JPH0354999B2 - - Google Patents

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JPH0354999B2
JPH0354999B2 JP60299381A JP29938185A JPH0354999B2 JP H0354999 B2 JPH0354999 B2 JP H0354999B2 JP 60299381 A JP60299381 A JP 60299381A JP 29938185 A JP29938185 A JP 29938185A JP H0354999 B2 JPH0354999 B2 JP H0354999B2
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carbon atoms
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【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は冷凍機油組成物に関し、詳しくは極圧
性、耐摩耗性に優れ、しかも冷媒下での安定性に
優れた冷凍機油組成物に関する。 [従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点] 冷凍機の摺動部分の潤滑に用いられる冷凍機油
には極圧性、耐摩耗性が要求されており、特に近
年冷凍機にインバータ方式が採用されるに至つて
ますます極圧性、耐摩耗性に優れた冷凍機油が要
望されている。 そこで冷凍機油に極圧性、耐摩耗性を付与する
ためリン化合物を配合することが種々提案されて
おり(例えば特開昭53−88007号など)、最も広く
一般的にはトリクレシルホスフエート(TCP)
が使用されている。 しかしながら、これら従来の冷凍機油は極圧
性、耐摩耗性が不十分であり、特にTCP配合冷
凍機油は(1) 極圧性、耐摩耗性が不十分である。
(2) 冷媒雰囲気下での安定性が悪いなどの欠点が
ある。 本発明は上記従来の欠点を解消し、極圧性、耐
摩耗性に優れ、しかも冷媒下での安定性に優れた
冷凍機油組成物を提供することを目的とするもの
である。 [問題点を解決するための手段] すなわち本発明は鉱油および/または合成油に
対して、 (A) 分子中に
【式】で表わされる官能基を2個以 上含有するリン化合物、 (B) 分子中に
【式】で表わされる官能基を2個以 上含有するリン化合物および (C) 分子中に
【式】で表わされる官能基を1個以 上および
【式】で表わされる官能基を1個以 上含有するリン化合物 よりなる群から選ばれた1種以上のリン化合物を
配合したことを特徴とする冷凍機油組成物を提供
するものである。 ここで鉱油および/または合成油は、本発明組
成物の基油として用いるもので、その性状に特に
制限はないが、特に40℃における動粘度が5〜
300センチストークス(cSt)の範囲であるものが
好ましい。具体的には鉱油としてナフテン系鉱
油、中間系鉱油、パラフイン系鉱油の潤滑油留分
またはこれら鉱油類の分解によつて得られる高芳
香族成分等を例示することができる。また、合成
油としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テンなどのポリオレフイン油;直鎖アルキルベン
ゼン;分岐アルキルベンゼン;アルキルナフタリ
ン;エステル油;ポリグリコール油等を例示する
ことができる。本発明においてはこれらを単独で
若しくは2種以上を組合せて用いることができ
る。さらに、使用する鉱油および/または合成油
は白土処理したものを用いることができる。 本発明は上記の鉱油および/または合成油に対
して、 (A) 分子中に
【式】で表わされる官能基を2個以 上含有するリン化合物、 (B) 分子中に
【式】で表わされる官能基を2個以 上含有するリン化合物および (C) 分子中に
【式】で表わされる官能基を1個以 上および
【式】で表わされる官能基を1個以 上含有するリン化合物 よりなる群から選ばれた1種以上のリン化合物を
配合してなるものである。 ここでリン化合物(A)としては分子中に
【式】で表わされる官能基を2種以上 含有するものであればよい。具体的には例えば一
般式 (式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基、
アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
し、R5は炭素数1〜10のアルキレン基、チオア
ルキレン基、アルキル置換ホスフエート、アルキ
ル置換ホスフアイトを示し、mは1〜4を示す。) で表わされるリン化合物、一般式 (式中、R1〜R4およびR5は前記と同じ) で表わされるリン化合物、一般式 (式中、R6、R7は炭素数1〜30のアルキル基、
アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
す。) で表わされるリン化合物の他、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 一般式 (式中、R8、R9は炭素数12〜15のアルキル基を
示す。) で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物、 式 で表わされるリン化合物等を挙げることができ
る。 次にリン化合物(B)として分子中に
【式】で表わされる官能基を2個以上 含有するリン化合物が用いられる。リン化合物(B)
として具体的には上記リン化合物(A)として例示し
たリン化合物において、
【式】で表わされる官能基(官能基 )を、
【式】で表わされる官能基(官能基 )に置き換えたものが挙げられる。好ましくは
一般式 (式中、R1〜R4、R5およびmは前記と同じ) で表わされるリン化合物、一般式 (式中、R1〜R4およびR5は前記と同じ) で表わされるリン化合物や一般式 (式中、R6、R7は前記を同じ) で表わされるリン化合物が挙げられる。 またリン化合物(C)としては分子中に前記官能基
を1個以上および前記官能基を1個以上含有
するものであればよい。したがつて、リン化合物
(A)としては分子中に官能基を2個以上含有する
もののみが該当し、これとともに、官能基を1
個以上含有するものは含まれない。また同様にリ
ン化合物(B)としては分子中に官能基を2個以上
含有するもののみが該当し、これとともに官能基
を1個以上含有するものは含まれない。このリ
ン化合物(C)としては様々なものを挙げることがで
きるが、例えばリン化合物(A)として例示したリン
化合物において、官能基のうちの1個を官能基
に置き換えたものから、官能基を1個残し
て、残りをすべて官能基に置き換えたものまで
種々のものが該当する。 本発明においては、上記リン化合物(A)およびリ
ン化合物(C)をそれぞれ単独で、或いは組合せて若
しくはこれらにリン化合物(B)を組合せて前記鉱油
および/または合成油に配合する。 ここで前記の鉱油および/または合成油(第1
成分)に対する、上記リン化合物(第2成分)の
配合割合は、通常第1成分100重量部に対し、第
2成分0.001〜10重量部、好ましくは0.005〜9重
量部、より好ましくは0.009〜5重量部である。
ここで第2成分の配合割合が0.001重量部未満で
あると極圧性、耐摩耗性の向上効果が十分でな
い。一方、第2成分の配合割合が10重量部を超え
ると溶解性が悪く、油がくもつたり、沈殿を生ず
るため好ましくない。 本発明の冷凍機油組成物は前記した第1成分
に、上記第2成分を添加することにより容易に得
られるが、必要に応じてフエノール系、リン系の
酸化防止剤;シリコーン系、エステル系の消泡
剤;グリシジルエーテル系、ポリグリコール系、
有機スズ化合物系の腐蝕防止剤等を適宜添加する
こともできる。 [発明の効果] 本発明によれば極圧性、耐摩耗性が著しく向上
した冷凍機油組成物が得られる。 しかも、本発明組成物は冷媒雰囲気下での安定
性も良好である。 したがつて、本発明は冷凍機の摺動部分の潤滑
に有効に用いることができる。 [実施例] 次に本発明の実施例を示す。 実施例1〜17および比較例1〜2 (1) 基油の調製 ナフテン系鉱油(動粘度:30cSt(40℃))に
白土処理を施して基油Aを調製するとともに、
アルキルベンゼン(ABH−SH:三菱油化(株)
製)に白土処理を施して基油Bを調製した。 (2) 冷凍機油組成物の調製 上記(1)で得られた基油100重量部に対し、第
1表に示すリン化合物を所定割合添加して各種
組成の冷凍機油組成物を調製した。 (3) 組成物の極圧性、耐摩耗性および冷媒雰囲気
下での安定性試験 上記の如くして得られた各種の冷凍機油組成物
について、極圧性、耐摩耗性および冷媒雰囲気下
での安定性を下記の方法で評価した。結果を第1
表に示す。 極圧性 ASTM D 2670に準拠してフアレツクス試験
(フアレツクス焼付荷重試験)を行ない評価した。 耐摩耗性 ASTM D 2670に準拠し、荷重300LBSで2
時間の条件下にフアレツクス試験(フアレツクス
耐摩耗性試験)を行ない、摩耗量(mg)を測定す
ることにより評価した。 冷媒雰囲気下での安定性 シールドチユーブ試験を行ない、塩酸発生量
(mgHCl/4ml)、用いた触媒の外観および油の外
観の変化を観察し、評価した。なお、試験条件は
次の通りである。 チユーブ:パイレツクガラス製、耐圧度20
Kg/cm、内容積10mlのアンプル 試料:各4ml 冷媒:CF2Cl2(商品名:ダイフロン−12、ダ
イキン工業(株)製)を2g使用 触媒:Cu、FeおよびAlの各試片(直径1.6
mm、長さ40mm) 温度・時間:175℃で720時間 試験終了後、アンプルを液体窒素で深冷後に開
封し、この開封端を約100mlの蒸溜水に吸収させ、
しかる後に、0.1規定の水酸化カリウム溶液で滴
定して塩酸発生量を算出するとともに、触媒銅試
片の外観変化および油の外観の変化を観察した。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉱油および/または合成油に対して、 (A) 分子中に 【式】で表わされる官能基を2個以 上含有するリン化合物、 (B) 分子中に 【式】で表わされる官能基を2個以 上含有するリン化合物および (C) 分子中に 【式】で表わされる官能基を1個以 上および 【式】で表わされる官能基を1個以 上含有するリン化合物 よりなる群から選ばれた1種以上のリン化合物を
    配合したことを特徴とする冷凍機油組成物。 2 リン化合物(A)が一般式 (式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基、
    アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
    基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
    キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
    し、R5は炭素数1〜10のアルキレン基、チオア
    ルキレン基、アルキル置換ホスフエート、アルキ
    ル置換ホスフアイトを示し、mは1〜4を示す。) で表わされるリン化合物、一般式 (式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基、
    アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
    基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
    キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
    し、R5は炭素数1〜10のアルキレン基、チオア
    ルキレン基、アルキル置換ホスフエート、アルキ
    ル置換ホスフアイトを示す。) で表わされるリン化合物または一般式 (式中、R6、R7は炭素数1〜30のアルキル基、
    アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
    基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
    キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
    す。) で表わされるリン化合物である特許請求の範囲第
    1項記載の冷凍機油組成物。 3 リン化合物(B)が一般式 (式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基、
    アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
    基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
    キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
    し、R5は炭素数1〜10のアルキレン基、チオア
    ルキレン基、アルキル置換ホスフエート、アルキ
    ル置換ホスフアイトを示し、mは1〜4を示す。) で表わされるリン化合物、一般式 (式中、R1〜R4は炭素数1〜30のアルキル基、
    アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
    基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
    キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
    し、R5は炭素数1〜10のアルキレン基、チオア
    ルキレン基、アルキル置換ホスフエート、アルキ
    ル置換ホスフアイトを示す。) で表わされるリン化合物または一般式 (式中、R6、R7は炭素数1〜30のアルキル基、
    アルキルアリル基、シクロアルキル基、アリル
    基、アルキルシクロアルキル基、アルキルヒドロ
    キシ基、オキシアルキル基、チオアルキル基を示
    す。) で表わされるリン化合物である特許請求の範囲第
    1項記載の冷凍機油組成物。
JP60299381A 1985-12-28 1985-12-28 冷凍機油組成物 Granted JPS62156188A (ja)

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JPH0539494A (ja) 1991-08-05 1993-02-19 Asahi Denka Kogyo Kk 冷凍機用潤滑剤
JP5730283B2 (ja) * 2010-03-26 2015-06-10 株式会社Adeka 潤滑油組成物
KR101871696B1 (ko) * 2010-03-26 2018-06-27 가부시키가이샤 아데카 윤활유 첨가제 및 윤활유 첨가제를 포함하는 윤활유 조성물

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