP H0355213 B2 JPH0355213 B2 JP H0355213B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F1/00Bending wire other than coiling; Straightening wire
    • B21F1/02Straightening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F1/00Bending wire other than coiling; Straightening wire
    • B21F1/02Straightening
    • B21F1/023Straightening in a device rotating about the wire axis

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は線材の超高速矯正方法および回転コマ
型線材矯正機に関する。
線材を矯正する方法の1つとして回転コマを用
いる方法がある。当該方法は線材が通過可能な孔
を有する複数のコマ材即ち矯正コマを所定間隔で
線材の送り通路上および送り通路から所定偏心さ
せた位置に配設しておき、線材を走行せしめつ
つ、矯正コマを送り通路が回転中心となる如く回
動せしめて線材を矯正するものであるが、線材の
全周が回動する矯正コマの孔に接触するので全周
にわたる矯正が可能として賞用されている。
従来この種の方法を実施する回転コマ型線材矯
正機の1例を第1図に示す。
第1図において10′はスピンナーであつて、
当該スピンナー10′の本体1′の両端部には回転
軸部12があり、軸承部材13によつて支承され
るとともに、一方の回転軸部12には、例えばプ
ーリ14が嵌着されていて駆動軸とされ、図示し
ない駆動源から伝達される回転駆動力により回転
可能である。当該スピンナー本体1′は両回転軸
部12,12を含む軸方向全長にわたつて通路が
配設されていて、線材通路2′を形成している。
両回転軸部12,12を除くスピンナー本体1′
の中央部には所定間隔をへだてて上記線材通路
2′に直交し、スピンナー本体1′を周方向から貫
通する透孔4′が複数孔設されていて、矯正コマ
装着用の押込み孔となつている。矯正コマ3は内
径が軸方向で所定の如く変化し、最小内径がほぼ
被矯正線材径と等しく設定された貫通孔31を有
し、これを線材案内路とするコマ材であつて、上
記押込み孔4′内に押込まれ、例えば当該押込み
孔4′の両開口端方向からナツト部材5′を介して
螺入された押しボルト6′の先端間で挟着固定さ
れる。この場合矯正コマ3は線材案内路31が図
示の如く、例えば矢印に従つて送られる線材入り
側の矯正コマ3aと出側の矯正コマ3eとでは実
線でXとして示す軸線が破線でOとして示す線材
通路2′の軸線、即ち回転軸と同軸とされ、また
中間に位置する矯正コマ3b,3c,3dでは軸
線Xが回転軸Oに対して所定偏心した位置で平行
する如く装着される。送行する線材は回転中のス
ピンナー10′内の上記の如く回転軸Oと同軸を
維持して回転および回転軸Oから所定偏心して回
転軸Oを中心とした所定半径の円周上を回動する
矯正コマ3a〜3eの線材案内路31を経由する
間に矯正されることとなる。
而して、この回転コマを用いる線材の矯正方法
では、線材が複数の矯正コマ配置区間を所定の速
度で通過する間に、線材の周囲を偏心した矯正コ
マが多数回回動しなければ線材の全周にわたる矯
正を十分に施すことができない。従つて線材の送
り速度は矯正コマの回転数に規制されると云え
る。それ故、十分な矯正を線材に施しながら矯正
工程の高速化を図るためには、換言すれば線材の
送り速度をアツプするためには、スピンナーの回
転数をアツプすることが必須となる。
然し、第1図に示した如き従来装置では、スピ
ンナーを高速回転させようとすると、回転時に振
動を生じ、また高速回転させようとしても回転ト
ルクが増大するなど、障害が非常に大きく、例え
ばスピンナーの大きさが比較的小型ですむので回
転数を高くなし得る線径2mm程度の細径線材の矯
正を対象とする矯正機でも回転数を8000〜
10000rpm/minまで上げるのが限度で、線材径
が太径になればなる程スピンナーが大型となるた
め、上記障害が顕著となつて回転数を上げるのが
困難であつた。
本発明者は上記現状を打破する目的で本発明を
なしたものであつて、例えば線径6〜7mmの太径
線材を矯正する場合でもスピンナーの回転数を
12000rpm/min以上にもアツプして線材を超高
速で矯正しうる方法および当該方法を実施する回
転コマ型線材矯正機を提供するものである。
本発明者は本発明に至るに先立つて、従来回転
コマ型線材矯正機の高速回転を阻害する振動なら
びに回転トルクの増大の起因を解析した。第1図
を参照しつつ解析結果を以下に述べる。
第1図に示される従来装置では、所定位置に装
着されている矯正コマ3a〜3eそれぞれは、そ
の配設位置によつて内径の軸方向での変化が異る
線材案内路31を有しているが、少なくとも当該
線材案内路31の軸線を対称軸とする上下と左右
とは対称形となつている。また上記矯正コマ3a
〜3eそれぞれを挟着する押込みボルト6′a〜
6′eそれぞれも同一材と考えてよいであろう。
従つて矯正コマ3aが装着されている矯正コマ装
着部A′における使用部材そのものは線材案内路
31の軸線Xを境として左右同一重量であると云
いうる。矯正コマ3b,3c,3dおよび3eそ
れぞれを装着した矯正コマ装着部B′,C′,D′お
よびE′についても同様である。
上記の如く線材案内路31の軸線Xを対称軸と
してそれぞれ左右同一重量で構成されている各矯
正コマ装着部A′〜E′ではあるが、これを回転体
としてみた場合には如何か。矯正コマ装着部
A′およびE′では線材案内路31の軸線Xはスピ
ンナー10′の回転軸Oと一致しているが、矯正
コマ装着部B′,C′およびD′では線材案内路31
の軸線Xはスピンナー10′の回転軸Oに対して
偏心し、しかも偏心方向が異るばかりでなく偏心
値も異つている。それ故、矯正コマ装着部A′お
よびE′を除く矯正コマ装着部B′,C′およびD′の回
転時の重心位置は回転中心になく不統一に偏在す
ることとなる。従つてスピンナー10′の回転時
において、スピンナー本体1′には軸方向各部分
でそれぞれ異る偏心荷重が負荷された状態で当該
スピンナー本体1′は回転していると明言しうる
ものである。
而して上記スピンナー本体1′の軸方向各部分
に負荷される異つた偏心荷重はスピンナー本体
1′の振動を惹起し大きな回転トルクを要求する
こととなる。
本発明者は以上の解析結果を踏まえて本発明を
した。
本願第1発明の要旨は、線材送り通路上に設け
られ、当該送り通路を回転軸として回転中のスピ
ンナーを走行線材が通過するようにして、スピン
ナー内に軸方向所定間隔をへだてて配置された複
数の矯正コマに孔設されている回転軸に対して同
軸および所定偏心したそれぞれの線材案内路を線
材が経由する間に当該線材の矯正を行う場合にお
いて、上記スピンナーの軸方向全長にわたる周方
向の重心位置が全て回転軸上に存する如く設定し
て当該スピンナーの回転時の偏心荷重を排除する
とともに、スピンナーを可及的に軽量化・小形化
することにより、慣性モーメントを低減せしめて
スピンナーを高速回転しつつ、上記線材を高速送
りするようにしたことを特徴とする線材の超高速
矯正方法にある。
即ち本発明では、従来装置に必然的に存在して
いた回転軸周方向の偏心荷重を排除し、軽量化・
小形化を達成せしめて、質量m・回転軸からの距
離rおよび角速度wの関係によつて定まる遠心力
F F=m・r・w2 ……(1) の低減を図り、これにより従来軸方向の各部が異
る遠心力を受けながら回転することから生じた振
動をなくし、また必然的に大なることを要求され
ていた回転トルクを小とすることによつて、スピ
ンナーの回転数の大巾なアツプを可能とし、従来
スピンナーの回転数に規制されて速度アツプが阻
まれていた線材の高速送りを実現せしめて超高速
矯正を達成するものである。
上記本願第1発明を実施するための実施例装置
についての第2発明および第3発明を第2図a〜
第3図eに従つて以下に詳述する。
第2図aおよびbに1として示すのは本発明に
用いられるスピンナー本体の一例であつて、両端
部に回転軸部12が形成され、当該回転軸部12
を除く中央部11は図示の如く回転軸Oを対称軸
とした少なくとも左右対称の所定形状に形成され
るとともに、同一質量配分に設定されている。当
該スピンナー本体1には両回転軸部12,12お
よび中央部11を貫通し、回転軸Oに同軸の貫通
孔2か線材通路として設けられている。当該線材
通路2は全長にわたり線材径より十分大に設定さ
れた所定内径となつている。中央部11には軸方
向に所定間隔をへだてて上記線材通路2に直交
し、例えば中央部11の平行する外側壁に平行す
る如く、当該線材通路2の周方向から部材を貫通
する所定形状の透孔4が複数配設され、矯正コマ
装置装着用の押込み孔を形成している。
上記押込み孔4に装着される矯正コマ装置は、
所定形状の貫通孔からなる線材案内路を形成した
矯正コマと、当該矯正コマを押込み孔4に装着固
定する装着機構とから構成される。この場合、矯
正コマはその線材案内路の軸線を押込み孔4の位
置に応じて、それぞれ回転軸Oと同軸および所定
値偏心して平行する如く固定されるが、同時に第
1発明の技術思想を実行するため、線材案内路2
の軸線が回転軸Oと同軸の場合でも、あるいは異
なる値でそれぞれ偏心している場合でも、全て矯
正コマ装置の重心位置が回転軸上に存する如く設
定される。
上記重心位置を回転軸上とするための矯正コマ
の装着機構としては、例えば予め偏心した位置に
線材案内路31が形成してあり、かつ重心位置が
回転軸O上に存するように質量配分を設定されて
いる矯正コマと、当該矯正コマを所定位置に装
着・固定する緊定部材とからなり、特定の線材の
矯正を行うようにすることも可能である。しかし
乍ら、同一線径の線材の矯正でも線材成分・強度
等の要因から偏心値を調整しなければ所望の矯正
効果を得られない程、矯正における偏心値は微妙
であり、まして種々の線径に対して同一偏心値で
の矯正は不可能であるので、実用的とは云い難
い。但し、上記構成も本発明の技術思想の範疇に
ある一実施態様であること勿論である。
ところで、矯正コマ装置として実用性に富む構
成は、コマ材の中央部に線材案内路を具えた矯正
コマと当該矯正コマを装着固定すべき押込み孔4
の配設位置に応じて線材案内路31が所定位置と
なる如く設定可能、かつ当該設定位置で矯正コマ
装置の重心位置を回転軸上に存するように調整可
能に設定された質量配分を可変とする構成要素か
らなる矯正コマ装着機構であることが好ましい。
上記矯正コマ装着機構の一実施例を使用した矯
正コマ装置を第3図a〜eに示す。
スピンナー本体1の中央部11に配設される押
込み孔4は両開口端面から所定長さ部分を雌ネジ
構造に形成される。実施例では、後述する部材の
形状・大きさの関係から、矯正コマ等の挿入時に
は押込み孔4が孔径が大であり、所定位置に調整
固定する場合には押込み孔4の孔径が小であるこ
とが好ましい。そこで押込み孔4の端部孔壁に直
接形成した雌ネジ501に螺合する雄ネジ502
が外周に形成されているナツト50を使用するよ
うにし、矯正コマ等の挿入時には上記ナツト50
をはずしておき、挿入後ナツト50を螺嵌するよ
うにし、ナツト50の内側雌ネジ5を矯正コマの
位置調正・固定等に利用することとしている。両
端雌ネジ部5を除く押込み孔4の中央部孔壁は例
えば線材通路2にそつて所定間隔を保つて平行す
る平面壁41に形成される。
矯正コマ装置C0は、中央部に内径が所定形状
に設定された貫通孔31を線材案内路とする矯正
コマ3と、端面視コ字状部材8と、2本の同一形
状・重量の押しボルト6,6とで構成される。上
記矯正コマ3の側面には線材案内路31を対称軸
とする平行側面30が少なくとも1対形成され
る。上記コ字状部材8は平行する腕部81の外側
面間の間隔が上記押込み孔4の平面壁41,41
間の間隔とほぼ等しく、また内側面間の間隔が上
記矯正コマ3の平行側面30,30間の間隔とほ
ぼ等しく形成され、第3図bに示す如く矯正コマ
3がその平行側面30,30をコ字状部材8の腕
部81,81の内側面に接触して当該腕部81,
81間に収容され、かつコ字状部材8はその腕部
81,81の外側面を押込み孔4の平面壁41に
接触させて当該押込み孔4内に装着され、矯正コ
マ3とコ字状部材8、コ字状部材8と平面壁41
それぞれが相互摺動可能に諸元を設定される。ま
たコ字状部材8の腕部81,81それぞれを接続
する連結部82の中央部にはネジ穴83が腕部8
1,81と平行して貫通している。上記押しボル
ト6は頭部の外周に雄ネジ601が形成され、前
記押込み孔4の雌ネジ5、正確に表現すれば雌ネ
ジ構成におけるナツト50の内側雌ネジ5に螺合
可能で送りネジの役割りを荷う。押しボルト6の
ネジ部602は上記コ字状部材8の連結部82に
設けられたネジ孔83に螺合可能で、調整ネジの
役割りを荷う。而して調整ネジ602のネジピツ
チP2は送りネジピツチP1の2倍に設定される。
さらに構成上の重要設定事項として、矯正コマ3
の質量M1(g)、押しボルト6の質量M2(g)お
よびコ字状部材8の質量M3(g)との間で、 M3=M1+2・M2 ……(2) の関係となる如く設定する。これはコ字状部材8
をバランスウエイトとして作用させるためのもの
で、その作用については後述する。また当該コ字
状部材8をバランスウエイトとして作用させるた
めのもう1つの所定条件は、上述矯正コマ3をコ
字状部材8の腕81,81間に収容し、かつコ字
状部材8を押込み孔4内に挿入のうえナツト5
0,50それぞれを押込み孔4の開口端部のネジ
501に螺嵌させて開口部を狭小とした後、上記
ナツト50の内側雌ネジ5に押しボルト6の送り
ネジ601を螺合させ、一方の押しボルト6aの
コ字状部材8のネジ孔83を貫通して両腕部8
1,81間に突出した先端と、また他方の押しボ
ルト6bの両腕部81,81間まで延びている先
端とで矯正コマ3を固定保持した状態での当該矯
正コマ3の線材案内路31の軸線Xが、第3図c
に示す如く回転軸Oと同軸である場合のコ字状部
材8の質量配分を回転軸Oを対称軸として上下お
よび左右それぞれ同一に設定することにある。質
量配分を同一とするものであるので上下および左
右それぞれの質量が等しく、かつ対称軸からの距
離を同じくする質点でも重量が等しくなつている
こと勿論である。
上記構成と設定とによつて、矯正コマ3がその
線材案内路31の軸線Xをスピンナー1の回転軸
Oと同軸に設定すべき押込み孔4に装着固定され
た場合は上記の如くその矯正コマ装置C0の重心
位置は回転軸O上に存し、また所定値の偏心に設
定すべき押込み孔4に装着固定する場合は、第3
図dおよびeに示す如く、押込み孔4の両端部の
雌ネジ5に螺合する押しボルト6aおよび6bを
相逆的に螺進して矯正コマ3を所望だけ変位せし
めて位置ぎめをするが、上記押しボルト6aの調
整ネジ602にネジ孔83が螺合となつているコ
字状部材8は、その腕部81,81の外側面を押
込み孔4の平面壁41に接触しているので回動が
規制され、当該押しボルト6aの螺進方向とは逆
方向へ変位し、しかもその変位値は螺進値の2倍
となり、当該コ字状部材8の変位が式(2)の関係か
らバランスウエイトとして作用し、矯正コマ装置
C0の重心位置を回転軸上に維持する。
上記実施例矯正コマ装着機構ではバランスウエ
イト部材=コ字状部材8の質量M3(g)・押しボ
ルト6の質量M2(g)および矯正コマ3の質量
M1との関係を式(2)に設定、かつ調整ネジ602
のネジピツチP2を送りネジ601のネジピツチ
P1の2倍に設定した場合を挙げて説明したが、
これに限定されるものではなく、本願第3発明は M3=(M1+2・M2)×1/n−1 ……(3) P2=n・P1 ……(4) に設定した矯正コマ装着機構からなる矯正コマ装
置によつて構成された線材矯正機であれば成立す
る。
上記実施例では押込み孔4の中央部の孔壁を平
面壁41とし、バランスウエイト部材をコ字状部
材8とし、矯正コマ3を上記コ字状部材8の腕部
81,81間に収容する如く構成した場合につい
て述べたが、何等上記構成に限定されるものでは
ない。本願第3発明は式(3)および(4)関係を満足す
るバランスウエイト部材8を、矯正コマ3の線材
案内路31の軸線Xが回転軸Oに同軸である場合
に回転軸Oに対して上下および左右でそれぞれ同
一質量となる如く設定するとともに、回転軸Oか
ら所定偏位する矯正コマ装置の重心位置の移動を
当該移動に対してn倍の逆偏位をするバランスウ
エイト部材8のウエイトの移動によつて補正し
て、矯正コマ装置の重心位置を回転軸上に維持す
る構成であれば、この構成態様の如何を間うもの
ではない。
上述の如く、矯正コマ装着機構の構成要素にバ
ランスウエイト部材を含めば、当該バランスウエ
イト部材によつて各矯正コマ装置ごとに質量配分
を調整可能であるので、融通性が生じ、実用的で
ある。
しかし、上記本願第3発明の如き構成を採らな
くても、矯正コマ装置の重心位置を回転軸上に存
する如くなす構成は種々ある。例えば前述の線材
案内路31が固定位置にある矯正コマ3の使用、
押しボルト6それぞれの質量の調整、あるいは上
記とは異るバランスウエイト部材の使用…例えば
偏心矯正コマ装置における偏心方向の反対側の押
しボルト6に所定ウエイトを有する部材を螺嵌す
る…などがある。これらの構成を含む、少なくと
も矯正コマ装置の重心位置をスピンナー本体1の
回転軸上に存する如く、かつスピンナー本体1自
体の重心位置を回転軸上に存する如く構成した装
置は本願第2発明の範囲内にある。
本発明はスピンナー本体の軸方向全長にわたる
周方向の重心位置が全て回軸軸上に存する如く構
成するので、遠心力Fを小とすることが可能とな
り、従来矯正機に存した振動の発生はなく、また
遠心力Fを低減したことにより、従来矯正機では
スピンナー本体に強度および剛性をもたすために
必要であつた重量大形構成を軽量小形構成となす
ことが可能となり、これによつて回転トルクが小
ですむのでスピンナーの回転数の大巾にアツプ可
能となつた。かくして、例えば6〜7mmの太径線
材用のスピンナーの回転数を12000rpm/min以
上となし、従つて線材送り速度を従来送り速度
100m/minを200%もアツプした200m/minと
なすことが可能となり、小径線材は勿論、太径線
材の超高速矯正が達成され、そのもたらされる生
産性向上効果は極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来回転コマ型線材矯正機の断面正面
図、第2図aは本発明方法を実施した回転コマ型
線材矯正機のスピンナー本体の一例の断面正面
図、第2図bは第2図aにおけるY−Y線断面
図、第3図aは本発明における実施例矯正コマ装
置を装着する構造を示すスピンナー本体の部分断
面正面図、第3図bは実施例矯正コマ装置の構成
要素とその組合せ関係を示す斜視図、第3図cお
よびdはそれぞれ矯正コマ装置の装着状態を示す
断面側面図、第3図eは第3図dの断面正面図で
ある。 1……スピンナー本体、10……スピンナー、
11,12……スピンナー本体の中央部および回
転軸部、2……線材通路、3……矯正コマ、31
……矯正コマの線材案内路、4……押込み孔、5
……押込み孔の雌ネジ構造、6,6a,6b……
押しボルト、601,602……送りネジおよび
調整ネジ、8……バランスウエイト部材、83…
…バランスウエイト部材のネジ孔、O……スピン
ナーの回転軸、X……線材案内路の軸線、C0
…矯正コマ装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 線材送り通路上に設けられ、当該送り通路を
    回転軸として回転中のスピンナーを走行線材が通
    過するようにして、スピンナー内に軸方向所定間
    隔をへだてて配置された複数の矯正コマに孔設さ
    れている回転軸に対して同心および所定偏心した
    それぞれの線材案内路を線材が経由する間に当該
    線材の矯正を行う場合において、上記スピンナー
    の軸方向全長にわたる周方向の重心位置が全て回
    転軸上に存する如く設定して当該スピンナーの回
    転時の偏心荷重を排除するとともに、スピンナー
    を可及的に軽量化・小形化することにより、慣性
    モーメントを低減せしめてスピンナーを高速回転
    しつつ、上記線材を高速送りするようにしたこと
    を特徴とする線材の超高速矯正方法。 2 両端部に回転軸部が形成され、回転軸部を貫
    通し中央部を経由する線材通路を有するスピンナ
    ー本体と、当該スピンナー本体の所定位置に装着
    される複数の矯正コマ装置とで構成される装置に
    おいて、上記スピンナー本体は中央部が回転軸を
    対称軸とした少なくとも左右対称の所定形状なら
    びに同一質量配分に形成するとともに、上記線材
    通路としての貫通孔を線材径より十分大なる内径
    で回転軸と同軸的に全長にわたつて形成し、かつ
    上記回転軸部を除く中央部には軸方向に所定間隔
    をへだてて上記線材通路に直交し、スピンナー本
    体を周方向から貫通する所定形状の透孔を複数配
    設して矯正コマ装置装着用の押込み孔を形成して
    なり、上記矯正コマ装置は中央部に所定形状の貫
    通孔からなる線材案内路が形成された矯正コマと
    当該矯正コマを上記押込み孔内の所定位置に装着
    固定可能な装着機構とから構成され、当該装着機
    構は押込み孔の配設位置によつて回転軸と同軸お
    よび所定偏心を要求される線材案内路の軸線に対
    応して矯正コマを位置ぎめ固定可能であるととも
    に、それぞれの矯正コマ装置の重心位置が回転軸
    上に存する如く質量配分がなされた構成要素から
    なることを特徴とする回転コマ型線材矯正機。 3 矯正コマ装置における装着機構が質量配分を
    可変とする構成要素からなり、それぞれの押込み
    孔ごとに調整可能に設定されている特許請求の範
    囲第2項記載の回転コマ型線材矯正機。 4 両端部に回転軸部が形成され、回転軸部と中
    央部とを貫通する線材通路を有するスピンナー本
    体と、当該スピンナー本体の所定位置に装着され
    る複数の矯正コマ装置とで構成され、上記スピン
    ナー本体の中央部が回転軸を対称軸として少なく
    とも左右対称の所定形状ならびに同一質量配分に
    設定され、かつ上記線材通路が線材径より十分大
    なる内径で回転軸と同軸的に孔設した貫通孔から
    なるとともに、中央部には軸方向に所定間隔をへ
    だてて線材通路と直交する如くスピンナー本体を
    周方向から貫通する所定形状の透孔が複数配設さ
    れていて上記矯正コマ装置装着用の押込み孔とし
    た装置において、上記押込み孔の両開口端面から
    所定長さ部分を雌ネジ構造となし、上記矯正コマ
    装置を、中央部に所定形状の内径からなる貫通孔
    を線材案内路とする矯正コマと、頭部側周に上記
    押込み孔の雌ネジ構造と螺合可能な送りネジが形
    成され、ネジ部のネジピツチを上記送りネジのネ
    ジピツチのn倍の調整ネジに形成した同一形状・
    重量からなる2本の押しボルトと、当該押しボル
    トの調整ネジに螺合可能なネジ孔を有し、少なく
    ともいづれか一方の押しボルトの調整ネジに螺嵌
    されて矯正コマとともに押込み孔内に挿入可能か
    つ回動不能な形状に形成されたバランスウエイト
    部材とで構成し、上記バランスウエイト部材の質
    量M3(g)が矯正コマの質量M1(g)と押しボル
    トの質量M2(g)との関係において、 M3=(M1+2・M2)×1/n−1 であるように設定するとともに、上記押込み孔の
    雌ネジ構造に螺嵌する押しボルトの先端で挟着さ
    れる矯正コマの線材案内路の軸線が回転軸に同軸
    である状態におけるバランスウエイト部材の重心
    位置が回転軸上に存し、かつその質量配分が回転
    軸を対称軸として上下方向および左右方向でそれ
    ぞれ等しくなるように設定することにより、回転
    軸に対する矯正コマの線材案内路の軸線の偏心値
    に応じたバランスウエイト部材の押込み孔内にお
    ける変位が、矯正コマ装置の重心位置を回転軸上
    に維持するようにしたことを特徴とする回転コマ
    型線材矯正機。
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