JPH035291Y2 - - Google Patents

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JPH035291Y2
JPH035291Y2 JP17935887U JP17935887U JPH035291Y2 JP H035291 Y2 JPH035291 Y2 JP H035291Y2 JP 17935887 U JP17935887 U JP 17935887U JP 17935887 U JP17935887 U JP 17935887U JP H035291 Y2 JPH035291 Y2 JP H035291Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は棚受けバーの支持構造に関するもので
あり、特に棚受けバーと、この棚受けバーを支持
する棚支柱とから構成される支持構造に関するも
のである。
(従来の技術) 所謂棚は、支柱等の支持するものに対して固定
的であると、これに載置する物の大きさによつて
使用できない場合があるから、その位置(高さ)
調整を行なえるようにしたものが各種提案されて
いる。
従来の棚の位置調整を行なえるようにした構造
としては、例えば支柱側に多数のダボ穴を形成し
ておき、これらのダボ穴の内の適宜箇所に位置す
るものにダボを挿入固定し、このダボ上に棚を載
置する支持構造や、棚板側あるいは支柱側に設け
たボルトや金具によつて行なう支持構造等があつ
た。しかしながら、上記のいずれの支持構造を採
るにしても、ダボ、ボルトあるいは金具が必要で
あり、しかもこれらのものを移動あるいは固定す
るには工具が必要となつて、棚の構成上複雑にな
ることは勿論、その移動あるいは固定を行なうの
が非常に面倒な作業となつていたのである。
本考案者は、この種棚の支持構造における上記
のような実状に鑑み、棚の位置調整をもつと簡単
に行なえるような支持構造について鋭意研究して
きた結果、棚板を支持するための棚受けバーとこ
れを支持するための支柱に工夫を凝らすことによ
つて良い結果を生むことを新規に知見し、本考案
を完成したのである。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は以上のような経緯に基づいてなされた
もので、その解決しようとする問題点は、従来の
棚板の位置調整及び固定操作の困難性である。
そして、本考案の目的とするところは、簡単な
構成によつて、棚板の位置調整及び固定を容易に
行なえ、しかも支柱に対する棚板の支持を確実に
行なうことができる構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決するために、本考案が採つ
た手段は、実施例に対応する第1図〜第6図を参
照して説明すると、 「少なくとも端部に扁平部11を有する棚受け
バー10と、この棚受けバー10の扁平部11が
回動し得る少なくとも一個の凹所22を有する棚
支柱20とからなり、 この棚支柱20の縦方向に各凹所22と連なる
とともに、棚受けバー10の扁平部11の幅狭部
分を移動し得る程度の幅を有する溝21を形成し
て、 棚受けバー10の扁平部11を棚支柱20の溝
21内にて移動させるときに、棚受けバー10の
扁平部11を棚支柱20の凹所22内にて係止す
ることにより、棚受けバー10を棚支柱20に対
して支持するようにした棚受けバーの支持構造」 である。
すなわち、本考案に係る棚受けバーの支持構造
にあつては、少なくとも端部に扁平部11を有す
る棚受けバー10と、この棚受けバー10の扁平
部11が回動し得る少なくとも一個の凹所22を
有する棚支柱20とからなるもので、棚支柱20
の縦方向に各凹所22と連なるとともに、棚受け
バー10の扁平部11の幅狭部分を移動し得る程
度の幅を有する溝21を形成することによつて、
各棚受けバー10を棚支柱20に支持するように
したものである。勿論、詳細な説明はしないが、
各棚受けバー10の上には所定の棚板が載置され
るものである。
(考案の作用及び使用の態様) 本考案に係る支持構造が以上のような構成を採
るこことによつて、以下のような作用がある。こ
の作用については、各棚受けバー10自体の棚支
柱20に対する位置調整及びその固定を行なう場
合の使用の態様に関連して説明する。
まず、各棚受けバー10が棚支柱20に対して
支持固定されている状態を説明すると、第1図に
示すような状態となる。すなわち、棚受けバー1
0に形成した扁平部11は、棚支柱20の凹所2
2内に収納支持されるものであり、この場合扁平
部11はその幅狭部分の方向が棚支柱20に形成
した溝21の方向と略直交した状態にある。そし
て、図面に示した実施例の場合には、棚支柱20
側に形成した穴23と棚受けバー10側に形成し
た穴12とに固定ピン13が挿入してあり、これ
により棚受けバー10の回動を規制している。勿
論、この棚受けバー10の他方の扁平部11につ
いても、図示はしていないが同様な支持が行なわ
れている。
また、各棚受けバー10に対して、第6図に示
すように、その左右両端部における棚支柱20に
対する支持を行ない、しかも扁平部11の中央部
にても同様な支持を行なつた場合には、各棚支柱
20による棚受けバー10の支持は剛性の高いも
のとなつている。
以上の状態の各棚受けバー10の位置を調整し
たい場合には次のようにするとよい。すなわち、
第2図に示すように、固定ピン13を各穴12及
び穴23から抜き取ると、この棚受けバー10は
回動自在となるから、棚受けバー10の扁平部1
1をその幅狭部分の方向が棚支柱20に形成した
溝21の方向と平行となるように回転させる。こ
れにより、第3図に示すように、各棚受けバー1
0はその扁平部11にて棚支柱20の溝21内を
自由に上下させることができる状態となるから、
この棚受けバー10を適宜位置まで移動させるの
である。そして、各棚受けバー10の位置が決ま
れば、第1図に示したような状態にすればよいの
である。勿論、以上のようにしてから棚受けバー
10を斜めにすれば、不要となつた棚受けバー1
0は各棚支柱20間から簡単に抜き取ることが可
能である。
(実施例) 次に、本考案を、図面に示した実施例に従つて
詳細に説明する。
実施例 1 第1図〜第3図には本考案の第一実施例が示し
てあり、この実施例にあつては、少なくとも端部
に扁平部11を有する棚受けバー10と、この棚
受けバー10の扁平部11が回動し得る少なくと
も一個の凹所22を有する棚支柱20とが使用さ
れている。
各棚受けバー10は、その上にて図示しない棚
板を支承するものであるが、その基本的形状は丸
棒であり、その両端部に扁平部11が形成してあ
る。各扁平部11は、棚受けバー10の両端部に
配置される棚支柱20によつて支持されるのであ
るが、棚支柱20に対する支持及び位置調整を行
なうために、幅狭部分とこれに直交する幅広部分
とを形成して、その名の通り扁平なものとしてあ
る。なお、この扁平部11の幅狭部分には、固定
ピン13を挿入するための穴12が形成してあ
り、本実施例においてはこの固定ピン13は穴1
2に螺着できるものとしてある。
棚支柱20は、第1図〜第3図に示したよう
に、その縦方向内側(棚受けバー10が位置する
側)に一定の幅の溝21を形成したものであり、
この溝21の途中部分には棚受けバー10の扁平
部11が挿入される複数の凹所22が形成してあ
る。この実施例における凹所22は、丸棒である
棚受けバー10の扁平部11を挿入して回動でき
るように、円形のものとして形成してある。すな
わち、この凹所22内に挿入された棚受けバー1
0の扁平部11は、この凹所22内にて自由に回
動し得るように形成したものなのである。また、
棚支柱20の溝21の間隔は、棚受けバー10の
端部に形成した扁平部11の幅狭部分が上下動し
得るような幅としてあり、かつ上記凹所22の直
径より狭いものとしてある。なお、棚支柱20の
側面には、固定ピン13を挿通するための穴23
が形成してある。
なお、この棚支柱20としては、図面に示した
ような二本の棒材を溝21が形成できる間隔で配
置したものを使用してもよいが、一本の角材に上
記のような溝21及び凹所22を形成したものを
使用して実施してもよいものである。
実施例 2 第4図〜第6図には、本考案の第二実施例が示
してあり、この実施例にあつては、棚受けバー1
0として角材を使用したものである。また、棚支
柱20としては、第5図に示すように、その内側
に溝21と凹所22とを形成した四角状の金属製
チヤンネル材を使用したものである。
すなわち、棚受けバー10は、その端部及び中
間部に、幅狭部分が同一方向となるように形成し
た扁平部11を有するものであり、この扁平部1
1の幅狭部分の長手方向と平行あるいは直交する
棚板用の載置面を有しているものである。
この実施例における各凹所22は、第5図に示
したように、略釣鐘状のものであり、その下辺は
棚受けバー10の扁平部11の横にした幅狭部分
を十分載置できる長さを有しているとともに、そ
の中で扁平部11を回動できるような十分な大き
さを有しているものである。
その他の構成は上記第一実施例と同様であるの
で、その詳細は省略する。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案に係る支持構造に
あつては、上記実施例にて例示した如く、 「少なくとの端部に扁平部11を有する棚受け
バー10と、この棚受けバー10の扁平部11が
回動し得る少なくとも一個の凹所22を有する棚
支柱20とからなり、 この棚支柱20の縦方向に各凹所22と連なる
とともに、棚受けバー10の扁平部11の幅狭部
分を移動し得る程度の幅を有する溝21を形成し
て、 棚受けバー10の扁平部11を棚支柱20の溝
21内にて移動させるときに、棚受けバー10の
扁平部11を棚支柱20の凹所22内にて係止す
ることにより、棚受けバー10を棚支柱20に対
して支持するようにしたこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、棚受
けバー10を棚支柱20に対して確実に支持する
ことができることは勿論、棚支柱20に対する各
棚受けバー10の位置調整作業及び固定作業を極
めて容易に行なうことができ、しかもこのような
効果を有する構造を簡単な構成によつて提供する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の第一実施例を示す図
であつて、第1図は棚受けバーを棚支柱に支持固
定した状態を示す部分斜視図、第2図は棚受けバ
ーを棚支柱に組み付ける状態を示した部分斜視
図、第3図は棚受けバーの棚支柱に対する位置調
整を行なつている状態を示す部分斜視図である。
また、第4図〜第6図は本考案の第二実施例を示
す図であつて、第4図は棚受けバーを棚支柱に支
持固定した状態を示す棚受けバー側から見た正面
図、第5図は棚支柱及びこれに形成した溝及び凹
所22を示す正面図、第6図は棚受けバーを3本
の棚支柱に対して支持した状態を示す斜視図であ
る。 符号の説明、10……棚受けバー、11……扁
平部、12……穴、13……固定ピン、20……
棚支柱、21……溝、22……凹所、23……
穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくとも端部に扁平部を有する棚受けバー
    と、この棚受けバーの扁平部が回動し得る少な
    くとも一個の凹所を有する棚支柱とからなり、 この棚支柱の縦方向に前記各凹所と連なると
    ともに、前記棚受けバーの扁平部の幅狭部分を
    移動し得る程度の幅を有する溝を形成して、 前記棚受けバーの扁平部を前記棚支柱の溝内
    にて移動させるときに、前記棚受けバーの扁平
    部を前記棚支柱の凹所内にて係止することによ
    り、前記棚受けバーを前記棚支柱に対して支持
    するようにした棚受けバーの支持構造。 2 前記棚受けバーが、その両端部及び中央部に
    前記扁平部を有するとともに、前記棚受けバー
    を支持するための前記凹所を有する前記棚支柱
    が、前記棚受けバーの両端部及び中央部に対応
    して配置されたこをを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載の棚受けバーの支持構
    造。
JP17935887U 1987-11-24 1987-11-24 Expired JPH035291Y2 (ja)

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