JPH0354704B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0354704B2
JPH0354704B2 JP58143329A JP14332983A JPH0354704B2 JP H0354704 B2 JPH0354704 B2 JP H0354704B2 JP 58143329 A JP58143329 A JP 58143329A JP 14332983 A JP14332983 A JP 14332983A JP H0354704 B2 JPH0354704 B2 JP H0354704B2
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JP
Japan
Prior art keywords
film
acid ester
glycerin
cmc
acid
Prior art date
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Application number
JP58143329A
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English (en)
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JPS6035039A (ja
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Publication date
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Priority to JP58143329A priority Critical patent/JPS6035039A/ja
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  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム(以下CMCと略す)皮膜あるいはフイルムの
改質方法に関する。 更に詳しくはCMC皮膜あるいはフイルムの吸
湿性、透湿性および可塑性の改善を主目的にした
皮膜あるいはフイルムの改質方法に関するもので
ある。 CMC単体からなる皮膜あるいはフイルムは、
その高い吸湿性と透湿性の為に食品や医薬の包材
あるいはコーテイング材として使われる例はほと
んど知られていない。 またCMC単体からなる皮膜あるいはフイルム
は食品や医薬の包材あるいはコーテイング材とし
て使用しようとする場合可塑性の点でも充分でな
い。 本発明者らはCMC皮膜あるいはフイルムの有
するかかる欠点の解決をはかり食品や医薬の包材
あるいはコーテイング材としての用に供すべく鋭
意検討した結果、使用制限や表示義務のない極め
て安全な食品添加物であるグリセリンモノアセト
モノ脂肪酸エステル、グリセリンモノアセトジ脂
肪酸エステル、グリセリンジアセトモノ脂肪酸エ
ステル(以下前記物質をアセチンフアツトと総称
する)から選ばれる1種または2種以上をCMC
水溶液に添加し、撹拌して得られる乳化液を物体
の外周沿いに噴霧し、あるいは乳化液中に物体を
数十秒間浸漬し、あるいは平板上にキヤストし、
その後乾燥する方法でCMC皮膜あるいはフイル
ムを調製すれば可塑性、吸湿性および透湿性を同
時に解決することを見い出し本発明を完成するに
至つた。 本発明の方法を更に詳しく説明すると、本発明
でいうCMCは無水グルコース単位当り3ヶの水
酸基のうち平均0.6〜1.0個がカルボメトキシ基で
置換されているもので、第一工業製薬(株)、ダイセ
ル(株)などから販されているものが利用出来る。
CMCは水溶液として用いる。水溶液中のCMC含
量は使用するCMCのグレードの違いにより生ず
る特性(特に粘度)によつて調製すべきである
が、一般的には2〜10%が好ましい。含量を高く
しすぎると粘度が高くなり後続の乳化工程で生じ
る泡が抜けにくくなつて好ましくない。また含量
が低くすぎると乳化液が不安定となり良い皮膜あ
るいはフイルムが得られない。 本発明で使用されるグリセリンモノアセトモノ
脂肪酸エステル、グリセリンモノアセトジ脂肪酸
エステル、グリセリンジアセトモノ脂肪酸エステ
ルはグリセリンモノ脂肪酸エステルまたはグリセ
リンジ脂肪酸エステルの残存水酸基をアセチル化
して得られるもので、該脂肪酸は炭素数8乃至22
の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸を自由に用いるこ
とができるが、具体的にカブリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸などの飽和
脂肪酸、リンデル酸、オレイン酸、リノール酸、
リシノレン酸などの不飽和脂肪酸、またヤシ油、
パーム油、大豆油、綿実油、牛脂、ラード、鶏
脂、魚油などまたはこれらの硬化油の脂肪酸を用
いることができる。 本発明で使用されるアセチンフアツトは前述の
ようにグリセリンモノ脂肪酸エステルまたはグリ
セリンジ脂肪酸エステルの残存水酸基をアセチル
化して得られるものであるが、水酸基のアセチル
化度が30%以下になると可塑性が不充分になる。
好ましくはアセチル化度は33〜100%である。 従つて本発明のグリセリンモノアセトモノ脂肪
酸エステル、グリセリンモノアセトジ脂肪酸エス
テル及びグリセリンジアセトモノ脂肪酸エステル
を単独で使用しても、2種以上混合しても本発明
の目的に合致する。 本発明におけるアセチンフアツトの添加量は
CMC100重量部に対して5〜40重量部、好ましく
は10〜25重量部である。5重量部より少ないと得
られる皮膜あるいはフイルムの可塑性、吸湿性お
よび透湿性の改善が充分でなく、40重量部より多
いとアセチンフアツトが皮膜あるいはフイルム表
面にブリードしてくるという問題が生じ、また皮
膜あるいはフイルムの強度が低下してくる。 次に皮膜あるいはフイルム化の手順であるが、
まず2〜10重量%のCMC水溶液を調製する。次
いでアセチンフアツトの規定量をさきのCMC水
溶液に加え、ホモゲナイザーを用いて20〜25℃の
温度で2〜3分激しく撹拌し乳化液とする。そし
てこの乳化液を霧吹器を用いて物体の外周に沿つ
て噴霧するかあるいは乳化液中に物体を20〜30秒
間浸漬するかあるいは乳化液を脱泡後平板上にキ
ヤストする。最後に30〜40℃の乾燥空気を通じた
部屋で乾燥すると皮膜あるいはフイルムが調製出
来る。 次に実施例をもつて本発明の有用性を具体的に
示す。なお実施例中の部及び%は説明のない限り
重量部、重量%を意味する。 実施例 表1に示した溶液組成のものをホモゲナイザー
で20℃の温度で3分間激しく撹拌して乳化液を得
る。得られた乳化液を脱泡後平板上に仕上がりで
0.1mmのフイルムになるようにキヤストし、次い
で40℃で乾燥して厚さ0.1mmのフイルムを得た。 得られたフイルムの物性を表2に示した。表2
の結果で明らかなように、無添加の比較例1にく
らべ本発明1〜6は柔軟度、吸湿率、透湿度、伸
びの点で優れている。 また比較例2のようにアセチンフアツトの添加
量が少なすぎると(CMC100部に対して4部)改
善の度合が不充分となり、比較例3のように添加
量が多すぎると(CMC100部に対して50部)ブリ
ードが生じて好ましくない。 第2表に示したフイルム物性の評価は次の試験
法で行つた。 (1) ブリード性 キヤステイング法で調製したフイルム表面を指
でなぞつてアセチンフアツトがフイルム表面に滲
出しているか否かを判定。フイルム調製後2週間
後にテストし、滲出のないものを〇、滲出してい
るものを×で表示。 (2) 柔軟度 キヤステイング法で調製した厚さ0.1mmのフイ
ルムを使つて、クラーク式柔軟度試験機を用いて
20℃、相対湿度65%で測定。 (3) 吸湿率 キヤステイング法で調製した厚さ0.1mmのフイ
ルムから5×5cmの大きさの試験片を切り取り、
100℃−1時間の条件で乾燥後、20℃−相対湿度
60%の恒温恒湿器に入れ、24時間後の重量増加率
を測定。 (4) 透湿度 キヤステイング法で調製した厚さ0.1mmのフイ
ルムを用いてJIS−Z0208号記載の透湿カツプ法
に準じて測定。結果は25℃、相対湿度90%の測定
例のアセチンフアツト無添加品を1とした場合の
相対数値を示す。 (5) 引張強度、伸び キヤステイング法で調製した厚さ0.1mmのフイ
ルムを用いてJISK−6723記載の方法に準じて測
定。
【表】 エステル 〓
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カルボキシメチルセルロースナトリウム皮膜
    あるいはフイルムを形成する際に、カルボキシメ
    チルセルロースナトリウム水溶液にグリセリンモ
    ノアセトモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノア
    セトジ脂肪酸エステル、グリセリンジアセトモノ
    脂肪酸エステルから選ばれる1種または2種以上
    を添加し、撹拌して得られる乳化液を物体の外周
    沿いに噴霧し、あるいは乳化液中に物体を浸漬
    し、あるいは平板上にキヤストした後乾燥して皮
    膜化あるいはフイルム化することを特徴とするカ
    ルボキシメチルセルロースナトリウム皮膜あるい
    はフイルムの改質方法。
JP58143329A 1983-08-05 1983-08-05 カルボキシメチルセルロ−スナトリウム皮膜あるいはフイルムの改質方法 Granted JPS6035039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58143329A JPS6035039A (ja) 1983-08-05 1983-08-05 カルボキシメチルセルロ−スナトリウム皮膜あるいはフイルムの改質方法

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JP58143329A JPS6035039A (ja) 1983-08-05 1983-08-05 カルボキシメチルセルロ−スナトリウム皮膜あるいはフイルムの改質方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6035039A JPS6035039A (ja) 1985-02-22
JPH0354704B2 true JPH0354704B2 (ja) 1991-08-21

Family

ID=15336245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58143329A Granted JPS6035039A (ja) 1983-08-05 1983-08-05 カルボキシメチルセルロ−スナトリウム皮膜あるいはフイルムの改質方法

Country Status (1)

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JP (1) JPS6035039A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832647A (ja) * 1981-08-21 1983-02-25 Riken Vitamin Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832647A (ja) * 1981-08-21 1983-02-25 Riken Vitamin Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物

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JPS6035039A (ja) 1985-02-22

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