JPH0351448B2 - - Google Patents
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- JPH0351448B2 JPH0351448B2 JP56190852A JP19085281A JPH0351448B2 JP H0351448 B2 JPH0351448 B2 JP H0351448B2 JP 56190852 A JP56190852 A JP 56190852A JP 19085281 A JP19085281 A JP 19085281A JP H0351448 B2 JPH0351448 B2 JP H0351448B2
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- impurity concentration
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Landscapes
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は吸着塔の運転方法に係り、特に高効率
吸着塔の連続切換運転に好適な吸着塔の切換運転
方法に関する。
吸着塔の連続切換運転に好適な吸着塔の切換運転
方法に関する。
原子力プラントや化学プラント等においては、
放射性物質や化学物質の環境への流出防止を図る
ため、種々の吸着装置が用いられている。吸着装
置は吸着材を充てんした吸着塔が主要部となり、
従来第1図に示したように構成される。不純物を
含んだ処理ガスは処理ガス導入管1より吸着塔2
Aあるいは2Bに導入され、不純物を吸着除去さ
れた浄化ガスは排出管3を通じて排出される。処
理ガス導入管1と排出管3からは弁15と弁16
を介してそれぞれ入口サンプリング管4と出口サ
ンプリング管5が配管され、各々の配管の途中に
検出器6,7が設置されガス中の不純物濃度を測
定器8によつて連続測定するようになつている。
吸着塔2A,2Bの切り換えは弁11,12,1
3,14の開閉によつて行なう。切り換え時間は
排出管3内のガス中不純物濃度が規定値になつた
時間とする。第2図のIは不純物流出曲線であ
り、排出ガス中の不純物濃度の時間的変化を示し
たものである。時間経過と共に吸着塔の不純物吸
着量が増大するので、不純物濃度は徐々に増大す
る。いま不純物濃度がCBになる時間を切り換え
時間tBとするとこの時点で吸着塔の切り換えを行
ない、吸着塔2Aと2Bの交互使用により処理ガ
ス中の不純物を連続除去する。
放射性物質や化学物質の環境への流出防止を図る
ため、種々の吸着装置が用いられている。吸着装
置は吸着材を充てんした吸着塔が主要部となり、
従来第1図に示したように構成される。不純物を
含んだ処理ガスは処理ガス導入管1より吸着塔2
Aあるいは2Bに導入され、不純物を吸着除去さ
れた浄化ガスは排出管3を通じて排出される。処
理ガス導入管1と排出管3からは弁15と弁16
を介してそれぞれ入口サンプリング管4と出口サ
ンプリング管5が配管され、各々の配管の途中に
検出器6,7が設置されガス中の不純物濃度を測
定器8によつて連続測定するようになつている。
吸着塔2A,2Bの切り換えは弁11,12,1
3,14の開閉によつて行なう。切り換え時間は
排出管3内のガス中不純物濃度が規定値になつた
時間とする。第2図のIは不純物流出曲線であ
り、排出ガス中の不純物濃度の時間的変化を示し
たものである。時間経過と共に吸着塔の不純物吸
着量が増大するので、不純物濃度は徐々に増大す
る。いま不純物濃度がCBになる時間を切り換え
時間tBとするとこの時点で吸着塔の切り換えを行
ない、吸着塔2Aと2Bの交互使用により処理ガ
ス中の不純物を連続除去する。
ところで、最近の公害に対する規制の強化に伴
ない、不純物除去効率の向上が強く要求されてい
る。従来の方法では除去効率を高くするとCBは
検出器7の検出限界以下となり、tBを正確に把握
できない。このため、tBを安全側に短かく見積り
対処するが、吸着塔の切換頻度が増大すると共に
除去装置としての信頼性が低くなるという欠点を
生ずる。特に原子力プラントにおける放射性ヨウ
素(I−131)吸着装置では、CBを放出許容限界
濃度(3×10-10μCi/c.c.)以下にすると、これは
検出限界値(約1×10-6μCi/c.c.)よりも相当低
くなり、このような条件においても出口濃度を確
実に調整できる運転方法が強く要求されていると
ころである。
ない、不純物除去効率の向上が強く要求されてい
る。従来の方法では除去効率を高くするとCBは
検出器7の検出限界以下となり、tBを正確に把握
できない。このため、tBを安全側に短かく見積り
対処するが、吸着塔の切換頻度が増大すると共に
除去装置としての信頼性が低くなるという欠点を
生ずる。特に原子力プラントにおける放射性ヨウ
素(I−131)吸着装置では、CBを放出許容限界
濃度(3×10-10μCi/c.c.)以下にすると、これは
検出限界値(約1×10-6μCi/c.c.)よりも相当低
くなり、このような条件においても出口濃度を確
実に調整できる運転方法が強く要求されていると
ころである。
本発明の目的は上記要求に鑑み、出口不純物濃
度を検出限界値以下で正確に調整しうる吸着塔の
切換運転方法を提供することにある。
度を検出限界値以下で正確に調整しうる吸着塔の
切換運転方法を提供することにある。
本発明は吸着分布関数により不純物の吸着塔出
口濃度と吸着塔内の濃度が関係付けられることに
注目してなされたもので、その特徴は吸着塔の入
口、および出口から所定距離の位置におけるガス
中の不純物濃度を測定し、これらの測定値を不純
物の吸着特性を利用して解析することによつて吸
着塔出口ガス中の不純物濃度を求め、この値が規
定値になつた時点で処理ガスを他の吸着塔に切り
換える点にある。
口濃度と吸着塔内の濃度が関係付けられることに
注目してなされたもので、その特徴は吸着塔の入
口、および出口から所定距離の位置におけるガス
中の不純物濃度を測定し、これらの測定値を不純
物の吸着特性を利用して解析することによつて吸
着塔出口ガス中の不純物濃度を求め、この値が規
定値になつた時点で処理ガスを他の吸着塔に切り
換える点にある。
いま不純物の吸着速度が濃度の一次に比例する
場合には吸着塔の入口からの距離をx(cm)とし、
その位置におけるガス中の不純物濃度をCX、処
理ガス中の不純物濃度をCOとすると、吸着塔内
の不純物の濃度分布は次式で表わすことができ
る。
場合には吸着塔の入口からの距離をx(cm)とし、
その位置におけるガス中の不純物濃度をCX、処
理ガス中の不純物濃度をCOとすると、吸着塔内
の不純物の濃度分布は次式で表わすことができ
る。
CX=COEXP(−μx) ……(1)
ここに、μ(cm-1)は吸着定数で吸着塔の温度、
ガス流速などの吸着条件によつて決定される。
ガス流速などの吸着条件によつて決定される。
第3図はμ=1.25cm-1の場合の吸着塔内の不純
物濃度分布を示したもので、曲線は不純物ガス
通気直後、曲線は吸着塔切換時の分布曲線であ
る。たて軸はCX/COで示してあり、不純物ガス
を長時間通気した曲線の場合には吸着塔入口部
分のCX/COは1となつている。これは、この部
分の吸着材が吸着容量まで不純物を吸着してしま
つたため処理ガスがそのまま(不純物濃度CO)
存在していることを示し、(1)式はその後の吸着塔
に対してのみ適用され、曲線で表わされる不純
物濃度勾配は当然のことながら曲線と同じとな
る。
物濃度分布を示したもので、曲線は不純物ガス
通気直後、曲線は吸着塔切換時の分布曲線であ
る。たて軸はCX/COで示してあり、不純物ガス
を長時間通気した曲線の場合には吸着塔入口部
分のCX/COは1となつている。これは、この部
分の吸着材が吸着容量まで不純物を吸着してしま
つたため処理ガスがそのまま(不純物濃度CO)
存在していることを示し、(1)式はその後の吸着塔
に対してのみ適用され、曲線で表わされる不純
物濃度勾配は当然のことながら曲線と同じとな
る。
さて、曲線に図示したようにA点を考え、吸
着塔の長さを15cmとしてその位置に対する曲線
上の点をBとし、それぞれの位置を図示したよう
に決定すると、AおよびB点において次式が成立
する。
着塔の長さを15cmとしてその位置に対する曲線
上の点をBとし、それぞれの位置を図示したよう
に決定すると、AおよびB点において次式が成立
する。
CA/CO=EXP(−μxA) ……(2)
CB/CO=EXP(−μxB) ……(3)
(2),(3)式より次式を導出でき濃度比CA/COと
CB/COはlに関係付けられることになる。
CB/COはlに関係付けられることになる。
CB/CO=EXP〔ln(CA/CO)−μl〕 ……(4)
第4図は(4)式よりl=6cmの場合のCB/COと
CA/COの関係を図示したものである。この図か
らCA/COが2×10-3になつた時点ではB点、す
なわち吸着塔出口ではCB/COは10-6になつてい
る。従つて吸着塔出口でCB/COを常に10-6以下に
するためには、A点におけるCA/COの値が2×
10-3になつた時点で処理ガスを他の吸着塔に切り
換えて導入すればよいわけである。lを大にすれ
ばするほどCA/COの値が大きくなり、CAの測定
が容易になるが、CA/COが0.1以上になると第3
図に示したように分布曲線が(1)式からはずれるよ
うになるので、lはこの値を越えない範囲で決め
る必要がある。
CA/COの関係を図示したものである。この図か
らCA/COが2×10-3になつた時点ではB点、す
なわち吸着塔出口ではCB/COは10-6になつてい
る。従つて吸着塔出口でCB/COを常に10-6以下に
するためには、A点におけるCA/COの値が2×
10-3になつた時点で処理ガスを他の吸着塔に切り
換えて導入すればよいわけである。lを大にすれ
ばするほどCA/COの値が大きくなり、CAの測定
が容易になるが、CA/COが0.1以上になると第3
図に示したように分布曲線が(1)式からはずれるよ
うになるので、lはこの値を越えない範囲で決め
る必要がある。
以下、本発明の一実施例を第5図により説明す
る。不純物として放射性ヨウ素(−131)を対
象とし、これを10×10-4μCi/cm3含有した処理ガ
スは処理ガス導入管1を通じて吸着塔2A,2B
に導入されるようになつている。吸着塔2A,2
Bには銀を添着した吸着材が充てんされており、
−131は化学反応によつてAgIとして吸着固定
される。吸着塔2A,2Bには、吸着塔出口より
6cmの位置に塔内サンプリング管9A,9Bが挿
入設置されており、弁17,18を介して塔内ガ
スを検出器7に通気できるようになつている。検
出器7はガスフロー型β線測定器であり、これの
−131検出限界濃度は1×10-7μCi/cm3である。
検出器6,7で測定された−131の放射線強度
はデータ処理−吸着塔切換制御器10に伝送さ
れ、(4)式によつて吸着塔出口ガス中−131濃度
化(CB/CO)が計算され常に吸着塔出口ガス中
−131濃度比の規定値と比較され、これと等し
くなつた時点で弁11,12,13,14の開閉
を指示し、処理ガスを他の吸着塔に切り換えでき
るようになつている。
る。不純物として放射性ヨウ素(−131)を対
象とし、これを10×10-4μCi/cm3含有した処理ガ
スは処理ガス導入管1を通じて吸着塔2A,2B
に導入されるようになつている。吸着塔2A,2
Bには銀を添着した吸着材が充てんされており、
−131は化学反応によつてAgIとして吸着固定
される。吸着塔2A,2Bには、吸着塔出口より
6cmの位置に塔内サンプリング管9A,9Bが挿
入設置されており、弁17,18を介して塔内ガ
スを検出器7に通気できるようになつている。検
出器7はガスフロー型β線測定器であり、これの
−131検出限界濃度は1×10-7μCi/cm3である。
検出器6,7で測定された−131の放射線強度
はデータ処理−吸着塔切換制御器10に伝送さ
れ、(4)式によつて吸着塔出口ガス中−131濃度
化(CB/CO)が計算され常に吸着塔出口ガス中
−131濃度比の規定値と比較され、これと等し
くなつた時点で弁11,12,13,14の開閉
を指示し、処理ガスを他の吸着塔に切り換えでき
るようになつている。
以上、本発明方法を実施するに好適な装置につ
いて説明したが、次にこの装置によつて本発明方
法を詳細に説明する。まず、弁11,13を開け
処理ガスを吸着塔2Aに通気し、弁15と17を
開け吸着塔2Aの入口と吸着塔内ガスを検出器
6,7に通気し、ガス中の−131の濃度を連続
測定する。これらの測定値をデータ処理−吸着塔
切換制御器10に取り込み(4)式によつて吸着塔出
口ガス中−131濃度比を計算し常に排出ガス中
の−131濃度を監視する。吸着塔出口ガス中
−131濃度比の規定値を、1×10-6とする。この
値は検出器の検出限界濃度の2倍値(2×
10-7μCi/cm3)と、処理ガス中の−131濃度(1
×10-4μCi/cm3)の比(CA/CO=2×10-3)を(4)
式に代入して計算した値である。前記測定データ
から計算された排出ガス中−131濃度比が1×
10-6になつた時点で、データ処理−吸着塔切換制
御器10より吸着塔切換信号を発信させ、弁1
2,14を開け弁11,13を閉じ、処理ガスを
吸着塔2Bに切換導入する。同時に弁18を開
け、弁17を閉じ、吸着塔2B内のガス中−
131濃度を検出器7で測定する。吸着塔2Bで処
理ガスが吸着処理されている間に吸着塔2Aを再
生処理し、次の切換まで待機する。以上の切換を
継続して行ない処理ガス中の−131を連続除去
する。
いて説明したが、次にこの装置によつて本発明方
法を詳細に説明する。まず、弁11,13を開け
処理ガスを吸着塔2Aに通気し、弁15と17を
開け吸着塔2Aの入口と吸着塔内ガスを検出器
6,7に通気し、ガス中の−131の濃度を連続
測定する。これらの測定値をデータ処理−吸着塔
切換制御器10に取り込み(4)式によつて吸着塔出
口ガス中−131濃度比を計算し常に排出ガス中
の−131濃度を監視する。吸着塔出口ガス中
−131濃度比の規定値を、1×10-6とする。この
値は検出器の検出限界濃度の2倍値(2×
10-7μCi/cm3)と、処理ガス中の−131濃度(1
×10-4μCi/cm3)の比(CA/CO=2×10-3)を(4)
式に代入して計算した値である。前記測定データ
から計算された排出ガス中−131濃度比が1×
10-6になつた時点で、データ処理−吸着塔切換制
御器10より吸着塔切換信号を発信させ、弁1
2,14を開け弁11,13を閉じ、処理ガスを
吸着塔2Bに切換導入する。同時に弁18を開
け、弁17を閉じ、吸着塔2B内のガス中−
131濃度を検出器7で測定する。吸着塔2Bで処
理ガスが吸着処理されている間に吸着塔2Aを再
生処理し、次の切換まで待機する。以上の切換を
継続して行ない処理ガス中の−131を連続除去
する。
以上の実施例によれば第6図に示したように吸
着塔出口ガス中の検出限界以下の−131濃度を
常に監視できると共に、吸着塔の切換時間を正確
に決定できるので切換頻度の増大を防止できると
いう効果を生ずる。また、高濃度ヨウ素の流出を
確実に防止できるので、放射性物質除去装置とし
ての信頼性を向上できる。
着塔出口ガス中の検出限界以下の−131濃度を
常に監視できると共に、吸着塔の切換時間を正確
に決定できるので切換頻度の増大を防止できると
いう効果を生ずる。また、高濃度ヨウ素の流出を
確実に防止できるので、放射性物質除去装置とし
ての信頼性を向上できる。
なお、上記実施例ではガス中の−131の濃度
を測定したが第7図に示したように吸着塔の所定
位置における吸着材からの放射線強度を測定して
も上記実施例と同様の効果を得られる。これはガ
ス中の−131濃度と吸着材の−131吸着量が比
例関係にあることを利用したもので、第7図に示
したように吸着塔2Aの入口部と出口から6cmの
位置にしやへい体21,23でしやへいした放射
線検出器22,24を設置し、それぞれの放射線
強度を測定すれば、それぞれの位置における吸着
材の−131吸着量がわかり、これらの値から
各々のガス中の−131濃度を知ることができる
わけである。また、上記実施例では吸着塔内の1
点のガス中の−131濃度を測定したが、第8図
に示したように、吸着塔2A,2B内に塔内サン
プリング管31A,31Bを追加設置し、塔内2
点のガス中の−131濃度を測定するようにすれ
ば、処理ガス流量や温度等の吸着条件が変動する
場合にも上記実施例の効果をいかんなく発揮でき
る。すなわち吸着条件の変動によつて(1)式のμの
値が変化したとしても常にこれを次のようにして
把握できるので、CB/COを正確に求めることが
できるのである。第9図は吸着塔内のAおよびC
の2点で−131濃度を測定する場合の−131吸
着分布曲線とそれぞれの点の位置関係を示した
ものである。AおよびC点では(4)式より次の関係
式が得られる。これらの式より(7)式が導出されA
およびC点における− CB/CO=EXP〔lnCA/CO−μlA〕 ……(5) CB/CO=EXP〔lnCC/CO−μlC〕 ……(6) 131濃度測定値と両点間の距離Δlよりμを求 μ=lnCA/CA/Δl ……(7) めることができ、これを(4)式に代入することによ
つて次式が得られ、この式より吸着塔出口ガス中
の−131濃度を求めることができることになる。
すなわち、(8)式 CB/CO=EXP〔ln(CA/CO) −ln(CC/CA)lA/Δl〕 ……(8) より常にCB/COを把握できるので吸着条件が変
動した場合にも吸着塔の切換運転を確実に行なう
ことができるのである。ただ、この場合には塔内
サンプリング管31や弁32,33ならびに検出
器34等を追加し測定系が複雑になることに留意
しなければならない。
を測定したが第7図に示したように吸着塔の所定
位置における吸着材からの放射線強度を測定して
も上記実施例と同様の効果を得られる。これはガ
ス中の−131濃度と吸着材の−131吸着量が比
例関係にあることを利用したもので、第7図に示
したように吸着塔2Aの入口部と出口から6cmの
位置にしやへい体21,23でしやへいした放射
線検出器22,24を設置し、それぞれの放射線
強度を測定すれば、それぞれの位置における吸着
材の−131吸着量がわかり、これらの値から
各々のガス中の−131濃度を知ることができる
わけである。また、上記実施例では吸着塔内の1
点のガス中の−131濃度を測定したが、第8図
に示したように、吸着塔2A,2B内に塔内サン
プリング管31A,31Bを追加設置し、塔内2
点のガス中の−131濃度を測定するようにすれ
ば、処理ガス流量や温度等の吸着条件が変動する
場合にも上記実施例の効果をいかんなく発揮でき
る。すなわち吸着条件の変動によつて(1)式のμの
値が変化したとしても常にこれを次のようにして
把握できるので、CB/COを正確に求めることが
できるのである。第9図は吸着塔内のAおよびC
の2点で−131濃度を測定する場合の−131吸
着分布曲線とそれぞれの点の位置関係を示した
ものである。AおよびC点では(4)式より次の関係
式が得られる。これらの式より(7)式が導出されA
およびC点における− CB/CO=EXP〔lnCA/CO−μlA〕 ……(5) CB/CO=EXP〔lnCC/CO−μlC〕 ……(6) 131濃度測定値と両点間の距離Δlよりμを求 μ=lnCA/CA/Δl ……(7) めることができ、これを(4)式に代入することによ
つて次式が得られ、この式より吸着塔出口ガス中
の−131濃度を求めることができることになる。
すなわち、(8)式 CB/CO=EXP〔ln(CA/CO) −ln(CC/CA)lA/Δl〕 ……(8) より常にCB/COを把握できるので吸着条件が変
動した場合にも吸着塔の切換運転を確実に行なう
ことができるのである。ただ、この場合には塔内
サンプリング管31や弁32,33ならびに検出
器34等を追加し測定系が複雑になることに留意
しなければならない。
なお、以上の実施例では不純物として原子力プ
ラントから放出される−131を対象にしたが、
−129等他のヨウ素核種に対しても適用できる。
またH−3等他の核種および化学プラント等で発
生するNOxやNH3およびCl2等の不純物に対して
も適用できるが、この場合には、吸着分布関数が
(4)式で表わされることを確認する必要があり、(4)
式が成立しない場合には合致する吸着分布関数を
用いてCB/COを求めるようにすればよい。
ラントから放出される−131を対象にしたが、
−129等他のヨウ素核種に対しても適用できる。
またH−3等他の核種および化学プラント等で発
生するNOxやNH3およびCl2等の不純物に対して
も適用できるが、この場合には、吸着分布関数が
(4)式で表わされることを確認する必要があり、(4)
式が成立しない場合には合致する吸着分布関数を
用いてCB/COを求めるようにすればよい。
本発明によれば、吸着塔出口不純物濃度を検出
限界以下でも正確に調整でき、規定濃度への到達
時間を正確に決定できるので、吸着塔の切換頻度
の増大を防止すると共に、高濃度不純物の流出を
確実に防止し不純物除去装置としての信頼性を大
巾に向上できるという効果がある。
限界以下でも正確に調整でき、規定濃度への到達
時間を正確に決定できるので、吸着塔の切換頻度
の増大を防止すると共に、高濃度不純物の流出を
確実に防止し不純物除去装置としての信頼性を大
巾に向上できるという効果がある。
第1図は従来の吸着装置の系統図、第2図は吸
着塔出口不純物濃度と時間との関係図、第3図は
CX/COと吸着塔入口からの距離との関係図、第
4図はCB/COとCA/COとの関係図、第5図は本
発明なる吸着装置の一実施例系統図、第6図は
CB/COとCl/COとの関係図、第7図は本発明な
る吸着装置の他の実施例系統図、第8図は本発明
なる吸着装置の他の実施例系統図、第9図はC/
COと吸着塔入口からの距離との関係図である。 1……処理ガス導入管、2……吸着塔、3……
排出管、4……入口サンプリング管、6,7……
検出器、9……塔内サンプリング管、10……デ
ータ処理−吸着塔切換制御器、22,24……放
射線検出器、25……放射線測定器、31……塔
内サンプリング管、34……検出器。
着塔出口不純物濃度と時間との関係図、第3図は
CX/COと吸着塔入口からの距離との関係図、第
4図はCB/COとCA/COとの関係図、第5図は本
発明なる吸着装置の一実施例系統図、第6図は
CB/COとCl/COとの関係図、第7図は本発明な
る吸着装置の他の実施例系統図、第8図は本発明
なる吸着装置の他の実施例系統図、第9図はC/
COと吸着塔入口からの距離との関係図である。 1……処理ガス導入管、2……吸着塔、3……
排出管、4……入口サンプリング管、6,7……
検出器、9……塔内サンプリング管、10……デ
ータ処理−吸着塔切換制御器、22,24……放
射線検出器、25……放射線測定器、31……塔
内サンプリング管、34……検出器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 吸着塔の出口における処理ガス中の不純物濃
度が所定値となつた時点で処理ガスを他の吸着塔
に切り替える吸着塔の切替運転方法であつて、前
記所定値が前記不純物濃度を測定する検出器の検
出限界値以下である吸着塔の切換運転方法におい
て、 前記吸着塔の入口、および出口から所定距離l
の位置における前記処理ガス中の不純物濃度を測
定し、これら測定値から下式に基づいて前記吸着
塔出口の処理ガス中の不純物濃度を求め、この値
が前記所定値になつた時点で前記処理ガスを他の
吸着塔に切り替えることを特徴とする吸着塔の切
換運転方法。 CB/CO=EXP〔ln(CA/CO)−μl〕 ここで、CO:吸着塔入口の処理ガス中の不純
物濃度 CA:出口から所定距離の位置における処理ガ
ス中の不純物濃度 CB:吸着塔出口の処理ガス中の不純物濃度 μ:吸着塔の不純物の吸着定数(cm-1) 2 前記不純物が放射性ヨウ素であることを特徴
とした特許請求の範囲第1項記載の吸着塔の切換
運転方法。 3 前記吸着塔入口部および出口から所定距離の
位置における吸着材からの放射線強度を測定する
ことを特徴とした特許請求の範囲第2項記載の吸
着塔の切換運転方法。 4 吸着塔の出口における処理ガス中の不純物濃
度が所定値となつた時点で処理ガスを他の吸着塔
に切り換える吸着塔の切換運転方法であつて、前
記所定値が前記不純物濃度を測定する検出器の検
出限界値以下である吸着塔の切換運転方法におい
て、 前記吸着塔の入口、および出口から所定距離の
位置2点(lA,lC)における前記処理ガス中の不
純物濃度を測定し、これら測定値から下式に基づ
いて前記吸着塔出口の処理ガス中の不純物濃度を
求め、この値が前記所定値になつた時点で前記処
理ガスを他の吸着塔に切り換えることを特徴とす
る吸着塔の切換運転方法。 CB/CO=EXP〔ln(CA/CO) −ln(CC/CA)lA/(lC−lA)〕 ここで、CO:吸着塔入口の処理ガス中の不純
物濃度 CA:出口から所定距離lAの位置における処理ガ
ス中の不純物濃度 CB:吸着塔出口の処理ガス中の不純物濃度 CC:出口から所定距離lCの位置における処理ガ
ス中の不純物濃度 5 前記不純物が放射性ヨウ素であることを特徴
とした特許請求の範囲第4項記載の吸着塔の切換
運転方法。 6 前記吸着塔入口部および出口から所定距離の
位置における吸着材からの放射線強度を測定する
ことを特徴とした特許請求の範囲第5項記載の吸
着塔の切換運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56190852A JPS5895537A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 吸着塔の切換運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56190852A JPS5895537A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 吸着塔の切換運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5895537A JPS5895537A (ja) | 1983-06-07 |
JPH0351448B2 true JPH0351448B2 (ja) | 1991-08-06 |
Family
ID=16264841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56190852A Granted JPS5895537A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 吸着塔の切換運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5895537A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6061324B2 (ja) * | 2012-06-29 | 2017-01-18 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 放射線源の製造方法及び装置 |
JP6286237B2 (ja) * | 2014-03-10 | 2018-02-28 | 神鋼エア・ウォーター・クライオプラント株式会社 | 空気分離装置の前処理装置及び前処理方法 |
JP6284864B2 (ja) * | 2014-09-24 | 2018-02-28 | 株式会社神戸製鋼所 | 汚染水処理方法及び汚染水処理システム |
DE102016121783A1 (de) * | 2016-11-14 | 2018-05-17 | Cl Schutzrechtsverwaltungs Gmbh | Vorrichtung zur additiven Herstellung dreidimensionaler Objekte |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50139300A (ja) * | 1974-04-26 | 1975-11-07 | ||
JPS5210862A (en) * | 1975-05-30 | 1977-01-27 | Boc Ltd | Method and apparatus for separating gaseous mixtures |
JPS5383983A (en) * | 1976-10-18 | 1978-07-24 | Pall Corp | Adsorbent rectifying column having control of fuel safe automatic cycle and method thereof |
JPS55134628A (en) * | 1979-04-07 | 1980-10-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Control method for deodorizing device |
-
1981
- 1981-11-30 JP JP56190852A patent/JPS5895537A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50139300A (ja) * | 1974-04-26 | 1975-11-07 | ||
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JPS55134628A (en) * | 1979-04-07 | 1980-10-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Control method for deodorizing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5895537A (ja) | 1983-06-07 |
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