JPH03543A - 車載用後方監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は車載用後方監視装置に係わり、特に車速に対応
して間欠的に被写体の動きを表示可能とするための改良
に関する。

［発明の概要］ 車載用後方監視装置において、モニター画面に表示され
る被写体の動きを、車速に応じてストロボアクション的
にするため、映像信号を一旦メモリに書き込んでから読
み出して表示すると共にその書き込みタイミングを車速
に応じて制御するようにしたものである。

［従来の技術］ 自動車において、後方視界が充分に確保されていない場
合に、車体後部に取付けたテレビカメラで後方を撮影し
、その画像を運転席付近に設置したテレビモニターに表
示することにより後方監視を行なう装置がある。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、従来の装置においてテレビジョンの画像は二次
元的な表現だけであるため、被写体の遠近の情報に欠け
ており、テレビモニター画面の監視により車体の後方移
動を行なうには非常に大きな注意力を運転者に強いてい
る。

［発明の目的］ 従って本発明の目的は自動車に取付ける後方監視装置に
おいて、車体の移動速度と被写体までの距離の相互的な
関係から、車体の移動に伴うテレビモニター上での被写
体の移動（動き）が、車体からの距離が近い程視覚的に
なめらかでなく知覚するよう表示することにより、運転
者に対して被写体の遠近の情報を提供し負担を減らすこ
とにある。

［ｗ、題を解決するための手段］ 本発明の車載用後方監視装置は上記目的を達成するため
、車両後方を撮像する装置と、該装置からの映像信号を
そのフィールド又はフレームを単位として記憶するメモ
リと、該メモリに書き込まれた信号を読出して表示する
表示手段と、車速に応じて上記メモリへの書き込みタイ
ミングを制御する書き込みタイミング制御手段と、を備
えたことを要旨とする。

［作用］ メモリから読み出された被写体の映像信号が表示される
が、表示される被写体の動きは車速に応じて間欠的なも
のとなるので、視覚的に被写体との距離を知ることがで
きる。

［実施例コ 以下、まず本発明の基本的な原理につき説明する。

第１図にテレビジョン画像の時間的流れを示す。

ＮＴＳＣ方式の場合を例にとると、１フレームは５２５
本の走査線より成り３０Ｈｚ　（１／　３０ｓｅｃ）の
周期で繰り返し表示される。正確には、１フレームが２
６２．５本の走査線によるフィールド画像２面によって
構成される２：１インタ一レース方式なのであるが、特
に問題のない場合は、簡単のためフレームを単位として
説明する。ＮＴＳＣにおけるフレーム周波数３０Ｈｚ（
フィールド周波数６０Ｈｚ）という値は、人の視覚特性
より、ちらつきがなく、動きのある画像に対して連続的
な動きとして知覚できるよう決められたものである。

一方、ディジタルフレームメモリやディジタルフィール
ドメモリを用いた特殊効果画像として、−殻内にストロ
ボアクションと呼ばれる画像表示方法がある。これは、
一定期間フレーム画像を保持して表示することにより、
動きのある画像の動きを間欠的にするものである。第２
図に、４フレ一ム期間画像を保持するストロボアクショ
ン画面の場合の表示フレームを通常画面のそれと比べて
示す。

第３図は監視カメラで距離の異なる被写体Ａ及び被写体
Ｂを撮影したときの画像を、カメラが被写体方向に移動
する様子と対応して示したものである。被写体Ａ及び被
写体Ｂにそれぞれ対応した像Ａ１．像Ｂ１は、移動によ
り被写体方向にΔＱ近づくと像Ａ２．像Ｂ２、ΔＱ′近
づくと像Ａ３．像Ｂ３のように画面中で示される大きさ
が拡大されてゆく。このとき、カメラからの距離の短い
被写体Ａの像の方が被写体Ｂの像よりも拡大される率が
大きいことがわかる。拡大率を式で示すと、カメラの画
角をθとし、光学的な歪がないものとすると、被写体ま
での距離ＱよりΔΩ近づく時の拡大率αは Ｑ　−ΔＱ であられされる。第３図ではＱＢ＞ＯＡなので被写体Ａ
の像の方が拡大率が大きいのは自明の理である。

カメラからの距離の異なる被写体を撮影した画面を見な
がら被写体方向にカメラを移動する場合に、通常の表示
で被写体の像がなめらかに拡大されるよう見ることがで
きる移動速度であるとき、間欠時間を適切にとったスト
ロボアクションで表示を行なうと、被写体の拡大されて
ゆく動きになめらかさを欠いて知覚するようになる。こ
のなめらかさを欠く度合は、拡大率の大きな被写体の像
に対して顕著となる。自動車の監視装置においてこれを
行なうと、画面を見ながら後退運転する時、なめらかで
ない動きをする物体は近い距離にあるという情報を得る
ことができる。もともと、人は不自然なものに注意力を
はらう特性があるので、無意識のうちにこの情報を認知
することになる。

しかし、自動車の移動速度は一定ではないので、ストロ
ボアクションの間欠時間は一定では前述の効果は少ない
。そこで第４図に示すように、速度が大きくなるに従っ
て間欠時間を短くすることで、効果はより顕著なものと
なる。但し、速度と間欠時間の具体的な数値は、カメラ
の取付位置、画角及びテレビモニターのサイズによって
異なるので定量値としては決められないので、仕様決定
時に主観評価実験で最適値を決めるのが妥当である。

第５図は上述した原理による本発明の車載用後方監視装
置の一実施例を示す。同図において、１は後方監視用カ
メラの撮像素子、２は映像信号、３はＡＧＣ回路、４は
Ａ／Ｄコンバータ、５はディジタルメモリ、６はコント
ロール回路、７はライトイネーブル信号、８は速度セン
サ、９は同期回路、１１は同期信号、１１はＤ／Ａコン
バータ、１２は信号処理回路、１３はＮＴＳＣ映像信号
、１４はテレビモニターである。

なお、ディジタルメモリ５はフレームメモリもしくはフ
ィールドメモリのどちらでも使用可能で、画質優先であ
ればフレームメモリ、コスト優先であればフィールドメ
モリを用いるのがよい。実施例ではフレームメモリを用
いている。次に第５図に従って動作を説明する。撮像素
子１より出力された映像信号２はＡＧＣ回路３によりゲ
インコントロールされ、更にＡ／Ｄコンバータ４によっ
てディジタル化される。ディジタル化された映像信号は
ディジタル・フレームメモリ５に１フレーム分書き込む
のであるが、その書き込みはコントロール回路６からの
ライトイネーブル信号７で制御される。第６図に４フレ
一ム期間画像を保持する場合のライトイネーブル信号７
のタイミングを示す。画像を保持するフレーム数（＝間
欠時間）は、速度センサ８より得た速度情報より第４図
で説明した移動速度と間欠時間の関係に従って決められ
る。第７図は車速と間欠時間との関係を示す波形図であ
る。同図においてＲＳはコントロール回路６で車速に応
じて例えばカウンタ数の変化するカウンタから出力され
るリセット信号である。リセットのかかったフレーム期
間にライトイネーブル信号７を低レベルにて映像信号の
メモリ５への書き込みが行なわれる。この場合、間欠時
間ｔ２はｔ工に比べて車速が減少したことを示す。

ディジタル化された映像信号のメモリ５からの読み出し
は随時室なわれ、Ｄ／Ａコンバータ１１でアナログ変換
した後、信号処理回路１２によりＮＴＳＣ映像信号１３
にされ、テレビモニター１４に送られ、車速に応じて被
写体の映像の動きが間欠的に表示される。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、自動車の後方監視
装置において、本来二次元的な情報しかもたないテレビ
画像より、人の視覚特性及び認知の特性を利用して、移
動時に被写体の距離情報を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はテレビジョン画像の時間的流れを示す図、第２
図はストロボアクション画面と通常画面の表示フレーム
の関係を示す図、第３図は撮像距離と画像との関係を示
す図、第４図は移動速度と間欠時間との関係を示す図、
第５図は本発明の一実施例を示すブロック図、第６図は
映像信号の書き込みタイミングを示す図、第７図は車速
と間欠時間との関係を示す波形図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　車両後方を撮像する装置と、 該装置からの映像信号をそのフィールド又はフレームを
   単位として記憶するメモリと、 該メモリに書き込まれた信号を読出して表示する表示手
   段と、 車速に応じて上記メモリへの書き込みタイミングを制御
   する書き込みタイミング制御手段と、を備えたことを特
   徴とする車載用後方監視装置。