JPH0351212B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0351212B2
JPH0351212B2 JP29137185A JP29137185A JPH0351212B2 JP H0351212 B2 JPH0351212 B2 JP H0351212B2 JP 29137185 A JP29137185 A JP 29137185A JP 29137185 A JP29137185 A JP 29137185A JP H0351212 B2 JPH0351212 B2 JP H0351212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
parts
resin
resin molded
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP29137185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62149425A (ja
Inventor
Kanichi Uenishi
Susumu Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO JUSHI KOGYO KK
Original Assignee
TAIYO JUSHI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAIYO JUSHI KOGYO KK filed Critical TAIYO JUSHI KOGYO KK
Priority to JP29137185A priority Critical patent/JPS62149425A/ja
Publication of JPS62149425A publication Critical patent/JPS62149425A/ja
Publication of JPH0351212B2 publication Critical patent/JPH0351212B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は象牙調或いは木目調の外観を有する樹
脂成形品の製造方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来から、装飾品や玩具、或いは事務用品その
他の各種物品に、樹脂成形品が広く採用されてい
るが、その多くは色彩が単調で低級なイメージを
与え、商品価値が低いものである。
このような欠点をなくする材料として、例えば
カゼインとホルムアルデヒドからなる樹脂、即ち
カゼインプラスチツクが知られている。
このカゼインプラスチツクは、切削性が良好で
あるばかりでなく、象牙のような優美な光沢を有
するために、真珠や象牙などの模造品として装身
具等に用いられているが、熱に弱い上に耐水性が
劣り、装飾品などに採用した場合に短時間で変
質、変形してしまう虞れがある。
一方、最近においては、切削加工や彫刻性に優
れたアミノ系熱硬化性樹脂を得るための工夫が
種々なされているが、可撓性付与剤と該熱硬化性
樹脂との相溶性の問題、及び添加量と成形性との
兼合い等から充分な効果をあげることができない
ものである。
さらに、このアミノ系熱硬化性樹脂から得られ
る製品を少しでも天然品に模擬させる目的で、例
えば、樹脂中に無機重量物質を充填材として混合
することにより比重をあげようとしても、樹脂の
硬化反応が阻害されて所望の成形品を得ることが
できず、又、一部使用可能な物質にて製品を得た
としても、成形性の低下、製品の過剛性、脆さ等
の問題点を有して商品価値が低いものとなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされた
もので、カゼインのホルムアルデヒドによる硬化
反応と、カゼインと尿素樹脂が比較的相溶し易い
ことに着目し、尿素樹脂、又は尿素・メラミン樹
脂、或いは尿素・グアナミン樹脂が充填材として
の無機重量物質の存在の有無に拘わらずカゼイン
によつて硬化し、成形時の一時的可塑化が適度で
流動性も良く、しかも、優れた可撓性を成形品に
付与し得る点を利用して外観が美麗で雅趣に富ん
だ色調模様を有する装飾的効果の高い樹脂成形品
の製造方法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明による樹脂
成形品の製造方法は、カゼインを含有しているア
ミノ系熱硬化性樹脂液に適宜の粉末状無機重量物
質を添加して均一に混練し、乾燥、粉砕を行つて
パウダーを得る一方、アミノ系熱硬化性樹脂液に
澱粉を添加して加熱することにより糊状の賦型材
を作成し、この賦型材に前記パウダーを混合して
半練り状のマツト体を形成し、同様にしてマツト
体と異色のマツト体を得たのち、これらのマツト
体を複数枚積層して断面縞模様の積層体を形成
し、しかるのち、圧搾、絞り、押出し等の適宜な
手段によつて棒状、板状等の所望の形状に形成
し、これを適宜な金型によつて熱圧、硬化させる
ことを特徴とするものである。
(実施例) 本発明の実施例を詳細に説明すると、尿素、又
は尿素・メラミン樹脂(メラミン/尿素+メラミ
ン=0.1〜0.8重量比)又は尿素・ベンゾグアナミ
ン(ベンゾグアナミン/尿素+ベンゾグアナミン
=0.05〜0.6重量比)と、ホルムアルデヒドとの
初期縮合液1部にカゼンインを0.02部〜0.3部の
割合で添加すると共に小量のヘキサメチレンテト
ラミン及び必要に応じて鉛ガラス、炭酸バリウム
等の粉末状無機重量物質を前記初期縮合液に対し
て0.2〜0.5部の割合で混合し、均一に混練する。
充分に混練したのち乾燥し、乾燥後に破砕、壊
潰してパウダーにする。
このパウダーを得るに際して、樹脂中の遊離ホ
ルマリンによるカゼインの即角質化の防止と加熱
工程でのカゼインのゲル化防止を行うためには、
前記混練時の温度を50℃以下にすると共に乾燥時
の温度を60℃以下に保ことが望ましい。
さらに、カゼンインの硬化に要するホルムアル
デヒド源としては、樹脂液の反応終了時にヘキサ
メチレンテトラミンを添加することにより解決す
ることができ、又、混練物の粘着性が軽減する乾
燥の初期段階に刃状粗砕機で破砕すれば、カゼイ
ンによる粘着状混練物の均一な乾燥が可能になる
と共に乾燥が進行した段階においてロールクラツ
シヤーで圧潰してやれば、一層均一性が良好とな
る。
こうして得られたパウダーを複数組作成し、各
パウダーに顔料等の着色剤を添加して夫々異色の
パウダー1,2に調整する。
なお、この際、任意のパウダーに着色剤を添加
することなく地色のものを使用してもよい。
次に、前述した初期縮合液と同一配合組成の初
期縮合液に10%程度の澱粉を添加して加熱するこ
とにより糊状の賦型材を形成し、この賦型材に前
記前記各バウダーを夫々混合して複数の板状マツ
ト体3,4に成形する。
しかるのち、これらの異色のマツト体3,4を
複数枚、適当に組合せて積層し、該積層体5を絞
つて棒状或いは板状等に押出し成形したのち、更
に成型機の金型内に入れて加熱、加圧して硬化さ
せることにより所定の比重を有する樹脂成形品6
を得るものである。
こうして得られた樹脂成形品6は、マツト体3
による樹脂層13とマツト体4による樹脂層14
とが積層一体化しており、しかも、各層13,1
4の厚みは層の流れ方向に体して或る部分では大
きく、或る部分では小さくなり且つ漣状に層が屈
曲した木目調模様の外観を呈している。
この樹脂成形品6を切削加工或いは彫刻によつ
て所望の形状の装飾品に形成するものであるが、
切削或いは彫刻加工を行つた場合に、樹脂成形品
6の層13,14による模様が内部にまで存在し
ているために、端面以外は層13,14が連続
し、しかも、切削面あるいは彫刻面の傾斜、屈曲
状態によつて模様が柾目状ないし縞柄状から板目
状等に変化し、自然的造形感にあふれた雅趣のあ
る斬新な成形物品を得ることができるものであ
る。
次に、本発明の具体的な実施例を示す。
実施例 1 37%ホルマリン1506部とヘキサメチレンテトラ
ミン12部、尿素780部を混合して70℃の温度下で
80分間、縮合反応させる。次に、この初期縮合液
を50℃まで冷却したのちヘキサメチレンテトラミ
ン20部を添加すると共に混練を開始してパルプ
600部を混入し、該パルプを均一に混合させたの
ち少量の顔料とカゼイン200部を添加して充分
に撹拌する。
次いで、60℃、120分・65℃、40分間の条件で
乾燥し、その乾燥途中で破砕、壊潰してパウダー
とする。
このパウダーを二等分し、一方のパウダーに酸
化チタン0.004部を添加する。
又、37%ホルマリン1506部、ヘキサメチレンテ
トラミン12部、尿素780部を混合して70℃、80分
間反応させて得られた縮合液に馬鈴薯澱粉230部
を添加して加熱することにより糊状の賦型材を形
成し、前記両パウダーをこの賦型材に夫々混合し
て色彩の異なる二種の板状マツトを得る。
次にこれらのマツトを押出し又はロールによつ
て8mm厚に成形したのち、複数枚のマツトを交互
に重ね合わせて積層し、この積層体5を軽くプレ
スして交互に積層した異色のマツトを一体化す
る。
しかるのち、該積層体を50℃の温度下で180分
間乾燥する。
乾燥後、該積層体を高周波予熱し、次いで適宜
な金型等によつて135〜140℃にて5分間、加熱、
加圧することにより直径50mm、高さ150mmの円柱
状樹脂成形品を得た。
この成形品を旋盤その他の切削具により切削加
工し、縞模様を有する塑像を得た。
実施例 2 37%ホルマリン77.00部、10%炭酸ソーダ0.32
部、メラミン14.73部、尿素27.3部を混合して80
℃の温度下で60分間反応させたのち、ヘキサメチ
レンテトラミン0.61部を添加して70℃、30分後、
45℃まで冷却し、混練を開始しながらパルプ
33.23部を混入し、該パルプが均一に混合された
のちカゼイン20.0部を添加して充分に混練する。
さらに、この混練物に鉛ガラス(鉛含有80%)を
40.90部加えてさらによく混練する。
次いで、60℃、120分・65℃、90分間の条件で
乾燥し、その乾燥途中で破砕、壊潰したのち粉砕
してパウダーを得る。
このパウダーを二分割し、一方のパウダーに酸
化チタンを添加することにより濃淡のアイボリー
に着色された二種のパウダーにする。
これらのパウダーを前記実施例1に示した賦型
材と同一の賦型材に夫々混合して押出し成形する
ことにより厚さ5mmの板状マツトに形成し、これ
らの濃炎色マツトを交互に複数枚、積層する。こ
の際、マツトにより形成する層の方向が長さ方向
となるように直径40cmの円柱状に積層、形成し、
ダイス等によつて直径45mmに絞りながら押出し成
形しとたのち適宜長さに切断する。
次に切断された円柱状体を50℃の温度下で180
分間乾燥し、しかるのち、乾燥上がりの二本の円
柱状体を高周波による予熱後、上下に並設した状
態で金型に装入し、135℃の温度で6分間熱圧処
理することにより直径50mm、高さ150mmの円柱状
成形品を得た。
この円柱状成形品を所望の形状に切削加工或い
は彫刻を行うことによつて比重約1.7の象牙調の
製品を得ることができた。
(発明の効果) 以上のように本発明の樹脂成形品の製造方法に
よれば、カゼインを含有しているアミノ系熱硬化
性樹脂液に適宜の粉末状無機重量物を添加して均
一に混練し、乾燥、粉砕を行つてパウダーを得る
一方、アミノ系熱硬化性樹脂液に澱粉を添加して
加熱することにより糊状の賦型材を作成し、この
賦型材に前記パウダーを混合して半練り状のマツ
ト体を形成し、同様にしてこのマツト体と異色の
マツト体を得たのち、これらのマツト体を複数枚
積層して断面縞柄模様の積層体を形成し、しかる
のち、圧搾、絞り、押出し等の適宜な手段によつ
て棒状、板状等の所望の形状に形成し、これを適
宜な金型によつて熱圧、硬化させることを特徴と
するものであるから、耐久性、耐水性に優れ且つ
切削加工性が良好な樹脂成形品を得ることができ
ると共に無機重量物を内部に均一に含有させるこ
とができて所望の比重を有する樹脂成形品を得る
ことができるものであり、その上、異色の樹脂層
が木目状に積層した外観を呈し、この樹脂層によ
る模様が内部にまで同一模様状に積層しているの
で、この樹脂成形品を適宜な切削具等によつて切
削或いは彫刻加工を施すと、切削面あるいは彫刻
面の傾斜、屈曲状態によつて模様が柾目状ないし
は縞柄状から板目状等に変化し、自然的造形感に
あふれた雅趣のある斬新な成形物品を得ることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
その簡略製造工程図、第2図は切削加工により得
られる製品の1例を示す斜視図である。 1,2……パウダー、3,4……マツト体、5
……積層体、6……樹脂成形品。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カゼインを含有しているアミノ系熱硬化性樹
    脂液に適宜の粉末状無機重量物を添加して均一に
    混練し、乾燥、粉砕を行つてパウダーを得る一
    方、アミノ系熱硬化性樹脂液に澱粉を添加して加
    熱することにより糊状の賦型材を作成し、この賦
    型材に前記パウダーを混合して半練り状のマツト
    体を形成し、同様にしてこのマツト体と異色のマ
    ツト体を得たのち、これらのマツト体を複数枚積
    層して断面縞柄模様の積層体を形成し、しかるの
    ち、圧搾、絞り、押出し等の適宜な手段によつて
    棒状、板状等の所望の形状に形成し、これを適宜
    な金型によつて熱圧、硬化させることを特徴とす
    る樹脂成形品の製造方法。
JP29137185A 1985-12-24 1985-12-24 樹脂成形品の製造方法 Granted JPS62149425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29137185A JPS62149425A (ja) 1985-12-24 1985-12-24 樹脂成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29137185A JPS62149425A (ja) 1985-12-24 1985-12-24 樹脂成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62149425A JPS62149425A (ja) 1987-07-03
JPH0351212B2 true JPH0351212B2 (ja) 1991-08-06

Family

ID=17768050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29137185A Granted JPS62149425A (ja) 1985-12-24 1985-12-24 樹脂成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62149425A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5904886A (en) * 1995-07-21 1999-05-18 Surface Technologies Process for making a multi-layered decorative article
US6403004B1 (en) 1995-07-21 2002-06-11 Surface Technologies, Inc. Process for making a multi-layered solid surface article
AU3671497A (en) * 1996-07-18 1998-02-10 Surface Technology Process for making a multi-layered decorative article
US6150009A (en) * 1998-08-07 2000-11-21 Surface Technologies, Inc. Decorative structural panel
US11396121B2 (en) 2018-08-20 2022-07-26 N.E.W. Plastics Corp. Extruded variegated plastic profile and method

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62149425A (ja) 1987-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5611882A (en) Board stock and method of manufacture from recycled paper
DE4030586A1 (de) Verfahren zum formpressen von plattenfoermigem holzfasermaterial sowie durch formpressen hergestellte plattenfoermige holzfaserelemente, beispielsweise tuerschalen oder tuerelemente
JPH0351212B2 (ja)
JP3499555B2 (ja) 板紙紙料および再生紙からの製造方法
US236383A (en) And wilson pratt
JPH01171801A (ja) 軽量な木質製品の製造方法
JPS60198225A (ja) 基板面への樹脂層形成方法
JPS58189230A (ja) 強化樹脂成形品
JPS63501353A (ja) 宝石のような硬質材料から平滑面を有する部品を製造する方法およびこの方法の使用
KR19990001319A (ko) 유리공예품소재의 제조방법 및 그 소재
US254964A (en) Burg-eudolstadt
JPS5812146B2 (ja) ゴウセイジユシセイヒン ノ ギジイシモヨウ ノ ケイセイホウホウ
JPS61211003A (ja) 模様付成形材料の製造方法
KR200383963Y1 (ko) 난연층을 형성한 장식용 입체내장판재
CN1069823C (zh) 一种一次性餐用具及其制造方法
JPS58132518A (ja) 装飾材の製造方法
KR20020069783A (ko) 목재를 이용한 고강도 압축목의 제조방법
KR100666388B1 (ko) 난연층을 형성한 장식용 입체내장판재 및 이의 가공방법
JPS6324826B2 (ja)
JP2654069B2 (ja) 成形用アミノ樹脂組成物
JPS61106241A (ja) 木目着色合成樹脂成型板
JPS6124062B2 (ja)
JPH0422122B2 (ja)
CN1050702A (zh) 大尺寸木结构贴皮制品的制做方法
US597283A (en) Maxime hocquet