JPH0353847A - 高含水チョコレート類の製造方法 - Google Patents

高含水チョコレート類の製造方法

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JPH0353847A
JPH0353847A JP1190208A JP19020889A JPH0353847A JP H0353847 A JPH0353847 A JP H0353847A JP 1190208 A JP1190208 A JP 1190208A JP 19020889 A JP19020889 A JP 19020889A JP H0353847 A JPH0353847 A JP H0353847A
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深谷 成男
Hajime Machida
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高含水チョコレート類の製造方法に関するもの
である。詳しくは、チョコレートベースに親油性のショ
糖不飽和脂肪酸ポリエステルを予め含有させておき、こ
のチョコレートベースに呈味成分として高含水成分を添
加することにより、風味及び食感にすぐれた常温で固体
のチョコレート類を簡易に製造する方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、チョコレート中の水分の存在は、特にコンチング
工程以降の粘度の上昇を生じて成型等の作業を困難にす
るのみならず、最終チョコレートの食感にザラツキを与
えたりして食感を悪くするため、出来るだけ水分を低く
保つ事が、食感の良いチョコレート製造のための重要な
技術であった。つまりチョコレート原科には出来るだげ
含水成分を用いないのが原則であり、呈味成分として用
いられるものは、例えばクリームパウダー、粉末果汁、
ワインパウダーのように無水分かあるいは出来るだけ低
水分のものであった。
従って、含水成分をチョコレートベースに添加するにし
ても、コンチング工程でその水分を蒸散させ、実際には
水分を約/重量%以下にするのが一般的であった。又、
特公昭.5−.2−/224t号公報には呈味成分とし
て水分を含むあるいは吸湿しやすい糖、つまり果糖やグ
ルコースをチョコレートベースに加える際に、糖の吸湿
からくる粘度の上昇を押えるために親油性ショ糖脂肪酸
エステルを用いる方法が記載さ糖類とを混合する事で糖
を親油性ショ糖脂肪酸エステルで被覆処理し、その吸湿
つまりチョコレートの水分量が上がる事を防ぐものであ
る。
いずれにしてもチョコレートの製造性、食感及び風味の
改良のためチョコレート中の水分を押える技術の一つで
ある。
しかしその一方では呈味のため、少量の水分を含むチョ
コレートの製造方法も知られている。
特公昭AO−F499号公報には呈味成分としてアルコ
ール分gθ重量%以上の酒精をチョコレートベースに対
し/J〜30重量%添加する際に、多量にレシチンを添
加する方法が記載されているが、この方法ではレシチン
を多量に用いるために風味の点で問題があった。
また特開昭!;9−/5A.24’4号公報には含水成
分としてソルビトールのような糖アルコールをレシチン
とともにチョコレートベースに加一 3 一 がS%以下の含水チョコレートしか作れなかった。
高含水成分を含むチョコレートの製造方法としては上記
のような高含水成分(水相)をそのままチョコレートに
添加するのではなく、W/Oエマルジョンとして添加す
る方法も知られている。特開昭37−//jt/’10
号公報には少くとも一部分が固体化されている脂肪質か
らなるW/Oエアルジョンを形成する粒子をチョコレー
トベースに加えて耐熱性チョコレートを加える方法が記
載されている。また特開昭乙θ−2733γ号公報には
呈味のためにフレッシュクリームや果汁のような高含水
成分を含むチョコレートを製造するに際し、高水分含有
成分と油分と特定の親油性乳化剤によりW/0エマルジ
ョンを形成させてこれをチョコレートベースに添加する
方法が記載されているが、いずれの方法にしてもW/O
・エマルジョン調製のために一工程増える事となり生産
上好ましくない。
− 4 一 (発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、牛乳、フレッシュクリーム、プラスチ
ッククリーム、サワークリーム、洋酒、果汁などの高音
水成分をチョコレートベースにそのまま添加する事によ
り、風味及び食感にすぐれた高含水チョコレートの製造
方法を提供する事である。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、親油性のショ糖不飽和脂肪酸エステルを
チョコレートベースに予め含有させておく事により高水
分含有成分をW/Oエマルジョンにする事なく、そのま
まチョコレートに添加出来、口溶け等食感の良好なチョ
コレート類を作りうる事を発見した。
すなわち、本発明は親油性のショ糖不飽和脂肪酸ポリエ
ステルを含有させたチョコレートベースに、高含水成分
を添加することを特徴とする常温で固体の高含水チョコ
レート類の製造方法を要旨とするものである。
本発明でいう高含水チョコレート類とは、全国チョコレ
ート公正取引協議会の規約による「本チョコL/−}J
,r準チョコレート」、「チョコレート利用食品」ある
いは「規約外の物(コーテング類)」であって、非脂肪
カカオ分、カカオバター カカオマス、ハードバター乳
脂肪、非脂肪乳固型分、乳固型分、糖類、その他の可食
物(コーヒー フルーツ、ナッツ類等)のうちの複数威
分かもなるものであり、これをチョコレートベースとし
て、これに呈味のため高音水成分が加えられたものであ
り、室温で固型であって板チョコ、ブロックチヨコ、あ
るいはコーティングチョコとして用いられるものである
本発明のチョコレートは、常法で調製される。
つまり原料混合(カカオ、ココアバター カカオマス、
ハードバターや乳脂等の油脂、乳固型分Pリファイニン
グ(ロール処理による微粒化←コンテング(精練Hンパ
リング(温度調整←成型、冷却→包装→熟成という工程
で作られる。
本発明に用いられる呈味戒分としての高含水?分は、牛
乳、フレッシュクリーム、プラスチッククリーム、及び
これらや乳成分を発酵させて得られる酸乳、サワークリ
ーム、発酵乳、乳酸菌飲料のようなもの、あるいは果汁
、洋酒など全ての高含水食品類や飲料類、また甘味料や
酸味料あるいはア■ノ酸等を含む全ての高含水物質をい
う。
本発明ではこれら高含水或分を、親油性のショ糖不飽和
脂肪酸ポリエステルを含有するチョコレートベースに対
し、AO℃以下、好ましくは2!−11!i℃でテンパ
リング工程の前あるいはテンバリング工程の後で成型工
程の前に添加される。
本発明に用いる、親油性のショ糖不飽和脂肪酸ポリエス
テルとは、ショ糖と不飽和脂肪酸のエステル置換度の平
均が3〜g、好ましくはグ〜gであって、構成脂肪酸が
パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、エルカ酸等の炭素数72〜2グの
不飽和脂肪酸であるものが挙げられる。ショ糖− 7 
− 不飽和脂肪酸ポリエステルの平均エステル化度が3より
小さい場合、、又は、構成脂肪酸が飽和脂肪酸である場
合のいずれの場合においても、高含水成分添加時にチョ
コレート生地の粘度上昇、いわゆる「ボテ」を生じチョ
コレート製造上好ましくない。
本発明では必要に応じて、チョコレート用乳化剤として
一般的なポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、レ
シチンあるいはポリグリセリン脂肪酸エステルからなる
群から選択される少くともl種の乳化剤を親油性のショ
糖不飽和脂肪酸ポリエステルと併用してもよい。
親油性のショ糖不飽和脂肪酸ポリエステルの添加量は、
高含水成分を添加した最終チョコレート類に対してθ.
/−/5重量%、好ましくは0.4〜/0重量%をチョ
コレートベースに予め溶解、分散させておくものである
が、その添加方法としては原料混合時に、他原料と一緒
に加えるか、あるいはコンチング工程前にチョコレート
生地に加えても良い。該添加量が0./重量一 8 ー %未満の場合は、ボテが生じる。反対に7.11−重量
%を超える場合はチョコレートの風味が劣る。
上記のように高音水成分を添加したチョコレートは常法
に従って固型チョコレートに成型出来る。また本発明に
使用するチョコレートベースはテンパリング型でもノン
テンバリング型でも良い。
(実施例) 以下実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例l 重量で22部のカカオマスと、lS部のカカオバターと
23部の全脂粉乳と、lIo部の砂糖ト0.3部のレシ
チンと4.θ部のショ糖ポリエルカ酸エステル(リョー
トーシュガーエステルER−/9θ、平均エステル化度
約5)、0./部の香料とを常法により配合してチョコ
レートヘ− X ヲ調製した。このチョコレートベース
な常法によりコンチング及びテンパリング工程にかげた
後乳脂肪76重量%、無脂肪固型分6重量%、水分/g
重量%の生クリームをチョコレートベース90部に対し
て/0部をss℃Kで添加し、ついで成型固化した。得
られたチョコレートは良好な生クリームの風味を有して
いた。
実施例2 重量で砂糖’13部と、.29部の全脂粉乳と、2g部
のココアバターと/θ部のショ糖ボリオレ取イン酸エス
テル(リョートーシュガーエステルo−iqo,平均エ
ステル化度&),レシチン0.3部、香料0./部を用
いて常法によりチョコレートベースを調整した。このチ
ョコレートベースなコンチング工程の後’I!r℃まで
冷却し、同温度に調整したチョコレートベースに対して
7重量%の濃縮オレンジ果汁(水分33%)を添加し、
ついでテンパリング工程にかげた後、成形固化した。
その結果、オレンジ風味で口溶けの良いチョコレートが
得られた。
実施例3 重量で2l部のカカオマスと,J/部の全脂粉乳と、7
7部のカカオバターとク/部の砂糖と、S部のショ糖ポ
リエルカ酸エステル(リョートーシュガーエステルE’
R−290,平均エステル化度約y.s)、レシチン0
.3部のチョコレートヘースを常法で調整し、このチョ
コレートベースをコンチング及びテンバリング工程にか
げた後、30℃まで冷却したチョコレートベースに対し
て/θ重量%の生クリーム(水分.2.2%)に添加し
て成型固化させた。その結果、生クリーム風味の口溶け
の良いチョコレートが得られた。
比較例l ショ糖ボリエルカ酸エステルを加えないこと以外は実施
例lと同様にしてチョコレートベースを調製した。この
チョコレートベースを常法によりコンチング及びテンパ
リング工程にかけた後、実施例/と同じ生クリームlθ
部をチョコレートベース90部に対して3S℃にて添加
一11ー したが、ボテが生じてチョコレートを製造することがで
きなかった。
比較例2 実施例2において平均エステル化度約3のショ糖ポリオ
レlイン酸エステルのがわりに、平均エステル化度約2
のショ糖ポリオレlイン酸エステル(リョートーシュガ
ーエステルθ一.t’70)を用いたこと以外は実施例
λと同様にしてチョコレートベースを調製した。このチ
ョコレートベースをコンチンク工程の後lls℃まで冷
却し、同温度に調整したチョコレートベースに対して7
重量%の濃縮オレンジ果汁(水分35%)を添加したが
、ボテが生じてチョコレートを製造することができなか
った。
比較例3 実施例lにおいてショ糖ボリエルカ酸エステルのかわり
に、義油性のショ糖飽和脂肪酸ポリエステルとしてショ
糖ポリパルミテン酸エステル( IJヨートーシュガー
エステルP−770,平均エステル化度約5)を用いた
こと以外は実一12ー 施例lと同様にしてチョコレー.トベースを調製した。
このチョコレートベースを常法によりコンテング及びテ
ンバリング工程にかけた後、実確例lと同じ生クリーム
IO部をチョコレートベース90部に対して.?j’Q
にて添加したが、ボテが生じてチョコレートを製造する
ことができなかった。
(発明の効果) 本発明によれば、親油性のショ糖不飽和脂肪酸ポリエス
テルを予めチョコレートベースニ配合しておく事により
、チョコレートの呈味成分としての高含水戒分を粉末化
する事なく、またW/Oエマルジョン化という複雑な工
程を用いずに簡易にこれをチョコレートに添加する事が
出来、かつ、風味、食感の良いチョコレートを生産性良
く得る事が出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)親油性のショ糖不飽和脂肪酸ポリエステルを含有
    させたチョコレートベースに、高含水成分を添加するこ
    とを特徴とする常温で固体の高含水チョコレート類の製
    造方法。
JP1190208A 1989-07-21 1989-07-21 高含水チョコレート類の製造方法 Expired - Lifetime JP2811772B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03151831A (ja) * 1989-11-10 1991-06-28 Fuji Oil Co Ltd 含水チョコレート類の製造法
JPWO2012161319A1 (ja) * 2011-05-25 2014-07-31 株式会社明治 含浸複合油性菓子
JP2014176327A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Fuji Oil Co Ltd 飲料用含水チョコレート及びそれを含有するチョコレート飲料
JP2018064576A (ja) * 2017-12-05 2018-04-26 不二製油株式会社 飲料用含水チョコレート及びそれを含有するチョコレート飲料

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JP2018064576A (ja) * 2017-12-05 2018-04-26 不二製油株式会社 飲料用含水チョコレート及びそれを含有するチョコレート飲料

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