JPH035438B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH035438B2
JPH035438B2 JP57032438A JP3243882A JPH035438B2 JP H035438 B2 JPH035438 B2 JP H035438B2 JP 57032438 A JP57032438 A JP 57032438A JP 3243882 A JP3243882 A JP 3243882A JP H035438 B2 JPH035438 B2 JP H035438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
residual
heavy
heavy oil
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57032438A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58149991A (ja
Inventor
Hajime Ise
Yoshiichi Kumagai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Mitsubishi Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Oil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Oil Co Ltd
Priority to JP3243882A priority Critical patent/JPS58149991A/ja
Publication of JPS58149991A publication Critical patent/JPS58149991A/ja
Publication of JPH035438B2 publication Critical patent/JPH035438B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は燃料油組成物に関する。さらに詳しく
は低温流動性の優れた、寒冷時或は寒冷地での使
用に適する燃料油組成物に関するものである。 わが国の石油系燃料はB.C重油(JISK2205−
1980に規定する重油2種及び3種、以下B.C重油
と云う)が主体であつたが、家庭用大型暖房機器
の普及、農業等の小口ユーザーにおける用途の多
様化および燃料タンクを加温できない燃焼設備等
の公害防止対策によつて灯油あるいはA重油
(JISK2205−1980に規定する重油1種、以下A重
油と云う)の需要と、デイーゼル自動車の保有台
数の増加によつて軽油の需要が増し、いわゆる中
間三品の需要量の燃料油合計に対する構成割合は
今後も増加すると予想されている。この構成割合
の増加傾向は火力発電所などの燃料が石炭、
LPG等へ転換され、B.C重油の需要が減少してく
るに伴ない原油処理量が現状よりあまり増えなけ
れば強くなることは避けられない。 現状の石油精製装置で中間三品を増産する方法
としては常圧蒸留装置、重油直接脱硫装置フラク
シヨネーターの蒸留温度の上昇、蒸留段数の増強
等によつて蒸留残油へ混入していた留分を極力、
留出油として取り出す方法がある。この方法は通
称深絞りといわれており、この方法によつて得ら
れた留分を中間三品に混合できれば中間三品合計
量が増す。 しかしながら深絞りによつて得られた留分には
ワツクス分が多く、この留分を混合した軽油、A
重油は低温で析出したワツクスによつて燃料フイ
ルターの目詰まりを起こすことがある。 これを防止するために軽油についてはたとえば
特公昭48−23165明細書記載のエチレン酢酸ビニ
ール系ポリマー等の添加剤が開発されており、こ
の種の添加剤は中間三品の需要構成比の高い西ド
イツ、イギリス等でデイーゼル軽油や暖房用軽油
に使用されているといわれている。一方、わが国
のA重油は欧米の暖房用軽油と異なり、
JISK2270−1980「原油及び石油製品残留炭素分試
験方法(コンラドソン法)」の第1項「適用範囲」
の「ただし書」に示される「10%残油の残留炭素
分」(以下単に「10%残油の残留炭素分」という」
0.2重量%以上の措置から取られており、これに
よつてA重油の使用者は道路を運行する車輌を除
いては税法の軽油引取税の納税義務を免除されて
いる。 深絞りによつて得られた留分をA重油に有効に
利用し、しかも低温でこの留分の混合に起因する
析出ワツクスによるA重油の燃料フイルター目詰
まりを防止できれば中間三品の増産が達成され
る。 A重油についてもたとえば特公昭56−54038明
細書記載の添加剤が開発されているが、さらに効
果的な添加剤の開発は未だなされていない。 前述の免税措置として取られている一般的な方
法としてはB.C重油原料油である常圧蒸留残油を
微量に添加することが行われており、この残油の
添加によつてもA重油の流動点に降下能が認めら
れるにもかかわらずA重油の性状を極力軽油に近
ずけ、かつ10%残油の残留炭素分0.2重量%以上
の免税条件に不合格とならないことを意図して残
油の添加量は0.5容量%以下が一般的である。ま
た、他の免税措置として取られている方法として
は潤滑油留分を添加して10%残油の残留炭素分
0.2重量%以上に合格させる方法があるが潤滑油
留分の添加によるA重油の流動点はほとんど降下
しない。 本発明は単に軽油引取税免除のために添加され
ている常圧蒸留残油の低温流動性向上効果に着目
して積極的にこの効果を利用することを鋭意研究
の結果、通常の常圧蒸留残油の添加では流動点は
降下しても析出ワツクスによる燃料フイルターの
目詰まりを防止できないことを知り、析出ワツク
スが微細な結晶のまゝ粗大化するのを防ぐ効果は
石油留分のある特定(複数)の残油が優れている
ことを見い出して本発明をなすに至つた。 こゝで、本発明の残油の添加によつて析出ワツ
クスが微細な結晶のまゝ存在する効果をIP−309
−80に記載されているCFPP(COLD FILTER
PLUGGING POINT OF DISTILLATE
FUELS)によつて評価した。 本発明の要旨は減圧蒸留装置を経てアスフアル
トを製造するのに供される原料油、減圧蒸留残油
およびこれと脱硫減圧軽油等の留出油との混合
物、常圧蒸留残油の接触分解および接触脱硫残
油、熱分解残油等のアスフアルテン分6.0重量%
以上もしくは残留炭素分9.5重量%以上の残油1
種又は2種以上を0.5〜2.0容量%の範囲でA重油
用基油に添加して成るJISK2205重油1種(A重
油)に該当する低温流動性を改良した燃料油組成
物である。 ここでアスフアルテン分とは、IP−143−79
「ASPHALTENES PRECIPITATION WITH
NORMAL HEPTANE」に記載されるn−ヘプ
タン不溶分とトルエン不溶分の差であり、残留炭
素分はJISK2270−1980「原油及び石油製品残留炭
素分試験方法(コンラドソン法)」による通常の
方法(先に示した同試験方法第1項「適要範囲」
ただし書「10%残油の残留炭素分」とは異なる)
により求められた値である。 次に本発明の残油と10%残油の残留炭素分を調
整するための残油との相違点を明らかにして置
く。原油から得られる常圧蒸留残油は原油の特性
によつて燃料用常圧蒸留残油(B.C重油混合材
源、接触脱硫装置あるいは熱分解装置等の燃料油
混合材源製造用の二次装置原料油)と減圧蒸留装
置のアスフアルト原料油ならびに減圧蒸留装置の
潤滑油原料油の三種類に大別される。 A重油の低温流動性はJISK2205重油1種にお
いて流動点で規定されているためにA重油に添加
される残油の種類は本発明のアスフアルテン分も
しくは残留炭素分で区別することなく、B.C重油
混合材源等に使われている常圧蒸留残油に限られ
ていた。燃料油用および潤滑油用常圧蒸留残油の
アスフアルテン分は6.0重量%未満で、残留炭素
分は9.5重量%未満である。これに対して、アス
フアルト製造用の常圧蒸留残油には減圧蒸留装置
を経て得られるアスフアルトの軟化点の規格に合
格するためには動粘度が十分高いことが要求され
る。このため、A重油に添加するには貯蔵および
移送に必要な油温を燃料油用常圧蒸留残油より少
くとも30℃以上高温で加熱する必要があり、省エ
ネルギーの点から特にアスフアルト製造用の常圧
蒸留残油をA重油に添加する必要性は生れていな
かつた。また、これ以外のアスフアルテン分6.0
重量%以上、残留炭素分9.5重量%以上の減圧蒸
留残油等の各種残油についても燃料油用常圧蒸留
残油に比べて動粘度が10倍以上であるためアスフ
アルト製造用の常圧蒸留残油とまつたく同様な理
由でA重油に添加する必要性は生まれていなかつ
た。 本発明は加熱温度を上昇させるためのエネルギ
ー損失よりも残油の添加によつて析出するワツク
スが微細な結晶のまゝ保持され、この効果によつ
て深絞りされた留分の有効利用に伴なう中間三品
の増産を果たすことを重要視して生まれたもので
ある。 本発明の燃料油組成物は、さらに必要とあれば
通常燃料油に使用されるセタン価向上剤、排気煙
低減剤、スラツジ分散剤、酸化防止剤、防錆剤、
水分離剤などの添加剤を配合することも可能であ
る。 以下本発明を実施例に基づいて例証するが本発
明の実施態様はこれらに限定されるものではな
い。 なお以下の実施例では残油を添加する前の試料
として第1表に示す性状の三種を使用した。これ
ら三種を夫々試料1、試料2および試料3と記す
ことにする。
【表】 実施例 1 アスフアルテン分10.0重量%、残留炭素分12.3
重量%の減圧蒸留装置アスフアルト原料油を試料
1に0.25,0.50,0.75および1.0容量/容量%添加
した場合、CFPPはそれぞれ4℃、−3℃、−8℃
および−9℃で、無添加の試料1のCFPP+6℃
に比べて添加量0.5〜1.0容量/容量%の範囲で
CFPPは9〜15℃低下した。 実施例 2 アスフアルテン分10.5重量%、残留炭素分9.8
重量%の減圧蒸留装置アスフアルト原料油を試料
1に0.25,0.50,1.0,2.0および4.0容量/容量%
添加した場合CFPPはそれぞれ−4℃、−6℃、−
6℃、−4℃および−2℃で、無添加試料1の
CFPP+6℃に比べて添加量0.5〜2.0容量/容量
%の範囲でCFPPは10〜12℃降下した。 実施例 3 アスフアルテン分9.5重量%、残留炭素12.0重
量%の減圧蒸留残油と脱硫減圧軽油混合物を試料
2にそれぞれ0.3,0.5,1.0および2.0容量/容量
%添加した場合、CFPPはそれぞれ−16℃、−20
℃、−20℃および−20℃で無添加試料2のCFPP
−10℃に比べて添加量0.5〜2.0容量/容量%の範
囲でCFPPは10℃降下した。 実施例 4 アスフアルテン分13.0重量%、残留炭素分18.4
重量%の熱分解残油を試料3に0.5容量/容量%
添加した場合CFPPは−14℃で無添加の試料3に
比べて14℃降下した。 比較例 1 第1図において図中、黒丸で示すものは本発明
におけるアスフアルテン分6.0重量%以上のアス
フアルト製造用の減圧蒸留装置原料油、減圧蒸留
残油等の残油であり、CFPP降下能が優れている
ことがわかる。 比較例 2 第2図において図中、黒丸で示すものは本発明
における残留炭素分9.5重量%以上のアスフアル
ト製造用の減圧蒸留装置原料油、減圧蒸留残油等
の残油でありCFPP降下能が優れていることがわ
かる。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種残油のCFPP降下能とアスフアル
テン分の関係を示したものであり、第2図は各種
残油のCFPP降下能と残留炭素分の関係を示した
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 減圧蒸留装置を経てアスフアルトを製造する
    のに供される原料油、減圧蒸留残油およびこれと
    脱硫減圧軽油或はこれに類する留出油との混合
    物、常圧蒸留残油の接触分解および接触脱硫残
    油、熱分解残油の群から選ばれる1種或は2種以
    上の混合物のうち、アスフアルテン含有量が6.0
    重量%以上或は残留炭素分が9.5重量%以上であ
    るものを添加物として、A重油用基油に対して
    0.5〜2.0容量%添加することにより成るJISK2205
    重油1種(A重油)に該当する、低温流動性を改
    良した燃料油組成物。
JP3243882A 1982-03-03 1982-03-03 低温流動性を改良した燃料油組成物 Granted JPS58149991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3243882A JPS58149991A (ja) 1982-03-03 1982-03-03 低温流動性を改良した燃料油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3243882A JPS58149991A (ja) 1982-03-03 1982-03-03 低温流動性を改良した燃料油組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58149991A JPS58149991A (ja) 1983-09-06
JPH035438B2 true JPH035438B2 (ja) 1991-01-25

Family

ID=12358956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3243882A Granted JPS58149991A (ja) 1982-03-03 1982-03-03 低温流動性を改良した燃料油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58149991A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7906010B2 (en) 2006-01-13 2011-03-15 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Use of steam cracked tar
WO2008027130A1 (en) 2006-08-31 2008-03-06 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Vps tar separation
US8083931B2 (en) 2006-08-31 2011-12-27 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Upgrading of tar using POX/coker
US7560020B2 (en) 2006-10-30 2009-07-14 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Deasphalting tar using stripping tower
US7744743B2 (en) 2006-10-30 2010-06-29 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for upgrading tar
US7846324B2 (en) 2007-03-02 2010-12-07 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Use of heat exchanger in a process to deasphalt tar

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52125505A (en) * 1976-04-15 1977-10-21 Nippon Oil Co Ltd Heavy oil composition with good storage stability
JPS5323304A (en) * 1976-08-16 1978-03-03 Nippon Petrochemicals Co Ltd Liquid fuel
JPS5672082A (en) * 1979-11-20 1981-06-16 Nippon Kokan Kk <Nkk> Fuel oil for diesel engine

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52125505A (en) * 1976-04-15 1977-10-21 Nippon Oil Co Ltd Heavy oil composition with good storage stability
JPS5323304A (en) * 1976-08-16 1978-03-03 Nippon Petrochemicals Co Ltd Liquid fuel
JPS5672082A (en) * 1979-11-20 1981-06-16 Nippon Kokan Kk <Nkk> Fuel oil for diesel engine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58149991A (ja) 1983-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10781386B2 (en) Cetane improver in fuel oil
ZA200503585B (en) Diesel fuel compositions
US20050241216A1 (en) Diesel fuel compositions
CA2213656C (en) Fuel oil compositions
JP3945798B2 (ja) 高性能a重油
JP4577925B2 (ja) A重油組成物
JP3999912B2 (ja) A重油組成物
JPH035438B2 (ja)
WO2015052261A1 (en) Fuel oil composition comprising an ft derived oil, a cracked gas oil and a residual carbon adjusting component
JP3999911B2 (ja) A重油組成物
JP5105858B2 (ja) 炭化水素系燃料油及びその製造方法
JP2008248175A (ja) 軽油基材および軽油組成物
JP5896815B2 (ja) A重油組成物
JP2013216790A (ja) A重油組成物
JP3981910B2 (ja) A重油
JP2005060572A (ja) ガソリン
US6039771A (en) Formulation and method of preparation of energy fortified diesel fuel
JP3018327B2 (ja) 寒冷地向け低硫黄軽油およびその製造方法
JP2011068729A (ja) A重油組成物
JP2000239675A (ja) 総発熱量が高く、超低硫黄のa重油組成物
JP3998349B2 (ja) 低温流動性に優れた軽油組成物
JP3729211B2 (ja) ディーゼル軽油組成物
JP2002265963A (ja) 燃料油組成物
JPH06271874A (ja) ディーゼル軽油組成物
JPH07331261A (ja) 軽油組成物