JPH0353058A - 金色装飾品 - Google Patents
金色装飾品Info
- Publication number
- JPH0353058A JPH0353058A JP18741089A JP18741089A JPH0353058A JP H0353058 A JPH0353058 A JP H0353058A JP 18741089 A JP18741089 A JP 18741089A JP 18741089 A JP18741089 A JP 18741089A JP H0353058 A JPH0353058 A JP H0353058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gold
- coating layer
- alloy
- ornament
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 47
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 claims abstract description 47
- 239000010931 gold Substances 0.000 claims abstract description 47
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims abstract description 23
- 239000010936 titanium Substances 0.000 claims abstract description 21
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims abstract description 18
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 12
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 12
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 8
- 229910001020 Au alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 14
- 239000003353 gold alloy Substances 0.000 abstract description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 11
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract description 4
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 abstract description 4
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910001369 Brass Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 239000010951 brass Substances 0.000 abstract description 2
- 238000007733 ion plating Methods 0.000 abstract description 2
- 239000010409 thin film Substances 0.000 abstract 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 13
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 10
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 10
- NRTOMJZYCJJWKI-UHFFFAOYSA-N Titanium nitride Chemical compound [Ti]#N NRTOMJZYCJJWKI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910001882 dioxygen Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 239000002932 luster Substances 0.000 description 3
- FFRBMBIXVSCUFS-UHFFFAOYSA-N 2,4-dinitro-1-naphthol Chemical compound C1=CC=C2C(O)=C([N+]([O-])=O)C=C([N+]([O-])=O)C2=C1 FFRBMBIXVSCUFS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 description 2
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 2
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 description 2
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 description 2
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 2
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 2
- 241000254032 Acrididae Species 0.000 description 1
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 1
- CYKMNKXPYXUVPR-UHFFFAOYSA-N [C].[Ti] Chemical compound [C].[Ti] CYKMNKXPYXUVPR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 238000001755 magnetron sputter deposition Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 210000004243 sweat Anatomy 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は,実用的な装飾品、特に筆記具、腕時計バンド
、腕時計のケース側、メガネ用フレーム、ライター、ブ
レスレットのような装身具等に適する金色装飾品に関す
る. (従来の技術) 実用的装飾品においては、金固有の美しい金色が好まれ
るため、基材の表面に金又は金含有物質による金めつき
や金張りを施すことによって、外観を金製品と同じよう
に見せかけたものが實用されてきた.しかし、金は非常
に高価であるため、経済的理由で使用する金の量をでき
るだけ少なくしなければならない.また実用的な時計側
等の装身具では、汗や摩擦によって表面の薄い金又は金
含有物質の被覆は摩耗しやすい. そこで、特公昭59−26664号公報に開示されてい
るように、金又は金含有物質の被覆層の下で基体との間
に、高い硬度をもち、耐食性、耐摩耗性および耐酸化性
の良い窒化チタンからなる金色硬質金属の被覆層を設け
た装飾品が開発された.しかしながら、窒化チタンから
なる被覆層は金そのものの色と比較すると明らかに異な
り、真の金色を生ぜず、しかも窒化チタンに別の金属を
配合してち、金固有の光沢が不足する.そのため摩耗箇
所では金被覆層に近い色であるにもかかわらず、光沢が
不足するため可視光に対する反射率が低く、一451に
緑色を帯びた暗い感じを与え、金固有の美しい色と異な
るため、装飾品における適用が限定されていた.例えば
特開昭61−117270号公報において指摘されてい
るように、CIELAB単位において、光沢を特性化す
るL値が実際に装飾品として使用するためには80以上
、特に85以上の光沢度が必要であるが、窒化チタンか
らなる被覆層はそれよりかなり低いL値を有するにすぎ
ない. そこで、この窒化チタンの被覆層に替わる金色硬質材料
として、特開昭61−117270号公報にはカルボ窒
化チタンからなる中間被覆層を設けたものが開示されて
いる.しかしながら、「真空技術による高機能コーティ
ング」日刊工業新聞社発行、田畑三郎・黄燕清編著24
5頁の記載から明らかなように、窒化チタンに炭化水素
ガスを添加してカルボ窒化チタンとした場合は、図1に
示すように炭化水素ガス流量は窒化チタン膜の色相と彩
度に対して大きな影響を与え、色相は赤の方向に向い、
同時に彩度が減るという一緒果をもたらす. 一方、窒化チタンに酸素ガスを添加して酸窒化チタンと
した場合は、同書250頁には図2の鎖線に示すように
少量の添加では金固有の色に最も近い色相を与え、彩度
ら増加するが、一定量以上の酸素ガスを添加すると色相
は赤白色の方向に変化することが知られている. (発明が解決しようとする課題) 装飾品においては、光沢や色がことのほか厳しく判別さ
れるため、金又は金含有物質の最表層の下地として、金
固有の色により近似した中間被覆層で構成し、仮に最表
面金被覆層が摩耗しても,色変化が殆んどない金色装飾
品を提供することが求められている. 本発明は、装飾品の金又は金含有物質からなる最表層の
下地となる中間被覆層として適する酸窒化チタンのNと
Oの比率について究明し、金又は金含有物質と同等の色
を有し、耐食性がすぐれているため、金の膜厚を極端に
薄くすることができ、安価な装飾品を提供することを目
的とする. [発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、最表層に金又は金含有物質からなる被覆層を
有する金色装飾品において、基体と最表層との間に次式 T I IN x O yl x (式中、0.005≦y≦0.060.x=1−y,0
.8≦Z≦1.0 を表す) で示される酸窒化チタンの被覆層を有することを特徴と
する金色装飾品である. 即ち、本発明の中間被覆層は、酸窒化チタンのNと0の
総和に対し,酸素ガスを0.5〜6%、好ましくは0.
8〜4.5%の範囲で添加して、金又は金合金固有の色
をちったT i (N x O Ill !固溶体によ
る被?!!層を設け、最も金又は金含有物質に近い色を
有する中間被覆層を形成したちのである.従って、特定
の比率のTifN . Oyl−により?成される被覆
層は、窒化チタンやカルボ窒化チタンに比べて摩耗によ
る痕跡を一層識別することが困難である. 本発明のTl(N X OylxのNとOの比率を変え
て実験した結果、次のPa−Psの組成からなる中間被
覆層の色は図2に示すとおりであり、実線で囲んだ範囲
は金又は金含有物質の色に近く実用可能である. P 6 =Tt No.s■O0.。。,P 1 =T
I N o. 9 9 0。。,P * =Ti
NO.ll7 00。,P @ =Ti No.es
00.04P 4 =Ti No.*s Oo.
osP 5 ”Ti No.a+ 00.09本発明
の装飾用品を製造するには、基体として、ステンレス、
真鍮、その他の銅合金,アルミニウム合金など通常外装
部品に使用されている金属や合金が用いられるが、超硬
合金、サーメット、セラミックやプラスチックスにも適
用できる.これらの基体に対し、N2と02の混合ガス
を用い、T i (N m O yl zを公知の方法
でイオンプレーティング法や陰極スパッタリング法によ
って被覆する.その膜厚は、0.2〜3.OPが適当で
ある.さらにT 1 (N x O Il1 !被覆層
の表面に常法により金又は金含有物質で最表層を形成す
る.その膜厚は0.05〜1.OFが適当である.(実
施例) 以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明する. 実施例l ステンレス(SUS 304)製時計用ケース(表面
を機械的に光沢仕上げした)を洗浄などの前処理を行っ
た後、イオンブレーティング装置の反応容器内に設置し
、この反応容器内を真空排気し.IXIOリTorrと
した.その後150℃に昇温しで0.ITorrでAr
ボンバードを10分間行い排気したのち,次いでホロー
カソードガンにより、Tiを溶解し、反応ガスとして9
5%N17%02の組成を有する混合ガスを、1.4×
1 0−”Torrまで導入してT i (N o.
es O o. osl。g8の被覆を行った.被覆時
のバイアスは30Vとした.この様にして得られた時計
ケースを試料1とする. 比較用として従来から通常行われているTiNの被覆を
上記中、被覆時のガス95%N.−7%02の代りにl
OO%N2ガスを使用して行い、T i N O. @
?被膜を施した時計ケースを得た.これを試料2とする
. 試料lは試料2に比較して、赤白色味の強い黄金色を呈
し、スイス国色標準でI N− 1 4に近い色調を呈
していた. さらにマグネトロンスバッタ装置を使用して、58.5
%Au−26.5%Ag−15%Cu合金を真空中スパ
ッタして、試料l及び試料2夫々の表面に0.2F厚さ
の金合金を被覆し、IN−l4の色調を有する時計ケー
スを得た.試料lに金合金を付与したものを試料1−a
、試料2に付与したものを試料2−aとする. 試料1−aと試料2−aの夫々の時計ケースに,綿布を
用いて10gの荷重を負荷しつつ、6m/minの速度
で摩擦テストを行ったところ,両者ともに約100時間
でAu合金は、かなりの面積で摩滅し、下地のTifN
o.*sO。.。)層並びにTiN層が表面に現われて
きた. しかし、試料1−aの方は、下地の Ti(No.++sOa.。.)。.●。被覆層の色調
が外層の金合金層の色調(IN−14)と類似している
ために、余り目立たず、未だ時計としての外観は充分鑑
賞に堪えるものであった.これに対し、試料2−aの方
は、T i N o. ++y被覆層の色調と外層の金
合金層の色調との差異が大きいために,外観的には装飾
品としての価値を失い、寿命と判断された. 従って,外層の金合金は、一定期間の使用後には部分的
に摩滅して無くなることを考えると、時計などの装飾的
用途に対しては、下地としてT i N o.。,を使
用した場合よりは、外層の金合金層の色調(IN−14
)と類似のT i (N o. sso。.。)。.,
.を使用した場合は、実用上の寿命は数倍に延長される
ことが解った.実施例2 超硬合金製時計ケース(研磨仕上げ)を予め有機溶剤を
使用して洗浄し、これをイオンブレーティング装置の反
応容器内に設置し、予備排気後、300℃に加熱し、0
.15TorrでArボンバードを15分間行い、後排
気した.次いでホローカソードガンによりチタン金属を
溶解し、反応ガスとして98%N.−2%O,の組成を
有する混合ガスを9. 7 x 1 0−’Torr
まで導入して、T1 (N o. ego。.。,)の
被覆を行った.被覆時のバイアス電圧は5Vとした.こ
のようにして得られた時計ケースを試料3とする. 比較用として上記中の被覆時のガス98%N.−2%0
2混合ガスの代りに100%N2ガスを使用して行い、
TiN被模した時計ケースを試料4とした. 試料4は緑色を帯びた黄金色であるのに対して、試料3
はやや赤味を帯びた黄金色であり,2N−18により近
い色調を呈していた.さらにマグネトロンスパッタ装置
を使用して、75%Au−16%Ag−9%Cu合金を
真空中スバッタして、試料3と試料4の夫々の表面に0
.3P厚さの金合金を被覆し、2N−18の色調を有す
る時計ケースを得た.試料3に金合金を付与したものを
試料3−a、試料4に付与したものを試料4−aとする
. 試料3−a及び試料4−aについて,実施例lと同様の
摩擦テストを行い、金合金の摩滅により、下地が部分的
に露出した.しかし、試料3−aは、下地の色調が外層
の金合金の色調2N−18に近いために目立たないのに
比べ,TiNを下地に被覆した試料4−aは、下地の色
調が2N−18と大きく異なるため、外観的には寿命と
判断された. [発明の効果] 本発明の金色装飾品における酸窒化チタンの中間被覆層
は,金又は金含有物質の色(例えばスイス国色標準IN
−14.2N−18の色)と鏡面光沢を実現するもので
ある.従って仮に金又は金含有物質の最表層が摩耗して
も色の変化が殆んどなく、装飾品としての価値を低下さ
せない点で優れている.そのため、金又は金含有物質の
最表層をより薄くすることらでき、安価な外装品を提供
することができる.
、腕時計のケース側、メガネ用フレーム、ライター、ブ
レスレットのような装身具等に適する金色装飾品に関す
る. (従来の技術) 実用的装飾品においては、金固有の美しい金色が好まれ
るため、基材の表面に金又は金含有物質による金めつき
や金張りを施すことによって、外観を金製品と同じよう
に見せかけたものが實用されてきた.しかし、金は非常
に高価であるため、経済的理由で使用する金の量をでき
るだけ少なくしなければならない.また実用的な時計側
等の装身具では、汗や摩擦によって表面の薄い金又は金
含有物質の被覆は摩耗しやすい. そこで、特公昭59−26664号公報に開示されてい
るように、金又は金含有物質の被覆層の下で基体との間
に、高い硬度をもち、耐食性、耐摩耗性および耐酸化性
の良い窒化チタンからなる金色硬質金属の被覆層を設け
た装飾品が開発された.しかしながら、窒化チタンから
なる被覆層は金そのものの色と比較すると明らかに異な
り、真の金色を生ぜず、しかも窒化チタンに別の金属を
配合してち、金固有の光沢が不足する.そのため摩耗箇
所では金被覆層に近い色であるにもかかわらず、光沢が
不足するため可視光に対する反射率が低く、一451に
緑色を帯びた暗い感じを与え、金固有の美しい色と異な
るため、装飾品における適用が限定されていた.例えば
特開昭61−117270号公報において指摘されてい
るように、CIELAB単位において、光沢を特性化す
るL値が実際に装飾品として使用するためには80以上
、特に85以上の光沢度が必要であるが、窒化チタンか
らなる被覆層はそれよりかなり低いL値を有するにすぎ
ない. そこで、この窒化チタンの被覆層に替わる金色硬質材料
として、特開昭61−117270号公報にはカルボ窒
化チタンからなる中間被覆層を設けたものが開示されて
いる.しかしながら、「真空技術による高機能コーティ
ング」日刊工業新聞社発行、田畑三郎・黄燕清編著24
5頁の記載から明らかなように、窒化チタンに炭化水素
ガスを添加してカルボ窒化チタンとした場合は、図1に
示すように炭化水素ガス流量は窒化チタン膜の色相と彩
度に対して大きな影響を与え、色相は赤の方向に向い、
同時に彩度が減るという一緒果をもたらす. 一方、窒化チタンに酸素ガスを添加して酸窒化チタンと
した場合は、同書250頁には図2の鎖線に示すように
少量の添加では金固有の色に最も近い色相を与え、彩度
ら増加するが、一定量以上の酸素ガスを添加すると色相
は赤白色の方向に変化することが知られている. (発明が解決しようとする課題) 装飾品においては、光沢や色がことのほか厳しく判別さ
れるため、金又は金含有物質の最表層の下地として、金
固有の色により近似した中間被覆層で構成し、仮に最表
面金被覆層が摩耗しても,色変化が殆んどない金色装飾
品を提供することが求められている. 本発明は、装飾品の金又は金含有物質からなる最表層の
下地となる中間被覆層として適する酸窒化チタンのNと
Oの比率について究明し、金又は金含有物質と同等の色
を有し、耐食性がすぐれているため、金の膜厚を極端に
薄くすることができ、安価な装飾品を提供することを目
的とする. [発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、最表層に金又は金含有物質からなる被覆層を
有する金色装飾品において、基体と最表層との間に次式 T I IN x O yl x (式中、0.005≦y≦0.060.x=1−y,0
.8≦Z≦1.0 を表す) で示される酸窒化チタンの被覆層を有することを特徴と
する金色装飾品である. 即ち、本発明の中間被覆層は、酸窒化チタンのNと0の
総和に対し,酸素ガスを0.5〜6%、好ましくは0.
8〜4.5%の範囲で添加して、金又は金合金固有の色
をちったT i (N x O Ill !固溶体によ
る被?!!層を設け、最も金又は金含有物質に近い色を
有する中間被覆層を形成したちのである.従って、特定
の比率のTifN . Oyl−により?成される被覆
層は、窒化チタンやカルボ窒化チタンに比べて摩耗によ
る痕跡を一層識別することが困難である. 本発明のTl(N X OylxのNとOの比率を変え
て実験した結果、次のPa−Psの組成からなる中間被
覆層の色は図2に示すとおりであり、実線で囲んだ範囲
は金又は金含有物質の色に近く実用可能である. P 6 =Tt No.s■O0.。。,P 1 =T
I N o. 9 9 0。。,P * =Ti
NO.ll7 00。,P @ =Ti No.es
00.04P 4 =Ti No.*s Oo.
osP 5 ”Ti No.a+ 00.09本発明
の装飾用品を製造するには、基体として、ステンレス、
真鍮、その他の銅合金,アルミニウム合金など通常外装
部品に使用されている金属や合金が用いられるが、超硬
合金、サーメット、セラミックやプラスチックスにも適
用できる.これらの基体に対し、N2と02の混合ガス
を用い、T i (N m O yl zを公知の方法
でイオンプレーティング法や陰極スパッタリング法によ
って被覆する.その膜厚は、0.2〜3.OPが適当で
ある.さらにT 1 (N x O Il1 !被覆層
の表面に常法により金又は金含有物質で最表層を形成す
る.その膜厚は0.05〜1.OFが適当である.(実
施例) 以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明する. 実施例l ステンレス(SUS 304)製時計用ケース(表面
を機械的に光沢仕上げした)を洗浄などの前処理を行っ
た後、イオンブレーティング装置の反応容器内に設置し
、この反応容器内を真空排気し.IXIOリTorrと
した.その後150℃に昇温しで0.ITorrでAr
ボンバードを10分間行い排気したのち,次いでホロー
カソードガンにより、Tiを溶解し、反応ガスとして9
5%N17%02の組成を有する混合ガスを、1.4×
1 0−”Torrまで導入してT i (N o.
es O o. osl。g8の被覆を行った.被覆時
のバイアスは30Vとした.この様にして得られた時計
ケースを試料1とする. 比較用として従来から通常行われているTiNの被覆を
上記中、被覆時のガス95%N.−7%02の代りにl
OO%N2ガスを使用して行い、T i N O. @
?被膜を施した時計ケースを得た.これを試料2とする
. 試料lは試料2に比較して、赤白色味の強い黄金色を呈
し、スイス国色標準でI N− 1 4に近い色調を呈
していた. さらにマグネトロンスバッタ装置を使用して、58.5
%Au−26.5%Ag−15%Cu合金を真空中スパ
ッタして、試料l及び試料2夫々の表面に0.2F厚さ
の金合金を被覆し、IN−l4の色調を有する時計ケー
スを得た.試料lに金合金を付与したものを試料1−a
、試料2に付与したものを試料2−aとする. 試料1−aと試料2−aの夫々の時計ケースに,綿布を
用いて10gの荷重を負荷しつつ、6m/minの速度
で摩擦テストを行ったところ,両者ともに約100時間
でAu合金は、かなりの面積で摩滅し、下地のTifN
o.*sO。.。)層並びにTiN層が表面に現われて
きた. しかし、試料1−aの方は、下地の Ti(No.++sOa.。.)。.●。被覆層の色調
が外層の金合金層の色調(IN−14)と類似している
ために、余り目立たず、未だ時計としての外観は充分鑑
賞に堪えるものであった.これに対し、試料2−aの方
は、T i N o. ++y被覆層の色調と外層の金
合金層の色調との差異が大きいために,外観的には装飾
品としての価値を失い、寿命と判断された. 従って,外層の金合金は、一定期間の使用後には部分的
に摩滅して無くなることを考えると、時計などの装飾的
用途に対しては、下地としてT i N o.。,を使
用した場合よりは、外層の金合金層の色調(IN−14
)と類似のT i (N o. sso。.。)。.,
.を使用した場合は、実用上の寿命は数倍に延長される
ことが解った.実施例2 超硬合金製時計ケース(研磨仕上げ)を予め有機溶剤を
使用して洗浄し、これをイオンブレーティング装置の反
応容器内に設置し、予備排気後、300℃に加熱し、0
.15TorrでArボンバードを15分間行い、後排
気した.次いでホローカソードガンによりチタン金属を
溶解し、反応ガスとして98%N.−2%O,の組成を
有する混合ガスを9. 7 x 1 0−’Torr
まで導入して、T1 (N o. ego。.。,)の
被覆を行った.被覆時のバイアス電圧は5Vとした.こ
のようにして得られた時計ケースを試料3とする. 比較用として上記中の被覆時のガス98%N.−2%0
2混合ガスの代りに100%N2ガスを使用して行い、
TiN被模した時計ケースを試料4とした. 試料4は緑色を帯びた黄金色であるのに対して、試料3
はやや赤味を帯びた黄金色であり,2N−18により近
い色調を呈していた.さらにマグネトロンスパッタ装置
を使用して、75%Au−16%Ag−9%Cu合金を
真空中スバッタして、試料3と試料4の夫々の表面に0
.3P厚さの金合金を被覆し、2N−18の色調を有す
る時計ケースを得た.試料3に金合金を付与したものを
試料3−a、試料4に付与したものを試料4−aとする
. 試料3−a及び試料4−aについて,実施例lと同様の
摩擦テストを行い、金合金の摩滅により、下地が部分的
に露出した.しかし、試料3−aは、下地の色調が外層
の金合金の色調2N−18に近いために目立たないのに
比べ,TiNを下地に被覆した試料4−aは、下地の色
調が2N−18と大きく異なるため、外観的には寿命と
判断された. [発明の効果] 本発明の金色装飾品における酸窒化チタンの中間被覆層
は,金又は金含有物質の色(例えばスイス国色標準IN
−14.2N−18の色)と鏡面光沢を実現するもので
ある.従って仮に金又は金含有物質の最表層が摩耗して
も色の変化が殆んどなく、装飾品としての価値を低下さ
せない点で優れている.そのため、金又は金含有物質の
最表層をより薄くすることらでき、安価な外装品を提供
することができる.
図1及び図2は、窒化チタン膜の色相と彩度の及ぼす各
種添加ガスの影響を示す図であり、図lはN a +C
. H ,ガス、図2はNa+O,ガスである. 図 1 図 2
種添加ガスの影響を示す図であり、図lはN a +C
. H ,ガス、図2はNa+O,ガスである. 図 1 図 2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 最表層に金又は金含有物質からなる被覆層を有する金色
装飾品において、基体と最表層との間に次式 Ti(N_xO_y)_z (式中、0.005≦y≦0.060, x=1−y,0.8≦z≦1.0 を表す) で示される酸窒化チタンの被覆層を有することを特徴と
する装飾品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1187410A JPH0757905B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 金色装飾品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1187410A JPH0757905B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 金色装飾品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0353058A true JPH0353058A (ja) | 1991-03-07 |
JPH0757905B2 JPH0757905B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=16205551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1187410A Expired - Lifetime JPH0757905B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 金色装飾品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0757905B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010027329A1 (en) * | 2008-09-08 | 2010-03-11 | Autium Pte Ltd | Coloured gold alloy and method for forming the same |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115198242A (zh) * | 2022-07-20 | 2022-10-18 | 深圳市金弘珠宝首饰有限公司 | 一种首饰耐磨黄金镀层的制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58104176A (ja) * | 1981-12-14 | 1983-06-21 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 時計用外装部品 |
JPS63303066A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-12-09 | トーソー・エスエムディー・インコーポレーテッド | 窒化チタンスパッタターゲット |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP1187410A patent/JPH0757905B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58104176A (ja) * | 1981-12-14 | 1983-06-21 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 時計用外装部品 |
JPS63303066A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-12-09 | トーソー・エスエムディー・インコーポレーテッド | 窒化チタンスパッタターゲット |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010027329A1 (en) * | 2008-09-08 | 2010-03-11 | Autium Pte Ltd | Coloured gold alloy and method for forming the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0757905B2 (ja) | 1995-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4943486A (en) | Coated article and method of production | |
JP4964892B2 (ja) | 装飾部品およびその製造方法 | |
US5985469A (en) | White decorative part and process for producing the same | |
JPH0832964B2 (ja) | 耐摩性装飾コーティング付着方法および製品 | |
EP2135972A1 (en) | Gold alloy coating, gold alloy coating clad laminate and gold alloy coating clad member | |
JPH0424425B2 (ja) | ||
JP3262686B2 (ja) | 金色装飾品およびその製造方法 | |
JP4073848B2 (ja) | 装飾品およびその製造方法 | |
US7264668B2 (en) | Decorative hard coating and method for manufacture | |
JP2009213616A (ja) | 装飾部品 | |
JPH0353058A (ja) | 金色装飾品 | |
JP4504059B2 (ja) | 金色被膜を有する装飾品 | |
JPS63125660A (ja) | 時計用外装部品 | |
US20040247904A1 (en) | Method of surface-treating a solid substrate | |
JP2003268568A (ja) | 白色被膜を有する装飾品およびその製造方法 | |
JPH0222452A (ja) | 装飾部材 | |
JP2003183851A (ja) | 装飾品の表面処理方法、装飾品および時計 | |
JPS62270774A (ja) | 硬質透光膜で被覆した装飾品 | |
JPS5811783A (ja) | 装飾用外装部品 | |
JP2004269916A (ja) | 金色装飾品用金色硬質積層被膜、その積層被膜を有する金色装飾品およびその製造方法 | |
JPH02310360A (ja) | 装飾部品 | |
JPS59197559A (ja) | 被覆型時計枠 | |
JPH04329864A (ja) | 時計用外装部品 | |
JPS61127858A (ja) | 金色外装部品 | |
JPH04329893A (ja) | 時計用外装部品 |