JPH0354681B2 - - Google Patents

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JPH0354681B2
JPH0354681B2 JP10432583A JP10432583A JPH0354681B2 JP H0354681 B2 JPH0354681 B2 JP H0354681B2 JP 10432583 A JP10432583 A JP 10432583A JP 10432583 A JP10432583 A JP 10432583A JP H0354681 B2 JPH0354681 B2 JP H0354681B2
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coating solution
reactor
polymerization
coating
polyoxyethylene
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の背景 種々の型の化学的なプロセスはじやま板、攪拌
装置、熱を容器内容物に供給し又は取り出すこと
を可能にする熱伝達コイル等のような補助装置を
しばしば備える大きな攪拌容器において行なわれ
る。しかしながら多くの場合そのようなプロセス
は結局反応混合物が接触する装置表面上に望まし
くない付着物を生ずる。そのような付着物は容器
の内面に対する及びからの熱の効果的な伝達を妨
げる。さらにこれらの付着物は悪い傾向を有し、
一部破片は反応混合物及びそれから生ずる生成物
の汚染に帰着する。この問題は反応器表面上の固
体ポリマーの付着物すなわち堆積物が熱伝達を妨
げるだけでなく、生産性を減少しかつポリマー品
質に悪影響を与えるので、重合反応において特に
有力である。 ポリマー堆積物の問題は単独又は末端基CH2
C<を有する他のビニリデンモノマーともしくは
重合可能なポリオレフインモノマーと重合される
時、ハロゲン化ビニル及びビニリデンのポリマー
及びコポリマーの商業的な生産において特にやつ
かいなことである。例えば塩化ビニル及び使用す
るなら他のコモノマーを重合する時、そのものは
懸濁剤及び攪拌の使用によつて水性サスペンジヨ
ン系において分離した小滴の形状で保たれる。反
応が完了したら、得られるポリマーを洗浄し乾燥
する。しかしながら極めてしばしばこれらのサス
ペンジヨン系はあまりに安定していなく、重合反
応を通して塩化ビニルポリマー(PVC)は反応
器の内表面上に堆積する。明らかにこのポリマー
の堆積物はそれが固い表面の形成に帰着するポリ
マー堆積物のその上の形成に帰着するので除去さ
れねばならない。この外皮形成は除去するのが困
難で費用がかかる。 溶剤クリーニング、種々の油圧及び機械的反応
器クリーナー等のような重合反応器表面における
ポリマー堆積物の量及び性質を減少させるという
種々の方法がこれまで報告されてきた。種々の方
法及び装置は満足な仕事をなす一方で、ポリマー
堆積物の除去において根本的なものであるとは何
も証明しなかつた。種々のコーチング材料は材料
が耐ポリマー堆積性である反応器の内表面をコー
チングするのに報告されてきた。例えば米国特許
第4080173号においてはポリマー堆積物を防止す
るためにコーチングとして自己縮合多価フエノー
ル及び多価ナフトールの使用が示され記載されて
いる。これらのコーチング材料は優れた結果を与
える一方で、重合反応器の内部表面をコートする
研究が新規なより良好な材料を見い出すためにま
だ継続している。 発明の要旨 もし重合反応容器が適当なコーチングで内部表
面上に先にコートされているならば、前記表面上
の望ましくないポリマー堆積物は実質的に減少さ
せることができ、多くの場合完全に除去すること
ができる。我々は重合反応器の内部表面が複数の
末端不飽和の重合可能な基を有する高分子不飽和
化合物と1種もしくはそれより多くのカルボン酸
モノマーとの未中和で軽く架橋された共重合体の
水溶液でコートされる時、前記内部表面上のポリ
マー堆積物は実質的に除去されるということを見
い出した。所望により、例えばポリオキシエチレ
ン(20)ソルビタンモノオレートのようなポリエ
ーテル型の親水性セグメントを含む水溶性界面活
性剤が共重合体溶液において使用される。その界
面活性剤は共重合体の耐ポリマー堆積性を高め
る。 詳細な説明 本発明に従つて複数の末端不飽和の重合可能な
基を有する高分子不飽和化合物と1種もしくはそ
れより多くのカルボン酸モノマーとの未中和で軽
く架橋された共重合体から構成されたフイルム又
はコーチングが前記表面を前記共重合体の水溶液
で前記表面を単に接触させることによつて重合反
応器又は容器の内部表面に適用される。同様にじ
やま板、攪拌機又は混合機構等のような反応器内
部の全露出表面はまた同じ方法で処理される。共
重合体を含む水性コート溶液が反応器の内表面に
適用された後、重合媒体の投入前に前記表面を乾
燥する必要なしに、重合媒体を反応器に投入し、
反応を開始させることができる。しかしながら反
応器の内部表面にコーチング溶液を適用した後、
それを2,3分間、しかし約5分よりは長くなく
硬化せしめることが好ましく、次いで例えばスプ
レーすることによつて又は水で反応器を満すこと
によつて水で表面をすすぎ、排水し、これによつ
て驚くべきことにたとえ重合反応の間強力に攪拌
されても重合媒体によつて影響されない共重合体
のしつかり粘着したコーチング又はフイルムを前
記表面上に形成する。 本発明における耐ポリマー堆積性コーチング材
料として有用な未中和で軽く架橋された共重合体
はカルボキシル基に関してα,β−位置に少なく
とも1個の活性炭素−炭素二重結合を含み、式 (式中R′は水素又は−COOH基であり、R″及
びRの各々は水素又は二重結合炭素原子の一つ
に結合されている一価の置換基である。) を有するカルボン酸モノマーから製造されるもの
である。この定義の中のカルボン酸は二重結合が のような末端基であるアクリル酸のような酸、又
はマレイン酸及び一般構造 (式中、R及びR′は一価の置換基であり、特
に水素及びハロゲン基並びにアルキル、アリー
ル、アルクアリール、アルアルキル、脂環式基か
らなる群から選ばれたものである。) を有する他の酸無水物のようなジカルボン酸を含
む。 カルボン酸の種類の中に含まれ、前記一般式(1)
によつて示されるものは広くアクリル酸単体、メ
タアクリル酸、エタアクリル酸、α−及びβ−ク
ロロ並びにブロモアクリル酸のようなアクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸並びに
多くの他のもののような発散材料である。 重合可能なカルボン酸無水物は混合された酸無
水物を含む前記酸の無水物のいずれか及び無水マ
レイン酸他を含む前記一般式(3)によつて示された
ものを含む。 好ましい重合体コート材料は一般式 (式中Rは水素、ハロゲン、ヒドロキシル、カ
ルボキシル、アミド、エステル、ラクトン、及び
ラクタムからなる群から選ばれた一価の置換基で
ある。) を有するアクリル酸及びα−置換アクリル酸から
誘導されたものであるα,β−モノオレフイン系
不飽和カルボン酸の重合によつて製造されたポリ
マーから誘導されたものである。 最も好ましいポリマーコーチング材料はアクリ
ル酸の少しばかり架橋された共重合体から製造さ
れたものである。カルボキシルモノマーのいずれ
か又はその混合物と共に使用することができる架
橋剤は1分子当り2個又はそれより多くの末端の
重合可能なCH2=C<基を含む、性質において必
ずしもモノマーでないいずれかの化合物であつて
よい。この種の材料の例は高分子不飽和炭化水素
のポリエーテル、ポリエステル、ニトリル、酸、
酸無水物、ケトン、アルコール並びにこれらの1
種もしくはそれより多くのもの及び他の官能基を
含むこの種の高分子不飽和化合物を含む。特にジ
ビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ポリブタ
ジエン及び可溶性ポリマーが多数の共役二重結合
を含まない閉鎖脂肪族共役ジエンを有する他の可
溶性ホモポリマーのような低分子量でかつ溶解性
の重合されたジエン、並びに他の高分子不飽和炭
化水素;エチレングリコールジアクリレート、エ
チレングリコールジメタアクリレート、アリルア
クリレート、メチレンビスアクリルアミド、メチ
レンビスメタアクリルアミド、トリアクリリルト
リアジン、ヘキサアリルトリメチレントリスルホ
ン及び他の多くのもののような高分子不飽和エス
テル、エステルアミド及び他のエステル誘導体;
ジビニルエーテル、ジアリルエーテル、ジアリル
エチレングリコールエーテル、ジアリル、トリア
リル及び他のグリセロールのポリアリルエーテ
ル、ブテン−1,2−ジオール、1−フエニル−
1,2,3−プロパントリオール、ポリアリル、
1分子当り2個〜7個又はそれより多くのこれら
もしくは他のアルケニルエーテル基を含むビニル
及びクロチルポリエーテルのような高分子不飽和
エーテル並びに炭水化物糖のような多価アルコー
ルから製造されたもの並びにエリスリトール、ペ
ンタエリスリトール、アラビトール、イジトー
ル、マンニトール、ソルビトール、イノシトー
ル、ラフイノース、グルコース、スクロース、他
多くのものを含むいわゆる「糖アルコール」並び
に他のポリヒドロキシ炭水化物誘導体、ビニル及
びアリルシラン他のような相当するポリアルケニ
ルシランが使用されてもよい。この広はんな種類
の架橋剤の中で、炭水化物糖のポリアルケニルポ
リエーテル、糖アルコール及び1分子当り2個〜
7個のアルケニルエーテル基を含む他のポリヒド
ロキシ炭水化物型誘導体が特に有用である。その
ような材料はアリルクロリド、アリルブロミド、
メタアリルクロリド、クロチルクロリド、等の1
種もしくはそれより多くのポリヒドロキシ炭水化
物誘導体の強アルカリ溶液との反応を含むウイリ
アムソン型合成によつて容易に製造される。 モノマー混合物において本発明におけるコーチ
ング材料として使用される未中和の少し架橋した
共重合体を製造するために、2種の本質的なモノ
マー材料が適当な割合で存在すべきであるが、正
確な割合はコーチング材料としての使用に望まれ
る水溶性の程度のようなコーチング材料において
望まれる特性に著しく依存して変化しよう。少量
のポリアルケニルポリエーテルはカルボキシルモ
ノマーと全く容易に共重合し、カルボキシルモノ
マーへのポリアルケニルポリエーテルの架橋の影
響はあまりに強いので、全混合物の重量に対して
その0.1重量%程度が得られた架橋ポリマーの水
溶性の大きな減少を引き起す。0.1重量%〜2重
量%のポリエーテルが使用される時、特にアクリ
ル酸と共に本発明のコーチング溶液を形成するの
に十分なだけの水溶性を有するポリマーが得られ
る。二つのコポリマー、すなわち二つの化合物の
共重合体において、これはモノマー混合物の残留
物がカルボキシルモノマーであることを意味す
る。 本発明のコーチング溶液において、未中和の少
し架橋された共重合体と共に、非イオン系界面活
性剤を含む水溶性ポリエーテルが所望により使用
されてもよい。本発明の目的に対して有用な非イ
オン系界面活性剤の中に次の一般式な種類の範ち
ゆうに入るものがある:(1)ポリオキシエチレンア
ルキルフエノール;(2)ポリオキシエチレンアルコ
ール;(3)脂肪酸のポリオキシエチレンエステル;
(4)ポリオキシエチレンアルキルアミン;(5)ポリオ
キシエチレンアルキルアミド。 前記種類の界面活性剤の例として次のものを挙
げることができる:ポリオキシエチレン(20)ソ
ルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン
(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシ
エチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン(40)ステアレート、ポリオキ
シエチレン(50)ステアレート、混合脂肪及び樹
脂酸のポリオキシエチレンエステル、ポリオキシ
エチレン(20)パルミテート、ポリエチレングリ
コールモノラウレート、ポリエチレングリコール
モノオレート、ポリエチレングリコールリシノレ
ート、ポリエチレングリコールモノステアレー
ト、ポリエチレングリコールジステアレート、ポ
リオキシエチレン(25)ステアレート、ポリオキ
シエチレン(40)ステアレート、ポリオキシエチ
レン(25)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(52)
ヒマシ油、ポリオキシエチレン(9)ラウレー
ト、ポリオキシエチレン(15)タレート、ポリオ
キシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレン(12)ラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレン(23)ラウリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(6)トリデシルエーテル、ポリオキシエ
チレン(10)トリデシルエーテル、ポリオキシエ
チレン(10)オレイルエーテル、ポリオキシエチ
レン(20)オレイルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(50)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン
(15)セチルステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(30)ステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレン(8)トリデシルエーテル、ポリオキシエ
チレン(9)ノニルフエニルエーテル、ポリオキ
シエチレン(21)ヤシ油のエステル、等。前記化
合物は多数の官能基を有し、従つて極めて大多数
の変種が有り得る。 反応器の中のポリマー堆積物を防止するため
に、水にぬれる表面が必要とされる。ステンレス
スチールのような通常の固体表面は例えば雰囲気
との接触を通して有機材料と前記表面の常態の汚
染により水にぬれるものではない。その表面は例
えばクロム酸又は例えばAjaxのような研磨剤
クリーナーで清浄化することができ、それで水に
ぬれるようになるであろう。しかしながらこれは
十分な解答ではない。というのはその表面は十分
長時間の間、すなわち単独の重合反応時間よりも
長い間、その条件で持続しないからである。すな
わちその表面は各重合サイクルの後、再度清浄化
されなければならない。それ故に水にぬれポリマ
ー堆積物を阻止し終始そのまま保持される表面に
対するコーチングを適用して、多数の反応サイク
ルがより望まれる。 金属又は固体表面がぬらさない時、その上の水
のような液体は小滴を形成し、平滑な均一フイル
ムへは流出しない。小滴の側面と金属又はガラス
の正切(tan)間で形成された角は「接触角」と
呼ばれ、「テータ」(θ)として表現される。固体
表面のぬれの後続の測定は固体表面をぬらす臨界
表面張力であり、「γc」として表現される。その
γcはcm当りのダインで測定される。標準液とし
て水を用い、固体表面がぬれるために、θは0に
等しくなければならず又はそれに極めて接近して
いなければならず、γcは72dynes/cm又はそれ以
上でなければならない。 表面に適用されるコーチング材料は湿潤表面を
形成するだけでなく、容易に除去できない層又は
フイルムを形成すべきであることが重要である。
このフイルムは吸着によつて固体又は金属表面に
接着し、多くの場合そのフイルムは適用されるコ
ーチング材料の単分子層である。そのような厚さ
を有するこれらのフイルムは裸眼では見えないも
のである。もちろんフイルム又はコーチングが裸
眼で見えるより高い固体含有量のコーチング溶液
を使用する時、より大きな厚さを有するフイルム
が結果として生じ得る。表面に適用されたコーチ
ング組成物によつて形成されたフイルム又は層は
水で洗浄することによつては除去されない。すな
わち反応器の中の重合混合物の攪拌によつて生じ
た乱れた水性反応媒体がそれらと接触状態にある
時、コーチング又はフイルムはその表面からの除
去に対して抵抗がある。 本発明のコーチング溶液は必要な場合には熱及
び攪拌を用いる通常の方法によつて製造される。
一般に約0℃〜約100℃の範囲の温度が満足的で
ある。溶解の間の攪拌が望ましく、大抵の場合必
要なことである。約0.02重量%〜約2重量%の範
囲の未中和で少し架橋された共重合体のコーチン
グ溶液の濃度が本発明の目的を達成するのに満足
的であることがわかつた。好ましくはその濃度は
0.05重量%〜約0.7重量%の範囲の中にある。し
かしながら少し架橋された共重合体の分子量がコ
ーチング溶液の中の全固体含有量に影響を与える
ので、前記共重合体の濃度はある場合には約2重
量%より大きいか又は約0.02重量%より小さくあ
つてよいということが理解されることである。 水溶性のポリエーテル含有非イオン系界面活性
剤が少し架橋された共重合体を有するコーチング
溶液中に使用される時、それはコーチング溶液の
重量に対して約0.01重量%〜約0.5重量%の範囲
の量で使用される。好ましくは約0.05重量%〜約
0.2重量%の範囲で使用される。さらに重要なこ
とに、架橋されたポリマーと界面活性剤との比は
約0.1〜約20の範囲にある。界面活性剤が架橋さ
れた共重合体を有するコーチング溶液において使
用される時、相剰効果が起るものと思われる。と
いうのはコーチングの耐ポリマー堆積性が高まる
からである。 本発明のコーチング溶液は通常スプレーによつ
て内部反応器表面に適用される。しかしながら反
応器に多量の水を注ぎ、次いで排水し又は塗装も
しくはブラシをかけることによつてコーチング溶
液を適用することがまた可能であるが、しかしス
プレーは適用の最も実際的で経済的な方法であ
る。内部表面上にコーチング溶液をスプレーし、
反応器を排水して後、重合反応を前記表面のその
上の処理なしに直ちに開始させることができる。
しかしながら極めて良好な結果が、反応器の内部
表面に対してコーチング溶液を適用して後、その
ものを2,3分間そのまま放置する時、得られ、
次いでコートされた表面を水でスプレーし、その
反応器を重合混合物又は処方で装填する前に排水
する時得られるということがわかつた。「数分」
という語は約1分〜10分のいずれか、好ましくは
約1分〜5分を意味する。本コーチングはガラス
又はステンレス鋼等のような金属表面上に等しく
十分に作用することがまた指摘されるべきであ
る。 本発明のコーチングは反応器表面上のポリマー
堆積物を実質的に減少し、たとえあるとしても生
じ得る少量のポリマー堆積物は何であれ、手動け
ずり操作の必要性なしに反応器表面から容易に除
去できるという性質のものである「砂質」型であ
る。実際、砂質の堆積物は水ですすぐことによつ
て除去することができ、これはスプレーノズルが
その上に置かれる時、反応器を開放せずに行なう
ことができる。他方避けられるポリマー堆積物は
「紙のような」堆積物として言及されるものであ
る。というのはこの種の堆積物の除去が極めて困
難であり、通常手による引掻き又は水もしくは他
の液体の高圧ジエツト流の使用を必要とするから
であり、この高圧ジエツト流はいずれの場合でも
反応器が開放されることを必要とし、塩化ビニル
のような未反応モノマーの危険な大気への逃散を
許容している。 本発明に従つて多くの重合は装填間に反応器を
開放せずに行なうことができる。多くの装填は表
面を再コートせずに実施され得るが、均一で効果
的な生産を確立するために数回の装填(2もしく
は3)後又は各装填後、反応器の内部表面を再コ
ートすることが迅速であることがわかつてきた。
反応器上の計算上の箇所に置かれたスプレーノズ
ルでもつて、反応器を開放せずにその内部表面す
べてに達することができる。反応器を再コートす
ることが決定的である時、その反応器を排水し、
反応器の内部表面を前記ノズルによつて水で洗い
流す。コーチング溶液をスプレーノズルによつて
表面上にスプレーし、反応器を所望によりその溶
液が回収系に送られ得る方法で過剰溶液で排水さ
れる。2,3分間の硬化後、その表面を水でスプ
レーし、流出液を廃棄し又は所望により回収す
る。その後、反応器を通常の方法で重合媒体及び
成分で装填し、重合反応を開始する。もちろん各
装填物が重合されて後でも、反応器を開放せずに
所望に応じてしばしば反応器を再コートすること
ができるということが理解される。 反応容器の内部表面上のコーチング組成物の適
用後、水でそれをスプレーして、装置において行
なわれる反応を直ちに開始させてもよく、加工技
術の特定の改良はコーチングの存在により何も必
要とされない。さらに本発明の内部コートされた
反応容器の使用はその中で生成されたポリマーの
熱安定性又は他の物理的及び化学的性質に悪影響
を与えない。 記載の簡略化のために、本発明は塩化ビニルの
懸濁重合と共にその使用条件で記載されている。
もちろんこれが単に例証的で限定的でない意味で
意図されることが理解されるべきである。 本発明は塩化ビニルの懸濁重合に関して特に説
明されているが、方法及び装置は望ましくないポ
リマー堆積物が生じる重合可能なエチレン系不飽
和モノマーの懸濁重合において同様に適用され得
ることが理解されるべきである。そのようなモノ
マーの例はビニルブロミド、ビニリデンクロリ
ド、等のような他のビニルハリド及びビニリデン
ハリド;アクリル酸、アクリル酸のエステル、例
えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート、オクチルアクリレート、シ
アノエチルアクリレート、等のような少なくとも
1個の末端基CH2=C<基を有するビニリデンモ
ノマー;酢酸ビニル;アクリロニトリル;メタア
クリル酸、メチルメタアクリレート、ブチルメタ
アクリレート等のようなメタアクリル酸のエステ
ル;スチレン及びα−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、クロロスチレンを含むスチレン誘導体;
ビニルナフタレン;ブタジエン、イソプレン、ク
ロロプレン等を含むジオレフイン;及びこれらの
種類のモノマーのいずれかとそれらと共重合可能
な他のビニリデンモノマー;並びに当業者に知ら
れた種類の他のビニリデンモノマーである。 本発明は塩化ビニル単独又はモノマー混合物の
重量に対して、約80重量%もしくはそれ以上の大
きさの量で共重合可能な少なくとも1個の末端基
CH2=C<を有する1種もしくはそれより多くの
他のビニリデンモノマーと混合したいずれかの懸
濁重合に特に適用可能である。というのは反応容
器におけるポリマー堆積物がここでは問題である
からである。 重合プロセスは重合される特定のモノマーに依
存して約0℃〜約100℃の範囲の温度で通常行な
われる。しかしながら約40℃〜約70℃の範囲の温
度を使用することが好ましい。というのはこれら
の温度では最も有益な性質を有するポリマーが生
成される。重合反応時間は約2時間〜約15時間ま
で変化する。 重合プロセスは10気圧までもしくはそれより多
くの過圧が若干の利点によりより揮発性のモノマ
ーと共に使用されてもよいが、自己発生圧で行な
つてもよい。過圧はまた反応混合物の還流冷却を
可能にする反応温度において必要な揮発性を有す
るモノマーに対して使用されてもよい。 さらに重合プロセスは十分な反応器技術を使用
して行なわれてよい。すなわち反応容器は重合媒
体で完全に満たされ、開始時と同じ割合でモノマ
ーを含む水又は追加的な補給液体の一定の添加に
よつて反応を通して保持される。適当な予定量の
液体の添加により、重合反応は連鎖停止剤の添加
によつて一般に停止される。液体の添加の必要性
はモノマーの高分子状態への転換によつて生じた
反応媒体の体積収縮によるためである。 種々のコーチングを評価するために、紙状堆積
物が最もやつかいな型であり、避けられ又は実質
的に減少もしくは除去されるべきであるというこ
とを前記のように思い起して、「紙状」及び「砂
質」堆積物に関して評価スケールが工夫された。
等級システムの下で標準量の両タイプのポリマー
堆積物が生ずる未コート反応器は約1.0〜1.5の等
級を与えられる。これ以下の等級はいずれも良好
であり1.0以下は一定の改良物である。換言すれ
ば0.0の等級は完全である。 本発明をさらに説明するために、次の特定の例
を与える。しかしながらこれが単に例証的でかつ
限定的でない意味に意図されるということが理解
されるべきである。例においてすべての部及びパ
ーセントはもし他に指摘がなければ重量によるも
のである。 例 この例において3回の実験を行ない、そのうち
の最初のものにおいてはその反応器をコートしな
かつた。これは比較目的のためのコントロールで
あつた。実験No.2において反応器を100部当り0.2
〜0.3部のアリルペンタエリスリトールモノマー
で架橋されたポリアクリル酸の0.08%水溶液でコ
ートし、実験No.3において反応器を0.1%のポリ
オキシエチレン(20)ソルビタンモノオレートを
添加した実験No.2の溶液でコートした。コーチン
グ溶液を加熱及び攪拌による通常の方法で製造し
た。攪拌機を備えかつ加熱及び冷却用のジヤケツ
トの付いた3の反応器を使用した。実験2及び
3において、コーチングをブラシし、ほぼ5分間
硬化せしめ、次いで水で洗い流した。その後各反
応器を次の処方で装填した。 塩化ビニル 100部 水(脱イオン化) 118.5〃 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.022〃 ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノラウ
レート 0.020〃 88%加水分解ポリビニルアセテート 0.008〃 三塩基性燐酸カルシウム 0.030〃 ジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート 0.045〃 成分を反応器に装填し、そして塩化ビニルを最
後に装填した。反応温度を各実験において53℃に
保持し、反応媒体を攪拌した。一ぱいの反応器を
重合において使用し、反応器を一ぱいに保持する
のに十分な水を添加した。反応混合物がポリマー
の形成のため収縮したので、水を添加した。477
gの水を各重合を通して添加した。各々の場合
49KPASの圧力降下が生じた時、反応を10%のビ
スフエノールAの溶液で停止させた。反応器を冷
却し、内容物を通常の方法で除去した。その後反
応器の内表面を前記表面を評価する前記方法に従
つて分類した。その結果は次のとおりであつた。
【表】 結果は未コートの反応器上にコートされた反応
器の優越性を示す。 重合反応器の内部表面のコーチングは本発明に
従つて実質的に減少し、多くの場合実質的に重合
反応の間前記表面上のポリマー堆積物を除去し、
このようにして単位時間にわたつて増加した生産
に帰着する。さらに本発明は塩化ビニルの重合の
場合にプラントの雰囲気において塩化ビニルの
ppmを徹底的に減少する利点を有する閉鎖系を人
をして操作せしめることを可能し、このようにし
て最近公表になつた政府の要求に合致している。
本発明の多くの他の利点は当業者に明白であろ
う。 本発明はその特定の実施態様によつて記載され
てきたが一方、ある種の変形及び均等物は当業者
に明白であり、本発明の範囲内に含まれるべき意
図のものであり、これは追加クレームの範囲によ
つてのみ限定されるべきものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重合反応容器の内表面上のポリマーの堆積物
    を実質的に除去する方法であつて、前記表面に、
    1種もしくはそれ以上のアクリル酸モノマーと複
    数の末端不飽和重合性基を有するポリ不飽和化合
    物との、中和されていない、低度に架橋されたポ
    リアクリル酸共重合体を含む水性コーチング溶液
    を適用し、モノマーの重合を、前記容器のコート
    された内表面と接触している間に、0℃〜100℃
    の範囲の温度において行うことを含む方法。 2 モノマーが塩化ビニルである特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 3 コーチング溶液がポリエーテル型の親水性セ
    グメントを含む水溶性界面活性剤を含む特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 4 共重合体がアリルペンタエリスリトールで架
    橋されたポリアクリル酸である特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 5 共重合体がアリルスクロースで架橋されたポ
    リアクリル酸である特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 6 界面活性剤がポリオキシエチレン(20)ソル
    ビタンモノオレートである特許請求の範囲第3項
    記載の方法。 7 前記コーチング溶液の前記表面への適用後、
    前記表面上のコーチングが前記容器内における重
    合開始前に水ですすぎ洗いされる特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 8 前記コーチング溶液の前記表面への適用後、
    前記表面上のコーチングが水によるすすぎ洗いの
    前に約5分間硬化せしめられる特許請求の範囲第
    7項記載の方法。 9 コーチング溶液が約0.02重量%〜約2.0重量
    %の前記共重合体を含む特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 10 コーチング溶液が約0.01重量%〜約0.5重
    量%の前記界面活性剤を含む特許請求の範囲第3
    項記載の方法。
JP10432583A 1982-06-14 1983-06-13 内面コートされた反応容器によるオレフィン重合方法 Granted JPS594602A (ja)

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JP4994917B2 (ja) * 2007-03-30 2012-08-08 株式会社クラレ スケール付着防止剤

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