JPH0352256Y2 - - Google Patents

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JPH0352256Y2
JPH0352256Y2 JP1985147175U JP14717585U JPH0352256Y2 JP H0352256 Y2 JPH0352256 Y2 JP H0352256Y2 JP 1985147175 U JP1985147175 U JP 1985147175U JP 14717585 U JP14717585 U JP 14717585U JP H0352256 Y2 JPH0352256 Y2 JP H0352256Y2
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JP
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sheet pile
piles
perforated
sheet
liquefaction
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  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液状化の可能性のある砂質地盤にお
いて、液状化防止を考慮した矢板構造物に関する
ものである。
〔従来の技術〕
矢板構造物の形式としては例えば第6図、第7
図に示すようなものがある。
第6図は矢板護岸の例を示したもので、継手3
2により連結しながら打設した矢板31を斜抗3
3で支持し、矢板31の背面側には原地盤B上に
裏込土Dを盛り、埋立てている。図中34は笠コ
ンクリート、Eは埋立土を示す。第7図は矢板3
1で岸壁を構築する場合の例を示したもので、地
盤中に連結しながら打設した矢板31を後方の控
え杭35(控え斜杭36、控え版37)とタイロ
ツド38で連結し、埋戻土G上に舗装39を施し
ている。
ところで、上述のような従来の矢板構造物の施
工において、地盤が軟弱な場合には、置換等によ
り、あらかじめこれを改良するが、その際矢板等
の打ち込み可能な材料として砂質土が選ばれる。
また原地盤が比較的良好な砂地盤の場合には置換
を必要としないが、液状化の恐れのある場合、工
費の高い圧密工法等が利用される(第6図中改良
地盤をFで示す)。また、矢板背面の裏込土、埋
立土等の材料も土圧等の関係から砂質土が選ばれ
ることが多く、埋戻しであるため液状化対象地盤
となることが多い。
このような液状化の対策としては、第8図に示
すように、液状化の恐れがある砂地盤にグラベル
ドレーン40を打設し間〓水圧の消散を図るグラ
ベルドレーン工法がある。このようなグラベルド
レーン工法に関連する考案としては、例えば特開
昭55−142815号公報、特開昭56−100919号公報、
実開昭56−116434号公報に記載されたものがあ
り、砕石、砂利等の柱を砂地盤中に多数設置し、
地震時に砂地盤に発生する過剰間〓水圧を消散さ
せることを原理としている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の矢板構造物では、上述のように発生の不
明な地震に対し、その液状化防止対策として地盤
改良を実施しているが、次のような問題点があ
る。
密度の増大、粒度改良または固結等による地
盤改良工法は最もよく用いられるが、多大な工
期、工費を必要とする上に、振動、騒音等の公
害の問題がある。
グラベルドレーン工法は振震発生とともに間
〓水が細砂を伴なつてドレーン柱内へ移動堆積
するため、グラベル材間〓で目詰まりを起こ
し、対策効果が低下する。また、地震等によ
り、地盤の側方流動、すべり、不等沈下が生じ
た際、ドレーン柱がずれ、柱を形成せず、水み
ちが断たれて、効果を失するという問題もあ
る。
この考案は上述のような問題点の解決を図つた
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では矢板の一部または全部として、鋼
管製の中空の孔あき矢板(以下、単に孔あき矢板
という)1を用いて、地震時に砂地盤に発生する
過剰間〓水圧を孔あき矢板1内の中空部に消散さ
せ、液状化を防止して、矢板構造物の安定性を保
つことができる。矢板の孔3は多数の矢板1を両
側の継手2により多数連結し、壁状に形成される
矢板構造物(以下、矢板壁という)の前面および
背面の支持層や裏込土等の液状化の予想される砂
地盤と接する位置に設けるものとし、孔3位置に
は通水性のあるフイルター4を取り付けることに
より砂の侵入を阻止することができる。
孔あき矢板1の開孔率は模型実験等を行ない、
土中での過剰間〓水圧を測定することにより有効
範囲を求めることができ、断面欠損による矢板の
耐力との関係等から最適なものを決定する。裏込
土側の矢板背面における矢板壁の面積に対する開
孔率αは種々の条件によつて影響を受けるが、通
常α≧2.5%が好ましいと考えられる。矢板は全
数孔あき矢板1を用いても、あるいは一定のピツ
チをおいて孔あき矢板1を用い、残りを通常の孔
のない矢板としてもよい。
また、特願昭59−270521号(特開昭61−146910
号公報)において出願人は、長手方向および周方
向に多数の孔を穿設した中空の孔あき杭を砂地盤
に所要の深さで設置し、砂地盤中に孔あき杭群を
構築する液状化防止工法を提案しており、本願考
案と併用して利用することもできる。その場合の
孔あき杭の杭間ピツチは同明細書にあるように
2D≦L≦10D程度が適当である。
また、矢板壁を支持する斜杭13、あるいはタ
イロツド24で結ばれる控え杭21、控え斜杭2
2等についても中空の孔あき杭を用いることによ
り、孔あき矢板1とともに、砂地盤の液状化を防
止し、矢板構造物の地震時における安定性を増す
ことができる。
また、地震時に砂地盤(裏込土、埋戻土等も含
む)に発生する過剰間〓水圧を孔あき矢板、孔あ
き杭内へ消散させる際、矢板頂部、杭頂部はいわ
ゆる笠コンクリートで巻かれていることが多いた
め、ここに塩化ビニールパイプ等を矢板および杭
の頭部と連通させるように埋め込み、排水孔(排
気孔)を形成し、矢板および杭からの間〓水圧の
消散を確実なものとすることができる。
〔実施例〕
次に、図示した実施例について説明する。
第1図は組杭式矢板護岸に適用した場合の例を
示したものである。支持層A上の原地盤Bについ
て、置換を行ない(置換砂C)、鋼管製の孔あき
矢板1を継手2により連結しながら打設し、これ
を支持する孔あき斜杭13を打設し、矢板壁の背
面に裏込土D、埋立土Eを施工して、矢板護岸を
形成している。
孔あき矢板1の孔3は置換砂C中および裏込土
D側のみに穿設してあり、これらの砂地盤に地震
により発生する過剰間〓水圧を孔あき矢板1およ
び孔あき斜杭13内に消散させ液状化を防止し
て、矢板構造物の倒壊あるいははらみ出しを防ぐ
ことができる。従つて従来のように置換砂C部分
に多大な工費と工期を費やし、振動、騒音に問題
のある圧密工法、振動締固め工法、固結工法等の
地盤改良を施す必要がない。
また、孔あき矢板1および孔あき斜杭13の頭
部には笠コンクリート15中に排水孔16とし
て、塩化ビニールパイプ等を埋め込み、孔あき矢
板1、孔あき斜杭13の中空部に通し、間〓水圧
の上昇を効果的に抑制している。
第2図は、岸壁としての使用を前提とした矢板
護岸に適用した場合の例を示したものである。す
なわち、従来の矢板構造を構成する矢板および杭
に代え、中空の孔あき矢板1および中空の孔あき
控え杭21、控え斜杭22を用いることにより、
液状化を防止する構造となつている。
第1図の実施例と同様、孔あき矢板1頂部の笠
コンクリート25内には孔あき矢板1の内部に通
じる排水孔26を設け、過剰間〓水圧の早期の消
散を図つている。また、控え杭21,22につい
ても舗装28面上の排水溝29に通じる排水孔2
7を設けてある。なお、孔あき矢板1と孔あき控
え杭21,22を連結するタイロツド24につい
て、中空のタイロツドを利用し、孔あき矢板1と
控え杭21,22を連通させて、排水孔27に代
えることも考えられる。
第3図〜第5図はこの考案で使用する鋼管製の
孔あき矢板1および孔あき杭11の一例を示した
もので、孔3部分に砂の侵入を阻止する通水性の
フイルター4を取り付けてある。フイルター4の
目の間隔は砂の平均粒径の1/2以下とすれば砂の
侵入がほとんどない。また、フイルター4は図に
示したようなものの他、孔3に嵌合させられるよ
うなものでもよい。
開孔率は前述のように、大きすぎると断面欠損
により矢板あるいは杭の強度の低下をきたし、ま
た必ずしも間〓水圧の消散効果が増すわけではな
いので、あまり大きくなりすぎない範囲で決定す
る(孔あき矢板については前述のように開孔率α
≧2.5%程度が適すると考えられる)。
〔考案の効果〕
矢板の一部または全部として中空の孔あき矢板
を用いることにより、地震時、液状化の直接要因
である過剰間〓水圧の上昇を抑制することができ
る。従つて、従来のように砂地盤の液状化により
矢板壁が傾き、海側へはらみ出すといつた危険も
なくなる。
また、矢板を支持する杭についても孔あき杭を
用いることにより、両者で砂地盤の液状化を防止
し、その形状を保持し、地震時にも安定した矢板
構造物となり、安全性に優れている。
さらに、工期、工費、振動、騒音等で問題の多
い従来の地盤改良法が不要となるため、経済性や
公害防止の面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図は他の実施例を示す断面図、第3図a,bは
それぞれこの考案で使用する孔あき矢板と孔あき
杭の一部を示す斜視図、第4図a,bは同じく部
分縦断面図、第5図a,bは同じく横断面図、第
6図〜第8図は従来例の断面図である。 1……孔あき矢板、2……継手、3……孔、4
……フイルター、11,21,22……孔あき
杭、13……孔、14……フイルター、15,2
5……笠コンクリート、16,26,27……排
水孔、23……控え版、24……タイロツド、2
8……舗装、29……排水溝、A……支持層、B
……原地盤、C……置換砂、D……裏込土、E…
…埋立土。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 地震時に液状化の可能性のある砂地盤に矢板
    を打設し、前記矢板を該矢板の両側に形成した
    継手により壁状に多数連結してなり、前記矢板
    の一部または全部として、前面および背面の前
    記砂地盤と接する部分に多数の孔を穿設し、前
    記各孔に砂の侵入を阻止するための通水性のあ
    るフイルターを取り付け、内部に地震時に前記
    砂地盤に発生する過剰間〓水圧を逸散させるた
    めの中空部を形成した孔あき鋼管矢板を用いた
    ことを特徴とする液状化防止矢板構造物。 (2) 前記孔あき鋼管矢板の頂部には排水孔を設け
    てある実用新案登録請求の範囲第1項記載の液
    状化防止矢板構造物。
JP1985147175U 1985-09-26 1985-09-26 Expired JPH0352256Y2 (ja)

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